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Dive-photo 勝手にベスト30!

Dive-photo Best30
  1. アカネダルマハゼさんはどうして髭が黄色いの? ケラマ
  2. ヘルフリッチさんの美しさは類を見ない至高! パラオ
  3. ウミウシカクレエビさんはウルトラマンに似てる? 柏島
  4. ミナミハコフグさんの赤ちゃんは、なんでも興味津々! パラオ
  5. モンツキカエルウオさんの分厚い唇と臆病顔がキュート! ケラマ
  6. トウシマコケギンポさんは付け睫毛でお洒落? 柏島
  7. バラクーダさんはオニさん?オオさん?どっちなんだい! パラオ
  8. ジョーフィッシュさんの愛くるしいカエル顔! パラオ
  9. キンチャクガニさんはチアガールに憧れてポンポン! 柏島
  10. イソカイカムリさんは隠れているつもり?バレバレ! 柏島
  11. マンタさんがうれしくてうれしくて舞う!(改)ケラマ
  12. ホムラハゼさんの熱い情熱が伝わる鰭の焔! 柏島
  13. アケボノハゼさんの紫のアイシャドウが素敵! 柏島
  14. ニチリンダテハゼさんの見事な日輪! セブ
  15. ギンガハゼさんがトウゾクテッポウエビさんに間借りしてる パラオ
  16. パンダダルマハゼさんはパンダさんを見たことがある? ケラマ
  17. クダゴンベさんのその長いおちょぼ口がキュート! 柏島
  18. ギンガメアジさんのトルネードとギョロギョロ目! パラオ
  19. 歯をむき出しにして怖い顔のシロワニさんだけど! 小笠原
  20. ナポレオンフィッシュさんの分厚い唇がセクシー!(改)パラオ
  21. アジアコショウダイさん達が待ってるのはもしかして? 小笠原
  22. ヒメウツボさん本当は黒い鰭が欲しかったのかな? 柏島
  23. ロータスミノウミウシさんは妖艶な九尾の狐の子孫? 伊豆大瀬崎
  24. イソギンチャクモエビさんはシャチホコ?パイナップル? ケラマ
  25. フリソデエビさんがヤングコーンの様なヒトデさんを捕食! 柏島
  26. ムチカラマツエビさんのメタボリックぽっちゃり体形! ケラマ
  27. ニシキフウライウオさんの実力は?藻屑?枯葉? 伊豆大瀬崎
  28. マンダリンフィッシュさんは超カラフルなひょっとこさん!(改)パラオ
  29. ヨスジフエダイさんの群れかと思ったら? パラオ

アカネダルマハゼさんはどうして髭が黄色いの? ケラマ

  • アカネダルマハゼさんはダルマハゼ属の1種で頭部に細かいひげ状の突起が「もじゃもじゃ」密生していますのでよく見てください・・・でも「もじゃもじゃ」が黄色なのであまり目立たないしかわいいですよね・・・髭が黒いと「ひげもじゃおじさん」になってしまってかわいらしさが半減しますが黄色なので愛嬌があります・・・まあアカネダルマハゼさんに言わせればこれは髭ではなく髭のように見える突起なので黄色だろうが黒だろうが赤だろうが関係ないのでしょうが・・・もしこの突起が青かったらさぞかし綺麗だろうなあ・・・いややっぱり黄色がベストですね・・・トゲサンゴの間から臆病なアカネダルマハゼさんが「なんだよお~!怖いんだから近づくなよ~!」とこちらをこっそり覗く表情がかわいいです。
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  • ダルマハゼさんの仲間は種類によってお気に入りのサンゴがほぼほぼ決まっているそうですがアカネダルマハゼさんは枝の先っちょがトゲトゲの「トゲサンゴ」が好きなようです・・・理由はよくわかりませんがやっぱりそれぞれの居心地とか相性とかがあるんですね・・・アカネダルマハゼさんの体の色は写真の様にきれいな薄い黄色でエメラルドグリーンの小さな目がとてもミステリアスです・・・アカネダルマハゼさんの目をよく見ると外側にオレンジの枠があってその内側が黒と白のストライプになっていてとってもおしゃれな目をしています・・・でもひげがもじゃもじゃなんて対比的でキュートですよね・・・アカネダルマハゼさんは体長が2cmほどと小さくとても臆病なのでサンゴの隙間から顔を出しているのを見つけたかと思うとすぐにまたサンゴの間に隠れてしまいます・・・何とかこの愛らしいアカネダルマハゼさんを撮影しようと奮闘するのですがちょこちょこちょこちょこと動き回る何とももどかしいアカネダルマハゼさんです・・・こんなサンゴさんの隙間にいるのでサンゴさんの枝が邪魔になってアカネダルマハゼさんにピントが合わせにくいしその上じっとしていてくれないので苦労します。
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ヘルフリッチさんの美しさは類を見ない至高! パラオ

  • ヘルフリッチさんがいたのはパラオのブルーホールというポイントです・・・ぽっかり開いた真っ暗なホールを下へ下へと降りていくとなだらかな砂地の傾斜になっている底に着きます・・・底から仰ぎ見るブルーホールは太陽光が眩しく降り注いで光の筋が美しくきらめいている幻想的な場所です・・・そんな水深40mを超えるポイントにひっそりと住んでいるハゼさんなのです・・・底は傾斜になっていますのでさらに深みにはまらないようにまた時間も気にしながらチャンスを伺っていました・・・一見するとアケボノハゼさんにも似ていますがアケボノハゼさんとは違ってもう少し淡い感じの色合いの可憐なハタタテハゼさんです・・・ご多分に漏れずヘルフリッチさんもとても臆病なお魚さんなので危険を感じるとすぐに穴に引っ込んでしまいます・・・水深も深いポイントなので時間も限られておりますが驚かせないようにそーっとそーっと近づいて撮影させていただきました・・・運よく撮影することができましたがちょっとぼけてしまいました・・・でも私のお気に入りの一枚です。
  • ヘルフリッチさんの体の前半部は紫色で後半部になるにしたがって淡くなり緑色を帯びたような薄い青色のように見えます・・・そのグラデーションがなんとも美しい可憐なハゼさんです・・・頭部はご覧の通り黄色くなっていて眼の上から第一背びれにかけて鮮やかな明るい紫色の帯が見られます・・・この写真では確認しにくいのですが第一背びれの後半部や腹びれの端は濃い紫色をしています・・・水深40m近くの深場に生息していることが多いのでなかなかお目にかかれませんがハゼさんの中でも最高峰といえる艶やかさと可憐さを併せ持ったヘルフリッチさんです・・・和名はシコンハタタテハゼさんです。

ウミウシカクレエビさんはウルトラマンに似てる? 柏島

  • ナマコさんの表面の凹凹さからも推察できると思うのですが体の大きさは2cm前後と小さいテナガエビ科に属するウミウシカクレエビさんです・・・背景の凹凹した何とも言えない物体がナマコさんとは思えないですけど・・・ウミウシカクレエビさんは見ての通りとてもカラフルでミステリアスなエビさんです・・・ウミウシカクレエビさんは名前の通りウミウシさんに隠れているエビさんと思われますがほとんどのウミウシカクレエビさんはウミウシさんよりもナマコさんを宿主として暮らしています。
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  • ウミウシさんよりかなり体の大きいナマコさんを宿主としたほうがウミウシカクレエビさんにとっては隠れやすいし安心できるのは確かなのでしょう・・・名前はウミウシカクレエビさんですけど実はナマコカクレエビさんと言ったほうがいいかも?・・・ウミウシカクレエビさんの体の色や柄は宿主によって異なりバリエーションがかなり多いです・・・でも基本は懐かしのウルトラマンのようなオレンジの目に白い斑点模様の体と紫とオレンジの手足がとても美しいエビさんです。。。それにしてもこのナマコさんの身体の表面ってすごいと思いませんか?

ミナミハコフグさんの赤ちゃんは、なんでも興味津々! パラオ

  • ミナミハコフグさんの赤ちゃんが近づいてきました・・・色といい、模様といい、小さく突き出たおちょぼ口といい、何度見ても飽きないかわいい海のアイドルです・・・ハコフグさんの赤ちゃんもよく似ていてかわいいのですが黒目より水玉が小さいのが特徴です・・・ミナミハコフグの赤ちゃんは黒目が水玉と同じ大きさなのでそこで見分けることができます・・・どちらも赤ちゃんの頃は本当にヨチヨチな感じで、ひれをばたばた動かして一生懸命泳いでいます・・・そんな姿を見かけるとレギュレターを咥えている私ですが、もう「頑張れ~」と叫びたくなりますね。
  • ミナミハコフグさんの赤ちゃんは、なぜこんなに黄色にドットで目立つ色をしているのでしょうか?・・・泳ぎも達者ではないし見つかるとすぐに捕まってしまいそうだし・・・目立たないほうが安全だと思うのですが不思議ですよね・・・ミナミハコフグさんの赤ちゃんはいつも岩陰でこそこそしているのですが結構好奇心旺盛で何か気になることがあるとちょこちょこ出てきます・・・それなのに目立つ色をしているのですぐにダイバーに見つかってしまいます・・・ダイバーに見つかると「ワー!見つかった~!」という表情をして(本人曰く)急いでまた岩陰に隠れてしまいます・・・その動きがまたよちよちで一生懸命で・・・キュート!・・・ところがオトナ(成魚)になるとキュートなドット模様もきれいな黄色もすっかり変わってしまいます・・・かわいい要素がすべて抜けて地味なフグさん(すみません)に変身してしまいます・・・かわいいのは子供の時だけです!

モンツキカエルウオさんの分厚い唇と臆病顔がキュート! ケラマ

  • モンツキカエルウオさんの身体はグレーをベースにオレンジ色の水玉模様がたくさんあってカエルウオさんの中でもちょっと派手めな種類です・・・眼はオレンジのラインが2本入っていてよく見ると黒目が栗坊のような形をしてかわいいですよ~!・・・・・・モンツキカエルウオさんは頭に角のような皮弁が2本生えていますがいつも穴の中からちょこっと顔を出しキョロキョロキョロキョロしています・・・「あなたは誰?味方なの?」と太めの分厚い唇で様子を伺う愛嬌のあるかわいいモンツキカエルウオさんなのですがちょっと気分屋さんなのが困ったものです・・・撮影しようとじっと待っていてもなかなかこちらを向いてくれないいけずなモンツキカエルウオさんです。
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  • モンツキカエルウオさんの身体にある大小さまざまなオレンジ色の斑点は個体によって変異も多いとのことです・・・私はオレンジの斑点がたくさんあるぐらいにしか見ていなかったのでその違いに気が付きませんでした・・・注意深く見ないといけないですね!・・・眼の上にある角のような皮弁は3つに分岐しているそうですが・・・上の写真のモンツキカエルウオさんの左側の皮弁は4つに分かれていませんか?・・・見えるだけ?・・・いや!下の写真の左半分だけ顔を出してこちらの様子をこそっと伺っているモンツキカエルウオさんはもっと凄いことになっています・・・目の上の皮弁が3つどころかたくさん枝分かれしています?・・・突然変異ですか?
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  • 体長は9cm程度の大きさなのですが上の写真のモンツキカエルウオさんは特徴ある分厚い唇で何とも言えない表情を醸し出していますね・・・穴の奥の方から「あなたのことが怖いの!あっちに行ってよ!写真を撮られたくないの!」とでも言っているようです・・・モンツキカエルウオさんはイソギンポ科の仲間で暖かい海の岩礁やサンゴ礁域に住んでいます・・・いつも穴から頭部だけちょこっと出してあたりをキョロキョロキョロキョロしているひょうきんな顔のモンツキカエルウオさんは私の中のアイドルです。
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トウシマコケギンポさんは付け睫毛でお洒落? 柏島

  • スズキ目コケギンポ科のトウシマコケギンポさんは眼の上にまつ毛のような皮弁を付けてお洒落をしているようです・・・ちょっとユニークで可愛い顔をしたトウシマコケギンポさんですが口が大きくてプランクトンや小動物や魚の稚魚などをパクっと食べる肉食性が強いお魚さんです・・・コケギンポさんたちにはコケギンポさん・アライソコケギンポさん・シズミイソコケギンポさん・トウシマコケギンポさん・イワアナコケギンポさんなどがいます・・・でもどのコケギンポさんも基本は巣穴から顔だけ出して辺りを伺っていて全身はいつも見せてくれませんし小さいので区別がめちゃくちゃ難しいです・・・目が澄んでいてとてもきれいなのですが本当にこのお魚さんがトウシマコケギンポさんなのか自信がありません・・・言い訳ですが顔だけしか見えないので!
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  • コケギンポさんは体が入る程度の大きさの穴に巣を作りますが自分で穴を開けることはできず貝類が開けた穴や空き缶などを利用しています・・・現代のご時世を先取りしたエコなトウシマコケギンポさんです・・・写真のトウシマコケギンポさんも気に入った巣穴を見つけられたようで小さな穴からちょこっと顔を出してご機嫌のようです・・・巣穴も1cm程度でとても小さいのですが眼の上の大きな皮弁がまつ毛のようでキョロっとした表情がかわいいです・・・ずっと見ていたいのですがとても臆病なので少しでも気になることがあるとすぐに引っ込んでしまいます・・・驚かさないようにそっとそ~っと表情を伺いましょう。
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  • ちなみにコケギンポさんの特徴は眼の上のフサフサは長く背びれ1と2の間に丸い眼状班がありエラ蓋上部に斑紋はありません・・・アライソコケギンポさんの特徴は眼の上のフサフサは長く背びれ1と2の間に丸い眼状班がありエラ上に黒丸の模様があります・・・コケギンポさんは比較的浅い3m前後にも発見できますがアライソコケギンポさんはやや深めの10m~13mに生息しています・・・シズミイソコケギンポさんの特徴は眼の上のフサフサは1列に並び長く背びれ1と2の間に丸い眼状班がありエラ上部に黒斑があります・・・トウシマコケギンポさんの特徴は眼の上のフサフサは6~11対で頭の上のフサフサ部が短くトウシマコケギンポさんは角刈りのようでコケギンポさんはモヒカンみたいな感じです・・・色彩は赤みを帯びたものから灰色っぽいもの黒っぽいものなど変異があり背びれに眼状班はありません・・・イワアナコケギンポさんの特徴は上皮弁は短く2列で6~7本の房を持ち頭の上のフサフサ部は短めで背びれに丸い眼状班はありません。 
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バラクーダさんはオニさん?オオさん?どっちなんだい! パラオ

  • スズキ目カマス科のバラクーダさんは世界の温帯から熱帯域で暮らしているいかつい風貌で危険な牙を持つ獰猛なカマスさんです・・・オニカマスさんと言うよりバラクーダさんという名前の方が世間一般によく知られているフィッシュイーターです・・・獲物としてこの鋭い牙で襲われたらたまったものではないですね・・・オニカマスさんは大きな物では2mに達するほど大型に成長し釣りの好ターゲットとして人気のお魚さんでもあります・・・でもバラクーダさんはシガテラ毒を持つので食べないように気を付けてください。
  • オニカマスさんは時速150㎞に達するといわれている猛スピードで小魚さんに突進して捕食するので「生きる魚雷」とも呼ばれているそうです・・・生きる魚雷とは言い得て妙ですが実は人間にも事故がおきており危険な魚として恐れられています・・・特にダイバーの被害が最も多く報告されていますが水面からジャンプして人を襲うこともあってボートやカヤックを漕いだりしていて飛び込まれて怪我をしたという話もあるそうです・・・この牙とこの大きさでしかも時速150kmで突進して来ると思ったらバラクーダさんちょっと怖いですよ!・・・パラオの海ではバラクーダさんの大群をたまに目撃することがありますがこれはオオカマスさんなのか・・・?オニカマスさんなのか・・・?どちらかよくわからないですね。
  • オオカマスさんもオニカマスさんも同じ海域で暮らしていますがオオカマスさんは大群で回遊しますのでこの群れはオオカマスさんなのでしょうか?・・・オオカマスさんは体長90センチ程度で体はやや偏側し細長く頭は尖っています・・・体背面は緑がかった暗色で体側面は銀白色になっており体側に「く」の字状の横帯が並んでいます・・・2基ある背鰭は小さく腹鰭起部は第1背鰭起部よりもやや前方にあります・・・第2背鰭と臀鰭の最後尾にある軟条は他の軟条よりもわずかに長く尾鰭後縁に後方への出っ張りがないことでオニカマスさんと区別できるそうです・・・オオカマスさんの性質は大人しくオニカマスさんの様な事故は無く地域によってはシガテラ毒の保有の差の為か食べる事もある様です・・・バラクーダさんの群れはここまで近づいても肝が据わっているのか人間をあまり気にせずおとなしいような気がします。
  • オニカマスさんは全長180cmに達しますのでカマス科の中では最大です・・・体形は太短く体側の背中側に多数の横帯があります・・・写真のバラクーダさんは体形が太短くないのでオオカマスさんですかね・・・オニカマスさんは幼魚の頃は体側と背部に斑紋があり全長50cm以下の幼魚以外には尾鰭後縁に1対の葉状部が発達しています・・・オニカマスさんの尾鰭の上下の端は後方に向かって尖り中央部に前方に向かう小さな切れ込みがあります・・・カマスさんのなかでも特に大きな口と鋭い歯をもっています。
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  • オニカマスさんは表層を単独で回遊し小魚の群れを探していますが見つけると海中から猛スピードで魚群へアタックします・・・オニカマスさんが襲っているところは凄い迫力でしょうね・・・そんな場面を見てみたいものですが近くにいると私も襲われないかと不安でちょっと怖いですね・・・オニカマスさんは群れても数十匹程度だと言う事なので写真の様にトルネードを作るような大きなバラクーダさんの群れはやっぱりオオカマスさんということですね・・・オオカマスさんは100匹単位の群れで回遊しイワシ等の魚群を包囲して捕食します。
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  • 現地の人からバラクーダさんは小さいときは群れておとなしく大きくなると単独で行動し獰猛になるとよく聞かされていましたが違うんですね・・・同じバラクーダさんと呼ばれていても単独でいる獰猛なバラクーダさんがオニカマスさんで大きな群れを作っているバラクーダさんはオオカマスさんということですかね・・・実は種類が違っていたということです・・・群れで見る事で違いはよく分かったのですが一匹一匹で比較すると違いがまだよくわかりにくいのですが勉強になりました。
  • オオカマスさんがおとなしいと言うことはわかったのですがとは言えこの鋭い歯はやっぱり迫力がありますね・・・こんなのに間違って突っ込まれでもしたらたまったものではないです・・・ちなみにオオカマスさんとオニカマスさんが混泳していると言うことはないのでしょうか?・・・おとなしいオオカマスさんの群れだと思って近づいて行ったら賢い獰猛なオニカマスさんが群れの中に潜んでいて獲物を狙ってると言うことはないのでしょうか?・・・そんな賢いオニカマスさんがいたとしたらちょっと怖いです。

ジョーフィッシュさんの愛くるしいカエル顔! パラオ

  • パラオで見かけた何とも表情がたまらなくかわいいジョーフィッシュさん達です・・・細かい種類まではよくわかりませんが本名を「カエルアマダイさん」と言います・・・ジョーフィッシュさん達はお魚さんなのに正面から見るとまるでカエルさんみたいな顔をしています・・・そこから名前が付いたのでしょうが本当に見れば見るほどかわいいやつです・・・体全体が見えるとカエルっぽくはないのですが巣穴から顔だけ出して周りを警戒している様子はまさにカエルさんです・・・ゲコ、ゲコ、ゲコ!!
  • 上の写真のジョーフィッシュさんは左目にまぶたのような膜がありますよね!・・・ジョーフィッシュさんはみんなこんな感じなんでしょうか?・・・これが普通なんでしょうか?・・・すみませんがよくわかりません・・・瞬きでもするのでしょうか?・・・ジョーフィッシュさんは臆病な性格でいつも小さな穴からちょこっとだけ顔を出して周りをキョロキョロ観察しています・・・驚かせないように少しずつ少しずつ近づいていきましょう・・・今回はなんとか無事に正面から近撮することができました~・・・万歳!
  • ジョーフィッシュさんはびっくりするとすぐに穴の中にサッと引っ込んでしまいます・・・それにいったん穴の中に入ってしまうとなかなか出てきてくれませ~ん・・・だから近づくときはいつもドキドキです・・・そーっとそーっと驚かせないように砂を巻き上げないように遠くから慎重に近づいていきます・・・できる限り気づかれないようにジョーフィッシュさんの背後から近づいて写真を撮るときはゆっくり正面に回り込みます・・・この時が一番緊張する時で「お願いだから引っ込まないでね!」・・・と念仏のように唱えながら撮影しています。
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  • 上の写真はと下の写真はまた違う種類のジョーフィッシュさんです・・・顔がまだら模様になっていますし鼻のところに小さな皮弁が見えますね・・・目の形も雫ちゃんのような形の目ををしていてかわいいです・・・それにしてもこのジョーフィッシュさん微動だにせずじっと何かを見つめてます・・・何か気になる心配事でもあるのでしょうか?・・・このまま観察をするべきなのか?それとも穴の中に入ったほうが良いのか?一生懸命悩んでいるようです・・・それとも彼女のことを想って物思いにふけっているのでしょうか?
  • もう少し正面からの表情も撮ってみようと思いジョーフィッシュさんに気づかれないようにとゆっくりゆっくり前に回り込んでみました・・・そーっとそーっと回り込んだのですが残念ながらこのジョーフィッシュさんびっくりしたのか危険を感じたのかさっと引っ込んでしまいました・・・さすがジョーフィッシュさん警戒心が強いですね・・・しばらく待ってみましたがやっぱり顔を出してくれませんでした・・・残念ながら正面からの表情は取れず、自分のスキル不足を感じた次第です。
  • 上の写真はまた違う種類のジョーフィッシュさんです・・・目の周りが白く縁どられているのでリングアイジョーフィッシュさんではないかと思います・・・正面からの写真を撮りたくゆっくりゆっくり驚かせないように回り込みを開始しました・・・しかし残念ながら正面に回る前にサッと穴の中に引っ込んでしまいました・・・さすがジョーフィッシュさんなかなかの難敵です・・・焦らず心を落ち着かせてジョーフィッシュさんの気持ちを考えながら撮影できるようにこれからも精進いたします。

キンチャクガニさんはチアガールに憧れてポンポン! 柏島

  • オウギガニ科のキンチャクガニさんは大きさが幅約1cmくらいの小さな小さなカニさんです・・・キンチャクガニさんはハサミの部分にイソギンチャクを付けて踊るように振り回すという習性でよく知られたカニさんです・・・甲羅の幾何学模様はまるでステンドグラスのように綺麗に彩られ脚には暗い色の横縞がたくさんあります・・・それと短い毛で覆われた脚には白色の斑点がたくさんあって先端の爪は長細くなっています・・・キンチャクガニさんの両方のはさみに付けているイソギンチャクさんはカニハサミイソギンチャクさんやカサネイソギンチャクさんと言うそうです。
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  • キンチャクガニさん捕食者から攻撃された際にはそのイソギンチャクさんの触手で威嚇したりイソギンチャクさんの毒で獲物を麻痺させて仕留めたりもするそうです・・・特にタコさん相手にはこのイソギンチャク攻撃が非常に有効なようです・・・小さい身体なのに天敵のタコさん相手に戦う姿は勇ましいですね・・・キンチャクガニさんがイソギンチャクさんを振りかざす姿がボクサーに似ているということから英名は「Boxer crab」または「Pom-pom crab」などと呼ばれています・・・ボクサークラブはわかりますがポンポンクラブってポンポンをもったチアガールさんですか?英語圏でもポンポンって言うんですかね?・・・小さなキンチャクガニさんはボクサーというよりポンポンで応援している方が似合っていますよね・・・手をフリフリしながら威嚇する姿がかわいいキンチャクガニさんですが「俺様は強いんだぞ!」ってこちらを睨んでいるような気がします!
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  • 一体キンチャクガニさんはこのイソギンチャクさんをどこから探してくるのか?どうやって繁殖しているのか?謎だらけですね!・・・ヒメキンチャクガニさんやケブカキンチャクガニさんも同様にイソギンチャクをハサミに挟んでいます・・・ちなみにカニハサミイソギンチャクさんは体の直径が2mm以下のイソギンチャクさんでカサネイソギンチャクさんは体の真ん中辺りにツバがあってツバの直径が1cmほどの小型種です・・・カサネイソギンチャクさんはツバより先は体の中に引っ込められていてツバの周囲には掌状の突起と球状の突起がありここが刺激されると隠れていた体と触手がスルスルと出てきます・・・球状突起の表面には大型の刺胞が密に並び攻撃や護身には役立っているものと考えられています。
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イソカイカムリさんは隠れているつもり?バレバレ! 柏島

  • カイカムリ科に属するイソカイカムリさんが頭にナポレオンの帽子のようなカイメン(サンゴ?)をのっけています・・・大きなカイメンを被って擬態して隠れているつもりなのでしょうがバレバレですよね・・・のっけた表情が実にキュートでドヤ顔でちょっと抜けた感じが絶妙なイソカイカムリさんです・・・イソカイカムリさんの和名はホヤやカイメンや貝殻などを背負い身を隠して生活していることからついたそうです・・・カイカムリさんの仲間には大型で甲幅20cmのオオカイカムリさんやカイメンや群体ボヤを背負っているイソカイカムリさんやミゾカイカムリさんやフクイカムリさんやワタゲカムリさんなどの小型種がいます。
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  • イソカイカムリさんの甲は幅の狭い楕円形になっていて背面が丸く盛り上がり一面に硬い短毛で覆われています・・・それからイソカイカムリさんの後2対の脚は短くて背中側に位置し先端が鉤づめ状になっています・・・この脚の鉤爪でカイメンなどを上手にしっかりと掴んで背負って隠れているのです・・・世界に約 130種も暮らしていてそのうち日本では約 30種が知られています・・・雑食性でヒトデさんなども食べているそうです・・・しかし何度見てもイソカイカムリさんは愛嬌があって可愛いやつです♪
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  • イソカイカムリさんはフクイカムリさんに良く似ていますがはさみ脚に不規則な顆粒や隆起があるフクイカムリさんと違ってイソカイカムリさんのはさみ・歩脚は平滑に近いです・・・この写真だとはさみ脚に顆粒の様な物はみえませんよね・・・イソカイカムリさんにしてみれば生きていくために真剣にカイメンなどを背負っているのにちょっとおまぬけ感が隠せず周りに笑いの雰囲気を漂わせてしまいます・・・背負っているものがかぶり物のちょんまげに見えるからでしょうか?・・・下の写真のイソカイカムリさんは幸せそうに何かを食べていますね!!
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マンタさんがうれしくてうれしくて舞う!(改)ケラマ

  • マンタさんが2匹大きな口をめい一杯広げて嬉しそうに笑いながらそこらじゅうを縦横無尽に舞い踊っていました・・・「わーいわーい」というマンタさん達の楽しそうな声が聞こえてきそうです・・・でも大きな口からはえらの蛇腹が丸見えです・・・2匹のマンタさん達が「いやあ!本当にお腹が空いていたんだあ・・・格好何て気にしてられないよう!お腹いっぱい食べちゃうぞ!」ってニコニコしながらプランクトンを一杯頬張っていました・・・この写真はダイビングではなくスノーケリング中に撮ったものですがなかなかの迫力あるマンタさん達でしたよ~!・・・何度も手の届きそうなところまで近づいてきては「なんだ人間か?」とでも言うようにクルリと反転して颯爽と泳いでいくのです・・・さすがに「慶良間の海」といったところでしょうか。
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  • マンタさんにはナンヨウマンタさんとオニイトマキエイさんという和名をもつ2種類がいるそうです・・・ナンヨウマンタさんは日本近海で見ることができるマンタさんで大きさは5メートルほどに成長するそうです・・・オニイトマキエイさんは外洋で回遊しているマンタさんで体の横幅がなんと最大8メートルにも達する世界最大のエイさんなのです・・・マンタさんの名前の由来は大きな身体がマントのようであることからきていているそうです・・・ダイビング中にマンタさんを見つけるとマントと言うよりは優雅に漂う空飛ぶ魔法の絨毯みたいです・・・マンタさんはこんなに大きな体なのですが食べているのは小さな小さなプランクトンなのです・・・下の写真の様に口を大きく開けながら泳いで海水とともに吸い込み蛇腹のエラで濾して食べています・・・ひげクジラさんもそうですが大きな身体なのにプランクトンだけでお腹いっぱいになるのかいつも不思議に感じています・・・経費効率が良いのでしょうか?
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  • 頭に付いている頭鰭(とうき)と呼ばれるヘラのような器官がマンタさんの特徴ですがこれを広げたり丸めたりすることで餌を取りやすくしているそうです・・・いわゆる漏斗のような役割をしているのでしょうかね?・・・自然界の生物は環境に合わせてどんどん進化していきますから・・・一般的にマンタさんの腹部には白地に黒い斑紋が入っていてこの模様で個体を識別することができます・・・現地のガイドさん達もこの斑紋で識別しているようですが似たり寄ったりでなかなか素人の私には識別は難しいです・・・今回の写真のマンタさんの様にお腹が白いものがほとんどなのですが中には体全体が黒く黒地に白い斑紋が入っている種類もいます・・・そのような種類のマンタさんは「ブラックマンタさん」と呼ばれていてなかなかクールなマンタさんです・・・私もポナペで一度見たことがあります。
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  • 実はマンタさんは国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストにおいて絶滅の危険性が高い「危急種」に指定されています・・・こんなに楽しそうに舞い踊っているマンタさん達が近い将来いなくならないように大切に見守りましょう!・・・海を汚さない!山を汚さない!森を守る!地球温暖化を進めない!人間のエゴはだめですよね!・・・それにしても下の写真のマンタさん達「お腹がすいた~!いっぱい食べるど~!」と無邪気にはしゃいで楽しそうに舞い踊っている姿はなんとも可愛らしく感じます。
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ホムラハゼさんの熱い情熱が伝わる鰭の焔! 柏島

  • スズキ目ハゼ科のホムラハゼさんは臆病なハゼさんなのでいつも岩穴の中に隠れていてなかなかお目にかかれないのですが今日は機嫌がいいのか運よく姿を見ることができました・・・しかもホムラハゼさんが岩穴から出てきたとしても鰭を広げてくれないとせっかくの燃えるような鮮やかな鰭の特徴が出ないので神頼みです・・・今回は日頃の私の行いが良かったのかどうかわかりませんがタイミングよく鰭を広げて陰の洞穴からピコピコピコと姿を現してくれました・・・撮影に協力してくれたホムラハゼさんありがとうございます。
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  • ホムラハゼさんは内湾やサンゴ礁域のサンゴ根の隙間や死サンゴ混じりの砂礫・砂泥底を好んで生息している3cm程度の小さなハゼさんです・・・そんな小さくて臆病なホムラハゼさんを見たいと思って慎重に近づいて行くのですがちょっとでも気になることがあるとすぐに岩穴の影に引っ込んでしまいます・・・そうなってしまうと後は辛抱強く待つしかありません・・・もちろん待っていても出てきてくれるとは限りませんがなかなか諦めきれない私です・・・つまりホムラハゼさんの気分次第ということです。
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  • ホムラハゼさんは非常に小さくて根の下の隙間にいつも隠れていますので写真を撮ろうとしてもストロボの光がなかなか届きづらいのです・・・ホムラハゼさんあなたがとても臆病なことはわかっていますしダイバーが恐ろしくて心配なのもわかります・・・でもあと一歩前に出てきて頂けないでしょうか?・・・あなたのその素晴らしい鰭の色を出したいのですがストロボの光が届きませ~ん!
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  • ホムラハゼさんの第一背鰭はとても長くピンと伸びていて第一・第二背鰭の間はかなり離れています・・・第二背鰭の上部と尾びれの上部に黒色を中心とした赤や朱色の目玉状の模様がありクマさん(かえるさん?)の顔のようでかわいいと思いませんか?・・・胸鰭軟条の先端部は糸状に伸びていてその形状は刺々しくもあり繊細でもあり食虫植物のハエトリソウのようにも見えますが類を見ない美しさがあります・・・正に焔のような鮮やかな鰭を持つホムラハゼさんは臆病ながらちょっと威嚇しているようでもあり華やかさを見せびらかしているようでもあります・・・ホムラハゼさんはそれぞれの鰭が見事に自己主張していて熱い情熱を感じますが美しくてつぶらな瞳の純情そうなハゼさんです。
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アケボノハゼさんの紫のアイシャドウが素敵! 柏島

  • スズキ目クロユリハゼ科のアケボノハゼさんの大きさは約5cm程度で水深約30m~50mくらいのやや深いところで潮通しの良いサンゴ礁域の礁斜面や岩礁斜面の砂礫底に巣を作っています・・・アケボノハゼさんは海底から少し離れて潮に向かってホバリングしながら流されてくる動物プランクトンをおいしそうにパクパク食べています・・・どうしていつも巣穴の上でホバリングしているんだろうと思っていましたがそういうことだったんですね・・・下の写真のアケボノハゼさんも一生懸命口をパクパクさせて食事をしているようです。
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  • ご存じの通りアケボノハゼさんは結構臆病なお魚さんなのでびっくりするとすぐに巣穴の中に引っ込んでしまいしかも一旦引っ込んでしまうとなかなか出てきてくれません・・・深度がやや深めなな所に住んでいるアケボノハゼさんにせっかく会いに来たのに残念なことが多々あります・・・深度が深いので会える時間が少ない中であせらず驚かせないようにゆっくり近づきタイミングよくピントを合わせて撮影することが肝心です・・・お願いだから巣穴に引っ込まないでね!
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  • アケボノハゼさんはサンゴ礁の砂底に生息するいつもペアで暮らしているクロユリハゼさんの仲間ですがアケボノハゼさんは単独でホバリングしていることが多いですね・・・アケボノハゼさんはハタタテハゼさんにもよく似ていますが体の前半は乳白色で後半部は見事に鮮やかな紫色です・・・口のあたりも紫色で腹びれの先端は赤みを帯びており艶やかでお洒落ないでたちをしています・・・こんなに派手な色をしているんだからもっと見せびらかせばいいのに本当に警戒心が強くて・・・せっかく遥々君に会いに来たのに「なんで隠れちゃうの~」ということにならないように慎重に近づきましょう・・・アケボノハゼさんは上皇様が命名したそうですが他にニチリンダテハゼさん・ギンガハゼさんも命名したそうです。

ニチリンダテハゼさんの見事な日輪! セブ

  • ニチリンダテハゼさんは透き通るようなちょっと緑がかった白いしなやかな体に鮮やかなオレンジ色の縞模様が特徴のハゼさんです・・・体の真ん中にある背びれは大きな円形をしていてその真ん中に黒い円形の模様があります・・・この背びれが「ニチリン」の名の元になっていますが黒い円形模様ではなく赤い円形模様であればまさに「日輪」ですね・・・もう少しビシっと背びれが開いたところを撮りたかったのですが残念ながら若干旗がたるんでしまいました・・・ニチリンダテハゼさんが腹びれをびしっと立てて「今から旗を立てるからちゃんと見ててよ!」ってスマート&キュートな姿を見せてくれたのですが私の力量不足でうまく撮れませんでした・・・ニチリンダテハゼさんにせっかくご配慮いただいたのにすみませんでした。
  • ニチリンダテハゼさんはリラックスしている状態だと背びれを閉じています・・・と言うことはこのニチリンダテハゼさんは私を警戒して緊張しているということですね・・・ニチリンダテハゼさんストレスを与えてしまって申し訳ございません!・・・旗を閉じているとニチリンダテハゼさんだとちょっとわかりずらいのですが開いている時はまさに一目瞭然ですね・・・名前の通りお見事な日輪旗です・・・ニチリンダテハゼさんは体長は9cmほどになりますが主に砂溜まりやガレ場などにテッポウエビさんと仲良く共生しています・・・テッポウエビさんはすでに穴の中に隠れてしまっています・・・今回写っていないテッポウエビさんは巣穴の拡張と修理をニチリンダテハゼさんは天敵を発見し危険を知らせるというそれぞれの役割分担を果たしています・・・それにしても体の透明感といい鮮やかなオレンジの縞模様といい背びれの「ニチリン」といいなんとも凛々しい姿が大好きなハゼさんです。

ギンガハゼさんがトウゾクテッポウエビさんに間借りしてる パラオ

  • この写真を撮ったのは確かパラオのジャーマンチャネルというポイントだったと思います・・・がれ場のちょっとした広間みたいなところにギンガハゼさんとテッポウエビさんが仲良く暮らしていました・・・まるでギンガハゼさんとテッポウエビさんが縁側で日向ぼっこをしながらお茶でも飲んでしがない話でもしているようです・・・ギンガハゼさんの身体の色はがら場に映える美しい黄色なのですがその身体には青白い小さな水玉模様が全身に散らばっていて名前の通りとてもきれいです・・・働きもののテッポウエビさんはギンガハゼさんの横で一生懸命穴の手入れに余念がありません・・・一緒に住んでいる家の中が手狭にならないように崩れてきた砂を一生懸命外に掻き出していますね・・・一方ギンガハゼさんといえば警備担当なので怪しいやつが襲ってこないか危険が迫っていないかなどと私の動向をじっと伺っています。
  • テッポウエビさんと一緒に住んでいる他のハゼさんも同様ですがギンガハゼさんは見張り役でテッポウエビさんは穴掘り役でと役割分担がしっかりしていています・・・信頼できる仲間と役割分担が明確なのでお互いが安心して仕事を任せられますよね・・・自分のことに没頭できるほど信頼関係が構築できているなんて素敵です・・・お互い大切な存在のギンガハゼさんとテッポウエビさんこれからも仲良く暮らしていってください・・・ちなみに上の写真のテッポウエビさんはトウゾクテッポウエビさんですかね?
  • ギンガハゼさんの体の色は黄色のものと黒っぽいものがいます・・・どうして黒いハゼさんと黄色いハゼさんがいるのかよく和解ませんががどちらも全身に散らばる水玉模様はまるで夜空の星のようです・・・昼間の星と夜の星ですかね?・・・上の写真のギンガハゼさんの睨みはなかなか鋭いと思いませんか?・・・私の方を見て「お前怪しいな!これ以上動いたら・・・逃げるぞ!」って口を一文字にむっとして腹びれをピンと立てて踏ん張っている姿はかわいいです・・・ちなみにギンガハゼさんという名前は上皇様が命名されたそうです・・・他にアケボノハゼさんやニチリンダテハゼさんも命名されたそうです。

パンダダルマハゼさんはパンダさんを見たことがある? ケラマ

  • パンダダルマハゼさんは頭部全体に短いヒゲが密生していて体の色は乳白色なのですが胸びれあたりから頭部にかけて徐々に山吹色になっています・・・この写真ではちょっと山吹色はわかりづらいですかね・・・神秘的なエメラルドグリーンの円らな瞳で何か考え事をしているようでサンゴさんの隙間でじっとしています・・・何を考えているのでしょうか?・・・「今日の晩御飯何にしようかなあ?」だったりして!・・・パンダダルマハゼさんは腹びれ以外のひれは全て黒色になっていますがこの白と黒の配色が和名の「パンダ」の由来になっています・・・ほんとにパンダさんの様でかわいいですよね・・・でもなぜ腹びれだけ黒くないのでしょうか?・・・本物のパンダさんは眼の周りと手足と耳と首回りが黒く尻尾は白いのですが腹びれも黒くすると白と黒のバランスが良くないのでしょうか?・・・パンダダルマハゼさんのこだわりですかね・・・パンダダルマハゼさんは枝サンゴさんと共に生活しており小さなサンゴさんにはペアで大きなサンゴさんには複数のペアが縄張りを作って生活しています・・・いつもサンゴさんの中に潜んでいて隙間から何とか撮影しようとするのですがなかなかうまく撮影させてくれませ~ん・・・パンダダルマハゼさんはオスが卵を守りクマノミさんのように性転換するのもダルマハゼさんの特徴の一つです・・・ダルマハゼさんは国内では6種が知られています。 
  • パンダダルマハゼさんは頭部全体に短いヒゲが密生していて体の色は乳白色になっており胸びれあたりから頭部にかけて山吹色で腹びれ以外のひれは全て黒色です・・・クロダルマハゼさんも枝サンゴさんの間に隠れていて名前のとおり身体が真っ黒で顔の周りにひげのようなものがたくさんあり他のダルマハゼさんとは体色で区別できます・・・アカネダルマハゼさんは頭部に細かいひげ状の突起が密生していて身体の色は一様に薄い黄色で体長2cmほどです・・・ヨゴレダルマハゼさんは頭部にひげ状突起が密生していてひげ状突起はダルマハゼさんなどと比べて短く眼の周囲には斑紋がありません・・・カサイダルマハゼさんはパンダダルマハゼさんに似ていますが胸ビレだけは透明です・・・ダルマハゼさんは頭に細かいひげ状の突起があり頭が淡褐色で体側や各ひれが暗色であることでクロダルマハゼさんやアカネダルマハゼさんと区別できます・・・ヨゴレダルマハゼさんとは頭部のひげ状突起が長いことと眼周囲に細かい斑紋があることなどで見分けられます。

クダゴンベさんのその長いおちょぼ口がキュート! 柏島

  • スズキ目ゴンベ科のクダゴンベさんは水深15~30m程度やや深目の岩礁斜面やサンゴ礁外縁の斜面のヤギ類やウミトサカ類に住み着いています・・・背びれはとげとげしていてゴンベさん特有の先端に小さな糸状の突起があります・・・体の地色は白なのですが赤色の格子模様がまるで一張羅を着ておめかしをしているようです・・・ゴンベさんにしては体はスマートな細目でニューっと長く突き出たおちょぼ口が特徴的です・・・この口を見ているとものすごく文句言いの性格に見えてしまいますが怖がりなのか眼はいつもキョロキョロしていて何とも言えないキュートな顔つきのクダゴンベさんです。
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  • クダゴンベさんの名前は背びれの先端の小さな糸状の突起が『権兵衛』と呼ばれる昔の幼児の髪型に似ているため『ゴンべ』と名付けられていて『クダ』に関しては口の部分が管のように前に出ていることが由来しているそうです・・・枝サンゴさんやウミトサカさんやヤギ類の群体などの間にクダゴンベさんが入り込んでしまうとそのお洒落な赤色の網目模様が保護色となってしまいどこにいるかわからなくなります・・・クダゴンベさんお見事!!・・またゴンベさんの仲間は英名ではHawk Fishと呼ばれています・・・ゴンベさんが岩場やサンゴさんの上で佇む姿とタカが空から辺りを見渡している姿が似ていることからその名前がついたそうです・・・日本名と違って英名はかっこいいですよね。
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  • クダゴンベさんもご多分に漏れず岩場やサンゴさんの上でよく辺りを伺っています・・・クダゴンベさんは温和なのか根性が座っているのか至近距離まで近づいてもあまり逃げ出さないゴンベさんです・・・写真のように胸びれをドシっと立てて「何か俺様に用か!」とこちらを睨んでいます・・・もちろんあまり近づきすぎると逃げてしまいます・・・ちなみにゴンベ科は胸びれの下部軟条が肥厚し長くなっていてタカノハダイさんの仲間に似ています・・・ゴンベさんは背びれの棘数は10とタカノハダイさんの仲間よりも少なく背びれの棘の先端に小さな糸状突起を有することにより区別することができます・・・世界で約30種類いて日本にはそのうちの14種が暮らしていますが奄美諸島以南のサンゴ礁域などに多くのゴンベさん達が住んでいいます。
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ギンガメアジさんのトルネードとギョロギョロ目! パラオ

  • ここはパラオのブルーコーナーというポイントです・・・ギンガメアジさん達が集合しているのが遠くで見えたのでいそいそと近づいて行きました・・・最初はそんなに大きな群れではありませんでした・・・ちょっと少なめだけど銀色が光ってきれいなギンガメさん達だなと思って余裕をかましていました・・・ところが少しずつ少しずついくつかの群れが合流して大きな群れへと成長していったのです・・・気が付くといつの間にか辺り一面ギンガメアジさんでいっぱい!!・・・右を見ても左を見ても上を見ても下を見てもとにかくギンガメアジさんだらけといった感じです。
  • そうやって小さな群れが一つに合流して大きな群れが形成されるとなぜか一匹のリーダーが先頭になってギンガメアジさん達は回転をし始めます・・・バラバラに泳いでいたそれぞれのギンガメアジさん達の群れは一つの塊として同じ方向に回転し始めるのです・・・まさに圧巻のトルネードの開始です・・・ギンガメアジさん達のトルネードは外から見ていても「これはすごい!」と感動できるのですがそのトルネードの中に入るとまた別世界です・・・360度ギンガメアジさん達の壁に囲まれてダイバーとして幸せいっぱいでした!
  • ギンガメアジさんは暖かいところが好きなようで熱帯海域に住んでいるお魚さんです・・・日本では南日本の暖流に面した海域に見られます・・・よく似たミナミギンガメアジさんと比べると体高があって背びれや尾びれや背中の部分などが黒っぽくなっています・・・またエラ上部の黒斑は小さめです・・・頭部から口にかけて緩やかなカーブを描いており成魚になると全長80-90cmに達するものもあり結構大きなアジさんの部類です・・・ミナミギンガメアジさんはギンガメアジさんよりも体高が低くエラ上部の黒斑はくっきりしていて頭部から口にかけて急に曲がり込み短めになっています。
  • 上の写真のお魚さんは口の部分がきゅっと丸くなっていないのでギンガメアジさんだと思いますが・・・今回のギンガメアジさん達は一つの大きな塊となってトルネードを作ったかと思うと小さな群れに戻りまた集まってはトルネードを作っての繰り返しをしていました・・・いや本当に見ていて飽きないですね・・・透明度の良いブルーの世界での団体競技・・・大きな一つの塊となってグルングルン回るギンガメアジさん達を見ているとエアーが減るのを忘れてしまいそうです・・・危ない!危ない!
  • ギンガメアジさんを近くで見ると体は銀色にキラキラ光って美しく眼力があって生命力に満ち溢れた逞しさと迫力を感じました・・・ギンガメアジさんがトルネードを形成する行動理由については敵に襲われないようにひとつの大きな生き物に見せるためとか効率よく呼吸するためなど言われていますが詳しくは解明されていないようです・・・ギンガメアジさん達に交じってフエフキダイさんのような方もいらっしゃいますね・・・右下のフエフキダイさんは群れとは違う方向を向いています。
  • ギンガメアジさんは銀色の体の色が銀紙を貼ったように見える事から和名で「ギンガメアジ」と呼ばれているそうです・・・本当に光を反射する銀紙の様にキラキラしていますからね・・・それにつけてもやっぱりお魚さん達の群れはいいですね・・・大集団で行う行進みたいで規律性があって迫力があってその動きは見るものに感動を与えてくれます・・・私が好きなアングルは下から見上げるお魚さん達の群れでその隙間から太陽の光が差し込む塊りはなんとも言えない美しさを感じます・・・最高です!!・・・ギンガメアジさんに似た魚はロウニンアジさんやオニヒラアジさんやカスミアジさんにカッポレさんなどがいます。
  • 下の写真のギンガメアジさん達の表情を見てください・・・口元をギュッと引き締めて歯を食いしばり眼はギラギラと前を向いてとても精悍な顔つきをしています・・・目標を立ててやるべきことを「みんなで力を合わせてやり遂げます」と言った強い意志を感じませんか?・・・よく見るとギンガメアジさんの群れの中に頭部から口にかけて急に曲がり込み短めになっているミナミギンガメアジさんも混じっているようです・・・みんな仲良く行進です。

歯をむき出しにして怖い顔のシロワニさんだけど! 小笠原

  • 久しぶりに小笠原の海に行ってきましたが2クールの間ずっと天気が良く気持ちの良いダイビングができました・・・まずは世界中の暖かい海の沿岸で暮らしているネズミザメ目シロワニ科シロワニ属のシロワニさんですが大型のサメさんで全長3.2mにもなります・・・シロワニさんの体型は流線型で肩?の辺りが太くとても重量感があり背側の体色は褐色から灰色になっていて腹側は白くなっています・・・シロワニさんの幼魚期の頃は体側に不鮮明な薄色斑が見られることもあるそうですが成魚になると消失してしまいます・・・シロワニさんの吻はやや扁平な円錐形で口は大きく何故か常時半開きになっています・・・両顎の歯はほぼ同形の牙状で最前歯だけでなく後ろの数列も立ち上がり歯がずらりと並んだ外見は恐ろしい印象を与えます・・・でもシロワニさんの性格は見かけによらず大人しく人を襲うことは無いとされています・・・それでも全く安全という訳では無いので刺激し過ぎないように注意しましょう・・・それからシロワニさんの2基の背鰭はほぼ同じ大きさなのですが尾鰭は上葉が長く伸びていてなかなかお洒落でかっこいいです。
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  • 今回はケータ島のポイントなんですがもうすぐエキジットという時に遠くに大きな影が見えましたので慌てて近づいてみると何とそれが大きなシロワニさんでした・・・シロワニさんの活動は夕方からで昼間は岩陰などでじっとしていることが多いのですがこのシロワニさんは我々の前に悠々と現れてくれたのです・・・ありがとうございますシロワニさん!!・・・シロワニさんは他のサメさんと同様浮き袋は無いのですがシロワニさんは水面で空気を吸い込み浮き袋の代わりに胃に空気を溜めることができるそうです・・・胃に空気を貯めてるなんて食事する時大丈夫なのでしょうか?食事の時ゲップでもするのでしょうか?
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  • それからシロワニさんはネズミザメ目に見られる卵食型に分類されますがシロワニさんの場合はその最も特殊化したタイプで未受精卵だけでなく同じ子宮内の他の胎仔も捕食する卵食・共食い型なのです・・・シロワニさんは55mmで孵化し未受精卵や他の胎仔を食べるようになります・・・生まれてすぐに弱肉強食の世界に放り込まれしかも身近で戦い生き残ったシロワニのおちびさんだけが生まれる事ができるなんて凄過ぎます・・・サメさんには子宮が2つありますのでそれぞれに1尾の胎仔が生存競争を生き残ります・・・だからシロワニさんの産仔数は最大で2尾となるのですが産まれてくるシロワニのおちびさんの大きさはすでに約1mにもなるそうです・・・生まれてきたシロワニさんの主な餌はサメさんやエイさんを含む魚類や甲殻類や頭足類などです。
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  • ところでシロワニさんはサメさんなのになぜワニという名前が付けられているのでしょうか?・・・一説にはシロワニさんは体型が太く流線型であり特に頭部がワニさんに似ているからワニという名前が付いたとか・・・シロワニさんは鋭い牙状の歯を持ちその歯並びがワニの歯に似ていることからその名前が付いたとも言われています・・・確かにいつも半開きの口にこの鋭い歯はワニさんのようにも見えますね・・・それ以外には島根県と兵庫県の一部の地域ではサメさんをワニと呼ぶことが一般的でシロワニさんもその一環としてワニと呼ばれているのではという説もあります・・・いずれの説が正しいのかはたまたすべて正しいのかよくわかりませんがワニという名にふさわしい立派なシロワニさんでした。
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ナポレオンフィッシュさんの分厚い唇がセクシー!(改)パラオ

  • ナポレオンフィッシュさんは全長2mに達することもあるベラ科の中では最大級のお魚さんで悠々と泳いでいる姿はなかなかの迫力です・・・ナポレオンフィッシュさんは口のあたりが前方にニューっと突き出していてその大きな口にぶ厚い唇が最大の特徴です・・・結構人懐っこい表情がかわいらしくって図体の大きさに反して何とも言えずユニークで憎めないお魚さんです・・・「ナポレオンフィッシュ」という名前はこの写真の様に老成した個体の頭のこぶがナポレオンがかぶっていた帽子に似ていることに由来しています・・・いかがですか?・・・ナポレオンの帽子に似ていますか?
  • ナポレオンフィッシュさんの和名は「メガネモチノウオ」といいます・・・その名前の由来は下の写真の様に目を通る黒いラインが眼鏡をかけているように見えるからだそうです・・・おじさんが「近くが見えないよう」って老眼鏡をかけているようですね・・・ナポレオンフィッシュさんは浅い海の岩礁やサンゴ礁に住んでいてその明るい海を悠々と泳ぎまわっています・・・パラオではブルーコーナーの縁あたりをウロウロしています・・・人懐っこい風貌のナポレオンフィッシュさんに出会えると妙にうれしくなります。
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  • ベラ科の魚によく見られますがナポレオンフィッシュさんもご多分に漏れず性転換する習性を持っているお魚さんです・・・繁殖期に縄張りの中にいる最も大きいメスの個体がオスとなりますがもしもそのオスが死んでしまったら次に大きいメスがオスに性転換するそうです・・・ナポレオンフィッシュさん達は小さくて弱く縄張りが作れない時期にメスとして卵を産みます・・・強く大きくなったらオスとして縄張りを持ちハーレムを築いてその群れを守っていくのです・・・そうやって子孫を次の世代へつないでいくナポレオンフィッシュさん達でした。
  • そんなナポレオンフィッシュさんですが実は高級食用魚として重宝されています・・・さしみや煮つけや塩焼きなど大変美味とされています・・・私もパラオでナポレオンフィッシュさんを食べさせていただきましたが唇のあたりがプルプルしていてとてもおいしかったです・・・ダイビングで見て親近感を持ったお魚さん達ですが釣られたお魚さんは美味しくいただくことが大切です・・・右目は後ろを左目は前を見て辺りを観察しているナポレオンフィッシュさんですが老眼鏡をかけているようでぼってりした分厚い唇を持ち「ぬぼー」という表現が一番合っている悠々としたお魚さんです。

アジアコショウダイさん達が待ってるのはもしかして? 小笠原

  • アジアコショウダイさんは体長50cm以上に成長するスズキ目イサキ科コショウダイ属のお魚さんです・・・各ヒレは黒く成魚になれば写真のように腹部以外の全身に細かい黒色斑がたくさんあって顔つきもなかなか堂々とした雰囲気のお魚さんです・・・でもアジアコショウダイさんは幼魚の頃は全く色彩や形が異なり本当に親子なの?と疑いたくなるくらい可愛いおチビちゃんです・・・アジアコショウダイさんの幼魚は黒色の体に白色鞍状斑が複数あってパンダのような色合いをしていて成魚に見られる小さな黒点はありません・・・おチビちゃんは大きく団扇のような尾をフリフリと振ってあどけない泳ぎ方をしています・・・アジアコショウダイさんは小笠原諸島では個体数が非常に多く群れでいることもしばしばあり食べるととても美味しいそうです。
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  • アジアコショウダイさんが3匹仲良くサンゴさんの上でのんびりホバリングしていますが休憩中なのでしょうか?それとも瞑想にでも耽っているのでしょうか?・・・アジアコショウダイさんの眼の雰囲気から何かを探しているようで「何処どこどこ~?」って言っているようです・・・「あれ今日はいないのかな?・・・せっかくやって来たのに~!・・・身体が何だかむずむずするんだけどなあ!」といった感じで確かに何かを待っているようですね・・・アジアコショウダイさんは何を期待してホバリングしながら待っているのでしょうか?
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  • お!アジアコショウダイさん達が待ちに待った期待の方々がやってきましたね!・・・そうアジアコショウダイさんの期待の方々はホンソメワケベラさんです・・・ホンソメワケベラさんがアジアコショウダイさんの鼻の辺りやエラの辺りをツンツンツンとつまみ始めました・・・「あ~そこそこそこ!そこが痒いんだよ~」と恍惚とした顔でアジアコショウダイさんは満足そうです・・・ここはホンソメワケベラさんが店を開いているクリーニングステーションだったようです・・・ホンソメワケベラさん達が一生懸命アジアコショウダイさんの周りでツンツンツンツンと働いていますね。
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  • ホンソメワケベラさんの仲間で日本近海にはホンソメワケベラさん・ソメワケベラさん・スミツキソメワケベラさん・クチベニソメワケベラさんの4種が暮らしています・・・ソメワケベラさんは体長12cm程度で若魚はホンソメワケベラさんに似ていますが成魚は体の前半部が鮮やかな青で後半部が黄色くなっています・・・スミツキソメワケベラさんは体長8cm程度でホンソメワケベラさんに似ていますが和名通り胸びれに大きな黒い斑点があり日本では小笠原や慶良間諸島に分布しています・・・クチベニソメワケベラさんは体長8cm程度で和名通り唇が赤くなっています。
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  • それから全く違う種類なのですがホンソメワケベラさんに擬態したニセクロスジギンポさんという方もいます・・・このニセクロスジギンポさんはホンソメワケベラさんとよく似た体色をもち泳ぎ方も似ているので他のお魚さんはホンソメワケベラさんだと思って近寄ってきます・・・でもこのニセクロスジギンポさんは近寄ってきたお魚さんの寄生虫どころか皮膚や鰓を鋭い歯で食いちぎってすばやく逃げてしまうのです・・・ニセクロスジギンポさんはホンソメワケベラさんと似た体色と行動を身につけることで大型のお魚さんから捕食されるのを防ぎその上食料も手に入れることができるのです・・・賢いというか狡いというかニセクロスジギンポさんは戦略化ですね。

ヒメウツボさん本当は黒い鰭が欲しかったのかな? 柏島

  • ふと岩陰に目をやると妙に目立つ色の生き物がフヨフヨとしているところが視界に入ってきました・・・なかなかの派手派手なレモンイエローの体にエラ孔の黒い小さな斑点が可愛いウナギ目ウツボ科のヒメウツボさんです・・・それにしても見事に鮮やかなレモンイエローですが眼には黒色斑がありミステリアスでクリクリっとした猫の眼のような眼がなんともキュートな印象を与えるヒメウツボさんです・・・潮通しの良い岩礁やサンゴ礁外縁の斜面の窪みやオーバーハング暗がりを好み臆病なのか好奇心が強いのかわかりませんがちょこっと出ては引っ込みを繰り返しています。
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  • ウツボさんと言うと怖いイメージがありますがヒメウツボさんはウツボさんのイメージを覆すほど名前の通り可愛いウツボさんです・・・ヒメウツボさんは茶色っぽいのもいますがレモンイエローの体がとても美しいウツボ界の清楚なお姫様ですね・・・ヒメウツボさんの鰓孔にはポチョッとかわいい黒色斑がありますが下の写真のヒメウツボさんは「どう?似合ってる?可愛いでしょ?」と問いかけているようです・・・ヒメウツボさんは大きくても全長30cmまでの小型種で他のウツボさんの仲間に比べてとびきり小さい照れ屋のヒメウツボさんです。
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  • ヒメウツボさんは鼻のところの小さな皮弁がお洒落なワンポイントになっていますが岩穴からちょこっと顔を出してこちらを伺っています・・・「私臆病なんだからあまり近づかないでよ!」と言っているようです・・・ちなみにウツボさんは全長20センチから4メートルまでと幅広く全長1メートル前後の種類が多く腹びれのみならず胸びれも退化しています・・・体の色は生息環境に応じた地味な色をしていますが中にはトラウツボさんのように派手な紋様をもつものやハナヒゲウツボさんのように鮮やかなものもいます・・・口は大きく鋭い歯が発達していて基本的には巣穴からあまり動かず岩陰や洞窟に潜んで獲物を待ち伏せします・・・夜になると海底近くを泳ぎ回り小動物を大きな口で捕食し特にタコさんにとっては天敵で岩礁の食物ピラミッドの頂点です。
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ロータスミノウミウシさんは妖艶な九尾の狐の子孫? 伊豆大瀬崎

  • ロータスミノウミウシさんは何とも言えない妖艶さを醸し出していて体の色はとてもきれいな色をしています・・・触角や背中側は薄紫色の長めの突起がたくさんあって突起の先端は不透明な褐色と濃い紫のバンドになっています・・・口はライラック色で先は白くなっていて触角の間から背面に向けて紫色の縦線がはいっていますが体側面の線は連続していません・・・この色のグラデーションといい形といいお見事です!・・・Goodデザイン賞ですよね・・・なぜか九尾の狐を想い描かせる何とも妖艶なロータスミノウミウシさんです・・・ロータスミノウミウシさんの顔がシュッとしていてこの細さがキツネを思い起こさせるのでしょうか?・・・何とも言えない優雅さを持ちながら自らを誇っているような気品というか気高さを感じる私です!
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  • ウミウシさんは本当に種類が多いうえによく似ているものがたくさんあるので図鑑を見ながらあれかな?これかな?と見比べながらいつも悩んでいます・・・ロータスミノウミウシさんはセスジミノウミウシさんとよく似ていますがセスジミノウミウシさんは背面と側面の線が尻尾まで途切れず繋がっています・・・ウミウシさん:海の宝石とも謳われフォト派に大人気のウミウシさんですが頭にある触角が牛の角のように見えることが名前の由来のようです・・・「貝殻を捨てた巻貝の一派」(貝殻を捨てきれない種類もあります)でざっくり分けると8グループだそうですが多すぎて複雑でよくわかりません。

イソギンチャクモエビさんはシャチホコ?パイナップル? ケラマ

  • エビ目モエビ科ヒメサンゴモエビ属のイソギンチャクモエビさんは体型は太く短くちょっと茶色っぽいけど黄色の体に大小さまざまな白い丸い斑紋がある小さなエビさんです・・・イソギンチャクモエビさんは体長が20mmほどで眼が白く額角は眼柄よりも短くモエビ科では額角がよく発達するものが多い中でイソギンチャクモエビさんのように短い種類は珍しいようです・・・とても小さなイソギンチャクモエビさんですが危険を感じると頭と尻尾をぷいと挙げてピコピコピコと威嚇してきてまるでシャチホコの様な姿になります・・・この写真のイソギンチャクモエビさんも私を危険人物と思ったのか威嚇しているようですね・・・小さいのになかなか勇ましいイソギンチャクモエビさんですが威嚇というよりは可愛い踊りにしか見えません・・・イソギンチャクモエビさんを見るとシャチホコというよりは何故かパイナップルが思いつくのは私だけでしょうか?
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  • 名前の通りイソギンチャクモエビさんはハタゴイソギンチャクさんなどの大型イソギンチャク類の周囲で共生していますがキクメイシやクサビライシなどの周辺にも多くこれらの触手で天敵から身を守ってもらっています・・・このイソギンチャクモエビさんは黄色と白のコントラストがよく目立ち何とも言えない可愛らしさが漂っていますが宿主からちょっと離れてしまっています・・・小さな体に派手な模様で目立っているのに遠出をするなんて結構な冒険家のイソギンチャクモエビさんですね・・・下の写真は親子でしょうか?夫婦でしょうか?随分大きさと迫力が違いますね。
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フリソデエビさんがヤングコーンの様なヒトデさんを捕食! 柏島

  • 一夫一婦制なのでいつもペアで縄張りを守っているフリソデエビ科のフリソデエビさんですが全長は2cm~3cmくらいでオスはメスより少し小さめです・・・手前右側のほうが小さいのでオスでしょうか?・・・フリソデエビさんの体は乳白色から白色で黄色い縁のある紫の派手な斑点模様がたくさんあります・・・大きな左右のハサミ脚がまるで名前の通り振り袖のように見える派手派手なエビさんです・・・英語ではハーレクイーン・シュリンプ(道化師のエビ)と呼ばれているそうです・・・右側のフリソデエビさんがヤングコーンの様なものを抱えていますが何でしょうか?
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  • このフリソデエビさんの大好物はなんとヒトデさんなのです・・・ヒトデさんにとりついたフリソデエビさんはヒトデさんを仰向けにひっくり返し脚の中央を縦に走る溝に沿って柔らかい部分を食い進んでいくのです・・・そして最後はヒトデさんの皮だけ残して全て食べつくしてしまいます・・・自分の体の10倍以上の大きさのあるオニヒトデさんでもとりついて食べてしまうという名前や姿に似合わずどう猛なエビさんなのです・・・小型で移動性の低いヒトデさんを好みますが種々のヒトデさんにとり付くフリソデエビさんはまさにヒトデイーターです!
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  • 写真のフリソデエビさんたちもヤングコーンのようになってしまった黄色いヒトデさんを夢中で捕食中です・・・この黄色いヒトデさん見るも無残に食べられてしまいましたが残るは脚一本?手一本?ですか?・・・ヒトデさんほとんど残っていませんがフリソデエビさんの夫婦は艶やかな体で少しずつ少しずつ仲良く夢中でヒトデさんの取り合いをしているのでしょうか?・・・弱肉強食の世界ですから仕方ないですね・・・それにしてもオニヒトデさんまで食べるのであればサンゴさんを守るためにうまくフリソデエビさんを活かせないものでしょうか?
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ムチカラマツエビさんのメタボリックぽっちゃり体形! ケラマ

  • テナガエビ科のムチカラマツエビさんはムチカラマツやバネの様にぐるぐると捻じれた形のネジレカラマツと一緒に暮らすエビさんです・・・身体はズングリムックリポッチャリしていてエビさんの中ではかなりメタボリックな体形をしていると思いませんか?・・・もしかしてムチカラマツから離れる事無くのんびり暮らしているので運動不足になってしまいこの様なメタボリック体形になってしまったのでしょうか?・・・確かに運動不足は良くないことですがムチカラマツエビさんにとっては失礼な話ですよね・・・潮の流れでゆらゆら揺れているムチカラマツから飛ばされてしまわないようにがっしりとしがみついているムチカラマツエビさんが運動不足である訳が無いですよね・・・灰色や褐色味を帯びた透明の地色に5本の横帯が走りその色は手足と同じ色になっていてムチカラマツをしっかりとホールドしています。
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  • 私がよく見かけるのは灰色のムチカラマツエビさんだったのですが今回は褐色みを帯びたムチカラマツエビさんで宿主のムチカラマツの色に合わせて上手に変異しています・・・それからムチカラマツエビさんに酷似したキミシグレカクレエビさんというエビさんもいます・・・キミシグレカクレエビさんの体色は透明で黄色または白色の斑点からなる横帯が複数ありこれもまた身体の色を宿主に合わせて変異させます・・・キミシグレカクレエビさんは頭胸甲上に板状の突起が2つ大きく突出していることでムチカラマツエビさんと区別できます・・・キミシグレカクレエビさんはムチカラマツエビさんに比べて個体数が非常に少なくまだ私は拝見したことがございません。

ニシキフウライウオさんの実力は?藻屑?枯葉? 伊豆大瀬崎

  • ニシキフウライウオさんはヤギ類・ウミトサカ類・ウミシダ類の近くでよく頭を斜め下に向けて静かに浮いていることがあります・・・ニシキフウライウオさんはなぜ頭を下にしているのでしょうか?・・・体の割に頭が大きいので重いのでしょうか?・・・頭を下にしているほうが藻屑や枯れ葉にカモフラージュしやすいからなのでしょうか?・・・確かに背びれや腹びれの形からして頭を下にした方がヤギ類が生えているように見えますね・・・ニシキフウライウオさんの体やヒレには皮弁が多くありトゲトゲしていて基本的に縞模様があることが特徴です・・・それにしても近くで見ると派手派手な迷彩模様です・・・でも遠くから見るとうまくヤギ類に溶け込んでいます。
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  • ニシキフウライウオさんもそうですがカミソリウオ科のお魚さんは孵化までメスが卵を保護する習性があります・・・たまにお腹を膨らませたメスを見ることがありますが孵化するまでずっと大切に守っているなんて子育てはたいへんですよね・・・またニシキフウライウオさんは雌雄ペアでいることが多いのですがメスの方が大きくしっかりしています・・・子供を大切に育てなければならないので強くなければなりませんからね・・・たいへんな恐妻家?・・・いい加減なことを言いました・・・恐妻家かどうかよく知らないのにすみません。
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  • ニシキフウライウオさんは赤いヤギの近くに住んでいると赤い個体というように基本的にホストに似た色になっています・・・ホストによって緑や茶色に黒や黄色などニシキフウライウオさんのカラーバリエーションはたいへん豊富です・・・やっぱりうまくカモフラージュするために大変な努力をしているんですね・・・それにしても近くで見るとニシキフウライウオさんのトゲトゲが痛そうですがこれもヤギ類のポリープに似せているのでしょうね・・・本当にうまくヤギ類に化けていますよね・・・見つけるのが大変です・・・カミソリウオ:海藻の周辺を好むせいか生息水深はニシキフウライウオさんより浅くまた岩礁より砂地でよく見られます・・・ニシキフウライウオさん同様メスのほうがオスよりひとまわり大きく腹ビレにある育児嚢で卵を保護します・・・カミソリウオさんもホストの色に合わせてグリーンや赤に白や黄色や茶色などカラーバリエーションは豊富です。

マンダリンフィッシュさんは超カラフルなひょっとこさん!(改)パラオ

  • スズキ目ネズッポ科コウワンテグリ属のマンダリンフィッシュさんの体の色は青色や金色に緑色などが混ざりあって帯模様や斑点など不規則で迷路のような模様になっているたいへんカラフルなお魚さんです・・・写真だと大きく感じるかもしれませんがマンダリンフィッシュさんは結構小さなお魚さんなのです・・・でもこんなに複雑な模様を施すなんて自然の世界はやっぱり脅威ですよね・・・それにマンダリンフィッシュさんは実はすごいお魚さんで青色色素によって青い体色を呈するごく限られた動物の一種なのです・・・和名のニシキテグリは漢字で表記すると「錦手繰」と書きます・・・「錦」は体色が鮮やかな様子に由来し「手繰」は底引き網(手繰り網)によくかかって捕まることから由来する言われています・・・確かに海底のサンゴの間に隠れ住んでいますがこんなに小さなお魚さんなのに底引き網で捕まるのか若干不思議です。
  • マンダリンフィッシュさんはサンゴの隙間に上手に隠れていてそこからちょこっとひょっとこ顔を出すのですが・・・「あっいた!」と思ったらすぐにサッと隠れてしまいます・・・たいへん臆病なマンダリンフィッシュさんはいったん引っ込んでしまうとこれがなかなかすぐに出てきてくれないのです・・・その上見つけるのも難しいしサンゴの間に隠れているのでピントを合わせるのも難しいしで本当に苦労して撮影しました・・・でもマンダリンフィッシュさんは体の派手さとは相反して大きさはせいぜい5cm程度と小さくネズミのような愛嬌のある顔をしているとてもかわいいお魚さんです。
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  • この写真を撮ったのはかなり浅い場所だったので深い場所とは違い時間の余裕もあったので何とか撮影することができました・・・大きなサンゴさんの塊があってその隙間から顔を出してくれるのですが範囲が広くどこから顔を出してくれるかわからないし居たと思ったらすぐに隠れてしまうしで苦労しました・・・「お願いだからマンダリンフィッシュさん動かないで!!」とファインダー越しに何度祈ったことか・・・そんな祈りが通じたのかマンダリンフィッシュさんの正面からの顔を撮らせていただきました・・・マンダリンフィッシュさんの顔はネズミというよりひょっとこのような顔をしていますよね。

ヨスジフエダイさんの群れかと思ったら? パラオ

  • リーフの端などで群れているのをよく見かけるフエダイさんの仲間も調べてみるとなかなか奥が深いです・・・今回もきれいな色をしたヨスジフエダイさんが群れていると思って撮影してみましたがよくよく見るとあれ?・・・ヨスジフエダイさんじゃないのもいる!・・・というかヨスジフエダイさんじゃないお魚さんの方が多いではありませんか!・・・潜っているときはそこまで意識してなかったので気が付きませんでしたが写真を見て初めて気が付きました・・・ボーとして泳いでいてはダメですね。
  • 特に下の写真はヨスジフエダイさんの群れというよりはどちらかというとキュウセンフエダイさんの群れといったほうが正解ですね・・・潜っているときはヨスジフエダイさんが群れていてきれいだと思って見ていましたが・・・体の色も尾びれの色ももちろん体側の筋の数も写真の上の方に写っているヨスジフエダイさんと下の方にいるキュウセンフエダイさんとは全然違いますね・・・なんとなく撮影してしまってヨスジフエダイさんにもキュウセンフエダイさんにも失礼をしてしまいました・・・「この人ちゃんとわかって私たちを撮影してるのかな?・・・あやしいなあ?・・・仲良く一緒に泳いでいるけど全然違う種類だからね!」って疑いの眼で見られていました。
  • 下の写真は魚群を塊として撮影したくて下から海面に向けてあおって撮ってみました・・・ちょっと白ボケしてしまいましたがこちらもいろいろ混じっていますね・・・それにしてもヨスジフエダイさんとキュウセンフエダイさんは仲がいいですね・・・それぞれの数としては半々ぐらいですか?・・・同じ種類のお魚さんの群れと言っても違和感がありませんね・・・見事にシンクロしています。
  • ヨスジフエダイさんは根つきのお魚さんでいつも同じようなところで見事に群れていてくれます・・・なので群れの大きさはその日のよって違いがありますが「あ!今日も群れてくれてる」っていう感じなので撮影するダイバーにとっては助かります・・・下の写真でよくわかると思いますがヨスジフエダイさんの体の色は黄色で暗色に縁どられた4本の青白色縦帯があります・・・眼の下に2本の青白色縦線があり腹部は白っぽく20cmを越えるサイズになります・・・青い海を背景にヨスジフエダイさんが群れている様子は見ごたえがあり、特に天気の良い日は鮮やかな青色をバックに光る鮮やかな黄色がとてもよく映えています。
  • 下の写真ではヨスジフエダイさん達がこちらを向いて「私たちを撮ってくれるの?・・・撮るんだったらポーズを決めるからきれいに撮ってよねえ!・・・下手に撮ったら承知しないわよ!」って言っているようです・・・ヨスジフエダイさん達の正面からの表情はなんともかわいいものですね・・・それにしても胸びれをぴんと張って見事なホバリング状態です・・・さすがお魚さん達ですがなんとなく今から飛び立ちますよ~って感じに見えてしまいます。
  • 下の写真の群れはほとんどがヨスジフエダイさんですね・・・最初の写真の様にキュウセンフエダイさんと混泳していることが多々ありますが群れによって好き嫌いでもあるのでしょうか?・・・「俺たちは同じ仲間としか泳がない」という群れだったり・・・「同じ海の中で同じような場所にいるんだから一緒に仲良く泳ごうよ」という群れだったり・・・群れの中にもしかしたらボスがいてそのボスの意思で決めているのでしょうか?
  • ヨスジフエダイさんによく似たお魚さんにロクセンフエダイさん、ベンガルフエダイさん、キュウセンフエダイさんなどがいます・・・ロクセンフエダイさんの体の色は鮮やかな黄色で体側には細青色縦帯が5本あります・・・体側に黒色斑を出す個体もあり体長25cmに達しますがなぜロクセンという名前なのに青色縦帯が6本でなく5本なのでしょうか?・・・不思議ですね!・・・黄色の部分が6本に見えるからなのか?・・・ベンガルフエダイさんもヨスジフエダイに酷似していますが体側腹部には斑紋がなく眼下にある細い縦帯が1本であることなどでも見分けられます・・・しかしこれらは重なったりヨスジフエダイさんでは薄かったりする場合があるので総合的に判断するしかありません。
  • キュウセンフエダイさんは体側には9本前後の縦帯があり頭部は赤みがあって尾びれは黄色で後縁部は暗色です・・・あれ!?特徴から判断するとこのお魚さんはキュウセンフエダイさんではないですね・・・ノコギリダイさんだ!・・・ノコギリダイさんは小さな群れを作ってじっとしていることが多いのですがたまに大きな群れを作ることがあります・・・ヨスジフエダイさんとよく混ざっていて体の色は白っぽい時くすんだ色になっている時暗い体色になる時があります・・・後方に黄色い斑紋があるのが特徴で上の写真のお魚さんの特徴に合致していますね。

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