羽黒山 神の領域 出羽神社!
出羽三山とは羽黒山、月山、湯殿山の総称で、江戸時代までは神仏習合の権現を祀る修験道の山でした。出羽三山神社(羽黒山頂)へは、石段を登るか、車で行くかのどちらかになります。随神門から石段を登ると、片道約90分ほどかかります。結構な石段で帰りは足がプルプルしていました。なさけないことですが、生まれたての小鹿のようでした。
随神門(ずいしんもん)
随神門より内は出羽三山の神域となり、神域は遠く月山を越え、湯殿山まで広がります。ここから、いよいよ神の領域へ足を踏み入れます。
秡川と須賀の滝
随神門より継子坂を下りると祓川に掛かる神橋に出ます。朱塗りの美しい神橋は浸蝕谷にかかり、向かいの須賀の滝と相対し、何とも言えない清々しい景観です。滝は不思議な力を感じますね。まさに神の領域です。
羽黒山の爺杉
国宝・羽黒山五重塔のそばに立つ爺杉(じじすぎ)は、樹齢1000年といわれる秋田杉系の老杉です。目通り幹囲8.2m、樹高は48mを越える羽黒山内一の巨木で、国の天然記念物に指定されています。巨木はそこに立っているだけで、圧倒的な存在感を感じます。
羽黒山 五重塔
羽黒山は、会津や平泉と共に東北仏教文化の中心であっただけに、数々の文化財に富んでいて、一の坂の登り口左手に、素木造り、柿葺、三間五層の優美な姿で建っています。現在の塔は長慶天皇の文中年間(約600年前)庄内の領主で、羽黒山の別当であった武藤政氏の再建と伝えられています。
派手さはないのですが、たたずまいに優雅さを感じます。
三神合祭殿(さんじんごうさいでん)
社殿は合祭殿造りと称すべき羽黒派古修験道独自のもので、高さ28m、桁行24.2m、梁間17mで主に杉材を使用し、内部は総朱塗りで、屋根の厚さ2.1mに及ぶ萱葺きの豪壮な建物です。羽黒山頂に羽黒山寂光寺を建立し、次いで月山神、湯殿山神を勧請して羽黒三所大権現と称して奉仕したと云われています。明治の神仏分離後、大権現号を廃して出羽神社と称し、三所の神々を合祀しているので建物を三神合祭殿と称しています。残念ながら写真がありませんので、下記リンクよりご確認ください。
羽黒山|出羽三山神社 公式ホームページ (dewasanzan.jp)
最後に日本海のきれいな夕日です。悠久の歴史といい、自然の豊かさといい、心洗われる一日でした。
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