- サザナミフグさんがこれから巻き起こすことは何でしょうか? 小笠原
- サラサエビさんの装いが何とも和風で風流!(改) 柏島
- サラサゴンベさんはかわいい顔してるのに世界は厳しい!(改)ケラマ
- 不思議な雰囲気のシチセンチョウチョウウオさん! 2024 小笠原
- このシマウミスズメさんは左目の上に棘がない? 小笠原
- 遠目ではシマキンチャクフグさんもノコギリハギさんも同じ? 小笠原
- シマキンチャクフグさんがお馬さんごっこピロピロピロ!(改)ケラマ
- お洒落しているシマタレクチベラさん 2024 小笠原
- もしかしてジョーフィッシュさんお腹すいた? ケラマ
- ジョーフィッシュさんの愛くるしいカエル顔!(改)パラオ
- シライトウミウシさんのロケット砲発射!(改) セブ
- シロイソハゼさんは表情豊かな小さなアイドル! パラオ
- シロハナガサウミウシさんは雪のようにふわふわ?(改)柏島
- 歯をむき出しにして怖い顔のシロワニさんだけど! 小笠原
- シロワニさんの顔って怖いけど本当に優しいんですか? 小笠原
サザナミフグさんがこれから巻き起こすことは何でしょうか? 小笠原
- サザナミフグさんの体の色は明るい灰色などで体は小さなトゲで覆われていて鼻孔にはふたつの小さな皮弁がちょこんとあります・・・サザナミフグさんの体には白点が見られますが幼魚と成魚では異なっていて幼魚では体の色がかなりの暗色で腹の部分にさざなみ状の筋がはっきりくっきりと見られます・・・成魚でも腹部に波状の筋が見られますが太くて全体に腹部が白っぽく見えるようになります・・・お腹にさざ波のような白い模様があることからサザナミフグという名前になったそうです・・・水面上を風が吹き始めると最初にさざ波が発生しますがこれから何かが始まるような何かを巻き起こすような想いを馳せられる名前の付け方いいですよね。
- サザナミフグさんは暖かい海で暮らしていて水深は3~35mぐらいの河口やサンゴ礁のような浅い海の砂底を好みタイドプールなどにもいます・・・サザナミフグさんはフグの中では中程度の大きさで最大50cm程度まで大きくなり体型は一般的にフグ型と称される楕円形をしていて頭部が大きく尾柄部が側扁しています・・・サザナミフグさんの目や胸びれの周りには同心円状に広がる白色と濃い灰色の線が入っているのが特徴です・・・餌としてはサンゴ藻や軟体動物やホヤやカイメン・カニ・ウニ・ヒトデなど雑食性でいろいろなものを食べます。
- サザナミフグさんは国内では津軽海峡以南の太平洋側と日本海側・伊豆諸島・小笠原諸島・琉球列島などで見られます・・・また幼魚は河口の汽水域に侵入したり流れ藻について沖合を漂うこともあるそうです・・・サザナミフグさんは小さな子供なのになかなかの冒険家ですよね!寂しくないのでしょうか?・・・サザナミフグさんは大人になると夜行性で単独行動をしており縄張りを形成し同種の他個体が侵入した場合などは攻撃します・・・また肝臓や卵巣などに強い毒を持っており筋肉にも毒性があるとされるだけでなく皮膚からも毒を出すそうです・・・サザナミフグさんはかわいい顔をしてるのにさわらぬ神に祟り無しですね!
サラサエビさんの装いが何とも和風で風流!(改) 柏島
- サラサエビ科のサラサエビさんは水深5~20メートルの浅い岩場の陰でよく見かける小さなエビさんで半透明の体に赤いシマシマが幾何学模様のように走りその間にある小さな水玉模様もかわいいエビさんです・・・サラサエビさんは他のお魚さんに着いた寄生虫などを食べている海のお医者さんでウツボさんの身体や口の中にいる事もありますがサラサエビさんはお医者さんなので食べられることはありません・・・昼は岩の隙間などに隠れていますが夜になるとモゾモゾと岩の上へ這い出てきます。
- サラサエビさんは額の角が細長く脚は赤く眼は褐色で赤筋とは別に光を受けると青白く反射する部分があります・・・サラサエビさんの和名の由来は身体にある模様を更紗模様に見立てたところからきていますが鮮やかな色をしたきれいなエビさんで数匹仲良くまとまっていることがよくあります・・・サラサエビさんにライトを当てると瞬間移動でもしたかのようにサッと奥のほうに隠れてしまいます・・・でもこちらがじっとしているとすぐにまた興味を示してごそごそっと出てくるかわいいエビさんです。
- 下の写真はサラサエビさんが3匹並んだ写真ですが行儀よくきれいにそろってこちらを見ているところがかわいいのですが何か気になることでもあるのでしょうか・・・よく似たヤイトサラサエビさんっていう方がいますがサラサエビさんとの明確な判別ポイントは名前のヤイトに由来していて3番目の腰のように曲がったところの頂点に暗褐色の斑点があります・・・サラサエビさんと生息域が似ていますがヤイトサラサエビさんの方がやや深目に水深をとります・・・その他にスザクサラサエビさんっていう方もいますがサラサエビさんの体の色は赤一色ですがスザクサラサエビさんは赤い体色に白いラインが交差する珍しい模様をしています・・・スザクサラサエビさんの目に注目してみると色自体はエメラルドグリーンのような感じなのですがよく見てみるとモザイクがかったような目をしているのも特徴的です。
サラサエビさんは昼間は岩陰でジッとしています
気になることがあってもジッとしています
こんなサラサエビさんですがチャンスは必ず巡ってきます
お魚さんの方から掃除してっとやって来るのです
果報は寝て待てですね!
焦らずじっと待っていればそのうちにチャンスが巡ってきます
幸運が訪れるのは自分の力ではどうにもなりません
それでも人事を尽くして天命は待ちたいものです
それについつい焦っちゃう私でした
サラサゴンベさんはかわいい顔してるのに世界は厳しい!(改)ケラマ
- サラサゴンベさんの体長は7cmほどの大きさしかありませんが体型は平べったく体高が高いせいか筋肉質のがっちり体形に見えますね・・・背びれの棘の先には数本の短い糸状の突起がありますがこのトゲトゲはサボテンの様にも小さなイソギンチャクの様にもはたまた恐竜のステゴサウルスのように格好良くも見えます・・・身体の色はやや赤みがかった白色で体側面には大きな赤い斑紋が横帯状に並んでいます・・・サラサゴンベさんの頭部には眼を通る赤い縞が走っていて歌舞伎役者のような勇ましい感じがします・・・サラサゴンベさんは10~20mの浅いサンゴ礁や岩礁に生息しておりサンゴの群体上で下の写真の様に単独で観察されることが多いお魚さんです・・・サラサゴンベさんは胸びれをびしっと立てて辺りの様子を伺いながら小型のエビさんやカニさんといった甲殻類やハゼ類など自身より小型の魚類を捕食します。
- サラサゴンベさんは実は雌性先熟型で性転換を行うことが知られているお魚さんです・・・メスからオスへと変化した個体は複数のメスと共にハーレムを形成して繁殖行動を行うそうですが何匹ぐらいのメスと一緒に暮らしているのでしょうかねえ・・・夜間に水面近くで産卵するそうですが一度生命の誕生を見てみたいものです・・・サラサゴンベさんは一度ハーレムを支配したとしても優雅にのんびり暮らすわけにはいかないようで新たに登場した別のオスに地位を奪われることもあるそうですよ~・・・まさに弱肉強食の世界ですね・・・仕方がないですよね・・・生存競争の厳しい世界で子孫を残して生き残っていくためにはより強い遺伝子を残していかないといけないですからね・・・その場合不思議なことに地位を奪われたサラサゴンベさんのオスは再びメスへ戻ってしまうそうです・・・性転換はメスからオスだけではなくオスからメスへも行われるということです・・・勝負の世界は厳しいですね・・・背びれの元気な張り出しにも気合が入っています。
責任を負うそれは覚悟が必要
責任を負えないのであればその立場になってはならない
厳しいようであるが責任の重さとはそういうものである
だから本当に責任を負うものは態度や表情に現れる
不思議な雰囲気のシチセンチョウチョウウオさん! 2024 小笠原
- 昨晩眠れなかったのか虚ろな瞳でチョコチョコ泳ぎまわっているのはスズキ目チョウチョウウオ科チョウチョウウオ属のシチセンチョウチョウウオさんです・・・虚ろな瞳で寝ぼけているのかというと全くそうではなく写真を撮ろうとしてもサッと素早く泳いでいなくなってしまいます・・・シチセンチョウチョウウオさんは雑食でサンゴのポリプを主として底生の小動物や藻類などを食べながら単独またはペアで生活しています・・・下の写真のシチセンチョウチョウウオさんもサンゴさんのポリプを食べようとしているのか?・・・それとも底生の小動物を見つけて狙いを定めているのでしょうか?・・・「お!見つけた!」と何か狙いを定めている様な仕草ですね・・・お腹いっぱいになることを期待してます。
- シチセンチョウチョウウオさんの全長は12cm程度の大きさで黄色または茶色がかった黄色をベースにたくさんの黒の斑点と7本の縦ラインが並んでいます・・・7本の縦ラインといっても薄かったり多く見えたりで名前にシチセンが付いているとは思えないほど微妙なラインとなっています・・・またシチセンチョウチョウウオさんの頭頂部付近には黒い斑があり目を通る黒く縁取られた黄色やオレンジ色の帯も見られます・・・シチセンチョウチョウウオさんの頭頂部にある黒い斑点が私には角の様に見えて強そうな印象を与えてくれます・・・またシチセンチョウチョウウオさんの尾鰭基部はちょっと下の写真ではわかりづらいのですがオレンジ色になっていて尾鰭には黒い横帯が見られ尾鰭の後端は透明になっています。
シセンチョウチョウウオさんが虚ろな瞳をしています
虚ろな瞳とは目に光や生気が無い状態です
つまり何かの理由で感情が欠如していること
または精神的に疲れている状態です
ショックや深い悲しみに沈んでいる時に現れます
他にも視覚的に目で内面を表す言葉があります
喜びや興奮を感じているときは輝く瞳
悲しみや感動の状態を表す涙ぐんだ目
怒りを表す燃えるような目
驚いていることを表す目を見開くなどなど
目だけでも様々な感情や内面を表します
観察すると面白いかもしれませんね
このシマウミスズメさんは左目の上に棘がない? 小笠原
- フグ目ハコフグ科コンゴウフグ属に属するシマウミスズメさんですが仲間にはウミスズメさんとコンゴウフグさんがいます・・・ハコフグさん達は皮膚に骨板が発達していてそれらが多数絡み合って全身を装甲する硬い甲羅を構成しています・・・そのため他のフグさんの様に膨らむことはありません・・・全体の形は丸みを帯びた箱状となっており泳ぐ能力はあまり優れていないようですが色も美しく小さなヒレを使ってチョコチョコチョコと泳ぐ姿がとても愛らしいお魚さんです・・・歯は全部が融合してペンチ状の歯板を形成することはなくカワハギさんなどと同様にくちばし状の吻の先端にノミ状の歯が集まった形状になっています・・・シマウミスズメさんは黄色からオレンジ色の体色で体側から背側には鮮やかな青色の虫食い状の線や斑が見られるのが特徴ですがこの模様は生きている時だけで死んでしまうとくすんだり消失したりするのだそうです・・・シマウミスズメさんの大きさは20cm程度までになり群れを作らず単独で沿岸のサンゴ礁域や岩礁域で底生動物などを食べて生活しています・・・シマウミスズメさんは目の間から1対の棘が前方に飛び出ていて臀ビレの起部の前には後ろ向きの棘があり背にも1本の棘があります・・・口は少し尖ったおちょぼ口で虹彩はきれいなエメラルドグリーンをしています。
- コンゴウフグさんの体長は30~50cmくらいで黄色い身体に眼としりびれのあたりに1対の棘が伸びておりこの棘は成長すると長くなりますが老成するとなぜか短くなるそうです・・・この棘が古代インドの法具である金剛杵に似ているためこの和名がついたそうです・・・ウミスズメさんは体長は25-30cmくらいで眼の前方に前向きの棘と臀ビレの起部の前には後ろ向きの棘がありこれらの棘はコンゴウフグさんほどではないですがいずれも長くて大きなものです・・・またコンゴウフグさんとは異なり背側の中央にも後ろ向きに伸びる棘があります・・・ウミスズメさんの体の色は茶色~黄褐色ですが若魚の腹面は半透明になっていて光を透かすと腹底の水が輝いて美しく見えるためミズカゴさんという別名もあります・・・ウミスズメさんは捕食者から身を守るため皮膚からサポニンのような毒を含む粘液を分泌しており不用意に刺激すると毒を多量に放出するそうですがこのとき周囲の魚だけでなく自分まで死んでしまうことがあるそうです。
遠目ではシマキンチャクフグさんもノコギリハギさんも同じ? 小笠原
- シマキンチャクフグさんは全長10cm前後の小型種で体側に大きな鞍状斑がありますがよく似たフグさんにハナキンチャクフグさんとクマドリキンチャクフグさんがいます・・・シマキンチャクフグさんとハナキンチャクフグさんとの違いはハナキンチャクフグさんには橙色の縁取りがあることです・・・シマキンチャクフグさんとクマドリキンチャクフグさんとの違いはクマドリキンチャクフグさんの吻に暗色横帯があることです・・・シマキンチャクフグさんは比較的暖かい海で暮らしていておとなしい性格ですがフグ科のキタマクラ属に属しているお魚さんでフグ毒を持っています・・・小さなかわいいフグさんなので食べることはないと思いますがご注意ください・・・ちなみにキタマクラさんは名前が死者を安置する時の北枕に由来するとされていてなんとも恐ろしい名前を冠した有毒なお魚さんです・・・そんな名前をもっているキタマクラ属に属しているなんてかわいい顔をしてなかなかのものです。
- また種類は全く違いますがシマキンチャクフグさんに姿がそっくりなフグ目カワハギ科に属するノコギリハギさんという方達もいます・・・このノコギリハギさんは毒をもつシマキンチャクフグさんに擬態することで毒をもっていないのに「俺は毒をもっているんだぞ!食べられないぞ!食べたら大変なことになるぞ!」とアピールして自分を守っているのです・・・なかなか賢いノコギリハギさんですよね・・・ちなみに上の写真はシマキンチャクフグさんで下の写真はノコギリハギさんだと思うのですが如何でしょうか?
- ノコギリハギさんとシマキンチャクフグさんの違いは第2背ビレの形が1番のポイントでノコギリハギさんは背ビレの基底部が幅広く長方形のような形をしているのに対してシマキンチャクフグさんの第2背ビレは他のフグ科の魚と同じように幅の短い扇型をしています・・・その他にノコギリハギさんは背中の頂点にカワハギさんのような第1背ビレがありますがシマキンチャクフグさんはこの部分は平らで何もありません・・・また尻ビレもノコギリハギさんは通常の魚のように身体の中央部分から始まり尾の付け根まで続く長いヒレですがシマキンチャクフグさんは後部にウチワのような幅の短い尻ビレを持っています・・・下の写真はヒレがよくわからないのですがおそらくシマキンチャクフグさんではないかと思います?
シマキンチャクフグさんがお馬さんごっこピロピロピロ!(改)ケラマ
- フグ目フグ科のシマキンチャクフグさんは全長10cm前後の小型種のフグさんで目がクリクリっとしていて体側に大きな馬の鞍状斑がありお馬さんごっこでもしているようです・・・鰭をピロピロピロと動かしながらヨチヨチと可愛く泳ぐ姿はたまりません・・・シマキンチャクフグさんによく似たフグさんにハナキンチャクフグさんとクマドリキンチャクフグさんがいます・・・ハナキンチャクフグさんとは鞍状斑に橙色の縁取りがないことで区別ができクマドリキンチャクフグさんとは吻に暗色横帯がないことで区別ができます・・・キンチャクフグさんはキタマクラの仲間で小型種が多くカラフルな色・模様が特徴的なフグさんです。
- またフグさんではないのですがシマキンチャクフグさんによく似たフグ目カワハギ科のノコギリハギさんという方もいます・・・このノコギリハギさんは他の生き物から身を守るためにシマキンチャクフグさんに擬態していることが知られています・・・毒を持たないノコギリハギさんがシマキンチャクフグさんの姿に似せることで敵から襲われないようにしているのです・・・ノコギリハギさんって賢いと言うかちゃっかりしていると言うかなかなかですね・・・外見以外にもノコギリハギさんは腹部を僅かながら膨らませることができるそうです・・・シマキンチャクフグさんとノコギリハギさんの違いはノコギリハギさんの方が背鰭や尻鰭の基底が長くまた第一背鰭を持っていてシマキンチャクフグさんは他のフグさんと同様小さい団扇の様な鰭になっています・・・その他にはノコギリハギさんの体側に見られる暗色の斑点も小さくなっています。
- シマキンチャクフグさんのオスとメスは体のサイズ以外に違いは無いように見えますがよく観るとオスの目元はメスに比べ随分派手派手なグリーンとオレンジの縞模様になっています・・・この写真のフグさんはそこまでの派手さは無くおしとやかな色をしていますのでメスのようです・・・でもなぜオスのほうが派手なのでしょうか?メスも着飾ってもいいようなものですが?・・・オスは目立つことでメスにアピールでもしたいのかそれとも歌舞いていたいのかよくわかりませんがまあ派手な事は悪い事ではないと思います。
ノコギリハギさんは堂々とシマキンチャクフグさんの真似をする
自分がいいと思った事は徹底的に真似をする
ひたすら真似をすることでその先に新たな自分が見つかる
何も真似したくないなんて言っている人は何も生み出せない
創造性というのは今ある物事を結びつけることでもある
1人から真似るのではなく100人から真似てしまえばオリジナルとなる
そしてそこからさらに自分のスタイルに変化させ
新たな自分のオリジナルスタイルを見つけていく
誰だって最初は真似から始まるのだ
お洒落しているシマタレクチベラさん 2024 小笠原
- 派手な化粧をしていますがよく見るとちょっと愛嬌のある顔をしたお魚さんがのそーっと近づいてきました・・・これはスズキ目ベラ科タレクチベラ属のシマタレクチベラさんではないでしょうか?・・・同じ属のタレクチベラさんによく似ていますがシマタレクチベラさんには体側に幅が広くちょっと地味な黒色の横帯が数本あるのが特徴です・・・また先ほども申しあげましたがシマタレクチベラさんの頭部は地味な身体とは対照的に派手な色彩をしています・・・それから唇は分厚くちょっと下向きになっているので他のお魚さんと区別するのは容易なのですがこの下向きの分厚い唇で底生生物を砂ごと口に入れて余分な砂を鰓から吐き出して捕食しています・・・シマタレクチベラさんは海域や個体によって色彩が大きく異なる場合があり大型個体では体長80cmに達するものもいます・・・ちなみにシマタレクチベラさんの幼魚は緑色で白色の横帯があります。
- シマタレクチベラさんによく似ているスズキ目ベラ科タレクチベラ属のタレクチベラさんは体長は80cm前後でサンゴ礁域や岩礁域で暮らしています・・・タレクチベラさんの身体の色は前半部が明色で後半部は暗色の2色に分かれていますが若魚では2色の間の白色がくっきりとしています・・・タレクチベラさんもシマタレクチベラさんと同じで唇がぶ厚いのが特徴で底生生物を砂ごと口に入れて余分な砂を鰓から吐き出して捕食します・・・タレクチという名前もここから来たのでしょうか?・・・タレクチベラさんのオスは全体的に暗色ですが腹部に白色の三角形の斑紋を残すものが見られます・・・タレクチベラさんのメスの体色は前方が白く後方が暗色に染め分けられ水中でもよく目立っています・・・話は変わりますがこの写真のシマタレクチベラさんの眼の後ろの黒斑が本当の目に見えてしまって仕方が無いです。
シマタレクチベラさんの愛嬌ある分厚い唇
唇の形には様々な種類があります
富士山唇は上唇の中央が凹んでいて富士山のような形
可愛らしく感受性豊かな印象を与えます
アヒル口は上唇がツンと上向きに上がり口角も上向き
可愛らしさやセクシーな印象を与えます
切れ長型は上唇と下唇が薄く横幅が長い形
知的で涼しげな印象を与えます
仰月型は上唇と下唇の境界が上向きにカーブ
明るくポジティブな印象を与えます
一文字型は唇の境目が横に一直線になる形
洗練された上品さや誠実さを感じさせます
どの唇の形が気になりますか?
もしかしてジョーフィッシュさんお腹すいた? ケラマ
- スズキ目アゴアマダイ科カエルアマダイ属のカエルアマダイさん達はジョーフィッシュさんと呼ばれています・・・この写真のジョーフィッシュさんは口をムッと結び「何かかぶりつけそうなお魚さんはいないかなあ?お腹がもの凄くすいたんだけど!そろそろお魚さんが近くを通らないかなあ?早く何か食べたいなあ!」って言っているように首をギュッと伸ばしてあたりを伺っている様に見えませんか?・・・口を閉じていますが大きな口をしていますから小さなお魚さんはひとたまりもなくバクっといかれてしまいますね!・・・まさにジョーフィッシュさんと言われる所以です・・・ジョーフィッシュさんの頭は円筒形ですが頭部を除いて側扁していて目はやや小さくて頭の前端に位置し上顎にきわめて接近し両眼間隔幅は狭くなっています・・・口は非常に大きく上顎の後端は目の後縁を著しく越えて頭のおよそ中間まで伸びほとんど水平に開く口の下顎はわずかに上顎に含まれます・・・いつも穴の中に下半身を隠していますのでわかりませんが尾鰭の後縁は丸く腹鰭は短く肛門には達していません。
- カエルのようなユニークな顔をしているジョーフィッシュさんはカエルアマダイさんの別名ですが体長は6cmほどでサンゴ礁域の砂れきの底に垂直に縦穴を掘って頭と顔だけをちょこんと出して暮している可愛いお魚さんです・・・ジョーフィッシュさんは大きな口で砂利や石を咥えて頻繁に穴を整えるとても綺麗好きなお魚さんなのです・・・確かに自分の家は自分できれいに整理整頓していないといざ危険が迫った時に逃げ隠れできなくなってたいへんですもんね・・・生死がかかわってますからお掃除も念入りにしますよね・・・それからジョーフィッシュさんはオスが口内保育をすることでも有名ですが口いっぱいに頬張った卵を大切に育てている姿を一度見てみたいものです・・・下の写真のジョーフィッシュさんはちょっと警戒して穴に引っ込み気味になってしまいました・・・驚かさないようにゆっくり近づき観察しましょう。
カエルアマダイさんは整理整頓が大好き
整理整頓とは物だけでなく情報なども整理すること
整理整頓することで効率は爆上がり
整理は必要なものと不要なものを分けること
整頓はそれをきちんと並べること
これにより時間を節約しストレスを減らすことができます
まるで頭の中のクローゼットを整理するみたいな感じかな?
整理整頓することで頭の中もすっきりして
余分な考えやストレスがなくなっていきます
そうすると集中力が増して生産性もさらに上がります
整理整頓の力は侮れないですよね
ジョーフィッシュさんの愛くるしいカエル顔!(改)パラオ
- パラオで見かけた何とも表情がたまらなくかわいいジョーフィッシュさん達です・・・細かい種類まではよくわかりませんが本名を「カエルアマダイさん」と言います・・・ジョーフィッシュさん達はお魚さんなのに正面から見るとまるでカエルさんみたいな顔をしています・・・そこから名前が付いたのでしょうが本当に見れば見るほどかわいいやつです・・・体全体が見えるとカエルっぽくはないのですが巣穴から顔だけ出して周りを警戒している様子はまさにカエルさんです・・・ゲコ、ゲコ、ゲコ!!
- 上の写真のジョーフィッシュさんは左目にまぶたのような膜がありますよね!・・・ジョーフィッシュさんはみんなこんな感じなんでしょうか?・・・これが普通なんでしょうか?・・・すみませんがよくわかりません・・・瞬きでもするのでしょうか?・・・ジョーフィッシュさんは臆病な性格でいつも小さな穴からちょこっとだけ顔を出して周りをキョロキョロ観察しています・・・驚かせないように少しずつ少しずつ近づいていきましょう・・・今回はなんとか無事に正面から近撮することができました~・・・万歳!
- ジョーフィッシュさんはびっくりするとすぐに穴の中にサッと引っ込んでしまいます・・・それにいったん穴の中に入ってしまうとなかなか出てきてくれませ~ん・・・だから近づくときはいつもドキドキです・・・そーっとそーっと驚かせないように砂を巻き上げないように遠くから慎重に近づいていきます・・・できる限り気づかれないようにジョーフィッシュさんの背後から近づいて写真を撮るときはゆっくり正面に回り込みます・・・この時が一番緊張する時で「お願いだから引っ込まないでね!」・・・と念仏のように唱えながら撮影しています。
- 上の写真はと下の写真はまた違う種類のジョーフィッシュさんです・・・顔がまだら模様になっていますし鼻のところに小さな皮弁が見えますね・・・目の形も雫ちゃんのような形の目ををしていてかわいいです・・・それにしてもこのジョーフィッシュさん微動だにせずじっと何かを見つめてます・・・何か気になる心配事でもあるのでしょうか?・・・このまま観察をするべきなのか?それとも穴の中に入ったほうが良いのか?一生懸命悩んでいるようです・・・それとも彼女のことを想って物思いにふけっているのでしょうか?
- もう少し正面からの表情も撮ってみようと思いジョーフィッシュさんに気づかれないようにとゆっくりゆっくり前に回り込んでみました・・・そーっとそーっと回り込んだのですが残念ながらこのジョーフィッシュさんびっくりしたのか危険を感じたのかさっと引っ込んでしまいました・・・さすがジョーフィッシュさん警戒心が強いですね・・・しばらく待ってみましたがやっぱり顔を出してくれませんでした・・・残念ながら正面からの表情は取れず、自分のスキル不足を感じた次第です。
- 上の写真はまた違う種類のジョーフィッシュさんです・・・目の周りが白く縁どられているのでリングアイジョーフィッシュさんではないかと思います・・・正面からの写真を撮りたくゆっくりゆっくり驚かせないように回り込みを開始しました・・・しかし残念ながら正面に回る前にサッと穴の中に引っ込んでしまいました・・・さすがジョーフィッシュさんなかなかの難敵です・・・焦らず心を落ち着かせてジョーフィッシュさんの気持ちを考えながら撮影できるようにこれからも精進いたします。
相手の立場に立つこと
そして相手の気持ちを考えて自分の行動を変えることができれば
自分にとっての新しい世界が広がる
シライトウミウシさんのロケット砲発射!(改) セブ
- シライトウミウシさんは背面の周縁は白色でひらひらしておりその内側にきれいなオレンジ色から黄色の帯があり白色~青灰色と太い黒色線が3本ほど入っています・・・個体によってはさらにその間に細線が入ることもあったり途切れたり乱れたりすることもあります・・・お腹側は一番外側がオレンジ色で背側に向けて白色~青灰色の線と黒色線が入っています・・・このシライトウミウシさんは海綿などを食べながら体長9㎝程にもなります・・・結構大きくなりますよね・・・あんまり大きくなるとちょっと・・・ウミウシさんは小さめの方が私はかわいいと思います。
- シライトウミウシさんは体表全体が白っぽくなる個体も見られますが触角と二次鰓は鮮やかな黄~橙色または赤色になっておりとてもきれいです・・・この写真のシライトウミウシさんはお尻の穴が丸く大きく開いていますね・・・これから中から何かが勢いよくぶわーっと発射しそうです!・・・危ない!気をつけろ~!!・・・シライトウミウシさんによく似たウミウシさんにタイヘイヨウイロウミウシさんやアンナウミウシさんがいます。
- タイヘイヨウイロウミウシ:シライトウミウシさんは背面周縁が白色に縁どられていますがタイヘイヨウイロウミウシさんは外套膜の最外周に太い橙色の線が囲みその内側が白色になっています・・・アンナウミウシ:アンナウミウシさんは背面に点在する暗色の小さな斑点がシライトウミウシさんには無いという点で判別が可能です・・・アンナウミウシさんは背面中央部は水色で黒色の細点が密に入っていてますし体長は40mm程度です。
人の目を気にしすぎると自由がなくなって息苦しくなる
もちろん自分勝手はよくない
ひどい迷惑をかけるのもよくない
でも自分が心から望むことは遠慮せずもっと自由に生きていこう
シロイソハゼさんは表情豊かな小さなアイドル! パラオ
- 身体が小さくて岩の上をちょろちょろちょろちょろと忙しく動き回っているかわいいハゼさんです・・・ぱっと見た目はそんなに目立つ色ではなく動かないと見逃しがちです・・・でもよく見ると結構きれいな色をしていますよね・・・主に頭から体の前半部に光沢のある青白いところと赤い斑点が散らばっていてきれいです・・・眼はクリクリっとしていて岩の上で危険がないか辺りをキョロキョロと伺っている私の中のアイドルです。
- 下の写真は緑系のホヤのようなものを枕にして寝ているように見えます・・・体長2cmほどの小さな身体ですがいろいろな表情をしてくれる愛嬌のあるハゼさんです・・・このシロイソハゼさんは浅いサンゴ礁や岩の周囲で観察できますが体の腹側に大きな白色横斑が3つあることが特徴です・・・シロイソハゼさんによく似たアカイソハゼさんというハゼさんもいます・・・アカイソハゼさんの特徴は頬と眼の後方に短い赤色の縦線があることとエラ蓋上部に暗色斑があり体は網目模様になっていることです。
シロハナガサウミウシさんは雪のようにふわふわ?(改)柏島
- 柏島まで行くのは遠いのですが着いてしまえば港からポイントまではすぐ近くで船が出発したと思ったらもうそこはダイビングポイントというぐらいとっても楽な柏島です・・・柏島にはウミウシさんもたくさんいてて大きなものから小さなものまでまた色も形も様々でたいへん楽しいダイビングになると思います・・・カメラ派のダイバーがはまってしまうのもよくわかるユニークで綺麗で可愛いウミウシさんに会いに行きましょう・・・今回はホクヨウウミウシ科のシロハナガサウミウシさんですが体の色は半透明の白色から橙色などの方達がいて変異に富んでいるようです・・・ちょっとわかりにくいかと思いますが背面には白色の網目模様が入っていて背側の突起は先端が2~3度分岐してたくさん生えています
- シロハナガサウミウシさんは潮の流れの緩やかな外海に面した湾などのサンゴ礁域に住んでいて体長は40mmくらいまで成長し口膜前縁・触角先端に細長い突起があります・・・シロハナガサウミウシさんはウミトサカさんの仲間にくっ付いてウミトサカさんを食べている白いふわふわしたかわいいウミウシさんなのです・・・形がかわいくてもウミトサカさんにとっては食べられてしまうんですから恐怖の生物ですよね・・・ちなみにウミトサカさんは水深20mより深い岩礁にいてソフトコーラルとも呼ばれ8本の触手を持ち多くのポリプが集まって高さ10~50cmくらいの群体を作ります・・・色は紅色や黄色など色彩豊かで美しいウミトサカさんは潮流の速いきれいな環境を好みます。
太陽は東から昇り西へ沈む
でもその翌日には必ずまた東から昇ってくる
シロハナガサウミウシさんの優雅な動きを見ていると
そんな言葉が心に浮かびます
いつまでも暗い時期は続かない必ずチャンスは巡ってくる
困難は大きいほど乗り越えた時の喜びも大きい
どんなに困難な状況でもワクワクしながら準備しよう
諦めない限り負けない諦めた瞬間に負けが確定
そんな思いを胸にチャンスを見逃さず掴み取りたい
歯をむき出しにして怖い顔のシロワニさんだけど! 小笠原
- 久しぶりに小笠原の海に行ってきましたが2クールの間ずっと天気が良く気持ちの良いダイビングができました・・・まずは世界中の暖かい海の沿岸で暮らしているネズミザメ目シロワニ科シロワニ属のシロワニさんですが大型のサメさんで全長3.2mにもなります・・・シロワニさんの体型は流線型で肩?の辺りが太くとても重量感があり背側の体色は褐色から灰色になっていて腹側は白くなっています・・・シロワニさんの幼魚期の頃は体側に不鮮明な薄色斑が見られることもあるそうですが成魚になると消失してしまいます・・・シロワニさんの吻はやや扁平な円錐形で口は大きく何故か常時半開きになっています・・・両顎の歯はほぼ同形の牙状で最前歯だけでなく後ろの数列も立ち上がり歯がずらりと並んだ外見は恐ろしい印象を与えます・・・でもシロワニさんの性格は見かけによらず大人しく人を襲うことは無いとされています・・・それでも全く安全という訳では無いので刺激し過ぎないように注意しましょう・・・それからシロワニさんの2基の背鰭はほぼ同じ大きさなのですが尾鰭は上葉が長く伸びていてなかなかお洒落でかっこいいです。
- 今回はケータ島のポイントなんですがもうすぐエキジットという時に遠くに大きな影が見えましたので慌てて近づいてみると何とそれが大きなシロワニさんでした・・・シロワニさんの活動は夕方からで昼間は岩陰などでじっとしていることが多いのですがこのシロワニさんは我々の前に悠々と現れてくれたのです・・・ありがとうございますシロワニさん!!・・・シロワニさんは他のサメさんと同様浮き袋は無いのですがシロワニさんは水面で空気を吸い込み浮き袋の代わりに胃に空気を溜めることができるそうです・・・胃に空気を貯めてるなんて食事する時大丈夫なのでしょうか?食事の時ゲップでもするのでしょうか?
- それからシロワニさんはネズミザメ目に見られる卵食型に分類されますがシロワニさんの場合はその最も特殊化したタイプで未受精卵だけでなく同じ子宮内の他の胎仔も捕食する卵食・共食い型なのです・・・シロワニさんは55mmで孵化し未受精卵や他の胎仔を食べるようになります・・・生まれてすぐに弱肉強食の世界に放り込まれしかも身近で戦い生き残ったシロワニのおちびさんだけが生まれる事ができるなんて凄過ぎます・・・サメさんには子宮が2つありますのでそれぞれに1尾の胎仔が生存競争を生き残ります・・・だからシロワニさんの産仔数は最大で2尾となるのですが産まれてくるシロワニのおちびさんの大きさはすでに約1mにもなるそうです・・・生まれてきたシロワニさんの主な餌はサメさんやエイさんを含む魚類や甲殻類や頭足類などです。
- ところでシロワニさんはサメさんなのになぜワニという名前が付けられているのでしょうか?・・・一説にはシロワニさんは体型が太く流線型であり特に頭部がワニさんに似ているからワニという名前が付いたとか・・・シロワニさんは鋭い牙状の歯を持ちその歯並びがワニの歯に似ていることからその名前が付いたとも言われています・・・確かにいつも半開きの口にこの鋭い歯はワニさんのようにも見えますね・・・それ以外には島根県と兵庫県の一部の地域ではサメさんをワニと呼ぶことが一般的でシロワニさんもその一環としてワニと呼ばれているのではという説もあります・・・いずれの説が正しいのかはたまたすべて正しいのかよくわかりませんがワニという名にふさわしい立派なシロワニさんでした。
シロワニさんはいかり肩に見えるけどいかり肩って?
いかり肩は鎖骨の角度が水平より上を向いた状態
鎖骨が上を向き肩が常に上がっている姿勢となります
怒り肩とも表記され怒った時の角張る姿に似ています
いかり肩は肩から背中の筋肉が緊張しやすく凝り固まります
結果として肩こりや腰痛や頭痛にも繋がることがあります
シロワニさんがいかり肩とは言いませんが
いかり肩は肩が強調されるので相対的に顔が小さく見えます
またウエストも細く見えスタイルが良く見えるのです
折角のスタイルですから肩が凝らない様にリラックス
緊張し過ぎて力まない様に深呼吸
身体をほぐすようにストレッチ体操
凝り固まらないようにマッサージや身体を温める
そして好きな音楽を聴いてリラックスするのもいいかも
そんな身体にやさしい時間を大切にしたいものです
シロワニさんの顔って怖いけど本当に優しいんですか? 小笠原
- シロワニさんは最大で全長3m体重150㎏を超える大物で未確認の記録ですが最大全長4mを超えるものもあるとされています・・・ちなみにサメさんなのにワニさんと名前が付いているのはその昔サメさんがワニさんと呼ばれていた名残だそうです・・・日本神話に出てくる因幡の白兎の話でも出てきましたよね・・・体型は流線型ですがかなりずんぐりとしていて太く重量感があり迫力が凄いです・・・背側の色は褐色から灰色で腹側は白色になっていて幼魚期の体側には不鮮明な薄色斑が見られることもありますが成魚になると消失します。
- 吻はやや扁平な円錐形で口は大きく常時半開きになっていて牙状の歯がずらりと並んだ外見は恐ろしい印象を与えるシロワニさんです・・・歯がフォークの様な形になって尖っているので口を閉じられないのでしょうか?・・・ちなみにシロワニさんは見た目は怖いのですがサメさんにしては大人しく比較的温厚な性格であまり人間を襲うことはないと言われています・・・でもシロワニさんを見に近くまで行ったり一緒に泳いだりなんてことも可能ですがサメさんはサメさんなので注意しましょう。
- シロワニさんは2基の背ビレはほぼ同じ大きさで尾びれは上葉が長く伸びています・・・遠くから尾びれをフリフリゆっくりとシロワニさんがずんぐりとした体で近づいてきました・・・なかなかの迫力です・・・昼間は岩陰などでじっとしていることが多いのですが夕方から活動を始め主にサメやエイを含む魚類や甲殻類などを食べます・・・他のサメ同様浮き袋はないのですがシロワニさんは水面で空気を吸い込み浮き袋の代わりに胃に空気を溜めることができるそうです。
- 卵胎生であるシロワニさんはネズミザメ目に見られる卵食型に分類されまするがシロワニさんはその最も特殊化したタイプだそうです・・・シロワニさんは未受精卵だけでなく同じ子宮内の他の胎仔も食べてしまう卵食・共食い型だそうです・・・お母さんのお腹の中で兄弟を食べてしまうなんて聞いただけではちょっと怖い話ですね・・・シロワニさんは50mm程度で孵化し未受精卵や他の胎仔を食べるようになり他の胎児や卵を食べて栄養を得ながら大きくなっていくのです・・・早く孵化して成長しないと兄弟に食べられてしまうとはシロワニさんもたいへんですね。
- 卵を産む動物達は卵を沢山産みますが卵の状態ではほとんど捕食者に食べられてしまいます・・・また孵化した後も成長するまで弱いので大きくなれる個体の数はそう多くありません・・・シロワニさんは妊娠期間は9-12ヶ月で脆弱な卵~幼生の期間を安全な子宮内で保護し立派に成長させてから出産しているのです・・・ですから出産直後でも体長1mの立派なサメさんとなっており簡単に捕食者に食べられることはないのです・・・それとシロワニさんには子宮が2つあってそれぞれに1尾の胎仔が生き残りますので産仔数は最大で2尾となります・・・シロワニさんも兄弟で生まれると心強いかもしれませんね・・・このシロワニさんは世界中の暖かい海に生息しているそうですが実は国際自然保護連合(IUCN)に絶滅危惧種として登録されています・・・日本では小笠原諸島でしか観察されていないとのことなので兄弟二人でしっかりと生き残ってほしいものです。
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