『シロワニさんがちょっと怖い顔をして近づいてきましたが怒ってるのかな?』小笠原諸島 ダイビング‐フォト‐tsubuankun

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シロワニさんの顔って怖いけど本当に優しいんですか?

  • シロワニさんは最大で全長3m体重150㎏を超える大物で未確認の記録ですが最大全長4mを超えるものもあるとされています・・・ちなみにサメさんなのにワニさんと名前が付いているのはその昔サメさんがワニさんと呼ばれていた名残だそうです・・・日本神話に出てくる因幡の白兎の話でも出てきましたよね・・・体型は流線型ですがかなりずんぐりとしていて太く重量感があり迫力が凄いです・・・背側の色は褐色から灰色で腹側は白色になっていて幼魚期の体側には不鮮明な薄色斑が見られることもありますが成魚になると消失します。
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  • 吻はやや扁平な円錐形で口は大きく常時半開きになっていて牙状の歯がずらりと並んだ外見は恐ろしい印象を与えるシロワニさんです・・・歯がフォークの様な形になって尖っているので口を閉じられないのでしょうか?・・・ちなみにシロワニさんは見た目は怖いのですがサメさんにしては大人しく比較的温厚な性格であまり人間を襲うことはないと言われています・・・でもシロワニさんを見に近くまで行ったり一緒に泳いだりなんてことも可能ですがサメさんはサメさんなので注意しましょう。
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  • シロワニさんは2基の背ビレはほぼ同じ大きさで尾びれは上葉が長く伸びています・・・遠くから尾びれをフリフリゆっくりとシロワニさんがずんぐりとした体で近づいてきました・・・なかなかの迫力です・・・昼間は岩陰などでじっとしていることが多いのですが夕方から活動を始め主にサメやエイを含む魚類や甲殻類などを食べます・・・他のサメ同様浮き袋はないのですがシロワニさんは水面で空気を吸い込み浮き袋の代わりに胃に空気を溜めることができるそうです。
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  • 卵胎生であるシロワニさんはネズミザメ目に見られる卵食型に分類されまするがシロワニさんはその最も特殊化したタイプだそうです・・・シロワニさんは未受精卵だけでなく同じ子宮内の他の胎仔も食べてしまう卵食・共食い型だそうです・・・お母さんのお腹の中で兄弟を食べてしまうなんて聞いただけではちょっと怖い話ですね・・・シロワニさんは50mm程度で孵化し未受精卵や他の胎仔を食べるようになり他の胎児や卵を食べて栄養を得ながら大きくなっていくのです・・・早く孵化して成長しないと兄弟に食べられてしまうとはシロワニさんもたいへんですね。
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  • 卵を産む動物達は卵を沢山産みますが卵の状態ではほとんど捕食者に食べられてしまいます・・・また孵化した後も成長するまで弱いので大きくなれる個体の数はそう多くありません・・・シロワニさんは妊娠期間は9-12ヶ月で脆弱な卵~幼生の期間を安全な子宮内で保護し立派に成長させてから出産しているのです・・・ですから出産直後でも体長1mの立派なサメさんとなっており簡単に捕食者に食べられることはないのです・・・それとシロワニさんには子宮が2つあってそれぞれに1尾の胎仔が生き残りますので産仔数は最大で2尾となります・・・シロワニさんも兄弟で生まれると心強いかもしれませんね・・・このシロワニさんは世界中の暖かい海に生息しているそうですが実は国際自然保護連合(IUCN)に絶滅危惧種として登録されています・・・日本では小笠原諸島でしか観察されていないとのことなので兄弟二人でしっかりと生き残ってほしいものです。
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