『その他の魚』 総集編のDiving-photoが増えてきましたので、(ア行)・(カ行)・(サ~タ行)(ナ~ハ行)(マ~ワ行)の5部に分けてみました。
カゴカキダイさんはベテランの籠担ぎさんなの?(改)柏島
- スズキ目カゴカキダイ科のカゴカキダイさんの体の色は黄色~灰色で体には斜めの5本の黒色縦帯があり上の2本は背びれ後端に達しています・・・カゴカキダイさんの体は平たく体高がありプロポーションはチョウチョウウオの仲間のように見えますが異なるグループでメジナさんやイスズミさんなどと近縁とされています・・・かつてはカゴカキダイさんはチョウチョウウオ科に分類されていましたたが稚魚がトリクティス期を経ないため現在は独立した科に分類されているそうです・・・カゴカキダイさんはメジナさんやイスズミさんとは全然形が違いますし見た感じはまさにチョウチョウウオさんです。
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- カゴカキダイさんは潮通しのよい岩礁帯で写真の様に小さな群れを作って泳いでいる所をよく見かける昼行性の肉食魚です・・・カゴカキダイさんの稚魚は表層で生活していて10mm以下では無色透明ですが12mmを超える頃になると特徴的な斑紋が現れて他種との識別ができるようになります・・・カゴカキダイさんは後頭部から背鰭起部にかけて急激に盛り上がっていますがその姿から肩が異常に盛り上がった江戸時代の駕籠かきになぞらえて名前が付けられたそうです・・・なかなか威勢の良い名前が付きましたね。
カゴカキダイさんは運も運んでくるのか?
運は汚い事や卑怯な事を徹底的に嫌うと言う
だから自分は運が悪いと嘆くのではなくその理由を徹底的に考えよう
不運には必ず理由があるのだから
そして幸運にもそれ相当の過程がある
努力と根気が運を捕らえるきっかけとなる
幸運の神様はそのような人の所へ訪れてくれる
でも幸運に出合っても幸運を捕えれなかった人はたくさんいるのも事実
だからそんな事にならない様に幸運の神様がほほ笑んだ時は
正しい決断ができるように準備は怠らない様にしよう
グルクンさんは興奮すると赤くなる? パラオ
- 沖縄県ではグルクンさんと呼ばれていますがまたの名というか一般名をタカサゴさんといいます・・・グルクンさんがすごい数で群れていますね・・・カラフルな見た目をしていますがとても美味しいお魚さんです・・・グルクンさんは鮮度が落ちやすいお魚さんなので新鮮なうちは刺身もおいしいのですが私はやっぱりから揚げが大好きです・・・グルクンさんのから揚げっておいしいですよね。
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- タカサゴさんの名前は能楽のタカサゴとは関係なく「たか」岩礁「さご」細魚という意味だそうです・・・ちょっと残念な気がしませんか?・・・海の中で泳いでいるグルクンさんは黄色の線があってきれいな青いお魚さんです・・・でも釣り上げて興奮したり死んだりするとその体は赤くなってしまうそうです・・・色が違うから違うお魚さんと思ってしまいがちですが釣り上げたお魚さんが赤くてもれっきとしたグルクンさんです。
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クロガシラウミヘビさんは友達が欲しいの? ケラマ
- ウミヘビさんって泳いでいるとよくウミヘビさんの方からくねくねくねと近づいてくるんですよね・・・ウミヘビさんにしてみればあの変な動きをする生き物は何だろうって好奇心旺盛で興味を示しているだけなのでしょうが・・・ウミヘビさんが別に襲ってきているわけではないのですがやっぱり怖いですね・・・歯は短くウエットスーツを貫通することはないとは聞きますがどうしても毒蛇さんのイメージがあるのでねえ・・・このウミヘビさんはクロガシラウミヘビさんですかね・・・こちらを睨んでいるように見えます。
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- ウミヘビさんの尾は縦に平べったくなっており泳ぐのに適しています・・・泳ぐ際は体を横にくねらせて泳ぎますが横縞を持つ種類が多いです・・・ウミヘビさんの性質はおとなしい種類が多いのですが手で持つと咬まれることがありますのでそのような行為は絶対にやめましょう・・・また好奇心旺盛でくねくねとウミヘビさんの方から近付いてくることもよくあります・・・ウミヘビさんは神経毒を持っていますので咬まれるとまひやしびれから呼吸や心停止になることもあります・・・ウミヘビさんにもし咬まれたら速やかに陸もしくは船上に上がり対処しましょう・・・ 応急処置として傷口よりも心臓に近い部分をタオルなどで縛り傷口を洗い流しながら毒を絞り出しましょう。
コブシメさんの赤ちゃんは生まれたばかりで何を夢みる?(改)ケラマ
- コブシメさんは沖縄ではアオリイカさんに並ぶ高級なイカさんとして扱われていますが肉厚で刺身がとてもおいしいそうです・・・アオリイカさんは私も食べたことがありますが確かにとても美味しかったです・・・コブシメさんも一度ご賞味したいものですがこんなにかわいい顔を見せられるとちょっと躊躇しますね・・・コブシメさんの名前の由来は沖縄での呼び名「クブシミ」から来ていてとても大きく墨がたくさん取れるイカさんという意味だそうです・・・この写真のコブシメさんはまだ生まれたばかりなのか小さな身体でとても眠そうな眼をしています・・・こんな小さな身体でも一人で生きていかなければならないコブシメの赤ちゃん・・・先ほどは一度ご賞味したいなどと申してしまってごめんなさい・・・「どんな荒波にも負けず生き残ってくれ!あどけなさが残るかわいいコブシメの赤ちゃん!」
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- この写真の頃のコブシメさんはまだ2cm程度ととても小さいのですが関東ではスミイカさん・関西ではマイカさんと呼ばれたりもする50cmを超える大型のイカさんなのです・・・これくらい大きくなったらもう食べてもいいかな?・・・食い気の走る私です・・・別に食べたいわけではないのですがこの写真のコブシメさんも無事に早く大きく育ってほしいものです・・・コブシメさんは暖かい海を好みサンゴ礁で暮らすのが基本的で普段はフヨフヨと流れに乗って浮いています・・・この時も小さな身体でフヨフヨと流れに乗って泳いでいました・・・コブシメさんは小魚やエビさん・カニさんが好みで待ち伏せる形で餌が近づくと足を開いて素早く襲い掛かります・・・コブシメの赤ちゃんはこんなに小さいのに捕まえることができるのかな?・・・逆に襲われそうな気がします。
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- コブシメさんは生涯を1~2年の短い期間で終えるのが基本的なサイクルだそうです・・・ということはこの大きさから一気に巨大イカさんに成長するということですよね!!・・・何か信じられない成長速度ですね・・・こんなに小さくてかわいいのに直にあの大きなコブシメさんに変身してしまうとは・・・コブシメさんは晩春から初夏にかけての産卵期になると水深が比較的浅いサンゴ礁に移動してきて上手にサンゴの隙間に足を延ばして一つ一つ卵を産み付けます・・・この産み付けられた乳白色の卵塊は2~3㎝程あり1度に100~200個を2か月間に渡って数度産卵をします・・・メスが卵を産み付けている時オスはその隣で外敵に目を光らせながら毅然と守っています・・・その後も卵が孵化するまでオスが卵の周囲に浮かんで外敵から守るのです・・・この時のコブシメさんは卵の周りをホバリングしているのですが身体の色を変化させたり威嚇してきたりで見ていても健気です・・・それからやっと孵化した稚イカは深場に向かって旅立ち30m以深で生活するようになります・・・私も産み付けているところを見ましたがこの卵塊は2~3㎝程ありとてもきれいな乳白色をしていました。
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赤ちゃんは夢を見る
純粋無垢な夢を見る
透き通った濁りのない瞳で夢を見る
私はそんな夢を見続けれるように何ができるのだろうか?
考えなければ!そして行動しなければ!
コブシメさんの墨の吐き方は半端ない!(改)パラオ
- コウイカ目コウイカ科に属するコブシメさんはアオリイカさんに並ぶ高級なイカさんとして扱われていますがコブシメさんの名前の由来は沖縄での呼び名である「クブシミ」から来ていて墨がたくさん取れるイカさんという意味合いのようです・・・確かにコブシメさんは墨を吐くと辺り一帯が真っ黒になるほどの凄い量を吐きますよ~!・・・それからコブシメさんは主に浅場のサンゴ礁の辺りを住処としていて穏やかな海域を好むのです・・・なぜかと言うとコブシメさんは小さな魚類や甲殻類などを捕食対象としていますがあまり泳ぎが得意ではないのです・・・確かにコブシメさんの動きを見ているとエンペラをピロピロ動かしてのんびりゆっくり進んでいきます・・・それためかコブシメさんは待ち伏せタイプの捕食者として上手に擬態して獲物を待ち構えているのです・・・世の中には泳ぎが得意でないイカさんもいるんですね。
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- またコブシメさんは生涯を1~2年という短い期間で終えるのが基本的なサイクルで成熟したコブシメさんは晩秋から春までに数回産卵を行った後に死を迎えてしまいます・・・産卵期になると雄と雌のペアで行動しますがコブシメさんは雄同士で激しい縄張り争いをすることが知られています・・・体の色を変化させたり形状を変えたりすることによって敵を威嚇したりしますが潜って見ている間にも結構目まぐるしく色を変えていてその姿は神秘的な感じがします・・・コブシメさんの雄にはエンペラから胴側部にかけて白色の横筋模様が存在しますが雌にはこの模様は存在せず判断自体は難しくありません・・・でも模様が明確になるのは雌雄共に成熟してからになります。
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- 一般的なコウイカさんは外套長15~25センチ体重3キロ程度ですがコブシメさんはコウイカ類の中でも最大種でありその大きさは外套長50センチ体重12キロにもなることもあります・・・と言うことはコブシメさんを抱えるとお米の10㎏袋より重いということですからそう考えるとかなりの重さです・・・それからコブシメさんはいつも目を閉じているのかのような目をしていますがそんなコブシメさんを見ていると何だか癒されますね・・・目の前をかわいくエンペラをひらひらさせながら潜水艦のような形で色を様々変えながらコブシメさんがゆっくり進んでいきます。
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コブシメさんはその瞳で見えていますか?
世の中を達観したような目なので真理を見抜いているのでしょう!
物事は見方一つで変わるもの
楽観的にも悲観的にも捉えることができる
どちらが良いと言うものでも無いが
どちらにしても真理が見えていないとうまく進まない
例え物事が見えていたとしても
真理を見ようと心掛けない限り固定観念に囚われてしまう
探求心を持って固定観念に囚われず
物事の真理を見抜いていきたいものです!
恐怖のゴンズイ玉には近寄らないで!(改)柏島
- ナマズ目のゴンズイさんは胸鰭や背鰭には毒のある棘があり刺毒魚ですがこの毒は死んでも失われず死んだゴンズイさんを知らずに踏んで激痛を招いてしまうことが多いため十分な注意が必要です・・・ゴンズイさんは主に浅場の岩礁付近などで集団で行動する習性がありますが特に幼魚の時代には著しく海中でフェロモンを出して大きさの揃った個体で濃密な塊状の群れを作ります・・・この塊を「ゴンズイ玉」といいますが何とも面白い名前を付けましたね・・・それからゴンズイさんは棘と棘の基底部をこすり合わせて「ググっググっ」と鳴く夜行性のお魚さんです
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- ゴンズイさんの体長は10cm~20cmくらいで茶褐色の体に頭部から尾部にかけて2本の黄色い線がありますが特に幼魚ほど黄色い線が鮮やかです・・・ゴンズイさんの棘がもしも刺さってしまった時は刺さった棘を抜き傷口から毒を吸い出して消毒しましょう・・・痛みが続く時や痛みとともに吐き気などが続く場合などは必ず病院を受診しましょう・・・毒の成分はタンパク毒なので火傷をしない程度の熱湯(43~50℃程度)に患部を浸し加熱することで毒が失活することが多いそうです・・・それにしても写真のゴンズイさん達は何をついばんでいるのでしょうか?美味しいものがそこにあるのでしょうか?
集団には無限の力がある
自無くして他は無く他無くして自は無い
自だけでできないことは他の意見に耳を傾ける
その時他の意見を否定するだけでなく
こういう別の見方もあるのか?というスタンスで自ら考える
決して評論家にならずもし反対意見するならば必ず代案を出す
そして小さくまとまらず
群れを飛び出したとしても生きていけるように努力する
そんな人が集まった時その集団さらには強くなる
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