小笠原総集編(ア行) ダイビング‐フォト‐tsubuankun

Dive-photo まとめ エリア
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  • 北緯20度25分~27度44分、東経136度4分~153度59分の広大な海域に大小30余りの島々が散在するのが小笠原諸島です・・・硫黄島や沖ノ鳥島なども含まれ日本の排他的経済水域(EEZ)のおよそ1/3はこれら小笠原の島々によって確保されています・・・小笠原諸島は東京都に属しますが主島である父島ですら空港がありません・・・アクセスは東京・竹芝桟橋との間に概ね6日に1便運航している定期船のみでまさに太平洋の大海原に浮かぶ離島群と言えます・・・そんな小笠原には太平洋島しょ地域の流れを汲むユニークな踊りやこの島でしか見られない固有の生き物など特異な歴史と文化に自然が豊富な小笠原諸島です・・・2011年6月にユネスコの世界自然遺産に登録された小笠原の海は鋭く落込む黒い岩肌やカラフルなサンゴ礁や熱帯魚が豊富でギンガメアジやイソマグロの群れが行き交う感動の世界が広がっています・・・小笠原近海では20種類以上の鯨類が回遊しておりますがミナミハンドウイルカやハシナガイルカは通年見ることが出来ます・・・12月末頃からはザトウクジラが繁殖・子育ての為に遠く北の海からやって来ます・・・また日本最大のアオウミガメの繁殖場でもあり海の中では成長したアオウミガメが悠然と目の前を通り過ぎていきます。

小笠原村観光協会 (ogasawaramura.com)

時刻表・運賃│小笠原海運 (ogasawarakaiun.co.jp)

ははじま丸(父島~母島間) 時刻表│小笠原海運 (ogasawarakaiun.co.jp)

  1. 堂々としたなかなかの迫力あるアカイセエビさん! 小笠原
  2. アカエイさんの仲間は種類が多い上にかくれんぼ上手!
  3. このアカハタさんどこかで喧嘩でもしたのでしょうか?
  4. ウケグチイットウダイさんの一番の特徴が見えません!
  5. もしかしてキセンアカヒメジさん?やっぱりアカヒメジさん?
  6. アジアコショウダイさん達が待ってるのはもしかして?
  7. アジアコショウダイさんは自分が子供の頃のこと覚えてますか?
  8. アズキハタさんだったんですね?ハタさんは種類が多すぎです!
  9. アラメサンゴガニさんとアミメサンゴガニさんってここが違う?
  10. ウマズラハギさんが割り込んできてアカハタさんが仏頂面?
  11. クチジロのイシガキダイさんはもしかしてシガテラ毒持ってる?
  12. イシガキダイさんは老成するとどうして石垣を壊すのかな?
  13. 威風堂々の迫力あるイソマグロさん達! 小笠原
  14. イルカさん達は不思議な行動をしませんか?
  15. イレズミゴンベさんには別種がいるのか?
  16. 巨大なウツボさんのシルエットが・・・小笠原の主現る?
  17. ウミヅキチョウチョウウオさんとトノサマダイさんの違いは?
  18. ウメイロモドキさんはどうして・・・モドキなのかな?
  19. こんな所に恐怖の大王オニダルマオコゼさんが! 小笠原
  20. オニヒトデさん増えすぎるのもほどほどに!
  21. オビクラゲさん教えて!ヴィーナスは帯締めるのかな?

堂々としたなかなかの迫力あるアカイセエビさん! 小笠原

  • 岩陰に蠢くものがいると思ったら小笠原諸島固有種のイセエビ科イセエビ属のアカイセエビさんではないですか・・・アカイセエビさんは水深10~25mほどの岩礁域で暮らしていて岩の隙間などに群れていることがあります・・・第1触角鞍状部にはカノコイセエビさんのような白い帯状模様がなく胸脚の指節を除く各節が青紫色に染まっていて第二腹節背面の溝が側部の溝と連続していないのが特徴です・・・それにしてもついつい美味しそうと思えてしまうイセエビさん達ですが全世界の熱帯から亜熱帯にかけて分布しています・・・イセエビさんの中には水深数百mの深海に生息するものもいますがほとんどのイセエビさんは浅い海で暮らしています・・・イセエビさん達は体長10cmを超えるものが多く触角を除いた体長が50cmに達するニシキエビさんなどもいます・・・イセエビさんの体つきは太短い円筒形で棘や突起が多い頑丈な外骨格に覆われています・・・また体のみならず歩脚と第2触角も外骨格が発達し太く強靭な構造となっています。
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  • イセエビ属の中で日本近海で見られるのはこの写真のアカイセエビさん以外には全身暗赤色で体長30cm程度の代表的なイセエビさんがいます・・・またイセエビさんに似ていますが身体に白や橙色の小さな斑点があって第一触角に7本の横縞のある30cm程度のカノコイセエビさん・・・イセエビさんに似ていて歩脚に白い縦線があり第一触角に縞模様が無い30cm程度のシマイセエビさんもいます・・・また身体は青灰色がかっていて第一触角に7本の横縞があり歩脚は黒白のまだら模様で腹肢と尾は橙色で腹部の節ごとに短い毛が生えた溝のある30cm程度のケブカイセエビさんもいます・・・その他に体色は黒色で頭胸甲に黄色い模様と腹の節ごとに黄色の縁取りがありさらに歩脚には黄色の縦線と腹肢は赤黒の縦縞第2触角の根本と尾の先が赤色の30cm程度のカラフルなゴシキエビさん・・・頭胸甲は水色で突起が橙色で腹部は黒の横縞があり両脇に黄色の斑点が2つずつある第一触角と歩脚は白黒のまだら模様で最大50cmを超えるイセエビ属最大のニシキエビさんがいます。

外骨格が発達し太く強靭な構造の立派なアカイセエビさん

強靭とはしなやかで強いこと柔軟でねばり強く耐久性のある状態

逞しいやタフと同義語としても使えます

人々がさまざまな困難に立ち向かうために必要な資質です

この強靭な身体を手に入れるためには?

体幹を鍛えることが重要なようです

体幹を鍛える事で姿勢改善や腰痛軽減や呼吸改善が期待できます

でも身体だけでなく精神の強靭さも重要です

柔軟で粘り強い精神は困難にも対応できます

簡単には諦めない強い意志で何度でも挑戦を繰り返す

最後まで諦めずやり通す強いその意思

心と体をバランスよく鍛えることが大切ですね

アカエイさんの仲間は種類が多い上にかくれんぼ上手!

  • 砂地に微かに浮き出たような形が見えましたので近づいてみると砂の中から眼だけ出してまるでカエルさんの様にも見えるアカエイさんがいました・・・上手に砂の中に隠れていますがアカエイさんはトビエイ目アカエイ科に属するエイさんで最大幅1.5メートルにもなり体は上から押しつぶされたように平たく座布団のような形をしています・・・座布団の様だと言っても近づくと砂を巻き上げてサッと逃げてしまいますけど・・・左右の胸鰭は緩やかな曲線を描いており吻は尖っていて砂の中に潜っていますが何となくその尖り具合がわかりますかね?
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  • アカエイさんの背面は赤褐色~灰褐色で腹面は白く鰭や尾など辺縁部が黄色~橙色になる点で近縁種と区別ができますが砂の中に潜っているので判別はできませんね・・・また背面に目があり写真の様に噴水孔が目のすぐ後方に開いていて普段は砂底に浅く潜り目と噴水孔と尾だけを砂の上に出しています・・・腹面には鼻孔と口と5対の鰓裂と総排出腔がありますが泳ぐ時は左右の胸鰭を波打たせ海底近くを羽ばたくように泳いでいきますので腹面を見る機会はほとんどありません。
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  • アカエイさんの尾は細長くしなやかな鞭状で背面に短い棘が列を成して並んでいますがさらに中ほどには数10cmほどの長い棘が1~2本並び尾を鞭のように払って刺そうとします・・・この長い棘には毒腺があり刺されると激痛に襲われ数週間も痛みが続いたりアナフィラキシーショックで死亡することもあります・・・その上この棘には鋸歯状の返しもあるので一度刺さると抜くのは難しくアカエイさんが死んでいても毒は消えていないそうです・・・死んだアカエイさんだから大丈夫と安心はできませんね・・・アカエイさんの天敵はサメさんで特にシュモクザメさんによく狙われるそうです・・・毒針もシュモクザメさんには通用しないようでシュモクザメさん独特のT字状の頭で押さえつけられ殴打されてアカエイさんは食べられてしまうそうです。
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このアカハタさんどこかで喧嘩でもしたのでしょうか?

  • こちらをじっと見ているアカハタさんはスズキ目ハタ科に分類されるお魚さんで体長は約30-40cmでハタ類の中では小型とされています・・・アカハタさんの様なハタさんはみんなドテッと大きくなるのかと思っていましたが意外とそうでもないんですね勉強不足でした・・・アカハタさんの体は側扁し他のハタ類同様に楕円形の丸みをおびた体形となっています・・・口は大きく唇は厚めで下アゴが上アゴより前にグッと突き出していてなぜか愛嬌がありますね・・・体の色は赤褐色で体側には濃赤褐色の5 – 6本の横縞があって白い不規則な斑点が散らばっています・・・岩礁の色が明るい海底に棲む個体は体色が薄いものが多いなどアカハタさんは住んでいる環境によってかなり個体差があります
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  • この写真ではよくわかりませんがアカハタさんは背ビレの前半部及び棘条部の縁は褐色で尾ビレの後縁はウチワ状に丸くなっています・・・アカハタさんは魚やカニなどの甲殻類などを食べますが成長するに伴ってタコ・イカなどを好んで食るようになります・・・人間と一緒で大人になると好きなものが変わるんですね・・・写真のアカハタさんは鼻の辺りが傷付いているようですが縄張り争いか?それともどこかでタコさんとでも戦ってきたのでしょうか?・・・アカハタさんは昼間も泳ぎ回っていますが昼行性かどうかは解明されていないそうです・・・また他のハタさんと同様にアカハタさんも雌雄同体で全ての個体はメスとして生まれ2-3年ほどで成熟しオスに性転換するそうですよ・・・このアカハタさんはもうオスになったのでしょうか?・・・ちなみにアカハタさんに似ているアカハタモドキさんは背ビレ棘条部の外縁は鮮やかな赤色で背ビレ軟条部の後縁と尾びれには黒色域がある点で見分けることができます。

ウケグチイットウダイさんの一番の特徴が見えません!

  • おそらくスズキ目イットウダイ科のウケグチイットウダイさんではないかと思います・・・ウケグチイットウダイさんは体の色は銀白色で体側には多数の縦帯があるのですが光の当たらない岩陰の暗がりで目立たないように密かに群れていました・・・せっかくきれいな体をしているのにどうして光の届かないところにいるのでしょうか?・・・そこでフラッシュを当ててみるときれいな銀色が浮かび上がりウケグチイットウダイさんは見事な存在感をアピールしていました。
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  • ウケグチイットウダイさんはホソエビスさんに似ているのですがウケグチイットウダイさんは背鰭棘鰭膜には大きな黒色斑があるので区別が可能です・・・でも今回のウケグチイットウダイさんはヒレを閉じているので残念ながらよくわかりません・・・でも畳んでいるひれが何となく黒いように見えますよね・・・体はやや長くて側扁し吻も長く口は小さいのですが下顎は上顎よりも長く受け口になっています・・・このことからこのウケグチという名前が付けられています・・・前鰓蓋骨の後縁に1本の棘があり尾びれは深く切れ込んでいます。
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もしかしてキセンアカヒメジさん?やっぱりアカヒメジさん?

  • キセンアカヒメジさんはカリブ海で見られるスズキ目ヒメジ科のお魚さんでアカヒメジさんによく似ています・・・口の下にヒゲがあって砂の中をほじって餌を探しますが昼間は岩陰に群れを作ってじっとしていることもあります・・・写真のお魚さんはアカヒメジさんにしては黄色い線が明確ですしもしかしてキセンアカヒメジさんなのでしょうか?・・・それともやっぱりアカヒメジさんなのでしょうか?・・・写真を撮った場所からしてアカヒメジさんだと思いますが小笠原には固有種が多いですし意外なお魚さんやちょっと変わったお魚さんもいますのでもしかしてねえ?
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  • アカヒメジさんの大きさは20cmほどで背中は赤みを帯びた橙色でお腹は白くなっていて鰭は黄色く体の側面には一本の黄色の縞が入りますがお亡くなりになると和名の通り体は赤くなります・・・アカヒメジさんは泳いでいる時も興奮すると赤くなるそうですが私はまだお目にかかれていませんというか気づいていないだけかもしれませんが・・・また夜になり海底に降りて甲殻類などの餌を探し始めると興奮してしまうのか赤くなるそうですので本来は赤なのかもしれません・・・昼は群れでサンゴ礁の外縁部に浮いてボーっと静止していることが多いようですその時は赤くないので気持ちが落ち着いているということでしょうか?
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  • ヒメジさんの仲間は海底で髭を使ってゴソゴソ活動しているものですがアカヒメジさんのような整然とした群れをつくる種類はヒメジさんの中では珍しいです・・・ちなみにヒメジさんの全長も20cmほどで体は前後に細長く側扁し体は淡赤色ですが濃色の横帯や斑が出ることもあります・・・特に休息時や夜は昼間と色彩が異なっているそうなのですが下顎の下面には黄色のあごひげが2本あって何ともかわいいお魚さんです・・・ヒメジさんは海底からはほとんど離れず感覚器となっているこのあごひげで砂底を探りながら泳ぎまわり砂の中に潜む甲殻類を探し当てて食べるのです・・・下の写真だとアカヒメジさんかなと思いますが上の写真では黄色い線が鮮やか過ぎると思いませんか?・・・光の当たり具合が違うだけでしょうか?もしかして!!
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アジアコショウダイさん達が待ってるのはもしかして?

  • アジアコショウダイさんは体長50cm以上に成長するスズキ目イサキ科コショウダイ属のお魚さんです・・・各ヒレは黒く成魚になれば写真のように腹部以外の全身に細かい黒色斑がたくさんあって顔つきもなかなか堂々とした雰囲気のお魚さんです・・・でもアジアコショウダイさんは幼魚の頃は全く色彩や形が異なり本当に親子なの?と疑いたくなるくらい可愛いおチビちゃんです・・・アジアコショウダイさんの幼魚は黒色の体に白色鞍状斑が複数あってパンダのような色合いをしていて成魚に見られる小さな黒点はありません・・・おチビちゃんは大きく団扇のような尾をフリフリと振ってあどけない泳ぎ方をしています・・・アジアコショウダイさんは小笠原諸島では個体数が非常に多く群れでいることもしばしばあり食べるととても美味しいそうです。
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  • アジアコショウダイさんが3匹仲良くサンゴさんの上でのんびりホバリングしていますが休憩中なのでしょうか?それとも瞑想にでも耽っているのでしょうか?・・・アジアコショウダイさんの眼の雰囲気から何かを探しているようで「何処どこどこ~?」って言っているようです・・・「あれ今日はいないのかな?・・・せっかくやって来たのに~!・・・身体が何だかむずむずするんだけどなあ!」といった感じで確かに何かを待っているようですね・・・アジアコショウダイさんは何を期待してホバリングしながら待っているのでしょうか?
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  • お!アジアコショウダイさん達が待ちに待った期待の方々がやってきましたね!・・・そうアジアコショウダイさんの期待の方々はホンソメワケベラさんです・・・ホンソメワケベラさんがアジアコショウダイさんの鼻の辺りやエラの辺りをツンツンツンとつまみ始めました・・・「あ~そこそこそこ!そこが痒いんだよ~」と恍惚とした顔でアジアコショウダイさんは満足そうです・・・ここはホンソメワケベラさんが店を開いているクリーニングステーションだったようです・・・ホンソメワケベラさん達が一生懸命アジアコショウダイさんの周りでツンツンツンツンと働いていますね。
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  • ホンソメワケベラさんの仲間で日本近海にはホンソメワケベラさん・ソメワケベラさん・スミツキソメワケベラさん・クチベニソメワケベラさんの4種が暮らしています・・・ソメワケベラさんは体長12cm程度で若魚はホンソメワケベラさんに似ていますが成魚は体の前半部が鮮やかな青で後半部が黄色くなっています・・・スミツキソメワケベラさんは体長8cm程度でホンソメワケベラさんに似ていますが和名通り胸びれに大きな黒い斑点があり日本では小笠原や慶良間諸島に分布しています・・・クチベニソメワケベラさんは体長8cm程度で和名通り唇が赤くなっています。
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  • それから全く違う種類なのですがホンソメワケベラさんに擬態したニセクロスジギンポさんという方もいます・・・このニセクロスジギンポさんはホンソメワケベラさんとよく似た体色をもち泳ぎ方も似ているので他のお魚さんはホンソメワケベラさんだと思って近寄ってきます・・・でもこのニセクロスジギンポさんは近寄ってきたお魚さんの寄生虫どころか皮膚や鰓を鋭い歯で食いちぎってすばやく逃げてしまうのです・・・ニセクロスジギンポさんはホンソメワケベラさんと似た体色と行動を身につけることで大型のお魚さんから捕食されるのを防ぎその上食料も手に入れることができるのです・・・賢いというか狡いというかニセクロスジギンポさんは戦略化ですね。

アジアコショウダイさんは自分が子供の頃のこと覚えてますか?

  • アジアコショウダイさんは体長が50cm以上に成長する結構大きなスズキ目イサキ科コショウダイ属のお魚さんです・・・アジアコショウダイさんの体は平たくて体高が高く色は明るい灰色の地肌に暗褐色の斑点が密に点点点々と分布しています・・・幼魚の頃は成魚の頃よりも浅い水深で見られますが稚魚期には白色と黒色の帯が見られパンダさんのような色合いをしています・・・大人と違ってかわいく大きな尾部をフリフリと振ってチョコチョコチョコチョコと踊っています・・・でも成長に従って白色帯は地色として白色から青灰色へと変化し黒色帯もなくなり黒点へと変化していきます・・・子供の頃のようなパンダ色で大きくなったら可愛いかもしれないのに残念です。
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  • アジアコショウダイさんの黒色の小さな斑点は体側の腹部以外に無数というと言い過ぎですが広がっていて各ひれは黒くなっています・・・眼は口よりも上の方にあり眼の上部は黄色みを帯びていて唇は厚めでムッとした頑固おじさんという感じです?・・・コショウダイさんは体側にある黒色の斑点がコショウをまぶしたように見えることが名前の由来ですがアジアコショウダイさんはどうしてアジアと付いたのでしょう?・・・アジアコショウダイさんの名前の由来は分かりません・・・アジアコショウダイさんはインド洋〜太平洋に生息しており国内では相模湾以南で見られますからアジアに固執しているわけではなさそうです。
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  • アジアコショウダイさんはサンゴ礁や岩礁で写真の様に小さな群れを作ることがありますが定置網などで漁獲され食用としても利用されています・・・漁獲量は多くなくコショウダイさんと混同して流通することが多いようです・・・間違えて流通されるなんてアジアコショウダイさんにとっては不本意ですよね・・・またアジアコショウダイさんによく似ていると言われるお魚さんでコロダイさんというお魚さんがいます・・・どちらもスズキ目イサキ科のお魚さんで見た目や大きさも似ているのですがアジアコショウダイさんとコロダイさんの見分け方は斑点の色を見ると分かります・・・コロダイさんは全体的にオレンジ色の斑点ですがアジアコショウダイさんは黒い斑点になります。
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アズキハタさんだったんですね?ハタさんは種類が多すぎです!

  • ユカタハタさんは大きな頭と下あごが突き出した大きな口が特徴でその唇はちょっと愛嬌があり親しみを感じてしまいます・・・さらに体中のひれが大きく発達していて背びれと尻びれが後方に大きく伸びていてうちわ型をした尾びれの付け根にまで達しているのも大きな特徴です・・・下の写真では上半身しか写ってないのでわからないですね・・・この3つのヒレでうまく水を捉えて急な加速をおこない大きな口で一瞬で獲物を捕らえるその姿はまさにスナイパーです・・・体の色は橙色~赤色で成魚の体側には小さな青色斑が散らばっています・・・体側に明瞭な横帯および縦帯の模様はありませんが海中ではたまに白色横帯を出したものが見られ環境によって体の色の変化は激しいようです・・・小さい頃は体の色がキンギョハナダイさんに似て明るいオレンジ色で斑点は無くとても可憐な感じです・・・・ユカタハタさんはメスからオスへと性転換しオスが複数のメスを従えてハーレムを形成します・・・オスは広い縄張りを持っていますがメスはそれよりも小さな縄張りをそれぞれ持っています・・・あれ?よく見たら青点じゃなくて赤点ですね!・・・ユカタハタさんだと思い込んでいました・・・このお魚さんはバラハタさんですか?
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  • バラハタさんはだいたい全長は60cmほどですがなかには全長80cmほどにも成長する大型個体もいます・・・胸びれ・背びれ・尻びれ・尾びれの後端が黄色で各ひれの後端と尾びれの上下の端が長く伸びるので他のハタ類と区別ができます・・・成魚の体色は和名のとおり鮮やかな朱色で全身に赤色の小さな斑点がありますが地色が朱色ではなく褐色の個体もいます・・・幼魚は白・緑・ピンクなどさまざまな色をしていてベラさんに似ていますが目から尾びれの上まで太い黒色の帯があることは共通しています・・・成長するにしたがって黒い帯が消え全身が赤や褐色に変化していきます・・・でもこの写真のハタさんと特徴が違いますね!・・・この写真のハタさんはアズキハタさんですか?・・・アズキハタさんはインド洋や太平洋などに分布していて国内では琉球列島や小笠原諸島などの南日本で暮らしています・・・体形は長い楕円形で側扁していますがマハタさんに比べると頭部は低くて細長くなっています・・・口は大きく上顎の後縁は眼の後縁をかなり超えていて体の色は褐色を帯びていて名前のように体全体にはアズキ色の暗色の斑が密生し淡色の縦帯が見られます・・・この写真のお魚さんはアズキハタさんのようですね。
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  • ハタさんの仲間にはマハタ・バラハタ・クエ・タマカイ・アカハタ・サラサハタなど16属約175種もあります・・・熱帯から温帯の浅い海に広く暮らしていてほとんどの種類は岩礁やサンゴ礁にいますが水深200m以深の深海にいるものもいます・・・成魚の大きさは全長10cmそこそこの種類から全長2mを超える大型種まで様々で多くの種類が雌性先熟の性転換を行うので大きく成長した個体のほとんどはオスと言えます・・・形態上の特徴としては口が大きくて下あごが上あごより前に突き出ることと体に対する頭とひれの割合が大きいこと体の断面は下がふくらんだ楕円形であることなどが挙げられます・・・体の色は種類や成長段階によって非常に多彩で赤・橙・黄・青・灰色などがあり水玉模様・大小の斑点やしま模様など様々です・・・ハタさん達は単独で生活しほとんどの種類は海底近くをあまり離れずに生活していますが中にはバラハタさんのように底から離れて泳ぐものもいます・・・基本的には小魚を主食とするが大型の軟体動物(タコ、イカなど)を捕食することもあります。

アラメサンゴガニさんとアミメサンゴガニさんってここが違う?

  • アラメサンゴガニさんは水深は1〜20mぐらいのサンゴ礁の礁原や礁斜面に住んでいてミドリイシ類やハナヤサイサンゴ類の枝の合間で下の写真の様に見られます・・・アラメサンゴガニさんはサンゴさんの枝間に棲まわせて貰いながらサンゴさんが分泌する粘液などを食べて生活しています・・・賄いつきの下宿にタダで住んでいるようなアラメサンゴガニさんですがその代わりと言ったら何ですが外敵から勇敢にもサンゴさんを守っているのです・・・サンゴさんの天敵とも言えるオニヒトデさんがゴソゴソゴソとサンゴさんを襲って来た時はこんなに小さなハサミを武器に立ち向かい撃退するのです・・・アラメサンゴガニさんは体の地色は赤褐色で甲やはさみ脚には白色の斑点が散在し歩脚には白色の横縞があります・・・同じようなところに住んで同じような活躍をしているアミメサンゴガニさんは体の色は橙色で甲羅やハサミ脚にはキレイな赤い網目模様がありますが歩脚には模様はなく山吹色です・・・甲は平たく額に弱い波状の4本の尖ったところがあり網目模様は個体の成熟度により粗さに変化があって若いほど大きく粗くなっているそうです・・つまりアラメサンゴガニさんとアミメサンゴガニさんの外見はよく似ていますが歩足に縞があるかどうかの違いが大きいようです。
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  • 他によく似たカニさんで白と赤をが逆転したような色合いのオオアカホシサンゴガニさんがいます・・・このカニさんも水深1~20mのミドリイシ類やハナヤサイサンゴ類の枝の間に住んでいて体の色は白く約200個の明るい赤点で全身が覆われています・・・誰が200個って数えたのでしょうか?・・・眼は黄緑色をしておりハサミ脚の指部はクリーム色で額には4つの突起があり中央の1対は三角形に尖り外側の1対は幅広で斜め外側に向けて突出しています・・・小笠原諸島や奄美大島以南から東南アジアやインド洋・西太平洋に分布しています。・・サンゴガニさんの仲間は生きたサンゴさんにしか住めないのでサンゴさんがなければそこにサンゴガニさんの姿はありません・・・そのうえ彼らは種ごとにある程度住居にするサンゴさんのグループが決まっているそうです・・・サンゴさんの住み心地が違うのか?分泌される粘液の味が違うのか?よくわかりませんがやっぱり好き嫌いがあるんですね。

ウマズラハギさんが割り込んできてアカハタさんが仏頂面?

  • フグ目カワハギ科に属するウマズラハギさんは体長25cmくらいで体型はカワハギさんに比べるとやや細長くなっています・・・このウマヅラハギさんはカメラ好きなのか写真を撮ってもらおうと無理やりフレーム枠に入ってきましたね・・・ピントもややウマズラハギさんに合ってますしアカハタさんが迷惑そうです・・・ウマヅラハギさんの体の色はやや薄い青灰色ですが個体差がありヒレは緑青色で写真では棘は折りたたんでいますが後頭部に一本の大きなトゲがあります・・・顔面は長く馬の顔を連想させることからウマヅラハギさんの名前になりましたが皮膚がザラザラしているためヤスリウオさんの別名もあります・・・アカハタさんもウマヅラハギさんが無理やりすり寄って来たのでザラザラが痛くて避けたのかもしれませんね・・・ウマヅラハギさんはカワハギさんよりやや沖合の深場で暮らしていて海底から中間層を群れで泳いでいます・・・雑食性でなんでも食べますが特にクラゲさんが好物でエチゼンクラゲさんなどの巨大クラゲさんを集団で襲い強力な歯で剥ぎ取って食べてしまいます・・・クラゲさんも平和にユラユラユラと浮かんでいたのにウマズラハギさん達が集団で襲ってきて咬みちぎられるなんて不幸ですしあまりその場面は想像したくないですね。
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  • カワハギ科はフグ目に所属していますが27属もありカワハギさんやウスバハギさんなどを中心に約110種が世界中の熱帯から亜熱帯域で暮らしています・・・体はモンガラカワハギさんのように強く側扁したひし形で不規則な模様のある種が多いのですがヒレは柔らかく胸ビレは小さく尾ビレは扇形をしています・・・背ビレ棘の1本目は非常に強く収納することが可能ですが2本目の背ビレ棘は埋没しているか非常に小さく1本目の支えとなると考えられています・・・眼は比較的上方に位置していて口は小さく先細りの尖った吻部の先に位置しています・・・カワハギさん達の口はおちょぼ口なのですが上下の顎に鋭い歯があって獲物を嚙みちぎります・・・鱗は小さく棘のようになっているため鱗が無いようにも見えます・・・鰓穴は小さく腰骨が発達しており他の骨と連動させ動かすことができ腰骨と背鰭を立てて岩の隙間に挟まり捕食者から逃れることができるそうです・・・カワハギさんが上手に岩の隙間に挟まっているところを想像すると面白いですね・・・カワハギさん達のほとんどの種が全長60cm以下なのですがソウシハギさんは1mを超えるそうです。

クチジロのイシガキダイさんはもしかしてシガテラ毒持ってる?

  • 岩陰で鎮座しているのはスズキ目イシダイ科に属する大型の肉食魚のイシガキダイさんですが老成したオスは口の周囲が白っぽくなるためクチジロと呼ばれることもあります・・・下の写真のイシガキダイさんもクチジロに成長していますかね?・・・イシガキダイさんは全身が灰白色の地に大小の黒褐色斑紋で覆われた独特の模様をしていますがこの模様は成長につれて細かくなり特に老成したオスでは斑点が消失して全身が灰褐色になります・・・でもメスは老成しても斑紋がよく残り口の周囲が白くならないのだそうです・・・イシガキダイさんのメスの方達はいつまでたってもお洒落ですね・・・イシガキダイさんは大人になると全長50cm程度となりますが中には90cmを超える老成個体も記録されています・・・ほぼ1mのイシガキダイさんなんて見てみたいものですがきっと威厳がありますよね。
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  • イシガキダイさんの体型は平べったい円盤型で顎が前方に突き出ていてイシダイさんより口が尖っていますが口はイシダイさんと同様に歯が融合していてくちばし状になっています・・・イシガキダイさんは同じような所に住んでいるイシダイさんとの天然交雑も確認されていてイシダイさんの横縞とイシガキダイさんの黒斑の両方が現れているのでイシガキイシダイさんと呼ばれています・・・イシガキダイさんはイシダイさんよりは南方系の暖かい海を好んでいて浅い海の岩礁やサンゴ礁で暮らしています・・・大人になると海底の岩陰や洞窟に潜んだり海底付近を泳ぎ回っていますがイシガキダイさんの特徴であるくちばし状の顎で甲殻類や貝類やウニ類などの頑丈な殻も噛み砕いて中身を食べてしまいます・・・イシガキイシダイさんの産卵期は春で稚魚は流れ藻や流木などに付いて外洋を漂流しますが漂着物に付く小動物やプランクトンを食べながら成長し全長数cm程度になると浅海の岩礁に定着します。
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  • よく言われますがイシガキダイさんはシガテラ毒があるかもしれませんのであまり老成した方達は食べないように気を付けましょう・・・ちなみにシガテラ毒とは熱帯の海洋に生息するプランクトンが産生する毒素に汚染され蓄積した魚介類を食べることで発生する食中毒です・・・シガテラの呼称はキューバに移住したスペイン人がシガと呼ばれる巻貝による食中毒の事をシガテラと称したことに由来しています・・・シガテラを引き起こす毒素はシガテラ毒と呼ばれ20種以上が確認されています・・・シガトキシンは熱に対して安定で毒素は魚の味に影響を与えず煮汁にも溶け出すので一般的な調理では毒素を熱分解できずシガテラ中毒を防ぐことはできないのです・・・一般に中毒症状は1-8時間ほどで発症し消化器系症状や神経系症状が現れこの中毒最大の特徴である冷たさに対する感覚がドライアイスに接触し凍傷に罹ったかのような感覚になる温度感覚異常(ドライアイス・センセーション)や血圧異常や心拍数異常などの循環器障害もあります・・・効果的な治療法は未確立で後遺症の回復は1週間程度の例もありますが重症例では半年から数年程度を要することもあるそうです・・・怖いですね。

イシガキダイさんは老成するとどうして石垣を壊すのかな?

  • イシガキダイさんはスズキ目イシダイ科に属するお魚さんの一種で熱帯・亜熱帯域に住んでいる大型の肉食魚です・・・イシガキダイさんの成魚は普通全長50cm程度ですが中には90cmを超える老成個体も記録されているそうです・・・想像するにそれだけ大きいとまさに主の様でなかなかの迫力ですよね・・・体型は円盤型で平べったく顎が前方に突き出ておりよく似たイシダイさんより口が尖っていて体高が高くなっています・・・口はイシダイさんと同様に歯が融合しくちばし状になっていて鋭いので咬まれないように注意しましょう・・・全身の色は灰白色で大小さまざまな黒褐色の斑紋で覆われていて独特の模様をしています・・・この模様が石垣を思わせることから「イシガキダイ」という名前がついたそうです・・・でも私には石垣というより網目の様に見えるのですが如何でしょうか?・・・ただこの模様は成長につれて細かくなり特に老成したオスでは斑点が消失し全身が灰褐色になります・・・下の写真のイシガキダイさんは斑点がはっきりしていて大きさもやや小ぶりなので若者といった感じですかね・・・また老成してくると口の周囲が白っぽくなるため「クチジロ」とも呼ばれていますがメスは老成しても斑紋がよく残り口の周囲が白くならないそうです。
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  • イシガキダイさんはイシダイさんよりやや南方系に住んでいますが同じような浅い海の岩礁やサンゴ礁の岩陰や洞窟に潜んだり海底付近を泳ぎ回っていますのでイシダイさんとの天然での交雑も確認されています・・・交雑したお魚さんはイシダイさんの横縞とイシガキダイさんの黒斑の両方が現れるそうです・・・イシガキダイさんの食性は肉食性で甲殻類や貝類やウニ類などの底生生物をくちばし状の顎で噛み砕いて豪快に食べています・・・イシガキダイさんの産卵期は春で分離浮性卵を産み孵化した稚魚は流れ藻や流木などに付いて外洋を漂流し漂着物に付く小動物やプランクトンを食べながら成長していきます・・・全長数cm程度から浅海の岩礁に定着しますがイシダイさんより成長が速くより大型に育つと言われています。

威風堂々の迫力あるイソマグロさん達! 小笠原

  • 小笠原の父島から船で2時間近くかけてやってきた嫁島のマグロ穴というポイントに潜ってきましたが居ました居ました立派な群れが・・・スズキ目サバ科イソマグロ属のイソマグロさん達が潮の流れなんか俺たちには関係ないやとでも言うように悠々と泳いでいました・・・流石イソマグロさん達ですね・・・ちょっと海が濁っていてその姿を綺麗には見ずらかったのですがイソマグロさんは成魚で全長1mほどに成長します・・・中には2mにも達するものもいるそうで今回も結構大きな個体もいて正に威風堂々という言葉がぴったりのイソマグロさん達でした・・・その他にもネムリブカさんやウミガメさんやヨスジフエダイさんの群れやウメイロモドキさんの群れなどが乱舞していて圧巻のポイントでした。
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  • ちなみにイソマグロさんはマグロという名前が付いていますがイソマグロ属をこの1種のみで構成する所謂マグロさんの仲間とは属が異なっているのです・・・イソマグロさんはマグロ類よりも下顎が厚くがっしりしており顎には鋭い歯が並んでいます・・・イソマグロさんの体型は前後に細長く鱗は目の後ろと胸鰭から側線周辺にしかありません・・・また側線は体の後半部で波打っており体色は背側がくすんだ藍色で腹側が銀白色をしていて近縁のハガツオさんとは背中に縦線模様が無い点で区別ができます・・・下から覗くイソマグロさんの雄姿に見とれながらシャッターを押していたのですがなかなか近づいてくれないし透明度もそんなに良くなかったので綺麗に撮れませんでした・・・と言い訳をしてしまいました。
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  • ダイビング中に見かけるマグロさんはほとんどの場合はこのイソマグロさん達ですがその姿は貫禄があって憧れちゃいますね・・・マグロさんというと美味しそうに見えますが実はイソマグロさんは身にしまりがなく味は残念ながらいまいちだそうです・・・イソマグロさんは潮の流れのある所に居ますがタカサゴさんなどの群れを追いかけている姿はその速さと力強さと迫力はなかなかのものです・・・かなり怖い顔をして正に大砲の様にドーンという泳ぎをする立派なイソマグロさんですが警戒心がとても強くなかなか近づくことができません・・・特にダイバーの泡を嫌うため嫁島のマグロ穴でイソマグロさんの群れに近づく場合には壁際を進んで泡を見せないようにする必要があります。
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力強く堂々とした雰囲気を持つ意味の威風堂々

イソマグロさんはその言葉がぴったりのように感じます

この貫禄は何処から来ているのでしょうか?

やはり数々の修羅場を潜り抜けてきたのでしょうか?

ちなみに反対語は小心翼々または細心翼々

小心者で気が小さくいつもびくびくしている様

元々は慎み深く礼儀正しい様子を指していましたが

転じて気が小さく遠慮がちで控えめという意味になりました

私も小心翼々ではなく威風堂々とできるように

失敗を恐れずそれを経験値として積み重ね

修羅場を潜り抜けることで威風堂々としていたいものです

イルカさん達は不思議な行動をしませんか?

  • イルカさんを海で見つけるとなぜかうれしくなる私ですが今回もイルカさん達がボートに遊びに来てくれました・・・イルカさんは体温を保つために体は厚い皮下脂肪で覆われていてすべすべした体の中にいつもダウンを着ながら泳いでいるようなものですね・・・泳ぐ速度は最高で時速30kmほどあって素早く泳ぎまわったり飛び跳ねたりしています・・・イルカさんは頭頂部に息をするための1つの噴気孔をもっておりそこで呼吸をしますが1回の息継ぎで15分間潜れるそうです・・・海に住む哺乳類として長いのか短いのか何とも言えませんがちなみにクジラさんは1回の息継ぎで1~2時間潜っていられるそうです。
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  • イルカさんは一度も泳ぐのをやめず息継ぎもきちんとしながら常に泳ぎ続けている事からかつてはイルカさんは全く眠らないのではないかと言われていました・・・でもイルカさんは半球睡眠の能力を持つことが分かってきており右の脳が眠っている時は反対の左目を逆に左の脳が眠っているときは右目をつむりながら泳ぐのだそうです・・・凄い能力ですね・・・こんなことが人間にもできれば世界が変わるかもしれないですね。
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  • 体形は紡錘状で水の抵抗性が少なく背に鎌形あるいは三角形の背びれを持っている種類が多いのですが背びれがほとんどない種類のイルカさんもいます・・・ちなみに背びれのないイルカさんにはセミイルカさんやスナメリさんがいます・・・イルカさんの歯はおよそ80本で食べるときは丸飲みで魚類やタコ・イカなどの頭足類などを食べます・・・水分はあくまでも食料の魚類などから摂取するそうです・・・一般的にハクジラ類のうち比較的小型の種類を総称してイルカさんと呼ぶことが多いようですがその境界や定義についてははっきりしていないようです。
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  • イルカさんは単独で行動するケースもたまに見受けられますが複数匹で群をなして行動することが多いようです・・・今回も好奇心旺盛なイルカさん達が数匹でボートに近づいてきて人なつっこく行動していましたよ・・・自分たちとちょっと違うあまり泳ぎのうまく無い人間が一生懸命泳いでいるなあって様子を見ていたようです・・・ちなみにイルカさんは体重に占める脳の割合が人間に次いで大きいことからイルカさんの知性の潜在的可能性が古くから指摘されていました・・・しかし科学的根拠から脳のサイズのみから知性のレベルを判断するのは早計であるとのことです・・・でも私はやっぱりイルカさんは頭がいいような気がします。
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  • イルカさんは噴気孔付近から出すクリック音を使って同種の個体同士でコミュニケーションする可能性が指摘されています・・・またイルカさんは高い周波数のパルス音を発して物体に反射した音からその物体の特徴を知る能力を持っていますし更にその特徴を他の個体にパルス音で伝えたりとコミュニケーションもしています・・・でもイルカさんは残念なことに人間のようないじめも行うこともわかっております・・・お魚さんなどを集団で噛み付き弱らせ弄んだ挙句食べずに捨てたり小さなイルカさんなどを集団で噛み付き殺してしまうなど集団的な暴行行為も行うそうです・・・まだまだ謎が多いイルカさん達ですね。
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イレズミゴンベさんには別種がいるのか?

  • イレズミゴンベさんはゴンベさんの仲間では大型で全長は30cmほどにまで成長しますのでちょっと「ゴンベちゃん」という感じではないですね・・・結構大きいんですよ!・・・ゴンベさんというと小さいのに胸びれでしっかりと大地を踏みしめて辺りに睨みをきかしているかわいいイメージでしたが・・・このイレズミゴンベさんはどちらかというとハタさんの小ぶりといった感じでどっしりと辺りに本当に睨みをきかせています・・・下の写真のイレズミゴンベさんも「俺の縄張りを邪魔しているものがいないか?」と鋭い視線で睨みをきかせています。
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  • イレズミゴンベさんは底生性で水深20m以浅のサンゴ礁に住んでいて体には多数の小黒点があって体側中央付近には1対の白色斑がはいります・・・イレズミゴンベさんはどうしてポツンと身体の色と全く違う白色斑があるのかわかりませんがこの目立つ白斑斑がイレズミのいわれですかね・・・イレズミゴンベさんは小型の魚類や甲殻類を主な餌として食べていますがこれだけ身体が大きいと他のゴンベさんと違ってガツガツ食べそうです・・・よく見えませんが歯も鋭そうな気がします。
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  • このイレズミゴンベさんは体色が異なる二つの形態を持つことが知られています・・・一つは明るい体色に黒い斑点と白いラインがあるパターンです・・・もう一つは全身が濃い灰色に黒の斑点と一つの大きな白の斑点があるパターンです・・・今回の写真のイレズミゴンベさんは全身が濃い灰色に黒の斑点と一つの大きな白の斑点があるパターンですね・・・日本では南西諸島と小笠原諸島などで見られます・・・このふたパターンは全然見た目が違うのでかつてはそれぞれ別種とされていました・・・見た目からして納得です。
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  • 上の写真のイレズミゴンベさんは眼付が悪くて狂暴そうですが下の写真の正面からのイレズミゴンベさんはちょっととぼけた感じがあって愛嬌がありますね・・・胸びれは他のゴンベさんと比べるとちょっと短いような気がします・・・他のゴンベさんはもう少し長くてしっかりと岩の上で身体を支えているようですがこのイレズミゴンベさんは身体がでかいからでしょうか?・・・胸びれがとどかずにお腹で岩の上に乗っかっているようです。
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巨大なウツボさんのシルエットが・・・小笠原の主現る?

  • 洞窟の岩陰にシルエットだけが浮き上がりよくよく見ると巨大なウツボさんの影でした・・・今までいろいろな所で大きなウツボさんも見てきましたがこんなに大きなウツボさんは初めてで凄い迫力と不思議な魅力がありました・・・何年くらいここで生き続けているのでしょうか?・・・ウツボさんの寿命は結構長く40年ぐらいは生きるものもいるそうです・・・この写真のウツボさんはもしかして小笠原の主ではないしょうか?・・・長い間ここで様々な仲間たちの営みを見続けてきたんでしょうね。
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  • ウツボさんの大きさは普通全長1メートル前後が多いのですがこのウツボさんはもっと大きそうです・・・頭の部分しか見えないので長さはわかりませんがとにかく太いです・・・美味しいものをたくさん食べてきたんでしょうね・・・ウツボさんは腹ビレ胸ビレが退化していて背ビレ・尾ビレ・臀ビレが一繋がりになっています・・・体の色は種類によって様々で多くは生息環境に応じた保護色をしていますが中にはトラウツボやハナヒゲウツボのように鮮やかな体色のものもいます。
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  • ウツボさんの歯が鋭いのはご存じのとおりですが獲物を捕えるための口の奥に食べたものを食道に進めるための「咽頭顎」を持っています・・・もしかしてウツボさんはあのエイリアンのモデルでしょうか?・・・ウツボさんは自分より大きな敵が近づいた時は大きな口を開けて威嚇しますが見た目のイメージと違い臆病な所もあって人間から無用な攻撃や接近をしない限りは積極的に咬みついてくることはほとんどありません・・・でも咬みつかないというわけではないので十分気を付けましょうね。
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  • ウツボさんは温暖な地域の浅い海で暮らしていますが表皮が湿っていれば粘膜を介した皮膚呼吸もでき30分ほどは水中でなくても活動が可能なのです・・・強力な嗅覚で潮だまりに這い上がってきて小魚を狩ったり岩場で魚をさばいている釣り人のところへ上がってきたりすることがあるそうです・・・巨大なウツボがウニョウニョと這い上がってきたらちょっと怖いですよね・・・でも基本的には巣穴からあまり動かず岩陰に潜んで獲物を待ち伏せをしています・・・ウツボさんは肉食性で小動物を大きな口で捕食しますが特にタコさんが大好きです・・・ウツボさんはイセエビさんと仲良しでイセエビさんの天敵であるタコさんからイセエビさんを守る反面タコさんがイセエビさんに吊られて寄ってきたところをしめしめと食べるのです・・・海の悪魔と呼ばれるタコさんにとっては天敵です。
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ウミヅキチョウチョウウオさんとトノサマダイさんの違いは?

  • ウミヅキチョウチョウウオさんは全長18cm程度の卵円形で平べったい形をしていて身体の色は淡い黄褐色や黄色で体側に青白く縁取られた黒色の紋があります・・・下の写真ではよく見ないと黒色紋の青白い枠はわからないですね・・・また眼を通る黒色の横帯が見られますがこの帯も青白く縁取られています・・・その他エラから臀びれにかけて斜めの青白い帯が2本あり尾びれの縁は白っぽくなっています・・・名前の由来は斜めの帯を水平線に体側の黒斑を月に見立てたものによると言われています・・・なかなか風流な名前ですよね。
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  • ウミヅキチョウチョウウオさんに外見上よく似たトノサマダイさんがいますが黒い斑紋に違いがあります・・・ウミヅキチョウチョウウオさんの黒い斑紋の周囲には青の輪がありますがトノサマダイさんの黒い斑紋には青の輪がなく滲んでいます・・・トノサマダイさんの背びれや尾びれ基部や臀びれの縁は黒くなく尾びれは黄色です・・・それからウミヅキチョウチョウウオさんの幼魚はサンゴさんのポリプを食べますが成魚になると雑食性となり底生動物なども食べるようになります・・・水深5-30mのサンゴ礁や岩礁域で生きてい数尾で群れていることが多いようですが性格は臆病です。

ウメイロモドキさんはどうして・・・モドキなのかな?

  • ウメイロモドキさんはタカサゴ科に属していますがフエダイ科のウメイロさんに似ていることから科が違うのにこのような名前が付けられました・・・ウメイロモドキさんは「もどき」と付けられてどういう気持ちなのでしょうか?・・・ウメイロモドキさんは胸びれの基部にはっきりとした黒色の斑が見られるほか背びれや尻びれが鱗で覆われていているところがウメイロさんとの違いです・・・でもダイビング中は胸びれ基部の黒い斑はわかりそうだけどウロコなんてわからにですよね・・・体長は40cm程度にまで成長し体形は紡錘形で尾びれは二股に分かれています・・・口は小さく突出し餌を飲み込むために前方にびよーっと伸ばすことができます。
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  • ウメイロモドキさんの背中の色は鮮やかな青色と黄色ですが年を重ねていくにつれ黄色の部分が背びれと尾柄に縮小していきます・・・言われてみれば確かにそれぞれ背中の黄色の部分の長さが違いますね・・・そしてこの艶やかなブルーとイエローのウメイロモドキさんなのですが死んでしまうと濃い紫色に変色してしまいます・・・釣りあげられたウメイロモドキさんは全く別の種類のお魚さんの様です・・・ウメイロモドキさんは水深5~50m程の沿岸のサンゴ礁域や岩礁域で動物プランクトンや小型の甲殻類などを食べながら大きな群れを作って生活しています。
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  • ウメイロモドキさんは昼行性の生物で上の写真の様に集団で生活していますがイエローバックフュージラーさんなど他のタカサゴ科のお魚さん達とも群れを成します・・・結構仲良く泳いでいますが弱い者同士生き抜くために力を合わせて知恵を絞っているのでしょうか?・・・ちなみにイエローバックフュージラーさんはモルディブなどではよく見かけるお魚さんです・・・イエローバックフュージラーさんはウメイロモドキさんによく似ていますがウメイロモドキさんの様に黄色の部分が魚齢によって変化しません・・・それと目の間の前額部から尾びれ・背びれまで黄色・・・つまり黄色の帯が頭まであるまさにイエローバックなのが特徴です。
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  • 上の写真のウメイロモドキさんはグルクンさんと仲良く泳いでいますね・・・グルクンさんは大きくなると30cmほどの大きさになりますが体型は細長くスマートで体に2本の線が入っているのが特徴です・・・ 尾びれが2つに飛び出した形をしていてその先が黒いのもグルクンさんの特徴です・・・そのほかグルクンさんは刺し身でも食べることができますが身の痛みが早いお魚さんなので刺し身はグルクンさんが穫れる場所の近くでしか味わうことができません・・・ 揚げ物や塩焼きにしてもとても美味しいグルクンさんは海の中で泳いでいる時は青いお魚さんですが釣り上げるとその体は赤くなってしまいます・・・これはグルクンさんが釣り上げられて興奮している証拠ですので色が違うからと言って違うお魚さんということではないのです。
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  • ウメイロさんはウメイロモドキさんに比べ深いところに住んでいるのでダイビング中に見る機会は比較的少ないようです・・・ウメイロさんの名前は熟した黄色い梅の実の色からつけられていてウメイロさんもウメイロモドキさんもとても美味しいお魚さんです・・・ウメイロモドキさんの特徴は口がやや尖っていて胸びれの付根に黒い斑があります・・・また綺麗なコバルトブルーの身体に背ビレは黄色で腹ビレや腹ビレや尻ビレが真っ白で暖かい水温が好きなのがウメイロモドキさんです・・・ウメイロさんは顔が丸く身体の色は濃い青色で背ビレ先端の下まで幅広い黄色帯になっています・・・ウメイロさんの背ビレや腹ビレや尻ビレはスケルトンになっていて暖海系ですがやや低い水温が好きなようです。
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こんな所に恐怖の大王オニダルマオコゼさんが! 小笠原

  • 岩の間で何かが動いたような気がしたので近づいてみると何とカサゴ目フサカサゴ科オニダルマオコゼ属のオニダルマオコゼさんではないですか・・・オニダルマオコゼさんは熱帯域のサンゴ礁など浅い海で暮らしていて日本近海では小笠原や奄美大島や沖縄周辺にいます・・・オニダルマオコゼさんの体長は40 cm程度で全身がコブ状の突起やくぼみに覆われていてパッと見ただけでは何処が顔なのか何処が口なのかよくわからず正に岩そのものに見えます・・・オニダルマオコゼさんは他のオコゼ類と同様に肉食性で小魚や甲殻類を捕食しますが浮袋を持たない底生魚で海底で動かずじっと獲物を待っています・・・獲物となるお魚さん達もここまで見事に擬態されると食べられるまで気が付かないですよね・・・ちなみに下の写真では上の方に口があります。
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  • オニダルマオコゼさんの背鰭の棘は毒があり非常に強力な神経毒であるストナストキシンを分泌するのです・・・このストナストキシンはハブ毒の30倍も高い毒性を持っていて刺されると関節痛や呼吸困難・心肺機能不全・血圧低下などの症状が現れる事があります・・・オニオコゼ亜科の仲間はすべて背鰭に毒腺を持っていますがオニダルマオコゼさんはとりわけ毒性が強く刺された人を死に至らしめることもあるのです・・・またオニダルマオコゼさんの棘は非常に硬く鋭いためゴム製のビーチサンダルやマリンブーツでは踏み抜く可能性があります・・・オニダルマオコゼさんは積極的に人間を襲うことはないので恐れ過ぎることは無いのですがオニダルマオコゼさんの存在に気がつかずに誤って踏んでしまわない様にだけは最大限注意しましょう。
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  • オニダルマオコゼさん以外にも気を付けるべき毒のあるお魚さんはたくさんいますがゴンズイ玉で有名なゴンズイさんも刺されると痛みや腫れを引き起こすことがありますしクサフグさんも体表に毒を持っているので誤って触れると中毒症状を引き起こすことがあるそうです・・・やっぱり知識は蓄えておかないといけないですね・・・オニダルマオコゼさんは日本では高級料理の食材としても知られていて確かに美味しいとされていますが食べる際には専門家の指導を仰ぐ方がベターだと思います・・・棘が刺さると大変ですからね・・・ちなみに上の写真では上の方にムッとした口がありますが下の写真は正面から撮ったもので下に口があり眼もわかりやすいのではないでしょうか?
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オニダルマオコゼさんは毒を持っています

毒は生命活動に不都合を起こす物質です

でも毒は生物によって異なる影響を与えます

例えばフグ毒は人間には致命的でもフグ自体には害を及ぼさない

毒と薬は表裏一体であり紙一重でありその境界は曖昧

薬は病気や傷などを治し健康を保持します

抗生物質は人にはほとんど害がなく細菌には毒となります

まだまだ可能性のある不思議な世界です

マウイ島のマウイイワスナギンチャクというイソギンチャク

オーストラリアウンバチクラゲというクラゲ

世界で初めて毒を持つ鳥として発見されたスグロモリモズ

モウドクフキヤガエルやカバキコマチグモなど

世界には様々な強力な毒を持った生物たちがいます

近い将来強力で素晴らしい薬ができることを期待します

オニヒトデさん増えすぎるのもほどほどに!

  • オニヒトデさんは約15-30cmの大型のヒトデさんで多数の腕を持ち全身がトゲトゲで覆われていて名前もそうですがなんとも恐ろしい形をしています・・・オニヒトデさんはサンゴ礁で暮らしていてサンゴさんを餌としていますがサンゴさんを食べる時はなんと口から胃を裏返して広げサンゴさんに押し付け消化吸収を行うそうです・・・胃を外に出してサンゴさんを消化吸収するなんてサンゴさんもたまったものではないですね・・・オニヒトデさんの寿命は6~8年くらいで通常はミドリイシ類やコモンサンゴ類等の成長が早いサンゴを好むためサンゴ礁の多様性を維持する役目を負っているとも考えられています・・・でも数年に一度大発生することがあって成長の速いミドリイシ類やコモンサンゴ類を食べ尽くし成長の遅いサンゴさんまで食べるためサンゴ礁環境の保全上有害とされています・・・オニヒトデさんも増えすぎて環境バランスを崩してしまうのは如何なものかと思います。
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  • この大発生に関して自然の長期サイクルによるとする説と人間の環境破壊によるものとする説がありますが富栄養化がオニヒトデ幼生の餌である植物プランクトンを増殖させ大発生につながるとする説が最も有力視されています・・・またオニヒトデさんは汚染に強いこととあいまって大発生のサイクルが短くなっているという指摘もあります・・・またオニヒトデさんの体表面には多数の有毒の棘が生えておりこれが人の皮膚に刺さると激しい痛みを感じアナフィラキシーショックによって最悪の場合死に至ることもあるそうです・・・刺された時の対応はなるべく早くポイズンリムーバーで血液を吸引し後に温湿布で患部を温めすぐにお医者さんへ行きましょう・・・そんなオニヒトデさんにも天敵が存在していてオニヒトデさんを食べてしまう生き物としてフリソデエビさん・モンガラカワハギさんやフグさんの仲間・ハタさんの仲間・オウギガニさんの仲間がいます・・・それからホラ貝さんもヒトデさんが好きでオニヒトデさんを食べるためオニヒトデさんの天敵とされていいますが摂餌頻度が低く生息数も少ないため駆除方法としての実用化にはならないようです。

オビクラゲさん教えて!ヴィーナスは帯締めるのかな?

  • オビクラゲさんは他のクラゲさんの様に球形に近い形でフワフワと漂っているものと違って極端に扁平で細長い帯状の形をして浮遊しています・・・オビクラゲさんはその美しさから「ヴィーナスの帯」という別名がつけられているそうですが確かに漂っている姿はなんとも美しく神秘的な感じでした・・・分類的にはカブトクラゲさんやフウセンクラゲさんと同じ仲間になります・・・長さは大きいものでは1mから時には1.5mにも達するものもあるそうですが普通は80cm以下になります・・・幅は約8cm程度ですがこの短い方向が体の縦軸方向になり真ん中あたりの色が変わって筋のようなところの先端が口になりますます・・・「え!そんなところが口なの?・・・長い方の先端のどちらかが口じゃないの?」と思いますよね。
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  • オビクラゲさんは全体が透明なのですが黄色や紫の斑紋がその両端に出るものや同じような色が帯の横方向の真ん中あたりにある筋のような水管や口から伸びる両翼の先端にある触手に出るものもいるそうです・・・クラゲさんと言うと触手に触れるととんでもなく痛いというイメージですがこの触手は毒はあるそうですが触ってもそんなに痛くないそうです・・・オビクラゲさんはミジンコのような小型の甲殻類を捕食するのですが捕食の際には口方向(縦方向)に水平にブーンと移動します・・・また敵から逃げる時には蛇のように全身を波打たせて横方向に素早く動くこともできます・・・臨機応変でなかなか器用なオビクラゲさんです・・・初期にはフウセンクラゲ型のような楕円形をしていますがその後に左右に伸びるように成長して成体の姿になります・・・近縁のものには形態的に似ている小型のコオビクラゲがいますがこれは20cmほどと遙かに小さく沿触手面の櫛板列を完全に欠くことや水管の配置に違いがあることなどから別属とされているそうです。

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