テンジクダイ科には40属354種が記載されていて世界中の温暖な海に分布し沿岸域の岩礁やサンゴ礁で暮らす仲間がたくさんいます。日本近海には26属98種が暮らしているそうですが多いですよね。最大種の体長は20cmほどですが多くは10cm未満の小型の魚類で特徴的な体型・体色を持っているものもいます。ほとんどの種類は夜行性で親魚が受精卵を孵化するまで口にくわえて保護するいわゆるマウスブルーダーが多く卵の保護は雄が行うことが多いのですが種類によっては雌が担当する場合もあるとされています。
アップに耐えられる凛々しい面構えのオオスジイシモチさん! パラオ
- スズキ目テンジクダイ科スジイシモチ属オオスジイシモチさんだと思うのですが体全体が写っていれば多少は種類を見分けることも可能なのですが顔のアップだけだと私では厳しいです・・・本当に迷ってしまいますがこのお魚さんはいったい何方なのでしょうか?・・・イシモチさんの仲間の様ですがヤライイシモチさんでしょうか?オオスジイシモチさんでしょうか?如何でしょうか?・・・ヤライイシモチさんの特徴は体が細長くて側扁し体高は低めです・・・ヤライイシモチさんの眼は大きく前鰓蓋縁は鋸歯状で尾鰭は湾入しています・・・尾鰭は見えませんが前鰓蓋縁は鋸歯状になっているような?なっていないような?・・・体色は淡褐色で白っぽく体側には5本の黒っぽい縦縞がありその内の1本は眼を通っています・・・尾柄にはひとつの黒い斑が見られ黄色く縁取られているそうですがこの写真ではわかりませんね。
- 変わってオオスジイシモチさんの特徴は体側に4本の暗色縦帯があり尾柄部中央に黒色円斑があるのが特徴なのですがやっぱりこの写真では尾柄部が写っていないのでよくわかりません・・・どちらかと言えばオオスジイシモチさんの方が近いような気がします・・・やっぱり写真はアップだけでなく全体が写っている写真も撮らなければなりませんね・・・それから一般にテンジクダイ類は群れて生活しているものが多いのですが産卵期にはつがいになった2匹が群れを離れ岩礁や造礁サンゴの周辺で縄張りを持ち産卵までの7日~10日までの間一緒にいます・・・それから雄は放精後すぐに卵塊を自分の口腔内に受け入れ口内保育に入ります・・・口内保育は産卵後の受精卵を雄が口腔内に収容し孵化後のしばらくの間新鮮な海水を卵に送り安全に守るという行動ですが口内保育の期間は8日~10日です・・・稀に雌が卵をくわえる場合もありますが口内保育は雄が単独で岩陰などで行いその間は餌をとりません・・・ごく危険な卵の時期を親の口の中で保護されるのでほとんど無事にふ化することができます。
凛々しい顔つきのオオスジイシモチさん
顔つきは文化的背景や遺伝的な要因などによって影響を受ける
個人的な経験や感情よっても影響を受ける
怒りや喜びや悲しみなどの感情も顔に表れるし
日光にたくさん当たる人やよく笑う人もしわが多い
骨格や輪郭や目鼻の形など遺伝によって受け継がれる
文化によって表情の使い方が異なることがある
様々な要素が組み合わさって個人ごとに独自の顔つきが生まれる
オオスジイシモチさんは口内保育という重大な責任を負っている
だから凛々しい顔つきになったのかな?
透明魚の正体はキンセンイシモチさんの赤ちゃんだ!(改)ケラマ
- サンゴ礁の近くの砂場の上で十数匹の小さなお魚さんが群れていましたがなんていうお魚さんの赤ちゃんなのでしょうか?・・・身体が透明で頭とお腹の辺りが銀色で背骨のあたりがオレンジ色になっています・・・身体が透けているのでこの群れはガラスハゼさんの赤ちゃん達なのでしょうか?・・・でもお腹のあたりの銀色に光っている所に筋のようなものがありますね?・・・バックが砂なのでいまいちよくわかりませんが皆さん同じ方向を向いていて可愛いですね・・・もう少し近づいてみましょう!
- 近づいてみてこのお魚さん達をよく見ると目の辺りから身体にかけて縦線が入っているような気がします・・・確かに入っていますよね!・・・このフォルムとこの色合いは?こういう時よくある事なのですがどこかで見たことがあるような気がするのですが何て言うお魚さんなのかが思い出せません・・・ガラスハゼさんではないようです・・・それにしても生まれたばかりで経験が無いからなのかもともと度胸があるからなのかよくわかりませんが私が近づいてもあまり怖がる様子が無いですね。
- もっと近づいてみましたがこの赤ちゃんの頭の上には同じように縦線が見えますね!・・・目のあたりから体側にかけての黒い筋と頭の上にも縦線があって身体が透明で背骨が透けてオレンジ色でお腹が金~銀色をしています・・・まだ何の赤ちゃんなのかわかりませんがこの雰囲気やっぱりどこかで見たことがあるような気がします・・・左側の赤ちゃんが「僕たちが誰の赤ちゃんなのかまだわからないの?両親はよく君に写真を撮られてるよ!」とでも言いたげな表情をしています・・・そのような表情に見えるのは気のせいでしょうか?
- こ!これは!・・・近くにちょっと大きくなった仲間がいたのですが下の写真の一番手前のお魚さんでやっとわかりました・・・スズキ目テンジクダイ科のキンセンイシモチさんの赤ちゃんではないでしょうか?そうですよね!!・・・ここまで大きく成長すると成魚に近い色合いと模様になっていますね!・・・わかってみれば小さな赤ちゃんもなんとなく雰囲気を醸し出していた事に気が付きますが小さい頃は大人と違っていることが多くどんなお魚さんの赤ちゃんなのかわからないものですね。
キンセンイシモチの赤ちゃんは成長する過程で様々な失敗をするだろう
そんな時チャレンジして失敗した事より何もしない事を恐れよう
そしてそんな事は絶対できないと思い込まず何にでも挑戦しよう
自分で苦労しないと成長しないのだから
決して失敗しても恥じることは無い
成熟する速度はどれだけ恥に耐えられるかに比例するものだから
誰もがチャレンジして学べば学ぶほど何も知らない事に気づくもの
でも何も知らない事が分かればもっともっと学べばいいだけなのだ。
キンセンイシモチさんの帯は金線?銀線?どっちなの?(改)ケラマ
- キンセンイシモチさんの体長は6cmほどの小型の細長いお魚さんでテンジクダイさんの仲間です・・・眼と口は大きく頭部は少し尖った感じがする色鮮やかな黄色やオレンジ色の地色をしています・・・口から尾にかけて5~6本のはっきりとした白色や淡い青色の縦帯が入っていてシャープな印象のお魚さんです・・・この縦帯の数は分布域によって変化があり色は光の具合によってメタリックブルーのように輝いて見えることもあります・・・確かに尾びれの辺りが黄色っぽいので地色が黄色とすればキンセンイシモチさんではなくギンセンイシモチさんではないでしょうか?・・・一見するとコスジイシモチさんやオオスジイシモチさんなどによく似ていますがキンセンイシモチさんにはコスジイシモチさんなどに見られる尾柄部の黒斑がないので見分けることができます。
- よく似たスジオテンジクダイさんとの違いは縦帯が破線ではなく実線状であることと縦帯が尾柄部でとまることなどがキンセンイシモチさんの特徴でありこのことによりスジオテンジクダイさんと見分けられます・・・キンセンイシモチさんは沿岸のサンゴ礁域や岩礁域の水深15m辺りまでで多く見られますが水深30m辺りにも生息していて小型の甲殻類などを食べて生きています・・・スジオテンジクダイさんは従来「キンセンイシモチ ドット型」と称されていたもので鰓蓋から腹部にかけての白色縦帯が破線状で不連続であることと体側中央の縦帯は尾鰭の端にまで達することが特徴です。
- キンセンイシモチさんは群れで生活していますが岩陰やサンゴの間などに隠れていることが多いちょっと臆病なお魚さんです・・・繁殖はペアで行われ産卵期にはペアで群れを離れ縄張りをもつようになるそうです・・・ペアで家を出て独り立ちするなんて頼もしい限りですね・・・受精卵は粘着糸で繋がっている直径15mm程の卵塊状でオスはすぐに口内に入れ孵化するまでの間卵を守る習性があります・・・保育期間は約1週間程度・・・その間オスは餌を採ることはできなくなります・・・きっとひもじい思いをしているんでしょうか子供のために健気に奮闘しています・・・ 孵化が近くなると卵の中の目がハッキリしてきて銀色に見えてきます。
他人がつけた呼び名なんてどうでもいい
結局自分が自分を知っていればいいことだから
でも一番わかっているようでわからないのが自分でもある
なぜこの呼び名が付いたのか参考程度にちょっと考えてみてもいいかも
自分を知れるきっかけになるかもです
口の中で卵を育てるキンセンイシモチのお父さん!(改)柏島
- スズキ目テンジクダイ科のキンセンイシモチさんは体には橙色と白色あるいは淡青色の縦帯があります・・・キンセンイシモチさんは鰓蓋から腹部にかけての白色あるいは淡青色の縦帯が破線ではなく実線状であることや体側中央の橙色縦帯が尾柄部で止まる事などが特徴になっています・・・このことからよく似ているスジオテンジクダイさんと見分けることができます・・・スジオテンジクダイさんは従来「キンセンイシモチ‐ドット型」等と称されていたものですが鰓蓋から腹部にかけての白色縦帯が破線状で不連続であることと体側中央の縦帯は尾鰭の端にまで達することが特徴になっています・・・でもこの程度の違いであれば写真を撮って比較すればわかるでしょうけど遠くから見たら同じように見えますよね?
- キンセンイシモチさんの体長は6cmほどの小型種で沿岸のサンゴ礁や岩礁域に小さい群れを成して仲良く暮らしています・・・キンセンイシモチさんの産卵期には雌雄対で求愛行動をしますが産卵した卵は雄が口内保育を行い大事に大事に育てます・・・そしてキンセンイシモチさんの雄は産卵後稚魚が孵化して口から吐き出されるまでのおおよそ8日間は何も食べずに我慢しているのです・・・キンセンイシモチさんのお父さん!8日間も断食してひもじい思いをしてでも頑張って卵を育てるのですね(涙)!!・・・ところでキンセンイシモチさんのお母さんはその間何をしているのでしょうか?・・・卵を産んで安心して食事でもしに出掛けているのでしょうか?・・・上の写真のキンセンイシモチさんも口いっぱいに卵をほおばっているようです!
キンセンイシモチさんに感謝の気持ち
ついつい忘れがちだけど
感謝する心さえ忘れなければどんな日もいい日になる
ネガティブな事を発言しても決していい事が無い
変化も無いし何も良くならない
自分が正しいと思うことが正しいとは限らないのだから
相手の価値観を受け入れ感謝することが大切
自分にとっての良いものは自分にしか見えずそれは相手も同じこと
感謝の気持ちを持って様々な目線で確かめていきたい
クロホシイシモチさんのチャームポイントは黒い星(改)柏島
- スズキ目テンジクダイ科のクロホシイシモチさんは藻場など海藻が多く生えているところやサンゴ礁の影や間や岩場などに住んでいて繁殖期は隠れるところや縄張りを作りやすい障害物の周りに集まる傾向があります・・・クロホシイシモチさんの大きさは全長8cm程度で夜行性であり雄は口内保育するマウスブルーダーです・・・クロホシイシモチさんの卵は孵化まで1週間ほど掛かりその間雄は何も口にしないそうです・・・雄と雌の見分け方ですが繁殖期の雌は腹に卵があると丸い体形をしていてすぐにわかりますが雄は下あごの先が長く突き出ているので雌雄の区別ができます・・・下の写真のクロホシイシモチさんは雌ですかね?・・・クロホシイシモチさんはネンブツダイさんに本当によく似ていますがネンブツダイさんは背中部分にも黒いラインがありますがクロホシイシモチさんは背前部に暗色縦帯がありません・・・またクロホシイシモチさんの眼の上後方に黒点が一つあることで見分けられます・・・クロホシイシモチさんは赤みがかった体色で吻から目の後ろまで縦線が入っており尾柄部や目の上部やや後方に黒点があり第一背びれの先端部や第二背びれは根本が黒くなっています。
- ネンブツダイさんの体色は赤みを帯び腹部は黄色っぽく頭部と体側上方に黒色の細縦帯があり一本は眼を通りエラ蓋後縁に達しています・・・クロホシイシモチさんによく似ていますがクロホシイシモチさんは体側上方の黒色の細縦帯を欠き黒色円斑があることにより区別できます・・・ムナホシイシモチさんやフタスジイシモチさんやニセフタスジイシモチさんにも似ていますがこれらの種は眼を通る黒色縦帯が体側後方にまで達することで区別できます・・・ネンブツダイさんの第1背びれの先端は黒く尾柄部に黒色斑があります・・・尾柄部に黒色斑は横方向に伸びる傾向のクロホシイシモチさんとは逆に縦方向に伸びる傾向があります・・・ネンブツダイさんの体長は10cm近くになるのですがネンブツダイさんもマウスブルーディングを行うお魚さんです・・・クロホシイシモチさんと同じく孵化までの期間は一切の食事を行うことがなく献身的に子育てを行うネンブツダイさんです。
クロホシイシモチさんも選択に迫られたのだろうか?
チャンスは二度扉を叩くとは思えない
決断しないという事は時として間違った行動よりたちが悪い
その状況を受け入れるのか?状況を変えるための責任を受け入れるのか?
成功の秘訣は自ら痛みと喜びを感じることから始まる
人生の転機を直感し的確に判断できるかどうかを試される時がある
優柔不断ほど大きなエネルギーの無駄もない
選択するということは優先度をつけることであり
エネルギーの分散を極力避けることでもある
ブルーに映えるスカシテンジクダイさん?キンメモドキさん? 小笠原
- 透き通ったブルーが鮮やかな光に中に遠めなのでどちらかわかりませんがそこに小さなお魚さん達の群れが舞い踊っています・・・おそらくスカシテンジクダイさんかキンメモドキさん達だと思うのですがいかがでしょうか?・・・スカシテンジクダイさんはスズキ目テンジクダイ科に属するお魚さんで体は無色透明で透けています・・・この写真ではわかりませんが開けっぴろげの性格なのか背骨まで透けていてスカシテンジクダイさんは恥ずかしくないのでしょうか?・・・それから透明な三角形の背びれが2つあるのですが閉じていることが多くまたサイズも小さいので水中では見分けることは難しいです・・・またスカシテンジクダイさんは尾柄部に黒点があるのも特徴なのですが黒点がない(薄い)ということもありますので群れ全体をよく見て判断するほうがよいでしょう・・・吻は吻端のみが暗色で雄には体側前半中央部に黄色い線がありますが雌には体側前半中央部に黄色い線はありません。
- 一方スズキ目ハタンポ科のキンメモドキさんはスカシテンジクダイさんと一緒に群れをつくることもありますが胸部から腹部が淡く光る発行生物なのです・・・発光メカニズムは餌であるウミホタルさんのもつ発光酵素を選択的に細胞内に取り込むことで発光しているという凄いやつです・・・キンメモドキさんは全く種類が違うのですがキンメダイさんに似ている事が名前の由来になっていて体の割に大きな丸々とした眼をしています・・・吻の先端は黄色くなっていて尾柄部にスカシテンジクダイさんのような黒点がなく黄味を帯びた赤色ボディをしています・・・でも中にはスケルトンのボディのキンメモドキさんもいますのでご注意ください・・・スケルトンだとどうしてもスカシテンジクダイさんと間違ってしまいます。
あなたはスカシテンジクダイさんだよね!違う?(改)ケラマ
- スカシテンジクダイさんは体の色は透明でとても小さなお魚さんなのですが大きな群れで同調しながら泳ぐ華麗な集団行動はなかなかのものです・・・よく似たお魚さんにキンメモドキさんがいて同じように集団的な動きをするためどちらかわからなくなることがよくあります・・・潜っているときはあまり細かいことを気にしてなくてあの塊り凄いな~ていう感じで見ているので後で見直すことがほとんどですけど・・・遠くから見るとサンゴの周りで大きな塊が形を変えながらザザーっと動いているように見えるのですが・・・近づいてみるとその塊は小さくてきらきら光るかわいいお魚さんが集まっていたことに気づくのです。
- スカシテンジクダイさんとキンメモドキさんの違いはどんなところでしょうか?・・・スカシテンジクダイさんは「スカシ」という名の通り透明な体をしていて骨まで見えるスケルトンボディが特徴です・・・スケスケなんて恥ずかしいですね・・・キンメモドキさんもスカシテンジクダイさんと同じように透明の体をした個体もいるので注意が必要ですが基本オレンジ色に近い赤い体をしています・・・同じ種類でも透けているものと透けていないものがいるなんてキンメモドキさんはややこしいですよね・・・スカシテンジクダイさんと同じようなところにいるので仲良くなるためにキンメモドキさんがスカシテンジクダイさんに寄せていったのでしょうか?
- スカシテンジクダイさんとキンメモドキさんは体長2~5cmほどと同じくらいの大きさなのですがスカシテンジクダイさんの背びれは2つですがキンメモドキさんの背びれは1つというのが大きな違いです・・・でも海の中で見分けるのはかなり難しいです・・・スカシテンジクダイさんの尾の付け根あたりには黒点が見られますがキンメモドキさんには黒点がありません・・・でもスカシテンジクダイさんの個体によっては黒点が薄く見えにくいこともあります・・・もうどちらかはっきりしてください!!・・・上の写真のお魚さんは身体が透明ですが背びれが一つしかないように見えますし尾びれの付け根辺りに黒点もないようですので透明なキンメモドキさんなのでしょうか?・・・キンメモドキさんはハタンポ科の魚で夜行性であるため昼間はサンゴ礁の近くに隠れております。
似ている?似ていない?そんなことはどうでもいい
私は私であってあなたはあなたであるそれだけである
背骨をしっかり持ってぶれずに生きていければそれでいいのでは?
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