綺麗な黄色の尾鰭!カンザシ?キホシ?どっちなの? 2024 小笠原
- いつものデバスズメダイさん達が群れているのかと思ったら何かいつもと雰囲気が違います・・・身体が青いのは一緒なんですが尾鰭が綺麗なレモンイエローになっています・・・スズキ目スズメダイ科スズメダイ属のカンザシスズメダイさんの幼魚でしょうか?・・・カンザシスズメダイさんは潮通しが良く砂だまりの多い開けた岩礁やサンゴ礁周辺で暮らしています・・・カンザシスズメダイさんの成魚の体色は黒灰色で各鰭は黒色で鰭の後端は灰色から白色です・・・でもカンザシスズメダイさん幼魚の体色は鮮やかな青色で胸鰭は透明ですが胸鰭をのぞき全ての鰭が鮮やかな黄色です・・・写真のお魚さんは尾鰭は黄色ですが尻鰭はちょと黒いですね・・・それからカンザシスズメダイさんの成魚も幼魚も眼の後方にハの字のラインがあります・・・遠くなので確認は難しいですが写真のお魚さんには八の字のラインが無いようです・・・どうもカンザシスズメダイさんではないようです。
- では一体この写真のお魚さんは誰なのでしょうか?・・・特徴としては尾鰭が綺麗なレモンイエローで胸鰭の付け根に黒いポッチが目立ちます・・・こんな特徴に合致するのはスズキ目スズメダイ科スズメダイ属のキホシスズメダイさんではないでしょうか?・・・確かにキホシスズメダイさんはサンゴ礁域や岩礁の水深10~40mで暮らしていて体色はメタリックな水色で尾鰭が黄色であることと胸鰭の付け根が黒いところが特徴になっています・・・ちょっと黒っぽいものもいますが光の関係でしょうしキホシスズメダイさんの特徴に合致しているのでおそらくこの群れはキホシスズメダイさんの群れで間違いないでしょう!・・・ちなみにキホシスズメダイさんのキホシの由来は鱗1枚1枚にある黄色い点から来ているそうですが遠目には全くわからないですね。
スカイブルーにレモンイエローのキホシスズメダイさん
色には様々なイメージや印象があります
青色は冷静さや信頼性また知性や無限の広がりを感じさせます
黄色は非常に明るく楽しい印象を与えます
赤色は非常に強く勇気や決断力など心理的効果があります
緑色は健康や再生のイメージで癒しの効果があります
色の効果ってなぜこの様に現れるのでしょうか?
色は視覚的刺激として脳に伝わり特定の反応を引き起こします
でも色は文化や環境など状況によって異なる効果も発揮します
個々人の経験や記憶も色の効果に影響を与えます
色の刺激って奥が深くって面白いですよね
ギンガメアジさんとお友達との違いは何処? 2024 小笠原
- かなり流れの速いポイントですがボニンブルーの海の中をスイスイと優雅に泳ぎ回っているのはスズキ目アジ科ギンガメアジ属のギンガメアジさんです・・・こんな流れの中をスイスイ泳ぐ流石のギンガメアジさんですが大きさが全長80~90cmに達することもある体は長楕円形で体高が高く側扁しています・・・写真を見てもお分かりになる通り他のギンガメアジ属に比べてかなり長めの身体をしています・・・それからギンガメアジさんの身体の色は背が暗青緑色で体側から腹は銀白色をしていて太陽の光が届くとキラキラしています・・・また鰓蓋上部にはギンガメアジさんの特徴である小黒斑がありそして大きな眼は口のすぐ上にあって脂瞼も発達しています・・・ギンガメアジさんの吻は眼径よりやや長い程度ですががっしりしていて胸鰭・第二背鰭前端・臀鰭前端は鎌状に伸びています。
- ギンガメアジさんにはよく似たミナミギンガメアジさんやロウニンアジさんやオニヒラアジさんそれからカスミアジさんやカッポレさん等多くの同属種がいます・・・でもそれらの同属種はギンガメアジさんより眼が小さいことや鰓蓋上部に黒斑がないことや体色が異なること等で区別はできます・・・ちなみにミナミギンガメアジさんの吻は丸みを帯びておりますがこれがミナミギンガメアジさんと他種とを区別できる特徴のひとつとなっています・・・その他にミナミギンガメアジさんは稜鱗が黒くないことで稜線が黒いギンガメアジさんと区別できます・・・ミナミギンガメアジさんの体型は側偏した楕円形で特に体の前方で背側が腹側よりもふくらんだ体型になっています。
- 次にロウニンアジさんですが大型魚のギンガメアジ属の中でも最大種で全長180cmにも達することがあります・・・全長180cmって私の背よりも大きなお魚さんですからそんなロウニンアジさんがぐいぐいと迫ってきたらちょっと怖いですね・・・ロウニンアジさんの体は側扁して体高が高く頭部は口先のなす角度が鈍く小さい目と大きい顎をもつなどアジさんというよりマダイさんなどに似た顔つきをしています・・・ロウニンアジさんの体色は灰白色~黒で特にオスは全身が黒ずんでいるので大きさと言い色の黒さと言い威厳が凄いです・・・各鰭は黒みを帯びていますが尻鰭は白く縁取られ目の周囲には脂瞼が発達し胸鰭の下部周辺に鱗がない領域があります・・・和名のロウニンアジさんは単独で行動する厳つい顔に前鰓蓋骨の線が切り傷跡のある浪人に見立てたという説があります・・・また英名のGiant trevallyの頭文字をとってGTとも呼ばれています。
- オニヒラアジさんも大型魚ですが背部の体色が明るいことや体側の黒い斑点が多いことでロウニンアジさんと区別できます・・・オニヒラアジさんも側偏した楕円形の体型をもち特に前部で背側が腹側よりもふくらんでいます・・・オニヒラアジさんの身体の色は背部は真鍮色から黄緑色で腹部では銀白色です・・・頭部と体側の側線より上部には小さな黒い斑が散在しそれより下部の胸鰭付近にも少数の斑が存在することがあります・・・でもこれらの斑は加齢とともに数が増えていくそうです・・・正に加齢斑ですね・・・また鰓蓋上部には黒く縁取られた銀白色の斑が存在し鰭は黄色から黒ずんだ色ですが尾鰭については上部は黒みを帯び下部は黄色から黒であり特徴的な白色の薄い縁取りがあります。
- カスミアジさんは通常60~80cm程度で体は長楕円形で体高が高く側扁しています・・・体側は鈍い銀色光沢のある青緑色で多くの小黒点があって体後半の第二背鰭・臀鰭・尾鰭が青く英名Bluefin trevally(青い鰭のアジ)はここに由来しています・・・カスミアジさんのたくさんある小黒点は他の仲間と随分違いますので区別はしやすいですね・・・またカスミアジさんは胸鰭・第二背鰭前端・臀鰭前端は鎌状に伸び眼は小さくて脂瞼が発達し上顎骨後端の真上にあります・・・カッポレさんは通常全長70cmほどでギンガメアジ属の中では中型です・・・体は長楕円形で体高が高く側扁しギンガメアジ属としては額が高く前方に角張っています・・・身体の色は緑褐色か黒褐色で銀色光沢がやや鈍く全体的に黒っぽい色をしています・・・カッポレさんの胸鰭・第二背鰭前端・臀鰭前端が鎌状に伸び尾鰭も大きく鰭の色は全体的に黒いのですが第二背鰭前端部や臀鰭が白く縁取られています。
海流に逆らって泳ぐギンガメアジさん
ものすごい速さで流れるのに平気なギンガメアジさん
海流は原則的に同じ方向に流れ続けます
暖流は温かい海水で寒流は冷たい海水
海流は気温調節に大きな影響を与えます
暖流は湿気を寒流は乾燥をもたらします
暖流はハリケーンの発生を助長します
寒流はハリケーンの活動を抑制します
海流は魚の回遊パターンも形成します
海流だけでないですが自然はお互い影響し合っています
だから独り勝ちでは無くバランスを保つことが大切ですね
一体何匹いるの?キントキダイさん 2024 小笠原
- この時期だけなのでしょうか?辺り一面にびっしりともの凄い数の群れが近づいてきました・・・一体何匹いるのでしょうか?・・・千匹はくだらないと思います・・・この群れはスズキ目キントキダイ科キントキダイ属のキントキダイさん達です・・・キントキダイさんは体長30cmくらいまで成長し全身が光沢のある赤色をしていますがこの時は黒っぽくしか見えませんでした・・・キントキダイさんは体の割に腹鰭や背鰭や臀鰭が大きくこれらの鰭には写真ではわかりませんが褐色の丸い斑点が散らばっています・・・全身は小さく硬い鱗に覆われていてさわるとザラザラしているそうですがキントキダイさんの口は大きく下あごが前に突き出ていて愛嬌のある顔が特徴です。
- キントキダイさん達が段々ひと固まりになって動き始めましたがキントキダイさんは目が大きいので英名 「Red bigeye」と呼ばれています・・・またキントキダイさんは瞳の部分は角度によって赤色や金色にも見えるため地方名でアカメやキンメなどと呼ばれています・・・確かにキントキダイさんに近づいてみるとその大きな目がかなり目立ちますね・・・キントキダイさんは浅い海から水深300~400mくらいまでの岩礁やサンゴ礁域に群れを作って暮らしています・・・キントキダイさんは夜行性なのでその大きな目は夜に泳ぎ回って獲物を探すのに役立っているようです・・・食性は肉食性で大きな目で見つけた小魚や甲殻類などを狙ってその大きな口でバクっと食らいつきます。
- 段々近づいて来て顔の表情など特徴もはっきりしてきましたがやはり目は大きく口も大きく下あごが前に突き出てかわいい顔をしています・・・キントキダイさんは底引き網や刺し網や深海釣りなどで漁獲され食用にされますが現在は市場に出回る量が少なくなっています・・・旬は秋から春にかけてですが鱗は小さく取りにくく皮も薄くもろくなっています・・・キントキダイさんは透明感のある白身で熱を通しても縮まず軟らかい肉質になっています・・・キントキダイさんの刺身は非常に上質の白身で寒い時季に脂が乗りうま味豊かでとっても美味だそうです・・・鱗付の皮も素揚げにすると美味だそうです・・・キントキダイさんの群れには申し訳ないのですが是非ご賞味したいものです。
- これだけ大きな群れだと群れのどこにピントを合わせていいのか迷っているうちに遠ざかってしまいピンボケになってしまいました・・・やはり漫然と撮影するのではなくどれか1匹に焦点を絞って撮影し無いと駄目ですね・・・話は変わりますがキントキダイ科のお魚さんは20種ほどが知られているそうです・・・その中でホウセキキントキさんは体長40cmほどの大型種でキントキダイさんに似ていますが尾鰭の上端と下端が出ていることと鰭に斑点がないことなどで区別できます・・・キビレキントキさんは体長25cmほどで名前のとおり胸鰭が黄色くなっています・・・ミナミキントキさんは体長30cmほどで背鰭の前部と腹鰭の付け根が黒くなっています・・・その他にゴマヒレキントキさんは体長15cmほどの小型種で体側や各鰭に赤い斑点が散らばっています・・・このピンボケの写真ではキントキダイさんの特徴がよくわからないですね。
キントキダイさんがもの凄い数で群れています
群れるというのは動物や人間が集団で行動すること
群れることの利点には何があるでしょうか?
外敵からの攻撃を防ぎやすく安全性の向上につながります
集団内で情報を共有することで効率的に問題を解決ができます
仲間とのつながりが精神的な安定や幸福感をもたらします
では群れることのデメリットは何でしょうか?
集団内での競争や意見の対立が生じることがあります
自分の責任を他に押し付け全体効率が低下することがあります
誤解や情報の伝達ミスが生じることがあります
一致団結を重視し批判的な意見が抑制され個人の自由が制限されます
メリットとデメリットを深く理解すること
そして効果的なコミュニケーションや役割分担など
それぞれの課題に対するバランス感覚が大切ですね
誰?イレズミニザさん?キンリンサザナミハギさん? 2024 小笠原
- ちょっとぼけてしまいましたが何故かドーンと存在感のある方が私の方に近づいてきました・・・「ねえねえ写真を撮って!」とでも言うように近づいてきたので撮影してみましたが一体あなたは誰なのでしょうか?・・・頭部は薄黄色の小さな斑点がたくさんあって目の周りが黄色く縁どられていてお口を尖らせています・・・のそーと近づいてきて「写真撮って~!」と言っている様に思ったのでカメラを向けるとサッと顔を背けて行ってしまうといういけずなお魚さんではあります・・・特徴からしておそらくスズキ目ニザダイ科クロハギ属のイレズミニザさんではないかと思いますが如何でしょうか?
- イレズミニザさんは体長が25cm程度で頭部には多数の橙色斑があり浅いサンゴ礁や岩礁で暮らしています・・・またイレズミニザさんは鰓の近くに暗色斑があり胸鰭には黄色斑があって尾鰭基部が白くなっているのが特徴です・・・このお魚さんにも頭部には多数の橙色斑がありますし鰓の近くに黒色斑のようなものがあります・・・また胸鰭も黄色いような気がしますが残念ながら尾鰭基部が白くありません・・・ちなみにイレズミニザさんは大きく成長すると前頭部が膨出するそうですがこのお魚さんはまだ前頭部は出ていないようです・・・おそらくイレズミニザさんだと思うのですが如何でしょうか?・・・もしかしてブルーの口に目に周りが黄色いのでスズキ目ニザダイ科サザナミハギ属のキンリンサザナミハギさんなのでしょうか?
キンリンサザナミハギさん達は似ています
似ていることには多くのメリットがあります
似ている事で共感や理解が深まります
似ている事を学ぶことで新しい知識を効率的に習得できます
似ている事は視覚的に心地よく感じられます
でも似ている事にはデメリットもあります
似ている事で個性や独自性が失われる可能性があります
似ている事で混同や誤解が生じやすくなります
似ている事で競争が激化し差別化が難しくなります
メリットとデメリットを理解しバランスを取ることが重要です
恥ずかしがり屋さんなんですねクダゴンベさん! 2024 小笠原
- 小笠原の美しい海にエントリーして直ぐに見つけたのは枝サンゴさんの影に隠れている恥ずかしがり屋さんのスズキ目ゴンベ科クダゴンベ属のクダゴンベさんです・・・クダゴンベさんはクダゴンベ属を構成する唯一の種で最大でも全長13 cm程度にしかならない小型のお魚さんです・・・身体の色は白を基調としており体側に入る赤い格子状の模様が独特でまたその和名の通り管状に長く伸びた口吻も特徴です・・・クダゴンベさんの吻の長さは頭部の全長のほぼ二倍に相当するそうですがちょっと長すぎると思いませんか?・・・あまり長いと自分で口の先が見えなくて困るんじゃないでしょうか?・・・でもこの長い吻によって他のゴンベさん達とはっきりと区別ができますしそこがまた可愛らしいクダゴンベさんなのです。
- クダゴンベさんもゴンベ科の他種と同様に背鰭の棘部には数本の糸状皮弁がみられます・・・下の写真で何となくわかりますかね?・・・それから一見派手に見えるこのクダゴンベさんの格子状の赤と白の模様は枝サンゴの間に隠れる際に保護色としてはたらいていると考えられています・・・確かにダイバーが近づくとクダゴンベさんはすぐに枝サンゴの間に隠れてしまいますが枝サンゴの隙間に隠れられると「あれ?何処に行った?さっきまでそこに居たのに?」という事がよくあります・・・話は変わりますがこの枝サンゴさんポリプをいっぱい開いて元気に生きていますね・・・そんな枝サンゴさんに隠れながらクダゴンベさんはこの尖ったおちょぼ口で底生あるいは浮遊性の小型甲殻類を主に食べて生きています・・・たまに小型のお魚さんも食べることもあるそうです。
- クダゴンベさんは縄張りを持って行動をしておりウミトサカ類やヤギ類の群体の周りをチョコチョコと活発に動き回っています・・・この時も上の2枚の写真を撮った後で急にクダゴンベさんはシャシャシャシャと移動して行ってしまいました・・・そこでこのクダゴンベさんを目でずっと追いかけていたのですが5mほど下に降りたところでもう1匹のクダゴンベさんと一緒になりました・・・もしかしたらペアのクダゴンベさん達?と思ってシャッターを切ったのですがうまく色が出ません・・・ストロボの光が岩に隠れて当たっていないのかな?といろいろ角度を変えてみたのですがやっぱりうまく光が当たりません・・・移動時間が来たので仕方なく諦めて移動したのですが泳ぎながらカメラを見てみるとストロボの配線が外れているではないですか!・・・なぜ気が付かなかったのか?と反省しながら「また来るからね!」とクダゴンベさんにサヨナラしてしまったのです・・・その時の写真が下のクダゴンベさんですが「僕の綺麗な色が出てない!」とクダゴンベさんに怒られそうです。
クダゴンベさんはクダゴンベ属の唯一無二の存在です
唯一無二とは他とは異なり他に類を見ない存在です
例えば人間の指紋は他の誰とも同じものはありません
雪の結晶は独自の美しい幾何学的パターンを持っています
絵画や音楽も独自の視点で個性的な性質を持っています
希少な花や動物もいます
また革新的な発明品など驚愕する出来栄えもそうです
唯一無二の存在は珍しい存在であり希少性があります
個性や独自性を重視する際の唯一無二は光り輝きます
私も唯一無二の存在に成れるように生きていきたいものです
クダゴンベさんはかわいい顔をしているけど孤高の存在!
- クダゴンベさんはクダゴンベ属を構成する唯一の種いわゆるクダゴンベ属にはクダゴンベさんのみという最大でも13cm程度にしかならない小型の孤高の存在です・・・クダゴンベさんはその和名の通り管状に長く伸びたチャーミングな口と体側に入る白地に鮮やかな赤色のチェック柄が美しいのが特徴です・・・クダゴンベさんは小型甲殻類を主に食べていますが小型のお魚さんを食べているところも観察されたことがあるそうです・・・個体数はそれほど多くなく各個体が縄張りを持って斜面や岸壁に生えるウミトサカ類やヤギ類の群体の周りを活発に遊泳しています・・・クダゴンベさんは臆病なのでダイバーが近づくとすぐに枝の間に隠れてしまいます・・・ゴンベ科魚類には性転換を行なうものが多くいますがクダゴンベさんが性転換を行うかについては不明だそうです。
- ゴンベ科に属する魚は世界に30種以上が確認されており主にインド-太平洋の温帯~熱帯にかけての浅い海に生息しています・・・日本では現在のところ14種が確認されているそうです・・・背ビレの棘条先端に糸状の皮弁があることが大きな特徴でこれが江戸時代の権兵衛(子供の後頭部に剃り残された一束の毛)を連想させることが和名の由来と言われています・・・もう1つの特徴はサンゴや岩の上で長く立派な胸ビレでガッチリ体を支えて鷹のように辺りに睨みをきかせていることです・・・ダイビングをしているとサンゴさんや岩の上でしかもいつも同じところで仁王立ちのところをよく見かけますよね・・・下の写真のクダゴンベさんも立派な胸びれで身体を支え「ここは俺の縄張りだぞ!」と言わんばかりに雄たけびを上げているようです・・・それから比較的よく見かけるゴンベさんの他の種類の特徴を下記に記してみました。
- オキゴンベさんの分布域はかなり広く最もよく出会う10cmほどのおなじみさんで岩礁や砂地の根などでよく見られます。オレンジ〜褐色の体に色の濃い部分が斑模様にはいっていて黄色い背びれの棘条の先端は細かく枝分かれしています。好奇心が強く近寄ってもあまり逃げません・・・ホシゴンベさんもサンゴ礁の浅場で普通に見られ枝上サンゴの上にチョコンと乗っています。全体的に黒っぽいものや赤味が強いものや黄色が濃いものなど色彩変異はあります。顔に小さな斑点が多数あることが最大の特徴ですが幼魚では少ないこともあります。また黒色から暗色の縦帯が主に体の後方部にみられることもあります・・・メガネゴンベさんもサンゴ礁の浅場に多く見張りをしているかのようにサンゴの上に乗っています。目の後ろにU字型の模様がありこれが眼鏡をかけているように見えることが和名の由来です。赤や黒など個体によって色彩変異はありますがこのメガネ模様で識別は簡単です・・・ベニゴンベさんは鮮やかな紅色に背ビレ基部と目の後部に黒色線が入るのが特徴です。派手な模様の割りにとてもシャイなので浅場のハナヤサイサンゴの仲間の枝の奥深くに潜んでいます。写真を撮るのは結構大変です・・・ウイゴンベさんはゴンベさんの仲間の中では珍しく遊泳性が強く海底から離れていることが多いです。一見ハナダイっぽく見えるかもしれませんが赤みがかった体色のゴンベ科の魚で尾びれがツバメの尾羽のような弓形になっており英名の「Swallowtail」の由来となっています・・・体よりも尾鰭が明るい色をしていて背鰭の先端に糸状皮弁が見られます・・・サラサゴンベさんの体色はやや赤みがかった白色で体側面には大きな赤い斑紋が横帯状に並び頭部にも眼を通る赤い縞が走ります。背びれや尾びれにも小さな赤い斑点が散らばっておりヒメゴンベさんに姿がよく似ていますがヒメゴンベさんは眼下の斑紋が斑点状であることから判別ができます・・・スミツキゴンベさんの体の色は黒っぽい暗色から赤みを帯びたものまであって頭部には小さな白点があり体側には頭部のものよりも大きな白色斑があります。尾柄部には大きな黒色斑がありますがこれが和名の由来になっています・・・イレズミゴンベさんは成長すると30cm以上となる大型種で全身に多数の小黒点があり黒っぽく体側中央に白い斑点が1つあります・・・ハナゴンベさんはなぜか名前にゴンベと付いていますがハナダイさんの仲間なのです。他のハナダイさんのように活発に中層に泳ぎまわることはなく海底からあまり離れません。体は桃色で背部はやや黄色っぽく眼の下からやや後方にのびる2本の黄色線があります。
クビアカハゼさんは首だけ赤いわけじゃないのに?
- クビアカハゼさんはスズキ目ハゼ科ダテハゼ属に属するハゼさんですがハゼさんと言えば世界中の海域から淡水域までに膨大な種類数が存在しており多様で鮮やかな色彩を持っています・・・クビアカハゼさんは主にサンゴ礁周辺の砂礫底を棲みかとしテッポウエビ類と共生しながら暮らすというユニークな生態を持つことでも知られています・・・下の写真では体はすでに見えませんがまだテッポウエビさんの触手が見えますね・・・テッポウエビさんは眼がよく見えませんので早めにクビアカハゼさんが危険が迫っていることを教えてあげるのです・・・だから働き者のテッポウエビさんはその知らせが来るまでは安心してせっせと巣穴をきれいにすることができるのです・・・一方クビアカハゼさんはというと周りに危険が無いか監視役に徹していていざという時はテッポウエビさんがきれいにしている巣穴に逃げ込むのです・・・お互いの役目がはっきりしていていいですよね。
- クビアカハゼさんの細長い体型は後方ほど側扁していて典型的なハゼさんの形をしています・・・クビアカハゼさんは目が大きいのが特徴で体の色は淡い黄色で頭部から尾鰭の付け根付近までに6本の赤い横帯が見られます・・・ダテハゼ属は外見上似通った種類が多数存在しますがクビアカハゼさんは赤い横帯の幅が広いことで同属他種と区別が可能です・・・それにクビアカハゼさんはほほのあたりには青白いそばかすのような斑点がたくさんあります・・・下の写真のクビアカハゼさんはかなり警戒していますね・・・表情からしてあと少し近づいたら巣穴に飛び込んでしまいますね。
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