『その他の魚』 総集編(ア行)ダイビング‐フォト‐tsubuankun

Dive-photo まとめ 分類
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  • 『その他の魚』 総集編のDiving-photoが増えてきましたので、(ア行)・(カ行)・(サ~タ行)(ナ~ハ行)(マ~ワ行)の5部に分けてみました。

アカエソさんの口から何か出てますよ!(改)ケラマ

  • このヒメ目エソ科のアカエソさんは相変わらずの頭でっかちですが何か思うところがあるのか腹鰭をしっかり開いてサンゴの上で仁王立ちをしています・・・あれ!よ~くよ~く口の先を見て見ると何かチロッと尻尾のようなものが口から出ているように見えます!・・・何かヘビの舌先の様なものが出ています!・・・今まさに何かを丸のみしたばかりのような!・・・アカエソさんのエラがなんとなく張ってますし何かを口の中に入れているのは間違いないようです・・・でもこのアカエソさん「僕は知らないよう!何のことかなあ?」ととぼけて知らんぷりです・・・アカエソさんのこの表情がなんとなく笑えますがやっぱり口から何か出ていますよね!・・・誰を食べたんだ!アカエソさん!!
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  • アカエソさんの体色は生息環境により変化を見せ赤褐色から赤味の強いものや褐色そして白っぽいものまで変異に富んでいます・・・体高は低く全体として細長く上顎が下顎より前に出ていてその表情が何ともユニークなのです・・・体の背側にある帯状の模様が特徴で体側中央斑紋の間隔は狭く細かく見え最大40㎝程にもなるアカエソさんです・・・砂地などでペアでいるところが多いアカエソさんなのですが実は雄より雌の方が体が大きいのです・・・基本的には夜行性で通常は砂地に潜って頭だけを出しています・・・そして自分より小さな生物が通るのをその状態で待ち伏せして一気にバクっと食らいつくのです。

アカエソさんは知らんぷりをしています

知らんぷりとは身の回りの出来事や人に対して

関心のある素振りを持たないように意図的に振る舞うこと

何故知らんぷりをするのでしょうか?

それは不快な話題や議論を避けるため

他人のプライバシーを尊重し他人の問題に干渉しないため

疲れやストレスを感じる時に余計なエネルギーを使わないため

人間関係が複雑でトラブルを避けるため

知らんぷりされたら少し不快な気持ちになるかもしれません

でも知らんぷりすることも人生の選択肢の一つです

状況によって適切なタイミングで知らんぷりをする

そんな判断が大切です

アカエソさんって頭でっかちでキュート! ケラマ

  • アカエソさんは浅い海の岩礁・サンゴ礁域や周辺の砂地で砂に潜っていたり写真のように海底に鎮座して獲物が近づくのを待っています・・・アカエソさんは近づいた獲物をバクっと丸呑みする獰猛なハンターのお魚さんです・・・目はクリっとしていてかわいいのですが口が体の割に大きくていかにもという顔つきですよね!・・・アカエソさんの体の色は褐色系から赤味が強いものまで様々で細長い円筒形の体と大きな口をもちアカエソ属とマエソ属がエソ科の2大勢力を成しています・・・アカエソ属はガレ場や岩場の砂地にマエソ属は砂泥地に棲む傾向があります。
  • アカエソ属とマエソ属は腹ビレの形で見分けられヒレの外側の軟条が内側の軟条よりかなり短ければアカエソ属で内側と外側がほぼ同長であればマエソ属としてほぼ間違いないそうです・・・どちらかというとアカエソさんは攻めるほうなので臆病ではなく撮影しやすいですが海の中では赤色ではなく灰色っぽく地味な感じなので撮影する人は少ないです・・・よく見るとひょうきんな顔をしていると思いませんか?

もしかしてキセンアカヒメジさん?やっぱりアカヒメジさん? 小笠原

  • キセンアカヒメジさんはカリブ海で見られるスズキ目ヒメジ科のお魚さんでアカヒメジさんによく似ています・・・口の下にヒゲがあって砂の中をほじって餌を探しますが昼間は岩陰に群れを作ってじっとしていることもあります・・・写真のお魚さんはアカヒメジさんにしては黄色い線が明確ですしもしかしてキセンアカヒメジさんなのでしょうか?・・・それともやっぱりアカヒメジさんなのでしょうか?・・・写真を撮った場所からしてアカヒメジさんだと思いますが小笠原には固有種が多いですし意外なお魚さんやちょっと変わったお魚さんもいますのでもしかしてねえ?
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  • アカヒメジさんの大きさは20cmほどで背中は赤みを帯びた橙色でお腹は白くなっていて鰭は黄色く体の側面には一本の黄色の縞が入りますがお亡くなりになると和名の通り体は赤くなります・・・アカヒメジさんは泳いでいる時も興奮すると赤くなるそうですが私はまだお目にかかれていませんというか気づいていないだけかもしれませんが・・・また夜になり海底に降りて甲殻類などの餌を探し始めると興奮してしまうのか赤くなるそうですので本来は赤なのかもしれません・・・昼は群れでサンゴ礁の外縁部に浮いてボーっと静止していることが多いようですその時は赤くないので気持ちが落ち着いているということでしょうか?
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  • ヒメジさんの仲間は海底で髭を使ってゴソゴソ活動しているものですがアカヒメジさんのような整然とした群れをつくる種類はヒメジさんの中では珍しいです・・・ちなみにヒメジさんの全長も20cmほどで体は前後に細長く側扁し体は淡赤色ですが濃色の横帯や斑が出ることもあります・・・特に休息時や夜は昼間と色彩が異なっているそうなのですが下顎の下面には黄色のあごひげが2本あって何ともかわいいお魚さんです・・・ヒメジさんは海底からはほとんど離れず感覚器となっているこのあごひげで砂底を探りながら泳ぎまわり砂の中に潜む甲殻類を探し当てて食べるのです・・・下の写真だとアカヒメジさんかなと思いますが上の写真では黄色い線が鮮やか過ぎると思いませんか?・・・光の当たり具合が違うだけでしょうか?もしかして!!
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クチジロのイシガキダイさんはもしかしてシガテラ毒持ってる? 小笠原

  • 岩陰で鎮座しているのはスズキ目イシダイ科に属する大型の肉食魚のイシガキダイさんですが老成したオスは口の周囲が白っぽくなるためクチジロと呼ばれることもあります・・・下の写真のイシガキダイさんもクチジロに成長していますかね?・・・イシガキダイさんは全身が灰白色の地に大小の黒褐色斑紋で覆われた独特の模様をしていますがこの模様は成長につれて細かくなり特に老成したオスでは斑点が消失して全身が灰褐色になります・・・でもメスは老成しても斑紋がよく残り口の周囲が白くならないのだそうです・・・イシガキダイさんのメスの方達はいつまでたってもお洒落ですね・・・イシガキダイさんは大人になると全長50cm程度となりますが中には90cmを超える老成個体も記録されています・・・ほぼ1mのイシガキダイさんなんて見てみたいものですがきっと威厳がありますよね。
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  • イシガキダイさんの体型は平べったい円盤型で顎が前方に突き出ていてイシダイさんより口が尖っていますが口はイシダイさんと同様に歯が融合していてくちばし状になっています・・・イシガキダイさんは同じような所に住んでいるイシダイさんとの天然交雑も確認されていてイシダイさんの横縞とイシガキダイさんの黒斑の両方が現れているのでイシガキイシダイさんと呼ばれています・・・イシガキダイさんはイシダイさんよりは南方系の暖かい海を好んでいて浅い海の岩礁やサンゴ礁で暮らしています・・・大人になると海底の岩陰や洞窟に潜んだり海底付近を泳ぎ回っていますがイシガキダイさんの特徴であるくちばし状の顎で甲殻類や貝類やウニ類などの頑丈な殻も噛み砕いて中身を食べてしまいます・・・イシガキイシダイさんの産卵期は春で稚魚は流れ藻や流木などに付いて外洋を漂流しますが漂着物に付く小動物やプランクトンを食べながら成長し全長数cm程度になると浅海の岩礁に定着します。
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  • よく言われますがイシガキダイさんはシガテラ毒があるかもしれませんのであまり老成した方達は食べないように気を付けましょう・・・ちなみにシガテラ毒とは熱帯の海洋に生息するプランクトンが産生する毒素に汚染され蓄積した魚介類を食べることで発生する食中毒です・・・シガテラの呼称はキューバに移住したスペイン人がシガと呼ばれる巻貝による食中毒の事をシガテラと称したことに由来しています・・・シガテラを引き起こす毒素はシガテラ毒と呼ばれ20種以上が確認されています・・・シガトキシンは熱に対して安定で毒素は魚の味に影響を与えず煮汁にも溶け出すので一般的な調理では毒素を熱分解できずシガテラ中毒を防ぐことはできないのです・・・一般に中毒症状は1-8時間ほどで発症し消化器系症状や神経系症状が現れこの中毒最大の特徴である冷たさに対する感覚がドライアイスに接触し凍傷に罹ったかのような感覚になる温度感覚異常(ドライアイス・センセーション)や血圧異常や心拍数異常などの循環器障害もあります・・・効果的な治療法は未確立で後遺症の回復は1週間程度の例もありますが重症例では半年から数年程度を要することもあるそうです・・・怖いですね。

イシガキダイさんは老成するとどうして石垣を壊すのかな? 小笠原

  • イシガキダイさんはスズキ目イシダイ科に属するお魚さんの一種で熱帯・亜熱帯域に住んでいる大型の肉食魚です・・・イシガキダイさんの成魚は普通全長50cm程度ですが中には90cmを超える老成個体も記録されているそうです・・・想像するにそれだけ大きいとまさに主の様でなかなかの迫力ですよね・・・体型は円盤型で平べったく顎が前方に突き出ておりよく似たイシダイさんより口が尖っていて体高が高くなっています・・・口はイシダイさんと同様に歯が融合しくちばし状になっていて鋭いので咬まれないように注意しましょう・・・全身の色は灰白色で大小さまざまな黒褐色の斑紋で覆われていて独特の模様をしています・・・この模様が石垣を思わせることから「イシガキダイ」という名前がついたそうです・・・でも私には石垣というより網目の様に見えるのですが如何でしょうか?・・・ただこの模様は成長につれて細かくなり特に老成したオスでは斑点が消失し全身が灰褐色になります・・・下の写真のイシガキダイさんは斑点がはっきりしていて大きさもやや小ぶりなので若者といった感じですかね・・・また老成してくると口の周囲が白っぽくなるため「クチジロ」とも呼ばれていますがメスは老成しても斑紋がよく残り口の周囲が白くならないそうです。
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  • イシガキダイさんはイシダイさんよりやや南方系に住んでいますが同じような浅い海の岩礁やサンゴ礁の岩陰や洞窟に潜んだり海底付近を泳ぎ回っていますのでイシダイさんとの天然での交雑も確認されています・・・交雑したお魚さんはイシダイさんの横縞とイシガキダイさんの黒斑の両方が現れるそうです・・・イシガキダイさんの食性は肉食性で甲殻類や貝類やウニ類などの底生生物をくちばし状の顎で噛み砕いて豪快に食べています・・・イシガキダイさんの産卵期は春で分離浮性卵を産み孵化した稚魚は流れ藻や流木などに付いて外洋を漂流し漂着物に付く小動物やプランクトンを食べながら成長していきます・・・全長数cm程度から浅海の岩礁に定着しますがイシダイさんより成長が速くより大型に育つと言われています。

ウミテングさんはもしかして地球外生命体?(改)柏島

  • トゲウオ目ウミテング科に属するウミテングさんはほとんど動かないので遠くから見ていると最初は砂地に枯葉のようなものが落ちているだけなのかと思いました・・・でも近づいてよく見てみるとなんとそれは枯葉ではなく不思議な形をしたお魚さんではないですか・・・近くで見ても最初はお魚さんだとは思えなかったのですがびっくりです!・・・沿岸部の浅い砂地に生息するこのウミテングさんは長く突き出た口を天狗の鼻に見立てて命名されています・・・でも何処がどうなっているのか分かりにくい体をしていますよねえ・・・ウミテングさんの口は突き出た額の先端ではなく付け根の下側にありま~す。
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  • 下の写真ではよくわかると思いますが口が突き出た先端ではなく付け根の下側に確かにありますね・・・ウミテングさんの特徴的な長く突き出た口の先は丸みがあり体の背中にあたる部分は硬い骨板でおおわれた凹凸があります・・・色合いは褐色や灰色や黄土色などで網目状の模様があり胸びれは優雅なうちわを広げた様になっていてまさに摩訶不思議なテング様です・・・鰭を広げてくれると何となくお魚さんだとわかるのですが本当は地球外生命体ではないでしょうか?
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  • ウミテングさんは基本あまり動かなくてじっとしている事が多いのですが移動する時は細長い腹びれを使って這うように移動します・・・動きは極めて遅くその動きもお魚さんらしくはないですね・・・ウミテングさんの大きさは小形で全長10cm内外のものが多く最大で15cmほどです・・・浅い砂泥底で暮らしていて小型の甲殻類やプランクトンを餌としていますが何度見ても不思議な形なのでまるでかれた木の葉が漂っているようです。
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ウミテングさんの不思議な体形とその動き

他人から辛かろうと言われても関係ない

ウミテングさん自身がいや自分は幸せですと言えばそれでいい

そんな人に誰が何を言おうと関係ない大事なのは自身の心のありよう

人はいつかは必ず終わりがくるのである

できれば熱意をもち続け前進しながら終わりたい

今日一日一瞬をどうやって生き切るか

自分は幸せですと言えるように毎日真剣に自身に問いかけたい

ウメイロモドキさんはどうして・・・モドキなのかな? 小笠原

  • ウメイロモドキさんはタカサゴ科に属していますがフエダイ科のウメイロさんに似ていることから科が違うのにこのような名前が付けられました・・・ウメイロモドキさんは「もどき」と付けられてどういう気持ちなのでしょうか?・・・ウメイロモドキさんは胸びれの基部にはっきりとした黒色の斑が見られるほか背びれや尻びれが鱗で覆われていているところがウメイロさんとの違いです・・・でもダイビング中は胸びれ基部の黒い斑はわかりそうだけどウロコなんてわからにですよね・・・体長は40cm程度にまで成長し体形は紡錘形で尾びれは二股に分かれています・・・口は小さく突出し餌を飲み込むために前方にびよーっと伸ばすことができます。
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  • ウメイロモドキさんの背中の色は鮮やかな青色と黄色ですが年を重ねていくにつれ黄色の部分が背びれと尾柄に縮小していきます・・・言われてみれば確かにそれぞれ背中の黄色の部分の長さが違いますね・・・そしてこの艶やかなブルーとイエローのウメイロモドキさんなのですが死んでしまうと濃い紫色に変色してしまいます・・・釣りあげられたウメイロモドキさんは全く別の種類のお魚さんの様です・・・ウメイロモドキさんは水深5~50m程の沿岸のサンゴ礁域や岩礁域で動物プランクトンや小型の甲殻類などを食べながら大きな群れを作って生活しています。
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  • ウメイロモドキさんは昼行性の生物で上の写真の様に集団で生活していますがイエローバックフュージラーさんなど他のタカサゴ科のお魚さん達とも群れを成します・・・結構仲良く泳いでいますが弱い者同士生き抜くために力を合わせて知恵を絞っているのでしょうか?・・・ちなみにイエローバックフュージラーさんはモルディブなどではよく見かけるお魚さんです・・・イエローバックフュージラーさんはウメイロモドキさんによく似ていますがウメイロモドキさんの様に黄色の部分が魚齢によって変化しません・・・それと目の間の前額部から尾びれ・背びれまで黄色・・・つまり黄色の帯が頭まであるまさにイエローバックなのが特徴です。
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  • 上の写真のウメイロモドキさんはグルクンさんと仲良く泳いでいますね・・・グルクンさんは大きくなると30cmほどの大きさになりますが体型は細長くスマートで体に2本の線が入っているのが特徴です・・・ 尾びれが2つに飛び出した形をしていてその先が黒いのもグルクンさんの特徴です・・・そのほかグルクンさんは刺し身でも食べることができますが身の痛みが早いお魚さんなので刺し身はグルクンさんが穫れる場所の近くでしか味わうことができません・・・ 揚げ物や塩焼きにしてもとても美味しいグルクンさんは海の中で泳いでいる時は青いお魚さんですが釣り上げるとその体は赤くなってしまいます・・・これはグルクンさんが釣り上げられて興奮している証拠ですので色が違うからと言って違うお魚さんということではないのです。
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  • ウメイロさんはウメイロモドキさんに比べ深いところに住んでいるのでダイビング中に見る機会は比較的少ないようです・・・ウメイロさんの名前は熟した黄色い梅の実の色からつけられていてウメイロさんもウメイロモドキさんもとても美味しいお魚さんです・・・ウメイロモドキさんの特徴は口がやや尖っていて胸びれの付根に黒い斑があります・・・また綺麗なコバルトブルーの身体に背ビレは黄色で腹ビレや腹ビレや尻ビレが真っ白で暖かい水温が好きなのがウメイロモドキさんです・・・ウメイロさんは顔が丸く身体の色は濃い青色で背ビレ先端の下まで幅広い黄色帯になっています・・・ウメイロさんの背ビレや腹ビレや尻ビレはスケルトンになっていて暖海系ですがやや低い水温が好きなようです。
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オニヒトデさん増えすぎるのもほどほどに! 小笠原

  • オニヒトデさんは約15-30cmの大型のヒトデさんで多数の腕を持ち全身がトゲトゲで覆われていて名前もそうですがなんとも恐ろしい形をしています・・・オニヒトデさんはサンゴ礁で暮らしていてサンゴさんを餌としていますがサンゴさんを食べる時はなんと口から胃を裏返して広げサンゴさんに押し付け消化吸収を行うそうです・・・胃を外に出してサンゴさんを消化吸収するなんてサンゴさんもたまったものではないですね・・・オニヒトデさんの寿命は6~8年くらいで通常はミドリイシ類やコモンサンゴ類等の成長が早いサンゴを好むためサンゴ礁の多様性を維持する役目を負っているとも考えられています・・・でも数年に一度大発生することがあって成長の速いミドリイシ類やコモンサンゴ類を食べ尽くし成長の遅いサンゴさんまで食べるためサンゴ礁環境の保全上有害とされています・・・オニヒトデさんも増えすぎて環境バランスを崩してしまうのは如何なものかと思います。
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  • この大発生に関して自然の長期サイクルによるとする説と人間の環境破壊によるものとする説がありますが富栄養化がオニヒトデ幼生の餌である植物プランクトンを増殖させ大発生につながるとする説が最も有力視されています・・・またオニヒトデさんは汚染に強いこととあいまって大発生のサイクルが短くなっているという指摘もあります・・・またオニヒトデさんの体表面には多数の有毒の棘が生えておりこれが人の皮膚に刺さると激しい痛みを感じアナフィラキシーショックによって最悪の場合死に至ることもあるそうです・・・刺された時の対応はなるべく早くポイズンリムーバーで血液を吸引し後に温湿布で患部を温めすぐにお医者さんへ行きましょう・・・そんなオニヒトデさんにも天敵が存在していてオニヒトデさんを食べてしまう生き物としてフリソデエビさん・モンガラカワハギさんやフグさんの仲間・ハタさんの仲間・オウギガニさんの仲間がいます・・・それからホラ貝さんもヒトデさんが好きでオニヒトデさんを食べるためオニヒトデさんの天敵とされていいますが摂餌頻度が低く生息数も少ないため駆除方法としての実用化にはならないようです。

オビクラゲさん教えて!ヴィーナスは帯締めるのかな? 小笠原

  • オビクラゲさんは他のクラゲさんの様に球形に近い形でフワフワと漂っているものと違って極端に扁平で細長い帯状の形をして浮遊しています・・・オビクラゲさんはその美しさから「ヴィーナスの帯」という別名がつけられているそうですが確かに漂っている姿はなんとも美しく神秘的な感じでした・・・分類的にはカブトクラゲさんやフウセンクラゲさんと同じ仲間になります・・・長さは大きいものでは1mから時には1.5mにも達するものもあるそうですが普通は80cm以下になります・・・幅は約8cm程度ですがこの短い方向が体の縦軸方向になり真ん中あたりの色が変わって筋のようなところの先端が口になりますます・・・「え!そんなところが口なの?・・・長い方の先端のどちらかが口じゃないの?」と思いますよね。
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  • オビクラゲさんは全体が透明なのですが黄色や紫の斑紋がその両端に出るものや同じような色が帯の横方向の真ん中あたりにある筋のような水管や口から伸びる両翼の先端にある触手に出るものもいるそうです・・・クラゲさんと言うと触手に触れるととんでもなく痛いというイメージですがこの触手は毒はあるそうですが触ってもそんなに痛くないそうです・・・オビクラゲさんはミジンコのような小型の甲殻類を捕食するのですが捕食の際には口方向(縦方向)に水平にブーンと移動します・・・また敵から逃げる時には蛇のように全身を波打たせて横方向に素早く動くこともできます・・・臨機応変でなかなか器用なオビクラゲさんです・・・初期にはフウセンクラゲ型のような楕円形をしていますがその後に左右に伸びるように成長して成体の姿になります・・・近縁のものには形態的に似ている小型のコオビクラゲがいますがこれは20cmほどと遙かに小さく沿触手面の櫛板列を完全に欠くことや水管の配置に違いがあることなどから別属とされているそうです。

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