タツノオトシゴさんはきっと幸せな夢を見てるのかな?
- トゲウオ目ヨウジウオ科タツノオトシゴ属のタツノオトシゴさんが海藻に尻尾をしっかり巻き付けてこっくりこっくりしながら気持ちよさそうにユラユラと寝ています・・・タツノオトシゴさんはどんな夢を見ているのでしょうか?・・・美味しいものをいっぱい食べてお腹いっぱいになっている夢でしょうか?・・・それとも小さな子供と一緒に遊んで微笑んでいる夢でしょうか?・・・お腹側がよく見えないのでわかりませんがこのタツノオトシゴさんは育児嚢がないようですのでメスですかね?・・・このタツノオトシゴさんは卵を無事オスのお腹の中に産みつけてやれやれと安心して疲れて果てて眠っているのでしょうか?・・・いずれにしろ幸せそうなタツノオトシゴさんですが眠っている間に知らないところへ流されないように海藻に巻き付けた尻尾を離さないでね!・・・タツノオトシゴさんもそうだと思いますが睡眠は私たちの健康と幸福にとって極めて重要な役割を果たしています・・・睡眠の主な役割は身体の回復と修復ですが日中の活動で受けたダメージを修復し筋肉や組織を再生します・・・そして一日の出来事や情報を整理し脳の記憶を定着化し強化します・・・十分な睡眠は精神の安定とストレスの軽減に役立ちますが睡眠は免疫システムを強化し病気に対する抵抗力を高めます・・・睡眠によって心身ともにリフレッシュされ翌日への活力が湧きますので睡眠は私たちの健康と幸福に欠かせない基本的な活動なのです。

- 話は変わりますがタツノオトシゴさんは随分種類が多く世界で45種類ほど発見されていてそれだけいると区別が難しそうですが日本に生息しているのは6種類だそうです・・・日本に生息している6種類の特徴ですがタツノオトシゴさんは尾鰭は無く頂冠がとても高く目立つのが特徴で全長10cm程度です・・・タカクラタツさんも尾鰭は無いのですが頂冠はとても低く不明瞭で背中側に3個の暗色斑が並んでいて全長22cm程度まで成長します・・・オオウミウマさんも尾鰭がありませんがタツノオトシゴさんの中で最大で30cmほどまで成長しますが流石名前の通り結構な大きさのタツノオトシゴさんです・・・イバラタツさんは体に長く鋭い棘があるのが特徴で全長17cm程度です・・・サンゴタツさんは日本産のタツノオトシゴさんの中では最も小さく全長8cm程度です・・・エンシュウタツさんはハナタツさんとも呼ばれていますが頭の上に突起がなく全長9cm程度で全身に海藻のような枝状の細長い突起がたくさん生えていますが背鰭付け根の突起が大きくなっています・・・このタツノオトシゴさんは上記の特徴からしてエンシュウタツ(ハナタツ)さんだと思うのですがその他にも和名の無いピグミーシーホースさんも日本で見られますから6種類ではないということですか?・・・まだまだ発見されていないタツノオトシゴさんがいそうで楽しみです。

- ご存知の通りタツノオトシゴさんのオスの腹には育児嚢という袋がありメスが産んだ卵をこの育児嚢で稚魚になるまで保護します・・・このため大きくなったお腹を見てオスが妊娠するという表現を使われることがありますが実は育てているだけということなのです・・・タツノオトシゴさんの体の表面は凹凸がある甲板になっていますが育児嚢の表面は滑らかな皮膚に覆われていますからお腹が滑らかな皮膚になっているタツノオトシゴさんはオスと言うことになります・・・これが簡単にオスとメスを判別する手がかりとなりますがこのタツノオトシゴさんはお腹の表面が滑らかそうなのでオスですかねえ?・・・タツノオトシゴさんのゴツゴツした見ための体は鱗が変化してできたとされていますが実際に硬くてデコボコしていてまるで装甲車のように頑丈です・・・そんなタツノオトシゴさんのオスが子供を産む時は一苦労で尾で海藻などにしっかりとしがみつき体を固定し身体を震わせながらヨイショヨイショと育児嚢から稚魚を産出するのです・・・タツノオトシゴさんの稚魚は全長数mmほどと小さいながらも既に親とほぼ同じ体型をしており海藻に尾を巻きつけるなど親と同じ行動をします・・・タツノオトシゴさんの稚魚はオスのお腹の中である程度大きくなるまで過ごしていますから生まれたてではないのですが小さな身体で健気に一生懸命立派に生きています・・・タツノオトシゴさんは世界中の熱帯・温帯地域の基本的には浅瀬の海で生きていてサンゴや海藻などに尾を絡ませて身体を固定していますが中には海流や流れ藻に乗って海の中を移動するタツノオトシゴさんもいるようです。

- タツノオトシゴさんの食性は肉食性で魚卵や小魚や小型の動物プランクトンなどを吸い込んで捕食します・・・タツノオトシゴさんの動きは遅いものの捕食は速く餌に吻をゆっくりと近づけ瞬間的に吸い込みます・・・細長い口なので微細なプランクトンしか食べられないと思われがちですが細い口吻ぎりぎり通過するかどうかというサイズの甲殻類でも積極的に攻撃し獰猛に激しい吸引音をたてて摂食するそうです・・・ちなみにタツノオトシゴさんの寿命はだいたい5~10年ほど生きるようですが上の写真のタツノオトシゴさんは何か目がとろんとしていて眠そうな顔をしています・・・今にもカクンと落ちて舟をこいでしまいそうですがこのタツノオトシゴさんはちょっとお腹が膨れているようにも見えます・・・もしかして育児中なのか?それとも稚魚が旅立っていった後なのか?それで疲れが出て眠そうな顔をしているのでしょうか?・・・育児は体力を使うし四六時中気も抜けないですから赤ちゃん達が無事に育ってくれることを夢見ながら無理をなさらずしんどい時はゆっくりとおやすみくださ~い!
オスはどっちなの?区別の方法は?タテジマキンチャクダイさん教えて!

- 派手な色で仲良く泳ぎ回っているのはスズキ目キンチャクダイ科サザナミヤッコ属のタテジマキンチャクダイさんのペアです・・・2匹をフレーム内にいれようと遠くからになってしまいボケてしまいましたが英名ではエンペラーエンゼルフィッシュさんと呼ばれるように鮮やかな体色でゆったりと泳ぐその姿は皇帝のような高貴な雰囲気を感じます・・・またこのタテジマキンチャクダイさんは幼魚と成魚とではまるで別種のように色彩や模様が異なる事で有名ですが幼魚は濃紺の体に白い同心円状の模様が入り頭部は横縞で背鰭縁は白く尾鰭は透明になっています・・・成魚は青地に多くの黄色い縦縞が入り顔は水色で目の周りは濃い青色をしており尾鰭は黄色で胸鰭上部は黒色で前側は黄色です・・・また臀鰭は濃い青色で明るい青色の横縞が入ります・・・タテジマキンチャクダイさんは大抵ペアで泳いでいますが模様に雌雄差が無いのでどちらがオスかメスかわかりません・・・でもなぜ成魚と幼魚とではこんなに見た目が違うのでしょうか?

- その理由としてタテジマキンチャクダイさんは岩肌に付着している海綿やホヤなどをメインにいろいろなものを食べる雑食性であり食べたら当然なくなるので再び育つのを待つために広いナワバリを長期間にわたって守る必要があるという訳なんです・・・だから成魚になると広い範囲に縄張りを持ち餌場を必死に確保しているのです・・・そのため似た種類のキンチャクダイさんが近づくとタテジマキンチャクダイさんは特に激しく攻撃して縄張りから追い出してしまうのです・・・という訳でタテジマキンチャクダイさんの幼魚は自分が違う種類だと主張して成魚から攻撃されないよう見た目を変えているのです・・・生き抜くためにいろいろ考えているんですね・・・話は変わりますがタテジマキンチャクダイさんの全長は最大40 cmで地域変異があり太平洋のタテジマキンチャクダイさんは背鰭軟条が長いそうです・・・確かに写真のタテジマキンチャクダイさんの背鰭軟条は長く伸びていますから太平洋型ですね。


- エキジットタイム寸前に現れたタテジマキンチャクダイさんのおちびさんであるウズキンさんですが逃げ出さない様に少しずつ少しずつ水深を落として近づていきました・・・「時間が無いの!お願いだから独特なかわいい姿の写真撮らせて!」と心の中でウズキンさんに話しかけながら静かに降りて行ったのですがウズキンさんはちらっと私を見かて警戒しています・・・でもササっと逃げるのでもなくかといって近づいてもくれず距離を保ったまま少しずつ少しずつ逃げていきます・・・タテジマキンチャクダイさんはその模様の形から幼魚の頃はウズマキさんと呼ばれ成魚になるとタテキンさん成長途中はウズキンさんと呼ばれています・・・幼魚と成魚とではまるで別種のように色彩や模様が異なるタテジマキンチャクダイさんなのですがこのおちびさんはウズマキさんではなくウズキンさんくらいだと思いますが違いますか?

- タテジマキンチャクダイさんの幼魚の頃は濃紺の体に白い同心円状の模様が入ることからウズマキさんと呼ばれていますが頭部は横縞で背鰭縁は白く尾鰭は透明になっています・・・成魚になると青地に多くの黄色い縦縞が入り顔は水色で目の周りは濃い青色になり派手になりそして尾鰭は黄色く胸鰭上部は黒色で前側は黄色そして臀鰭は濃い青色で明るい青色の横縞が入っています・・・タテジマキンチャクダイさんは成魚になると全長最大40cmにまで成長し派手さとかなりの貫禄となりますがウズマキさんによく似ているスズキ目キンチャクダイ科サザナミヤッコ属のサザナミヤッコのおちびさんもウズマキさんに似ています・・・でもサザナミヤッコさんのおちびさんはウズマキさんには無い吻端から背中に向けて白い線があるので区別ができます・・・動きが速いのでちょっとぼけてしまいましたが濃紺の体に白い同心円状の模様が入っていて正に「ウズマキ」さんですね。


- タテジマキンチャクダイさんは鰓の下に成魚・幼魚ともに鋭いとげがあるのが特徴の一つで鮮やかな体色でゆったりと泳ぎまる高貴な雰囲気を感じさせるヤッコさんです・・・ちょっとわかりづらいですがタテジマキンチャクダイさんの鰓に頭を突っ込んで掃除しているのはホンソメワケベラさんです・・・タテジマキンチャクダイさんが「最近さあ鰓の奥が痒くてしょうがなかったんだけどホンソメワケベラさん何かいる?」・・・鰓に頭を突っ込んで掃除しているホンソメワケベラさん「ああいますねえタテジマキンチャクダイさん!きれいにしておきますねツンツンツン」・・・タテジマキンチャクダイさん「ありがとうホンソメワケベラさん助かります~!まさに至高の時間だあ!幸せ!」・・・もう一匹のホンソメワケベラさん「ホンソメワケベラのお兄ちゃん頑張ってるなあ!僕も他のお魚さんのお掃除にいかなくっちゃ!誰にしようかなあ?」・・・こんな感じの会話ですかね。

- 先ほども申し上げましたがタテジマキンチャクダイさんにはなかなか立派な鋭いとげが鰓下にあるのが下の写真でもよくわかりますよね・・・サンゴの根や割れ目など狭いところを好むタテジマキンチャクダイさんは青地に多くの黄色いカラフルな縦縞が入っているかなり大きめのキンチャクダイさんですが下の写真はスザクサラサエビさんにクリーニングをしてもらおうとしています・・・決してスザクサラサエビさんを食べようとしているタテジマキンチャクダイさんというわけではありません!と思いたいのですが大丈夫ですよね・・・タテジマキンチャクダイさんはスザクサラサエビさんにクリーニングしてもらって気持ちいいのか虚ろな表情をしています・・・虚ろな表情?・・・もしかしてよからぬことを考えてはいないですよねタテジマキンチャクダイさん!!・・・あれ?


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