山形花笠まつりは毎年8月5日~7日の3日間行われるお祭りです。開催時間は17:00~21:30(7日は21:00まで)でJR山形駅東口より会場まで徒歩約10分の所にある七日町通りで開催されます。七日町通りの直線を文翔館前まで華やかに彩られた山車を先頭に「ヤッショ、マカショ!」の勇ましい掛け声と花笠太鼓が高らかに響き渡ります。今年も山形の花「紅花」をあしらった笠の群れが真夏の夜に咲きほこり艶やかな声が山形の夏に響き渡ります。ちなみに花笠の普通サイズは直径33cmで笠回し・男踊り用の男花笠は直径42cmと大きめです。下の写真は七日町通りの入り口辺りにある十日町の歌懸稲荷神社で待機中の踊り手さん達です。
『花笠音頭』に合わせてあでやかな衣装に身を包んだ踊り手が『紅花』をあしらった笠を手に1万人を超える踊り手の躍動感あふれる群舞を繰り広げます。以前は山形花笠まつりは一糸乱れぬ正調花笠踊りの集団美が『山形花笠まつり』の醍醐味でしたが、今は華麗な正調女踊り【薫風最上川】勇壮な正調男踊り【蔵王暁光】の他、花笠踊り発祥の地・尾花沢地方のダイナミックな笠回しや趣向を凝らした創作踊りなど多彩な踊りが観客を魅了する真夏の夜の祭典です。下の写真はすぐ先からスタートが始まる花笠踊りに備えて寛いでいるチームの様子です?
山形花笠まつりの始まりは蔵王開山1250年にあたる昭和38年山形県、山形市、山形新聞社、山形商工会議所などが中心となり蔵王の観光開発とPRを目的に蔵王夏まつりとして開催されました。山形花笠まつりは花笠音頭大パレードとして、この蔵王夏まつりのイベントの一つでしたが、昭和40年からは単独の『山形花笠まつり』として行う現在の形となりました。昭和45年に開催された大阪万博にて日本を代表する民俗芸能の一つとして花笠踊りを披露したことから『山形花笠まつり』の知名度が全国に広がりました。いまでは3日間で踊り手が1万人を超え多くの観客を集める大きなまつりとなり東北を代表する夏まつりの一つとして全国的に親しまれるまつりへと成長しました。
さあ、いよいよ祭りが始まりますが「ミス花笠」の皆さんです。パレードは18時10分から始まり21時くらいまで休憩をはさんで5回踊ります。休憩をはさむとはいえ踊り続けるのはなかなか体力がいるものです。踊り手の皆様お疲れ様です。
先ほども申しましたが花笠まつりは蔵王の観光開発とPRを目的に「蔵王夏まつり」が開催されそのイベントの一つとしてのお祭りです。そのためか蔵王権現さんも参加していますがその顔はちょっと怖いです!
それにしても山形県の花である紅花をあしらった花笠はきれいですね。毎年作られますが数をそろえるのも大変なようです。でもこの花笠が無いと花笠まつりにならないので職人さんも頑張ってください。
下の写真のグループは頭に小さな花笠の飾りを付けて和傘で踊っています。昔と違ってそれぞれ個性があった踊りを披露してくれるので見ていて面白いです。
東北を代表する夏まつりの一つとして成長した花笠まつりですがいろいろな芸能人の方がいらっしゃいます。今年も渡辺えみさんが応援にやってきていました。
2022年は残念ながらコロナのために規模を縮小して開催です。歴史あるお祭りですので災難に負けず開催できるのはうれしい事ですね。
郵便局前あたりがス踊りのタートで文翔館前がゴールとなっていますが郵便局前あたりは結構混んでいます。市役所前を過ぎた文翔館前がゴールなのですがこの近辺が比較的広くてゆっくり見られそうです。踊りも様々ありますので、行く前に確認しておくといいと思います。
- 正調花笠踊り ~薫風最上川~(通称:女踊り)
- 山形県の「母なる川」最上川を渡る爽やかな風と、稲穂の揺れをイメージした優雅で華麗な正調花笠踊り。
- 正調花笠踊り ~蔵王暁光~(通称:男踊り)
- 蔵王連峰の夜明けと、大地をしっかり踏みしめ、自然の恵みへの感謝をイメージした勇壮な正調花笠踊り
- 笠回し系花笠踊り
- 花笠踊り発祥の地・尾花沢系の豪快に花笠を振り回すダイナミックな花笠踊り
- 創作花笠踊り
- 参加者が独自に趣向をこらした花笠踊り
ゴール地点の文翔館前で、きれいな電飾が飾られていますが、皆さん一様に踊り疲れています。お疲れさまでした!
テツ&トモもゲストでやってきていました。
こんな、フラダンス風の踊りもありましたよ。
やまがた舞子さんも来ていました。
最後に、ミス花笠の皆さんが締めて本日の祭りは終了です。
花笠音頭の歌詞
- そろたそろたよ笠おどりそろた秋の出穂よりまだ揃ろた
- 蔵王権現さんもお盆の夜は笠のおどりに浮かれでる
- 吾妻十湯白布に五色うば湯なめ川谷に湧く
- 赤湯ゆ煙りただようあたり恋の花咲くぶどう園
- 菊は宮内あやめは長井ばらの名所は東沢
- 肌の白さよ情けの深さあの娘湯のまち上山
- 嫁ごとるならさくらんぼ娘寒河江そだちの色のよさ
- 花の山形紅葉の天童雪を眺むる尾花沢
- 秋の山寺紅葉も見頃私しゃ年頃紅もさす
- 招く東根自慢のものはお湯にりんごにさくらんぼ
- 酒田港へ紅花積んで流す舟唄最上川
- そろたおばこのすげ笠ごしに浮ぶ鳥海出羽の富士
- 温海岳から吹浦かけて出羽の三山夕涼み
- 蔵王むこどの鳥海嫁ご出羽の三山仲人役
- 西の月山おがんできょうはひがし蔵王の夏まつり
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