2023年9月に初めて小笠原に行ってきました。これから少しずつDiving-photoを掲載してまとめていきます。
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ニセモンツキスズメダイさんで間違いないですよね?
- スズキ目スズメダイ科のニセモンツキスズメダイさんは胸びれ基部に大きな黒斑があってモンツキスズメダイさんとよく似ていますが尾鰭後縁が黒いことでモンツキスズメダイさんと区別ができます・・・背鰭や尾柄部から尾鰭は黄色がかっていてモンツキスズメダイさんよりやや深い所で暮らしています・・・この写真のニセモンツキスズメダイさんは尾鰭後縁が黒くなって見えませんので断定はできませんがおそらくニセモンツキスズメダイさんだと思います。
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- ちなみにモンツキスズメダイさんの体の色は青灰色で名前の由来になった胸ビレ基部に大きな黒色の斑がありニセモンツキスズメダイさんと同じですがニセモンツキスズメダイさんは体側後部が薄黄色になることで見分けられます・・・モンツキスズメダイさん達は平常は礁斜面や身を隠すことができる岩穴の周囲で見かけますが動物性プランクトンを主食としているので海水が動き始めると礁斜面の少し上でホバリングしながら捕食しているシーンが見られます。
ネムリブカさんがいつもと違って泳ぎ回っています
- ネムリブカさんはメジロザメ科に属するサメさんでメジロザメの仲間というと大きいというイメージがありますが比較的おとなしく大きさは小型で最大1.6m程度です・・・ネムリブカさんは細い体と短く幅広い吻に管状の前鼻弁と垂直の瞳孔を持ち背びれ・尾びれの先端は白くなっています・・・この写真は遠くからなのでわかりませんが近くで見ると猫のような愛らしい表情をしています。
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- ネムリブカさんはメジロザメ類には珍しく泳がなくとも呼吸することができるので日中は洞窟内でゆっくりと休んで寛いでいます・・・そして夜になると集団で岩やサンゴの隙間を這い進んで探索し硬骨魚や甲殻類やタコさんを捕まえて食べるのです・・・でもこのネムリブカさん達は昼間なのに結構積極的に泳ぎ回っています・・・おいしそうなエサを見つけたのでしょうか?・・・まさか我々をエサと見込んで・・・そんなことはないですよね。
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- ネムリブカさんは棲家をあまり移動せず数年間に渡って同じ場所で休息しています・・・どうもネムリブカさんは引っ越しは嫌いなようであまり旅行好きでもないようですね・・・旅に出るといろいろ新たな発見があって楽しいんですけどね・・・またネムリブカさんは卵胎生で知られていて2年毎に1-6匹の仔を産み妊娠期間は10-13ヶ月くらいだそうです・・・確かにこのペースで子育てをしていたら引っ越しどころではないかもしれません。
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- ネムリブカさんは第一背鰭と尾鰭上葉の先端は明るい白になっていますが第二背鰭と尾鰭下葉も同様に白くなることがあります・・・ツマグロさんやオグロメジロザメさんと並びインド太平洋のサンゴ礁で最もよく見られるサメさんの仲間ですがツマグロさんのように非常に浅い浅瀬に進出することもなければオグロメジロザメさんのように礁の外縁に進出することもありません。
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- ちなみにツマグロさんもメジロザメ科に属するサメさんですが主に浅瀬に生息し鰭の先端に黒い模様を持つことが特徴で全長1.6m程度になります・・・ツマグロさんは一般的には非常に狭い領域で生活し長距離を放浪することは滅多にありません・・・オグロメジロザメさんもメジロザメ科に属するサメさんでドロップオフ周辺に多く典型的なメジロザメ類の体型をしています・・・オグロメジロザメさんは幅広く丸い吻・大きな眼を持ち第一背びれを除いた全ての鰭に黒い模様を持つことと2基の背鰭の間に隆起線がないことで他種と区別できます。
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ネムリブカさんが狛犬さんみたいなことができるのは・・・阿吽?
- 小笠原の岩陰で気持ちよさそうな白い砂地にネムリブカさんが鎮座していました・・・サメの中では比較的小型ではあるんですが典型的なサメの風貌をしているネムリブカさんです・・・サメさんのスタイルってかっこ良くていいですよね・・・無駄がないというかシュッとしているというかさすが長年生き続けてきたサメさんの一族です・・・サメさんと言ってもご存じの通りネムリブカさんの性格は非常におとなしく人間側から刺激を与えない限りは攻撃してくる可能性はほとんどありません・・・ただし驚いた拍子に人間を噛み付いた例が全くないわけではありませんので歯は鋭いので無意味に近づくことはやめましょう・・・ネムリブカさんは背ビレと尾ビレの先端が白くなっているという特徴からホワイトチップシャークとも呼ばれています・・・下の写真では鰭が見えないのでちょっとわからないですがネムリブカさんと呼ばれるよりかっこいいかな?・・・英名は「Whitetip reef shark 」といいます。
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- 夜行性のネムリブカさんは夜には集団で岩やサンゴの隙間を這い進んで岩の隙間に潜む甲殻類やタコや硬骨魚などを食べます・・・岩陰の隙間のエサを食べやすくするためなのかネムリブカさんの顔の部分は細長くなってます・・・サメさんの中では細目でシュッとしていますよね・・・また棲家をあまり移動せず数年間に渡って同じ場所で休息するので一度見つけると比較的出会いやすいのがネムリブカさんです・・・どうして引越が嫌いなのかよくわかりませんがたまには気分転換で移動してみてもいいんじゃないでしょうか?・・・それとお魚さんが子供を産むってあまりイメージがなかったのですがネムリブカさんは卵胎生なので2年毎に妊娠期間は10-13ヶ月ですが1-6匹の仔を産むのです。
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- それからネムリブカさんはメジロザメ類には珍しく泳がなくても呼吸ができるため日中は岩陰にひっそり隠れていることも多いようです・・・多くの魚は常に泳ぎ続けて口に水を取り入れてえら呼吸をして酸素のある状態を作ります・・・マグロさんが有名ですが多くのサメさんも同様で泳ぎ続けていないと生きていけないのです・・・でもこのネムリブカさんは泳がずにじーっとしていても鰓呼吸ができるようにエラが発達しているんです・・・サメさんの中では画期的なエラの持ち主なのです・・・泳ぎ続けなくてもいいのであれば体力も消耗しないし動かないからお腹も減らないのかな?・・・だからネムリブカさんはじっとして阿吽の狛犬さんのようなことができるんです・・・上の写真が阿形のネムリブカさんで下の写真が吽形のネムリブカさんです・・・すみません!
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ノコギリダイさんはヨスジフエダイさんと仲良しで間違いない?
- ノコギリダイさんの大きさは通常は20cm程度ですがなかには30cmにも達っする大きな者も泳いでいることがあります・・・きっと動きが早くて誰よりも一杯食べて大きくなったんですね・・・ノコギリダイさんは左右に平たく鯛のような体型で目がギョロリと大きいのが特徴なのですが上顎骨の側面に鋸歯状の突起があるためノコギリダイという和名になったそうです・・・体の色は全体として銀白色ですが背中に茶褐色の細い線が体の曲線に合わせて5〜6本入っていてその後方の黄色い大きな斑紋と体側面にも数本の黄色い縦帯が走っているのも特徴です。
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- でもノコギリダイさんは体の色がよく変わり特に夜になると体の色が暗く変化するので天敵から目につきにくくなります・・・ノコギリダイさんも生き抜くためにいろいろと考えているんですね・・・ノコギリダイさんは熱帯海域に広く住んでいて日本では房総半島以南の太平洋側や九州沿岸や琉球列島や小笠原諸島などで見られます・・・今回のノコギリダイさんは小笠原諸島の父島で撮影した仲間達です・・・ノコギリダイさんは沿岸の水深30mまでの浅い岩礁やサンゴ礁に群れを作りながら生息していますがヨスジフエダイさんなどとも仲良く泳いでいます・・・でも夜になると単独行動となり岩陰やサンゴの根元などでバラバラに眠るという習性を持っています。
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- 下の写真はキンセンアカヒメジさん達と仲良く泳いでいるノコギリダイさんです・・・アカヒメジさんは最大で体長40cm近くにもなり背中は赤みを帯びた橙色で腹部は白色です・・・鰭は黄色で体の側面には一本の黄色の縞が入り死亡後は和名の通り体の色が赤色となります・・・このアカヒメジさんによく似ているのがキセンアカヒメジさんです・・・体側には1本の黄色縦線があり背鰭と尾鰭はきれいな黄色であとの鰭は淡黄色で吻はややとがっています・・・口の下にはヒゲがあって砂の中をほじって餌を探しますが岩陰に群れをつくってじっとしていることもあります。
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