あ!見つかった!びっくり顔のレンテンヤッコさん 2024 小笠原
- こちらを向いてびっくり顔の可愛いお魚さんはスズキ目キンチャクダイ科アブラヤッコ属のレンテンヤッコさんではないでしょうか?・・・目を丸くして口をポカンと開いて「あ!見つかった!怖い!どうしよう?」という感じの表情をしています・・・「大丈夫です!何も危害を加えませんから!でも写真だけ撮らせてください」・・・レンテンヤッコさんの全長は最大20cm程度まで成長し日本で見られるアブラヤッコ属のお魚さんの中では最も大きくなります・・・この写真のレンテンヤッコさんはそこまで大きく成長してはいなかったですね・・・アブラヤッコ属の中にどんな種類のお魚さんがいるかというとアブラヤッコさんはもちろんですがコガネヤッコさんやアカハラヤッコさん等がいます・・・どのお魚さんも特徴的な綺麗な色をしています。
- レンテンヤッコさんの体色はオレンジ色で紫がかった青色の斑点があり尾鰭は黄色ですが斑点は尾に近いものほど大きくより紫色に近くなります・・・レンテンヤッコさんの幼魚は背鰭後部に青色の眼状斑がありますがこのレンテンヤッコさんにはもう眼状斑は無くなっていますね・・・レンテンヤッコさんのメスはオレンジ色が濃くオスは斑点の数がメスより多くなります・・・レンテンヤッコさんは雑食でサンゴのポリプや小型の甲殻類や藻類などを食べますがなんと他のお魚さんの糞まで食べるそうです・・・いくら何でも他のお魚さんの糞まで食べなくてもいいと思うのですが・・・まあ食の好みは人それぞれですから私がどうこう言う筋合いではないですね・・・レンテンヤッコさんは水深20~30mの岩礁域で暮らしていますが一夫多妻制で12 cm程度に成長すると1か月くらいかけてメスからオスへ性転換するそうです。
レンテンヤッコさんは糞まで食べる雑食性
確かに食の好みは人それぞれ
ではどのようにして食の好みが決まるのでしょうか?
身体が必要とする栄養素を含むものが美味しく感じる生理的要因
幼少期から慣れ親しんだ味を美味しく感じる習慣的要因
高価な食材や有名料理人の作を美味しいと感じる知識要因
場所や雰囲気そして共に食事する人の影響を受ける環境的要因
その他に腸内細菌の影響も可能性があるそうです
やっぱり細菌にも好みの食べ物があるんですね!
今私が美味しいと感じるものは何かな?
レンテンヤッコさん達の仲間は多すぎです! 小笠原
- アブラヤッコ属に属するヤッコさんはほとんどが全長10cmに満たない小型種ですがレンテンヤッコさんは体長20cmにも達するアブラヤッコ属の中では大型種になります・・・レンテンヤッコさんは水深20~30mの岩礁域で暮らしていて体の色は鮮やかな青~紫色で体側前半には青色斑が多数あり尾ビレは鮮やかな黄色をしています・・・レンテンヤッコさんは一夫多妻制で成長するとメスからオスへ性転換しますがメスはオレンジ色が濃くなりオスはより多くの青い斑点ができます・・・鮮やかな体色とタフな性格をしており雑食性でサンゴさんのポリプや小型甲殻類や藻類また他の魚の糞などを食べます・・・他のお魚さんの糞も食べるんですね・・・!
- キンチャクダイ科は8属91種で構成されアブラヤッコ属・キンチャクダイ属・サザナミヤッコ属・シテンヤッコ属・シマヤッコ属・タテジマヤッコ属・ニシキヤッコ属・Holacanthus属があります・・・こんなにたくさん仲間がいて種類も多くしかもよく似ているお魚さんが多いので「この子はだあれ?」ということがよくあります・・・いつも区別がつかずよく困っています・・・キンチャクダイ科のお魚さんは鮮やかで美しい体の色をもつ種類が多く一般には「ヤッコの仲間」として親しまれています。
- キンチャクダイ科のお魚さんはほとんどが水深20mより浅い海の岩礁やサンゴ礁の辺りで暮らしていて深い所にまで生活領域を広げている種類は稀です・・・どこにでも他の人とは違う場所で孤独を楽しんでいる孤高の存在はいますね・・・悪いことではないと思います・・・いつも右に倣えだと何かあった時に仲間が全滅しかねないですからね・・・これも生き抜いていくための知恵なのかもしれません。
- 体の色は成長段階によって著しく変化し稚魚と成魚ではまったく異なる色彩・斑紋を呈することがしばしばありそんな時は本当にあなた達は親子なのと疑いたくなります・・・親子だと知らされてびっくりすることが多々あります・・・また性別による体の色の差が大きい種類が多いのもキンチャクダイ科のお魚さん達です・・・そんなことはないと思いますが親子であることが分からないキンチャクダイさんの親子もいるのではないでしょうか?
- キンチャクダイ科の多くは雌性先熟型の雌雄同体ですべての個体が当初はメスとして成長しある程度大きくなるとオスに性転換します・・・1匹あるいは複数の大型のオスによってハーレムが形成されますが繁殖行動については詳細が明らかになっていない種類が多いそうです・・・キンチャクダイ科は著しく平べったい体型をもち一見してチョウチョウウオ科の仲間によく似ています・・・でもキンチャクダイ科には前鰓蓋骨にチョウチョウウオ類にはない強いトゲがありまたオスにはこのトゲが2対あります・・・またチョウチョウウオさんの仲間に見られる腹ビレの付け根のトゲや浮袋の突起をキンチャクダイ科はいずれも持っていません・・・キンチャクダイ科のお魚さんは連続した一つの背びれをもち多くの種類では背ビレ・臀ビレの中央から後方にかけての軟条が大きく発達していて後方に細長く突き出ることもあります。
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