『サメ・エイの仲間』総集編 ダイビング‐フォト‐tsubuankun

Dive-photo まとめ 分類

各地のダイビングポイントで見かけた『サメさん』達をまとめてみました。サメさんは「獰猛で危険な生物」というイメージが強いのですが、人に危害を加えるおそれのあるのは、サメ類全体の1割程度です。ホオジロザメ、イタチザメ、アオザメ、ヨゴレザメ、オオメジロザメ、シュモクザメの六種には注意しましょう。

アカエイさんの仲間は種類が多い上にかくれんぼ上手! 小笠原

  • 砂地に微かに浮き出たような形が見えましたので近づいてみると砂の中から眼だけ出してまるでカエルさんの様にも見えるアカエイさんがいました・・・上手に砂の中に隠れていますがアカエイさんはトビエイ目アカエイ科に属するエイさんで最大幅1.5メートルにもなり体は上から押しつぶされたように平たく座布団のような形をしています・・・座布団の様だと言っても近づくと砂を巻き上げてサッと逃げてしまいますけど・・・左右の胸鰭は緩やかな曲線を描いており吻は尖っていて砂の中に潜っていますが何となくその尖り具合がわかりますかね?
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  • アカエイさんの背面は赤褐色~灰褐色で腹面は白く鰭や尾など辺縁部が黄色~橙色になる点で近縁種と区別ができますが砂の中に潜っているので判別はできませんね・・・また背面に目があり写真の様に噴水孔が目のすぐ後方に開いていて普段は砂底に浅く潜り目と噴水孔と尾だけを砂の上に出しています・・・腹面には鼻孔と口と5対の鰓裂と総排出腔がありますが泳ぐ時は左右の胸鰭を波打たせ海底近くを羽ばたくように泳いでいきますので腹面を見る機会はほとんどありません。
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  • アカエイさんの尾は細長くしなやかな鞭状で背面に短い棘が列を成して並んでいますがさらに中ほどには数10cmほどの長い棘が1~2本並び尾を鞭のように払って刺そうとします・・・この長い棘には毒腺があり刺されると激痛に襲われ数週間も痛みが続いたりアナフィラキシーショックで死亡することもあります・・・その上この棘には鋸歯状の返しもあるので一度刺さると抜くのは難しくアカエイさんが死んでいても毒は消えていないそうです・・・死んだアカエイさんだから大丈夫と安心はできませんね・・・アカエイさんの天敵はサメさんで特にシュモクザメさんによく狙われるそうです・・・毒針もシュモクザメさんには通用しないようでシュモクザメさん独特のT字状の頭で押さえつけられ殴打されてアカエイさんは食べられてしまうそうです。
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アカエイさんですか?砂が目に入りそうです! 柏島

  • 砂の中に何かいます・・・アカエイさんですかね?砂の中からちょっと眼が見えますが眠っているようです・・・アカエイさんは自分では上手に潜っているつもりなのでしょうがこのアカエイさんお性格なのでしょうか?若干雑な気がします!・・・それにしてもこんなに砂まみれになって目の中に砂が入らないのでしょうか?・・・人間だったら目の中に砂が入ってたまらないと思うのですがさすがアカエイさんです・・・邪魔をしないようにそっと撮影いたしましょう。
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  • ヒラタエイさんと似ていますがヒラタエイさんは尾の先端が広がっています・・・アカエイさんは尾が細長く先端が広がっていません・・・アカエイさんは尾の付け根に毒をもった針がありますので知らずに踏んでしまうと大変なことになります・・・でもオニダルマオコゼと違って近づくと逃げるので知らずに踏むという可能性は低いです。
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  • 「もうせっかく寝ているのにうるさいなあ」って砂の中からごそごそ出てきました・・・アカエイさん寝ているところをお邪魔してごめんなさい・・・機嫌を悪くしたようですので向こうに行きます・・・これ以上近づくとサッと砂を巻き上げながらどこかへ逃げてしまいます。

コバンザメさんが甲羅の上でお腹を日光浴!(改)ケラマ

  • スズキ目コバンザメ科のコバンザメさんはサメの名前がついていますが軟骨魚類のサメ類ではなく近縁でもなく全く無関係な種なのです・・・コバンザメさんは通常は70 cm程度の大きさで頭の背面に背びれが変化した小判型の吸盤があります・・・これで大型のサメさんやカジキさんやウミガメさんなどに吸い付き餌のおこぼれや寄生虫や排泄物を食べて暮らしています・・・エサのおこぼれはまあいいとして排泄物をいただくとというのはちょっとどうなんでしょうかねえコバンザメさん・・・どうやって食べているのでしょうか?肛門のあたりにへばりついているのでしょうか?
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  • コバンザメさんの吸盤には横に隔壁がありこの隔壁はふだんは後ろ向きに倒れていますが大きなお魚さんなどの体表面に吸盤が接触するとこれらの隔壁は垂直に立ちあがります・・・このとき隔壁と隔壁の間の水圧が周囲の圧力より小さくなって吸盤は面に吸いつくのですがコバンザメさんを後ろに引くと隔壁の間の水圧はさらに小さくなるので吸盤はさらに強く吸いつきます・・・反対にコバンザメさんを前に押すと隔壁がもとの位置に倒れるとともに吸盤内の水圧が上がり吸盤は面からはずれる仕組みになっています・・・だからコバンザメさんがくっ付いたお魚さんが速く泳いでも振り払われず離れたいときはお魚さんより少し速く泳ぐだけで簡単に離れることができるのです・・・その上隔壁には0.1mmほどの細かい骨が付いておりこの骨が滑り止めともなっています・・・賢い仕組みですね。
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  • このアオウミガメさんは2匹のコバンザメさんを背負っていますね・・・「ん~食事をしていたら急に背中が重たくなったような気がするんだけど~!気のせいかなあ?でも何かいつもと違うんだけどなあ?」ってアオウミガメさんが言っているようです・・・コバンザメさんに吸いつかれるとアオウミガメさんは手で払うこともできないですからどうしようもないですねえ・・・アオウミガメさんも「いつもと違う違和感があるけど背中に手が届かないし仕方ないから諦めてこのまま食後の運動のために泳ぎます」って態勢を整えています。
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  • 下の写真のアオウミガメさんはこちらを向いて何か私に話しかけてくれているようです・・・「コバンザメさんが背中にくっ付いているのはわかったけど2匹もいるの?ちょっと重いんだけどコバンザメさんは寄生虫も食べてくれるので仕方がないか!」・・・コバンザメさんが寄生虫を食べてくれるのはカメさんにとっても助かりますね・・・「コバンザメさんはいつの間にか勝手にくっついて勝手に離れていくんだよね!だから細かいことはあまり気にしないことにしています」・・・さすがアオウミガメさん人生を達観しています。
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  • もうお気づきの方もいらっしゃると思いますが実はこのコバンザメさん背中に吸盤があるのでお腹を上にして仰向けになってくっついているのです・・・アオウミガメさんは頻繁に着底するのでコバンザメさんんも甲羅の上にくっつくしかないのでしょうか?・・・この状況だとコバンザメさんは背泳ぎをしている形になるのですがお腹を見せた状態なんて無防備だしきつく無いんですかね?・・・それにしてもコバンザメさんは普通にカメさんの背中にちょこんと乗っているように見えますがよく見ると背鰭のように見えるのが腹鰭と尻鰭でそれから肛門もありますね。
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アオウミガメさんとコバンザメさんは助け合って生きている

我々は数々の出逢いに助けられ自分の人生が創られていく

だから助けを求めることは恥ずかしいことではなく

助けを求めないから得られないことが多い事を知る

自分一人でやるより他人の助けを借りるほうが

良いものが出来ると悟ったとき偉大なる成長を遂げる

そして他人に対しても自分に対しても親切に生きる助けをすること

自らを助けずハシゴを登る意思のないものはなかなか救えない

自分がしっかりと立たなければ人を助けることもできない

歯をむき出しにして怖い顔のシロワニさんだけど! 小笠原

  • 久しぶりに小笠原の海に行ってきましたが2クールの間ずっと天気が良く気持ちの良いダイビングができました・・・まずは世界中の暖かい海の沿岸で暮らしているネズミザメ目シロワニ科シロワニ属のシロワニさんですが大型のサメさんで全長3.2mにもなります・・・シロワニさんの体型は流線型で肩?の辺りが太くとても重量感があり背側の体色は褐色から灰色になっていて腹側は白くなっています・・・シロワニさんの幼魚期の頃は体側に不鮮明な薄色斑が見られることもあるそうですが成魚になると消失してしまいます・・・シロワニさんの吻はやや扁平な円錐形で口は大きく何故か常時半開きになっています・・・両顎の歯はほぼ同形の牙状で最前歯だけでなく後ろの数列も立ち上がり歯がずらりと並んだ外見は恐ろしい印象を与えます・・・でもシロワニさんの性格は見かけによらず大人しく人を襲うことは無いとされています・・・それでも全く安全という訳では無いので刺激し過ぎないように注意しましょう・・・それからシロワニさんの2基の背鰭はほぼ同じ大きさなのですが尾鰭は上葉が長く伸びていてなかなかお洒落でかっこいいです。
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  • 今回はケータ島のポイントなんですがもうすぐエキジットという時に遠くに大きな影が見えましたので慌てて近づいてみると何とそれが大きなシロワニさんでした・・・シロワニさんの活動は夕方からで昼間は岩陰などでじっとしていることが多いのですがこのシロワニさんは我々の前に悠々と現れてくれたのです・・・ありがとうございますシロワニさん!!・・・シロワニさんは他のサメさんと同様浮き袋は無いのですがシロワニさんは水面で空気を吸い込み浮き袋の代わりに胃に空気を溜めることができるそうです・・・胃に空気を貯めてるなんて食事する時大丈夫なのでしょうか?食事の時ゲップでもするのでしょうか?
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  • それからシロワニさんはネズミザメ目に見られる卵食型に分類されますがシロワニさんの場合はその最も特殊化したタイプで未受精卵だけでなく同じ子宮内の他の胎仔も捕食する卵食・共食い型なのです・・・シロワニさんは55mmで孵化し未受精卵や他の胎仔を食べるようになります・・・生まれてすぐに弱肉強食の世界に放り込まれしかも身近で戦い生き残ったシロワニのおちびさんだけが生まれる事ができるなんて凄過ぎます・・・サメさんには子宮が2つありますのでそれぞれに1尾の胎仔が生存競争を生き残ります・・・だからシロワニさんの産仔数は最大で2尾となるのですが産まれてくるシロワニのおちびさんの大きさはすでに約1mにもなるそうです・・・生まれてきたシロワニさんの主な餌はサメさんやエイさんを含む魚類や甲殻類や頭足類などです。
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  • ところでシロワニさんはサメさんなのになぜワニという名前が付けられているのでしょうか?・・・一説にはシロワニさんは体型が太く流線型であり特に頭部がワニさんに似ているからワニという名前が付いたとか・・・シロワニさんは鋭い牙状の歯を持ちその歯並びがワニの歯に似ていることからその名前が付いたとも言われています・・・確かにいつも半開きの口にこの鋭い歯はワニさんのようにも見えますね・・・それ以外には島根県と兵庫県の一部の地域ではサメさんをワニと呼ぶことが一般的でシロワニさんもその一環としてワニと呼ばれているのではという説もあります・・・いずれの説が正しいのかはたまたすべて正しいのかよくわかりませんがワニという名にふさわしい立派なシロワニさんでした。
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シロワニさんはいかり肩に見えるけどいかり肩って?

いかり肩は鎖骨の角度が水平より上を向いた状態

鎖骨が上を向き肩が常に上がっている姿勢となります

怒り肩とも表記され怒った時の角張る姿に似ています

いかり肩は肩から背中の筋肉が緊張しやすく凝り固まります

結果として肩こりや腰痛や頭痛にも繋がることがあります

シロワニさんがいかり肩とは言いませんが

いかり肩は肩が強調されるので相対的に顔が小さく見えます

またウエストも細く見えスタイルが良く見えるのです

折角のスタイルですから肩が凝らない様にリラックス

緊張し過ぎて力まない様に深呼吸

身体をほぐすようにストレッチ体操

凝り固まらないようにマッサージや身体を温める

そして好きな音楽を聴いてリラックスするのもいいかも

そんな身体にやさしい時間を大切にしたいものです

シロワニさんの顔って怖いけど本当に優しいんですか? 小笠原

  • シロワニさんは最大で全長3m体重150㎏を超える大物で未確認の記録ですが最大全長4mを超えるものもあるとされています・・・ちなみにサメさんなのにワニさんと名前が付いているのはその昔サメさんがワニさんと呼ばれていた名残だそうです・・・日本神話に出てくる因幡の白兎の話でも出てきましたよね・・・体型は流線型ですがかなりずんぐりとしていて太く重量感があり迫力が凄いです・・・背側の色は褐色から灰色で腹側は白色になっていて幼魚期の体側には不鮮明な薄色斑が見られることもありますが成魚になると消失します。
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  • 吻はやや扁平な円錐形で口は大きく常時半開きになっていて牙状の歯がずらりと並んだ外見は恐ろしい印象を与えるシロワニさんです・・・歯がフォークの様な形になって尖っているので口を閉じられないのでしょうか?・・・ちなみにシロワニさんは見た目は怖いのですがサメさんにしては大人しく比較的温厚な性格であまり人間を襲うことはないと言われています・・・でもシロワニさんを見に近くまで行ったり一緒に泳いだりなんてことも可能ですがサメさんはサメさんなので注意しましょう。
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  • シロワニさんは2基の背ビレはほぼ同じ大きさで尾びれは上葉が長く伸びています・・・遠くから尾びれをフリフリゆっくりとシロワニさんがずんぐりとした体で近づいてきました・・・なかなかの迫力です・・・昼間は岩陰などでじっとしていることが多いのですが夕方から活動を始め主にサメやエイを含む魚類や甲殻類などを食べます・・・他のサメ同様浮き袋はないのですがシロワニさんは水面で空気を吸い込み浮き袋の代わりに胃に空気を溜めることができるそうです。
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  • 卵胎生であるシロワニさんはネズミザメ目に見られる卵食型に分類されまするがシロワニさんはその最も特殊化したタイプだそうです・・・シロワニさんは未受精卵だけでなく同じ子宮内の他の胎仔も食べてしまう卵食・共食い型だそうです・・・お母さんのお腹の中で兄弟を食べてしまうなんて聞いただけではちょっと怖い話ですね・・・シロワニさんは50mm程度で孵化し未受精卵や他の胎仔を食べるようになり他の胎児や卵を食べて栄養を得ながら大きくなっていくのです・・・早く孵化して成長しないと兄弟に食べられてしまうとはシロワニさんもたいへんですね。
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  • 卵を産む動物達は卵を沢山産みますが卵の状態ではほとんど捕食者に食べられてしまいます・・・また孵化した後も成長するまで弱いので大きくなれる個体の数はそう多くありません・・・シロワニさんは妊娠期間は9-12ヶ月で脆弱な卵~幼生の期間を安全な子宮内で保護し立派に成長させてから出産しているのです・・・ですから出産直後でも体長1mの立派なサメさんとなっており簡単に捕食者に食べられることはないのです・・・それとシロワニさんには子宮が2つあってそれぞれに1尾の胎仔が生き残りますので産仔数は最大で2尾となります・・・シロワニさんも兄弟で生まれると心強いかもしれませんね・・・このシロワニさんは世界中の暖かい海に生息しているそうですが実は国際自然保護連合(IUCN)に絶滅危惧種として登録されています・・・日本では小笠原諸島でしか観察されていないとのことなので兄弟二人でしっかりと生き残ってほしいものです。
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ネムリブカさんがいつもと違って泳ぎ回っています! 小笠原

  • ネムリブカさんはメジロザメ科に属するサメさんでメジロザメの仲間というと大きいというイメージがありますが比較的おとなしく大きさは小型で最大1.6m程度です・・・ネムリブカさんは細い体と短く幅広い吻に管状の前鼻弁と垂直の瞳孔を持ち背びれ・尾びれの先端は白くなっています・・・この写真は遠くからなのでわかりませんが近くで見ると猫のような愛らしい表情をしています。
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  • ネムリブカさんはメジロザメ類には珍しく泳がなくとも呼吸することができるので日中は洞窟内でゆっくりと休んで寛いでいます・・・そして夜になると集団で岩やサンゴの隙間を這い進んで探索し硬骨魚や甲殻類やタコさんを捕まえて食べるのです・・・でもこのネムリブカさん達は昼間なのに結構積極的に泳ぎ回っています・・・おいしそうなエサを見つけたのでしょうか?・・・まさか我々をエサと見込んで・・・そんなことはないですよね。
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  • ネムリブカさんは棲家をあまり移動せず数年間に渡って同じ場所で休息しています・・・どうもネムリブカさんは引っ越しは嫌いなようであまり旅行好きでもないようですね・・・旅に出るといろいろ新たな発見があって楽しいんですけどね・・・またネムリブカさんは卵胎生で知られていて2年毎に1-6匹の仔を産み妊娠期間は10-13ヶ月くらいだそうです・・・確かにこのペースで子育てをしていたら引っ越しどころではないかもしれません。
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  • ネムリブカさんは第一背鰭と尾鰭上葉の先端は明るい白になっていますが第二背鰭と尾鰭下葉も同様に白くなることがあります・・・ツマグロさんやオグロメジロザメさんと並びインド太平洋のサンゴ礁で最もよく見られるサメさんの仲間ですがツマグロさんのように非常に浅い浅瀬に進出することもなければオグロメジロザメさんのように礁の外縁に進出することもありません。
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  • ちなみにツマグロさんもメジロザメ科に属するサメさんですが主に浅瀬に生息し鰭の先端に黒い模様を持つことが特徴で全長1.6m程度になります・・・ツマグロさんは一般的には非常に狭い領域で生活し長距離を放浪することは滅多にありません・・・オグロメジロザメさんもメジロザメ科に属するサメさんでドロップオフ周辺に多く典型的なメジロザメ類の体型をしています・・・オグロメジロザメさんは幅広く丸い吻・大きな眼を持ち第一背びれを除いた全ての鰭に黒い模様を持つことと2基の背鰭の間に隆起線がないことで他種と区別できます。
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ネムリブカさんが狛犬さんみたい・・・阿吽? 小笠原

  • 小笠原の岩陰で気持ちよさそうな白い砂地にネムリブカさんが鎮座していました・・・サメの中では比較的小型ではあるんですが典型的なサメの風貌をしているネムリブカさんです・・・サメさんのスタイルってかっこ良くていいですよね・・・無駄がないというかシュッとしているというかさすが長年生き続けてきたサメさんの一族です・・・サメさんと言ってもご存じの通りネムリブカさんの性格は非常におとなしく人間側から刺激を与えない限りは攻撃してくる可能性はほとんどありません・・・ただし驚いた拍子に人間を噛み付いた例が全くないわけではありませんので歯は鋭いので無意味に近づくことはやめましょう・・・ネムリブカさんは背ビレと尾ビレの先端が白くなっているという特徴からホワイトチップシャークとも呼ばれています・・・下の写真では鰭が見えないのでちょっとわからないですがネムリブカさんと呼ばれるよりかっこいいかな?・・・英名は「Whitetip reef shark 」といいます。
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  • 夜行性のネムリブカさんは夜には集団で岩やサンゴの隙間を這い進んで岩の隙間に潜む甲殻類やタコや硬骨魚などを食べます・・・岩陰の隙間のエサを食べやすくするためなのかネムリブカさんの顔の部分は細長くなってます・・・サメさんの中では細目でシュッとしていますよね・・・また棲家をあまり移動せず数年間に渡って同じ場所で休息するので一度見つけると比較的出会いやすいのがネムリブカさんです・・・どうして引越が嫌いなのかよくわかりませんがたまには気分転換で移動してみてもいいんじゃないでしょうか?・・・それとお魚さんが子供を産むってあまりイメージがなかったのですがネムリブカさんは卵胎生なので2年毎に妊娠期間は10-13ヶ月ですが1-6匹の仔を産むのです。
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  • それからネムリブカさんはメジロザメ類には珍しく泳がなくても呼吸ができるため日中は岩陰にひっそり隠れていることも多いようです・・・多くの魚は常に泳ぎ続けて口に水を取り入れてえら呼吸をして酸素のある状態を作ります・・・マグロさんが有名ですが多くのサメさんも同様で泳ぎ続けていないと生きていけないのです・・・でもこのネムリブカさんは泳がずにじーっとしていても鰓呼吸ができるようにエラが発達しているんです・・・サメさんの中では画期的なエラの持ち主なのです・・・泳ぎ続けなくてもいいのであれば体力も消耗しないし動かないからお腹も減らないのかな?・・・だからネムリブカさんはじっとして阿吽の狛犬さんのようなことができるんです・・・上の写真が阿形のネムリブカさんで下の写真が吽形のネムリブカさんです・・・すみません!
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ネムリブカさんはやっぱり凄いサメ肌!(改)ケラマ

  • サンゴの下を覗いてみると居ました居ましたサンゴの隙間に上手に隠れていたメジロザメ目メジロザメ科ネムリブカ属のネムリブカさんを発見しました・・・これはチャンスと思い写真を撮ろうとしたのですが私の腕では残念ながら無理でした・・・どうしても手前のサンゴにピントが合ってしまって肝心のネムリブカさんはピンボケです・・・ネムリブカさんも「俺様を撮るのは難しいだろう!」といじわるそうな眼付きでこちらを眺めています・・・潜っているとよくこんな隙間に潜んでいるネムリブカさんを見かけるのですが光も届かないしなかなか撮影するのが難しいですね・・・次回はもう少し腕を磨いて再チャレンジいたします。
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  • 実際に触ったことは無いのですがサメさんの体は頭から尾に向けてなでると滑らかで逆に尾から頭に向けてなでるとザラザラしています・・・これは泳ぐ時に水の抵抗を減らすための優れた構造でこれが俗にいうサメ肌です・・・ところで金属おろしと違い何故か鮫皮おろしで作るわさびは全く味が違うらしいです・・・わさびを『の』の字を書くようにおろしていくと徐々に空気を含みふわっとしてきてこのおろしわさびはきめ細やかでとってもクリーミーになるそうです・・・あのツンと来る感じと香りが大好きな私ですがわさび好きにはたまらない味わいですね・・・ちなみにザラザラとした鮫皮は人間の歯と同じ固いエナメル質でできているそうです。

ネムリブカさんはもちろんサメ肌です

その特異な構造はどうなっているのでしょうか?

サメの鱗は細い突起とV字型の溝が付いた鋭い歯の様

それが頭から尾鰭へ向かって整然と並んでいるのです

これはリブレットと呼ばれ水中で発生する乱流を防ぎます

その結果少ないエネルギーで素早く泳ぐことができるのです

摩擦抵抗を減少させるこの構造は水着にも活用されています

また自然界にはハチの巣の六角形構造もあります

この六角形は最大の容積を持ちながら

最小の材料で効率的に堅固な構造となっています

自然界にはたくさんの優れたデザインが存在します

万像皆師!私が気が付かないだけで凄い世界です

これからも謙虚な気持ちで物事に望みたいものです

ネムリブカさんの眠いよポーズは妊娠中?(改)ケラマ

  • ネムリブカさんは通常は水深8~40m位の浅い海の珊瑚礁の中を住処としており最も見る機会の多いサメさんの一種だと言えます・・・稀に水深300mを超える深海でも見かける事があるそうですがいったいネムリブカさんに何があったのでしょうか?・・・一人暗くて深い海の底で誰にも邪魔されず静かに考え事でもしたかったのでしょうか?・・・ネムリブカさんにも人知れず悩み事ぐらいいありますよね・・・ネムリブカさんの背の部分は灰褐色で黒っぽい斑紋が散らばっており背びれの先と尾びれの上端と下端に光沢を帯びた白い模様があります・・・腹部は白色で頭部は平たく扁平な形をしています・・・ネムリブカさんの口の部分には写真のような2本の髭が見られ派手でもなく若干控え目な髭でかわいいです・・・この写真ではわかりませんが猫のようだと評される特徴的な目を持っています・・・右のヒレをくねんと曲げて愛嬌がありますよね。
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  • ネムリブカさんは群れを作る事が多くしかも定住性で僅か数平方キロの範囲を定期的に泳ぎ回っているそうです・・・サメさんと言うと世界中を我が物顔で泳ぎ回っているといった印象でしたがいろいろな性格があるんですね・・・基本的にネムリブカさんはあまり攻撃性は高くありませんのでこのようにそっと近づいて正面から写真を撮っても大丈夫です・・・この正面からの顔は無理して歯を食いしばっている子供の様でかわいいですよね・・・目のところもちょっと出っ張ってておどけているようです・・・ネムリブカさんは5年位で成魚となる比較的小型のサメさんで1.6mを超えることは少ないサメさんだそうです・・・成魚となったメスのネムリブカさんは他のメジロザメ類同様に子宮内で卵をかえす「胎生」で体長が50cmほどの幼魚を2年に一度に1~5尾ほど産むそうです・・・寿命は大体25年ほどだそうですがこれは長寿なのかな?

一般論では語れない不思議な世界

まだまだ知らないことだらけ

この世界は見えているようで見えていない

のほほんと生きていると気づけない

知りたいこと知るべきこと

新しい世界

楽しいことはまだまだそこら中にたくさんある

ネムリブカさんのお昼寝を邪魔しないように!(改)パラオ

  • メジロザメ目メジロザメ科に属するネムリブカさんは熱帯域に住む温かい海のサメさんで昼間は海底の洞窟などで眠るようにじっとしています・・・基本的には珊瑚礁の中を住処としておりいつもゴロゴロと寝転んで寛いでいるというか怠けているというか・・・だから名前がネムリブカさん!羨ましい!・・・ネムリブカさんの背びれの先と尾びれの端には光沢を帯びた白い模様(ホワイトチップ)を付けておりお洒落には気を使っているようです・・・この写真ではわかりませんがネムリブカさんは猫のような目をしていてそれから口の部分には2本の髭がありますのでまるで居間でゴロゴロ日向ぼっこをする猫のようなサメさんです。
  • ネムリブカさんはよく群れを作っていますが数平方キロ程度の範囲を定期的に泳ぎ回りながら生活しています・・・基本的には攻撃性は高くありませんがあまりしつこく関わろうとすると攻撃してくる事もあるようです・・・ネムリブカさんにしてみれば折角ゴロゴロと寛いでいるところをしつこく邪魔をされるのですからいくらおとなしいネムリブカさんでもそりゃあ怒りますよね!・・・それからネムリブカさんは大体5年位で成魚となり寿命は25年ほどだそうです・・・メスは体長が50cmほどの幼魚を一度に1~5尾ほど産むそうです・・・「フカ」は「鱶」と書きお腹の中で子を養っているお魚さんという意味で卵を産まず胎児を育てる胎生のサメさんなのです・・・ネムリブカさんって凄いですね!50cmもあるの5つ子さんを産むんですよ・・・お母さんは大変です。

ネムリブカさんは本当によく寝ている

ネムリブカさんは目覚めた時何を想う?

太陽は間違いなく皆を照らしている

だから朝は光と希望に満ちている

朝目覚めて生きていること

それがどんなに貴重で特別なことなのかを考えてみる

ゆっくりと思い考えそして楽しみ愛する

その日その日を大切にしたい

同じ日は2度と来ないのだから

怖いけどネムリブカさんをバックにハイポーズ!(改)ケラマ

  • メジロザメ目メジロザメ科のネムリブカさんは珊瑚礁の中を住処としておりダイビング中に最も見る機会の多いサメの一種です・・・ネムリブカさんの背の部分は灰褐色で黒っぽい斑紋が散らばっており背鰭の先と尾鰭の上端と下端に光沢を帯びた白い模様があります・・・口の部分には鼻弁とよばれる2本の髭がチョロンと見られ何とも愛嬌があるのですが猫の様だと評される特徴的な目も持っています・・・下の写真では「せっかく寝ているのに何で邪魔するの!眠たいんだからもう少し静かに寝かせて!」とネムリブカさんが拗ねているようです・・・実はネムリブカさんは商業目的で乱獲されたため数が減ってしまい準絶滅危惧種に指定されています・・・しかも2年に1回の繁殖期で生涯平均12匹しか出産せず魚類の中では決して多くなくその為繁殖が追い付いていないと言うのが現状の様です・・・またサンゴ礁などネムリブカさんの生息地の減少など環境の変化も大きな影響を与えており人間のエゴで絶滅してしまわない様に真剣に対応しなければなりません!
  • ネムリブカさんをバックにビシっとポーズを決めているのはスズキ目テンジクダイ科のミナミフトスジイシモチさんです・・・「どうだい?灰色で地味な色のネムリブカさんをバックに写真を撮ると僕のこの綺麗なストライプが映えるだろ?」とでも言いたげなミナミフトスジイシモチさんです・・・テンジクダイ科のお魚さんは尾鰭の付け根に黒の斑点があるものが多いのですがミナミフトスジイシモチさんは尾鰭の付け根に斑点がないのが特徴です・・・またミナミフトスジイシモチさんは黄色と黒のストライプがとても美しいお魚さんですが黒の線の方が太いのも一つの特徴でフトスジの名前はこの黒い線が太いところから来ているそうです・・・それにしてもネムリブカさんのめんどくさそうな態度とそれをバックに黄色のストライプが妙に映えているミナミフトスジイシモチさんのポーズとの対比が面白い一枚でした。

ネムリブカさんとミナミフトスジイシモチさんとの比較

すべての事柄においてだがあっちがいい!こっちがいい!という比較は

外ではなく人の心の中にある

他との比較で自分の強みを見つけ出すのはいい

自分が成長するために比較して足りないものを見極めるのもいい

でも自己満足のためだけに比較してはいけない

だから相手を自分だけでなく他人と比較してああだこうだと言ってもいけない

誰しもほんのわずかでもできている部分はあるものだから

心を惑わすような他人との比較はやめてひたすら自己成長に専念する

そして比較検討するのであれば小さな世界を見るのではなく

社会全体を国内外の状態を見て比較する

そしてし何をなすべきかということを考える必要があるのかも

ネムリブカさんって本当は凄い!ネコ目のサメさん!(改)ケラマ

  • フカさんという名前はサメさんを意味しており中でも大型のサメさんのことを指しているそうです・・・昔はサメさんの表現が地域によって異なっており関東より北では「サメ」という表現をし関西より南では「フカ」という表現をしていたとも言われています・・・フカさんはエイさんと非常に近い関係にありますがエイさんとサメさんの違いは鰓が下側にあるのがエイさんで側面にあるのがサメさんと区別されているようです・・・わかりやすい区別の仕方ですがそんな区別の仕方なんだと思う次第です・・・メジロザメ科のネムリブカさんは小型のサメさんで最大でも1.6m程度の大きさで細い体と短く幅広い吻に管状の前鼻弁と垂直の瞳孔を持ち背鰭と尾鰭の先端は白くなっています。
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  • お魚さんは鰓呼吸なので多くのお魚さんが常に泳ぎ続けて口に水を取り入れ酸素のある状態を作らなければなりません・・・サメさんも同様で酸素を取り入れるために大型のサメさん等はずっと泳ぎ続けています・・・しかしこのネムリブカさんは鰓が発達しているので泳がなくても鰓呼吸ができるしその為泳ぎ回らなくていいので体力も消耗しないのです・・・実は同じサメさんの中でもネムリブカさんは画期的で優れた鰓の持ち主だったのです・・・ダイビング中にネムリブカさんを見つけた時はいつも岩陰で眠っていたり砂底でゴロゴロとしているばかりなので怠け者のサメさんかと思っていたのですが意外と凄いスーパーサメさんなのです。

ネムリブカさんは怠惰をむさぼっている

怠惰は心の眠りなのだから疲れた時はゆっくり怠惰をむさぼろう

でも怠惰は穏やかな無力から生まれるものでもある

そこに意識が向けば意識の運動が始まるはず

何もしないことは実は一番難しい事でもある

穏やかに怠惰をむさぼりながらでも今後の人生の使い道を熟考しよう

誰しも一度しゃがまないと飛び上がれないのだから

ブラックチップシャークさんの咬み痕!(改) パラオ

  • 浅い場所で生きているブラックチップシャークさん、実はとても臆病なサメさんです・・・映画ジョーズのようにダーンダーンダンダンダンダンと襲ってくることはほとんどありません・・・逆にダイバーが近づこうとしてもブラックチップシャークさんは距離を置いて離れていきます・・・基本的には人を襲うようなサメさんではありませんが、もちろん絶対に襲ってこないという保証はありません・・・海水浴客の足に噛み付いたとの報告もありますので、見かけた場合はやっぱり不用意に近づかないに越したことはないですね・・・ブラックチップシャークさんとギンガメアジさんが仲良く泳いでいますね。
  • ブラックチップシャークさんはとても活動的で、普段は悠々と泳いでいるのにエサを採るときはものすごく高速で泳ぎまわります・・・単独か小さな群れで見られることが多いブラックチップシャークさんですがたまに大きな群れも観察されています・・・ブラックチップシャークさんはおとなしいサメさんだとわかっていてもさすがに大きな群れで来られるとちょっと怖いですし迫力でしょうね・・・怖いもの見たさもありますが、ぜひそんな場面に遭遇してみたいものです。
  • 先にも言いましたが、水深30m程度の非常に浅い海を縄張りにしているブラックチップシャークさんなので、浅い海を巡航する際、海の上から特徴的な背びれが見える事も多く発見は難しくありません・・・でも海の上からブラックチップシャークさんの背びれが見えると、どうしてもあの映画を思い出してしまいますよね・・・ダーンダーンダンダンダンダンという音がよみがえってきます・・・思い出すだけで恐怖を感じますね。
  • ブラックチップシャークさんは通常はサンゴ礁の棚に沿って右往左往しながらオラオラオラっと泳ぎ回っています・・・でも何をしに来たのかよくわかりませんが稀に浅瀬の砂地に進出してくることもあります・・・私も見たことがあるのですが、砂地の浜辺でお弁当とりながら休憩していると三角形の背びれが見えることがあります・・・お弁当が食べたくてわざわざ浅瀬の砂地まで遊びに来たのかもしれませんね・・・でも砂地に来るようなブラックチップシャークさんはちょっと小さめですかね。
  • ブラックチップシャークさんはスマートでサメらしいサメといった形をしていますが、尾びれ、尻びれ、尾びれの先に黒色の斑紋があります・・・ブラックチップシャークさんもちょっとおしゃれを意識しているのでしょうか?・・・それと猫のような特徴的な目に、ぐっと張り出したいかつい鼻先、それに鋭いのこぎり状の歯を備えた大きな口はやっぱり迫力がありますね・・・やっぱりブラックチップシャークさんはクールでシンプルさが格好いいです。
  • ブラックチップシャークさんの背の色は灰色またはハジバミ色(はしばみいろは、ヘーゼルナッツの色に由来する色でくすんだ赤みの黄色、または黄色がかった薄茶色)です・・・腹の部分は他のサメさんでも多く見られるような白色で脇腹には縦縞が見られます・・・よく見るとこのブラックチップシャークさん、左目の後ろのところ何かに咬まれていませんか?・・・咬み痕のようなものが残っています・・・喧嘩?縄張り争い?彼女の取り合い?でもしたのでしょうか?
  • アップで撮ってみました・・・やっぱりこのブラックチップシャークさん、左目の後ろと、特に左ほほのところに点点々と丸い咬み型が付いていますよね・・・おとなしいサメさんといえどもやっぱりサメさんですね・・・「何でもないよお」っとブラックチップシャークさんは平静を装っていますが絶対痛かったでしょうね!・・・さすが歴戦の勇者シャーク!!

逃げるが勝ちも真理

どんなにリスクがあっても戦うも真理

その選択は自分にしかわからない

マダラトビエイさんもっと近くに来て~!! パラオ

  • これはパラオのペリリューコーナーを流されながら撮影した写真ですが、ご存じの通りペリリューコーナーは流れの速いポイントです・・・コーナーの先端の下の方を優雅に泳いでいるマダラトビエイさんを見つけました・・・もちろん近づくことはできませんのでズームで撮影してみました・・・ハレーションを起こしていますがなんとなくマダラトビエイさんだとわかりますよね・・・こんなに流れが速いのにさすがのマダラトビエイさん餅屋は餅屋、人間とは雲泥の差で華麗に泳いでいます・・・「なにか変な生き物が流されてるけど何してるんだろう?こんなに気持ちがいい海なのに泳げないのかなあ?」ってマダラトビエイさんが言っているようです。
  • マダラトビエイさんは斑点がとても美しく華麗なエイさんですが、警戒心が強いので近づこうとするとすぐに逃げてしまいます・・・比較的流れのあるポイントで見かけることが多いのですが、群れをなしてホバリングしていることもあるそうで、そんな場面に遭遇できたら最高ですね・・・
    なんとなくシルエットでわかると思うのですが泳いでいる時は尖った顔つきをしています・・・でも海底で餌を探しているときには掃除機の様に口を広げてもぞもぞしています・・・またマダラトビエイさんは尾の付け根に毒針を持っています・・・何もしなければ大丈夫ですがちょっかいを出すと危害を加えてくる可能性もゼロではありません・・・でも実際近づくのは困難ですよね。

挑戦は素晴らしいけど

無謀はばからしい

その違いを心に刻み

自分を磨きます!

マンタさんがうれしくてうれしくて舞う!(改)ケラマ

  • マンタさんが2匹大きな口をめい一杯広げて嬉しそうに笑いながらそこらじゅうを縦横無尽に舞い踊っていました・・・「わーいわーい」というマンタさん達の楽しそうな声が聞こえてきそうです・・・でも大きな口からはえらの蛇腹が丸見えです・・・2匹のマンタさん達が「いやあ!本当にお腹が空いていたんだあ・・・格好何て気にしてられないよう!お腹いっぱい食べちゃうぞ!」ってニコニコしながらプランクトンを一杯頬張っていました・・・この写真はダイビングではなくスノーケリング中に撮ったものですがなかなかの迫力あるマンタさん達でしたよ~!・・・何度も手の届きそうなところまで近づいてきては「なんだ人間か?」とでも言うようにクルリと反転して颯爽と泳いでいくのです・・・さすがに「慶良間の海」といったところでしょうか。
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  • マンタさんにはナンヨウマンタさんとオニイトマキエイさんという和名をもつ2種類がいるそうです・・・ナンヨウマンタさんは日本近海で見ることができるマンタさんで大きさは5メートルほどに成長するそうです・・・オニイトマキエイさんは外洋で回遊しているマンタさんで体の横幅がなんと最大8メートルにも達する世界最大のエイさんなのです・・・マンタさんの名前の由来は大きな身体がマントのようであることからきていているそうです・・・ダイビング中にマンタさんを見つけるとマントと言うよりは優雅に漂う空飛ぶ魔法の絨毯みたいです・・・マンタさんはこんなに大きな体なのですが食べているのは小さな小さなプランクトンなのです・・・下の写真の様に口を大きく開けながら泳いで海水とともに吸い込み蛇腹のエラで濾して食べています・・・ひげクジラさんもそうですが大きな身体なのにプランクトンだけでお腹いっぱいになるのかいつも不思議に感じています・・・経費効率が良いのでしょうか?
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  • 頭に付いている頭鰭(とうき)と呼ばれるヘラのような器官がマンタさんの特徴ですがこれを広げたり丸めたりすることで餌を取りやすくしているそうです・・・いわゆる漏斗のような役割をしているのでしょうかね?・・・自然界の生物は環境に合わせてどんどん進化していきますから・・・一般的にマンタさんの腹部には白地に黒い斑紋が入っていてこの模様で個体を識別することができます・・・現地のガイドさん達もこの斑紋で識別しているようですが似たり寄ったりでなかなか素人の私には識別は難しいです・・・今回の写真のマンタさんの様にお腹が白いものがほとんどなのですが中には体全体が黒く黒地に白い斑紋が入っている種類もいます・・・そのような種類のマンタさんは「ブラックマンタさん」と呼ばれていてなかなかクールなマンタさんです・・・私もポナペで一度見たことがあります。
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  • 実はマンタさんは国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストにおいて絶滅の危険性が高い「危急種」に指定されています・・・こんなに楽しそうに舞い踊っているマンタさん達が近い将来いなくならないように大切に見守りましょう!・・・海を汚さない!山を汚さない!森を守る!地球温暖化を進めない!人間のエゴはだめですよね!・・・それにしても下の写真のマンタさん達「お腹がすいた~!いっぱい食べるど~!」と無邪気にはしゃいで楽しそうに舞い踊っている姿はなんとも可愛らしく感じます。
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自分に都合よしこれは勿論楽しい

でも自分だけよしこれは続かない

これは只のエゴ

相手によしできれば全体よしがいい

結局良しも悪しくも自分にすべて帰ってくる

優雅に泳ぎ回るマンタさんの華麗なお姿!(改)パラオ

  • 一般的にトビエイ目イトマキエイ科のオニイトマキエイさん通称マンタさんの背中は黒くなっていて腹部は白く黒い斑紋が入っています・・・マンタさんの腹部の斑紋は千差万別で個体識別に使われるように正にマンタさんの「顔」です・・・大きな胸鰭が頭の部分にくっついていてマンタさんの体形を成していますが一般のエイさんの胸鰭が楕円形であるのに対して遊泳性のマンタさんはやや細長くなっています・・・その為かまるで飛行機のように優雅に滑空しながら泳ぎ回ります。
  • 底生性で海底に潜んでいるエイさんはその性質上からなのか背中側に目があって腹部に口があります・・・でも主食であるプランクトンを探し泳ぎ回っているマンタさんの目は御覧の通り頭部の先端にあります・・・それからマンタさんは口も頭部の前方に移動していてプランクトンを泳ぎながら捕食しやすいようになっています・・・それぞれの生活スタイルに合わせて進化していっているんですね・・・それにしてもマンタさんの円らな瞳がかわいいですね。
  • マンタさんの頭の所に付いている胸鰭由来の頭鰭(とうき)と呼ばれるヘラ状の特殊な鰭が一対ありますがイトマキエイさんの仲間に特有の器官で通常はダラーッとしています・・・でもプランクトンを捕食する時には広げたりスピードを上げて泳ぐ時には棒状に巻き上げたりして変化させることができます・・・プランクトンがたくさんいる様な場所ではマンタさんもうれしいのか同じ場所でクルクルと見事なバク転を披露しれくれる事あります・・・また何のための行動なのかはよく分かっていないそうですが時折海面からジャンプすることも知られていて巨体が水中から跳び空中に舞う姿はかっこいいの一言です!
  • マンタさんの鰓孔は他のエイさんやサメさんと同じで5対ありますがプランクトンを捕食するマンタさんの鰓孔は上の写真の様に非常に幅広くなっています・・・大きな口を開けて海水と一緒にプランクトンを吸い込み鰓でプランクトンだけを濾しとって余分な海水は鰓裂から排出するマンタさんは他のエイさんとは大きく異なっています・・・下の写真のマンタさんはプランクトンを一杯食べてお腹いっぱいになったのか満足そうな眼をしています?・・・いや違いますね!まだまだ獲物を狙っている様な鋭い眼をしています。
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  • それから実はマンタさんの鼻の孔も他のエイんさんと違っています・・・一般的なエイさん達は腹部に鼻の孔がありますがマンタさんの場合は口の移動とともに鼻の孔も頭部前方に移動しています・・・マンタさんは鼻の穴から吸い込んだ海水で何か臭いも感じるのでしょうか?・・・臭いで怖いサメさんが近づいてきたのがわかるのであれば頭部前方にあったほうが泳ぎ回るマンタさんにとっては便利なんでしょうね。
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  • 下の写真のマンタさんはお腹の下にコバンザメさんをくっつけて優雅に泳いでいますがコバンザメさんをくっつけていると痒くならないんですかね・・・コバンザメさんは吸盤でマンタさんに吸いついているのですから何か痒くなりそうなものですが如何なものでしょうか?・・・でも例え痒くてもマンタさんには取り除くための手はありませんからどうしようもないのですが・・・もしかしてたまに水中から飛びあがるのはコバンザメさんから逃れるためなのでしょうか?
  • このマンタさんかわいそうにコバンザメさんを1匹ではなく2匹も従えてますね・・・それにしてもコバンザメさんは自分では全く泳ぐ労力を使わずただ吸いついているだけで楽をしながら移動しています・・・その上餌のおこぼれや寄生虫や排泄物を食べて暮らしているなんてちゃっかりというか怠け者ですね・・・ちなみにコバンザメさんはサメさんの名前がついていますがスズキ目コバンザメ科に属し軟骨魚類のサメ類ではなく近縁でもなく全く無関係な種なのです。
  • そろそろお腹もいっぱいになったことだし腹ごなしに目一杯泳ぎますかとマンタさんが子分のコバンザメさんを引き連れて旅立っていきました・・・英語ではマントに由来するMantaの名称を持ち日本でもマンタさんと呼ばれることが多い彼らは大きいものでは体の横幅8m体重3tに達するものもいるそうです・・・大きな身体できれいな熱帯の海の表層を優雅に遊泳するマンタさんの尻尾には毒針は無く安心して見ていられます・・・またその優雅な姿を私たちの前に現してねマンタさん!!

コバンザメさんを従えたマンタさん

なぜかその優雅な泳ぎは見ている者に余裕を与える

何事も成し遂げるまでは不可能に見える

でもあなたが真に求めるものを見極め

必要のない物を手放す

そして叶うことを願い前進する

心を決めれば余裕が生まれる

後々やった事よりもやらなかった事を悔やまないように

安穏とした港から船を出し

心を決めて自分自身の帆で風を受け止めよう

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