ヒラムシさんは恐怖のエイリアン!(改)与那国
- ヒラムシさんはその名前のとおり平たく薄っぺらい生き物で海底の岩の上などをスルスルと滑らかに這い回って生活する小動物です・・・ヒラムシさんはあまり動かないイメージがあるかもしれませんが腹面をうねらせて結構活発に岩の上を動きます・・・一部の種類のヒラムシさんは体をくねらせて水中を泳ぐこともあります・・・泳ぐ時間はそんなに長くはないのですが上手に泳ぐことができます・・・今回のヒラムシさんも一生懸命身体をくねらせて器用に泳いでいましたがあまり泳ぎが得意とは言えないかもしれませんね・・・写真の様にクネクネクネと泳いでいたかと思うと疲れたのかピタッと止まって休憩・・・また突然クネクネクネと一生懸命泳いではピタっと止まって休憩・・・その繰り返しで泳いでいきました・・・やっぱり遠出するには陸上を移動するより水中を泳いでいった方が早いのかな?
- ヒラムシさんは平べったくてウニョウニョしているだけであまり害が無いように見えますが実は見かけと違って獰猛な肉食性が多いのです・・・ヒラムシさんは体の扁平さをうまく利用して貝の隙間からスルスルと侵入して貝を食べてしまうのです・・・このように貝肉を食べるものや他の動物に寄生するものなども知られています・・・貝殻の中で鍵をかけて貝さん安心していたのに隙間から侵入してくるなんてヒラムシさんはなかなか怖い存在ですよね!・・・ヒラムシさんの大好物は小さなカニさんやテッポウエビさんだそうです・・・狭い岩の隙間にも自由自在に入り込めるヒラムシさんは逃げて隠れるカニさんやエビさんをどこまでも追いかけ追い詰めます・・・そして追い詰めた獲物の上にヒラムシさんは覆いかぶさります・・・ヒラムシさんは体の真ん中の下側にある口で獲物を包むようにしてから少しずつ消化していくそうです・・・カニさんやエビさんにとっては恐怖の生き物ですね・・・まさにエイリアン!!
変幻自在!どこの世界でも強いですね!
いい意味であらゆる事象に対応できるということ
自然と組織に溶け込んでいるということ
そして相手に変化を起こさせるということ
固定概念で固まっていてはだめですね
フリエリイボウミウシさんの編み目は見事!(改)与那国
- フリエリイボウミウシさんの体の地色は黒色で背面には青灰色のイボ状突起がぼこぼこと散在しています・・・地色が青灰色で黒い編み目が入っているのかと思っていましたが逆なんですね・・・この突起は他の突起と融合しておらず一つ一つ単独で主張しています・・・背面中央部のイボ状突起は大きめで先端が黄色に染まっていて触角の黄色とよく似ています・・・触角が何処にあるかわからないようにカモフラージュしているのでしょうか?・・・色合いはちょっと地味目で体はぼこぼこしていますが黄色が入るとちょっとかわいい感じがしますね・・・よく見ると外套膜周縁部は青灰色の細かい点点が密に入る色帯がありま~す。
- フリエリイボウミウシさんの異名はタマゴイロイボウミウシさんといい45mm程度の大きさになります・・・タマゴ色という名前は背面のイボイボが目玉焼きのように見えるからなのでしょうか?・・・目玉焼きがたくさん背中に乗っていて美味しそうです・・・いやいやウミウシさんは毒を持っているものが多いので食べる人はいないと思いますが惑わされないように注意ですね・・・背面が灰青色になっていてフリエリイボウミウシさんによく似た他のウミウシさんがいます・・・でもフリエリイボウミウシさんは背面の黒色の線が見事な網目状である点によって識別することができます・・・確かにここまできれいに網目状のものは他にいないです・・・それにしてもほんとに目玉焼きのようですね。
ご存知の通り見る人によって見え方が違います印象も違います
あらゆる方向から多面的に評価することが大切ですね
一つの面だけを見ていると本当の価値を見損ないます
自分にとってもその人にとっても不幸なことになってしまうかも
あなたはボニンユビウミウシさん? 2024 小笠原
- この写真のウミウシさんは10mmほどしかなく小さくて私の腕ではピントがなかなか合わず見にくくて申し訳ございません・・・おそらく裸鰓目ユビウミウシ科ユビウミウシ属のボニンユビウミウシさんではないかと思います・・・ボニンユビウミウシさんの身体の地色は白色で赤色〜橙色のサッカーボールの様な網目状の模様が入っています・・・ボニンユビウミウシさんの背側突起に橙色の輪は無く触角と口幕突起は淡い橙色になっています・・・またボニンユビウミウシさんの鰓は背側突起の中にあり透明になっています・・・下の写真のボニンユビウミウシさんはお尻をくいっと捻じ曲げて何かアピールしているようです・・・私に挨拶でもしてくれているのでしょうか?・・・それとも「ちゃんとピントを合わせて撮れているのか!」とご指導してくれているのでしょうか?
- ウミウシさんには口幕突起というものがありますが口幕突起とは感覚器官として機能しており餌がそこにいるかどうかの存在を感知します・・・ウミウシさんは餌を摂るためにニュウっと口幕突起を伸ばし適切な餌を見つけるとウミウシさんは口幕突起を収縮させて餌を摂取します・・・ウミウシさんのエサはカイメンを食べることが多くその他にコケムシやホヤや海藻なども食べることがあります・・・このボニンユビウミウシさんもそうですが裸鰓目には様々なグループがあります・・・最も大きなグループのドリース類は触角や背中に花びらの様な二次鰓を持っています・・・ミノウミウシ類は背中にミノの様な突起が並ぶグループです・・・またタテジマウミウシ類は背中に縦ヒダがある種類が多いくスギノハウミウシ類は背中に変化に富んだ突起を持つグループです。
- また同属の裸鰓目ユビウミウシ科ユビウミウシ属のユビウミウシさんの体色は橙色と灰黄色で橙色が網目線のように見える部分もあれば灰黄色の斑紋が密に存在するように見える部分もあります・・・この灰黄色の部分は僅かに盛り上がっていて背側突起は成長個体で6対ありそれぞれが2~3本に分岐しています・・・触角は灰黄色で付け根の部分から指状突起が4本程度伸びこのうち後方の突起は他の突起よりも大きくなります・・・背側突起や触角鞘の突起や口触手の突起はいずれも先端付近に橙色の輪が入り全長は30mmに達します・・・今回はうまく撮影できませんでしたがまた小笠原でボニンユビウミウシさんにお会いできることを期待しております。
ボニンユビウミウシさんのボニンとは何?
ボニンは小笠原諸島の事です
江戸時代の小笠原は無人(ぶにん)島と呼ばれていました
その後欧米系の島民が移住しブニンからボニンへ変化
ちなみに英語ではBonin Islandsと呼ばれています
ボニンブルーと呼ばれる美しい色の海が広がる小笠原
透明度の高い海水と太陽光が海底に反射して生み出す特有の青色
深い青からエメラルドグリーンまでさまざまな色合い
心を癒す小笠原の海は最高ですね
ミアミラウミウシさんの燃えるようなタンゴ!(改)柏島
- イロウミウシ科のミアミラウミウシさんはウミウシさんの中では70mmに達する大型種なので可愛いというよりは結構な威圧力があります・・・体の色も見た通り紫色や赤色や青色や緑色などが混じり合っていてかなり変異に富んでいるミアミラウミウシさんです・・・ミアミラウミウシさんのこの派手な色といいボコボコとした筋肉質の身体といい海の中ではありますが何かメラメラと燃えあがっているような不思議さを感じますね・・・まさに妖艶なタンゴの世界の住人と言った感じですか?
- ミアミラウミウシさんの背中の正中線上には隆起線があってその線上では数か所が盛り上がっています・・・まるでゴジラのような力強さを感じます・・・それにこのボコボコした身体って筋肉質で堅そうな感じがしますがどうなのでしょうか?・・・触ってないのでよくわかりません・・・それからフワフワと漂っている二次鰓の前方の突起が特に大きく張り出しています・・・その突起の付け根から横方向にも隆起線が伸び外套膜周縁に向かって張り出しています。
- ミアミラウミウシさんには失礼ですが見た感じかなり毒々しいですよね・・・なんでこんな形と色をしているのでしょうか?・・・やはり他の生き物に食べられないようにこんな派手な色をして注意を喚起しているのでしょうか?・・・背中には橙色や黄色の斑模様や筋があり外套膜周縁は淡黄色になっていて体側には黄色の円班があります・・・この円班はやや盛り盛りです・・・ミアミラウミウシさんの触角の色は赤色から橙色で二次えらは赤色であることが多く軸の外側が白色になっています・・・二次鰓の印象と身体の印象の対比に生命力を感じてしまうのは私だけでしょうか?
ミアミラウミウシさんが一心不乱に舞っています
口ばかり動かしていても何も始まらない
過去に囚われずとにかく前を向いて歩こう
成功は行動することからしか始まらない
だからトラブルが起こってもクヨクヨしない
あらゆる事象を機会と捉えるか失敗と捉えるかは自分次第
とにかく前を向いて歩き続けよう
何もしないでいると疲れませんか?
時間が経つのも忘れ本当に好きな心の叫びに耳を傾けよう
限りある時間を有意義に使いとにかく前を向いて歩こう
ミゾレウミウシさんの後ろ姿が清楚で艶やか!(改)ケラマ
- イロウミウシ科ミスジアオイロウミウシ属のミゾレウミウシさんの背面は半透明な白色から青白色で3本の暗青色から黒色の縦線が入ります・・・でもこの縦線は途切れることもあり正中線上の黒色線は触角間と鰓直前だけのミゾレウミウシさんが多いようです・・・背の周縁と腹足周縁は白色に縁どられ触角と鰓は半透明の青白色から淡黄褐色で白い細点が密に散在しています・・・心太の様にも見えるしカエルの卵の様にも見える綺麗な2次鰓です・・・この写真のミゾレウミウシさんは触覚がほんの少し写っていますがやはり立派な触角と顔が見える様に正面からバシッと撮影するべきでしたね・・・次回はちゃんと正面から撮りますのでミゾレウミウシさんかっこいいポーズをよろしくお願いいたします。
- ちなみにミゾレウミウシさんとよく似たダイアナウミウシさんとミスジアオイロウミウシさんという方がいます・・・イロウミウシ科ミスジアオイロウミウシ属のダイアナウミウシさんは体の地色は白色で背面は灰青色になっており白色の細点が密に散在していて外套膜最外周は白色で縁取られています・・・黒色の太い線が頭部から触角を通り二次鰓の後方まで繋がっていますが途切れがちです・・・正中線上には黒色の斑紋が入りますが円班になったり縦線になったりと個体差があり触角の色は黄色で二次鰓は基部が白色で半分から先が黄色になっています・・・ミゾレウミウシさんにとてもよく似ていますが触角と二次エラが黄色いので判別は容易です・・・またイロウミウシ科ミスジアオイロウミウシ属のミスジアオイロウミウシさんは体の地色は白色で外套膜最外周は白色で縁取られその内側は水色になっています・・・水色の領域には3本の縦線があり外側の2本の線は触角前部と二次鰓の後部で繋がっています・・・触角と二次鰓の色は橙色ですが赤味を帯びたり色が薄くなるものも見られます・・・外套膜が単一の色で他の種に存在する白い斑点がなく触角と二次エラが黄色い個体が多いのが特徴で~す。
ミゾレウミウシさんの姿はまるで振袖を着ているようです
ちなみに振袖は若い未婚の女性が着用するものとされている
でも本来は未婚か既婚かが問題ではなく若い女性用の和服
そして婚礼の振袖の袖を短く仕立て直したことに由来するのが留袖
留袖は既婚女性の第一礼装と位置づけられています
振袖は袖丈の長さによって大振袖・中振袖・小振袖に分けられ
長くなるほど格調が高いとされているそうです
袖丈50~60cm程度のものを普通袖
75cm程度のものが小振袖
袖丈100cm前後の小振袖と大振袖の中間のものを中振袖
108cm以上のものを大振袖といいます
振袖の原型ができたのは飛鳥時代だそうで長い歴史があります
最近は外国の方にも人気の着物ですが
何はともあれ着物はやっぱりいいですね
ミチヨミノウミウシさんの清楚な薄紫と控えめな黄色!(改)伊豆大瀬崎
- ミチヨミノウミウシさんの体の地色は何とも言えない清楚できれいな薄紫色をしています・・・背側には突起がたくさんありますが体の地色と同じ薄紫色で先端部分だけが黄色くなっていてとてもお洒落でかわいいですウミウシさんです!・・・触角と口触手は平滑で棒状になっており色は体の地色よりもちょっと濃いめの紫色をしています・・・その色の濃さはなんとなくミチヨミノウミウシさんの強い意志の表れの様に感じますが如何でしょうか?・・・この写真のミチヨミノウミウシさんは藤棚で藤の花がきれいに咲き誇っているようにも見えますね・・・最高!!
- ミチヨミノウミウシさんはガヤ類をホストとするウミウシさんで体の大きさは30mm程度とかなり小さめのウミウシさんです・・・ウミウシさんの中でも小さめで淡い色をしているのでよくよく観察しないと見つけにくいかもしれません!・・・まさに海の宝石ですよね!・・・こんなにきれいなミチヨミノウミウシさん見つけることができたあなたはLuckyです・・・すばらしい!・・・たわわなブドウが垂れ下がっているようにも見えるミチヨミノウミウシさんですが・・・ブドウだと思うとおいしそ~に見えませんか?・・・そんなことはないですね!・・・それから「ミチヨ」って見つけた人の名前から命名されたんですかね?・・・よくわからないのにいい加減なことを言ってすみません・・・いずれにしろ可憐なミチヨミノウミウシさんでした。
暗がりにひっそりと咲き誇る鮮やかな花
周りがどんな状況であろうと志を持って咲き誇る花
暗い荒れ狂う海の上で遠くにしっかり灯る灯台
そんな希望になれるように励み続けたい!
ルージュミノウミウシさん!きれいなウミウシさん!(改)ケラマ
- ケラマの海はウミウシさん達もたくさん暮らしていて小さいものから大きいものカラフルなものから地味なものまで種類も豊富です・・・ウミの宝石と呼ばれているウミウシさんたちに何とか会いたいと思うのですがウミウシさんたちは上手に隠れている上に小さくて見つからなかったりで思うようにはいきません・・・下の写真のルージュミノウミウシさんはとても小さなウミウシさんなのですが身体の色はうすい紫色で清楚で高貴な印象を与えるきれいなウミウシさんです・・・背なかの突起は基部が紫色でその先は鮮やかな橙赤色になっています・・・そんな突起の塊が6~7群あって外套縁からニョキニョキと生えています・・・残念ながら後ろ姿なので顔の部分が見えていませんね・・・すみません・・・食性は肉食から草食まで幅広く知られているウミウシさん達ですがこのルージュミノウミウシさんは何を食べているのでしょうか?・・・私の個人的なイメージですが色合いと形から肉食のような気がします!
- ルージュミノウミウシさんの触角は背中の突起に隠れて見えづらいですが下半分が黄白色になっていて上半分が橙赤色になっており先端は乳頭状にみごとに尖っています・・・またルージュミノウミウシさんの口触手はこの写真では一本しか見えていませんが平滑で長く基部が紫色で先端が白色になっています・・・大きさは2cm程度ととても小さなルージュミノウミウシさんですがインパクトのある形と色をした個性の強いウミウシさんです・・・背中の突起が燃えるような鮮やかな赤色で「僕を食べると毒があるから危ないよ!」と警告しているようです・・・実際ウミウシさんは有毒な生物を食べることで体内に毒を蓄積している種も多く派手な色は警戒色ではないかと考えられています・・・一方その派手な色はカラフルなサンゴ礁の中で隠れるのに都合がよいとも言われています・・・確かに南の海の中はカラフルですからね・・・コノハウミウシさんやヒカリウミウシさんの様に点滅する蛍光を放つ能力のあるウミウシさんもいるそうです。
顔の表情はいろいろ!
うれしい顔怒っている顔不安な顔悲しい顔楽しそうな顔
顔は内面を写すだけでなく相手にもその気持ちが伝わる
いつも笑っていたい!
そして相手が笑えるように気持ちよく笑いたい
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