ナ行 (ニ-1)総集編 diving-photo‐tsubuankun

Dive-photo まとめ アイウエオ
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忍者の末裔!ニシキフウライウオさんの技と実力は?藻屑?枯葉?

  • トゲウオ目カミソリウオ科カミソリウオ属に属するニシキフウライウオさんはパッと見た時は藻屑の様にしか見えない見事なカムフラージュをしています・・・お魚さんにはとてもとても見えづらく正に忍者が雲隠れの術を使っているようです・・・やっとニシキフウライウオさんを認識して撮影していても『あれ?ニシキフウライウオさんはどこ行った?』と実物とカメラを交互に見比べながら撮影した記憶があります・・・ニシキフウライウオさんは水深10~35mの岩礁・サンゴ礁域に生息している八放サンゴ類の群体やウミシダ類の近くで発見されることが多いのですがかくれんぼが本当に上手な方達です・・・ニシキフウライウオさんは基本的にホストに似た色をしていてカラーバリエーションは豊富で大きさは8~10cmくらいです。
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  • ニシキフウライウオさんは何故か頭を斜め下に向けて静かに浮いていることが多いのですが身体や鰭に皮弁がたくさんあって基本的に縞模様があることが特徴です・・・ニシキフウライウオさんの体中にあるトゲトゲは痛そうですがよく見ると先端は丸くなっていますのでウニさんの様に刺さってしまうことは無いのかな?・・・周りの状況にすっかり馴染んで安心しているようですがニシキフウライウオさんは小さなエビなどをそのスポイドのような口で吸いこんで捕食するそうです・・・タツノオトシゴさんの仲間はオスが育児嚢で孵化させることが有名ですがカミソリウオ科のお魚さんも腹鰭の所にある育児嚢で孵化するまでこちらはメスが卵を保護する習性があります・・・それにしても円らな瞳がかわいいニシキフウライウオさんです。
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  • ところで下の写真にもニシキフウライウオさんが写っていますがどこら辺に佇んでいるかわかりますか?・・・この中にニシキフウライウオさんが居るからと言われれば確かに居るなとわかりますが見事に擬態していますよね!・・・ダイビングをしていて何気なく見ていたらニシキフウライウオさんがそこに居ると気が付かず通り過ぎてしまいそうです・・・正に忍法雲隠れの術!ニシキフウライウオさんお見事!・・・ちなみにニシキフウライウオさんのお仲間にカミソリウオさんという方がいらっしゃいますがカミソリウオさんは海藻の周辺を好むせいか生息水深はニシキフウライウオさんより浅くまた岩礁より砂地でよく見られます・・・カミソリウオさんもニシキフウライウオさんと同様でメスのほうがオスよりひとまわり大きく腹鰭に辺りにある育児嚢で卵を大切に保護します。
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  • ニシキフウライウオさんはヤギ類・ウミトサカ類・ウミシダ類の近くでよく頭を斜め下に向けて静かに浮いていることがありますがニシキフウライウオさんはどうして頭を下にしているのでしょうか?・・・もしかして体の割に頭が大きいので重いのでしょうか?・・・それとも頭を下にしているほうが藻屑や枯れ葉にカモフラージュしやすいからなのでしょうか?・・・確かに背鰭や腹鰭の形からして頭を下にした方がヤギ類が生えているように見えますからおそらくそのためでしょうね・・・それからニシキフウライウオさんの身体や鰭は基本的に縞模様があることが特徴ですが近くで見ると本当に派手派手な迷彩模様なのですが遠くから見るとうまくヤギ類に溶け込んでいます。
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  • ニシキフウライウオさんもたまにお腹を膨らませたメスを見ることがありますが孵化するまで卵を大切に保護する習性がありますからたいへんですよね・・・またニシキフウライウオさんは雌雄ペアでいることが多いのですがメスの方が大きくしっかりしているのも子供を大切に育てなければならないからなのでしょう・・・もしかしてたいへんな恐妻家なのでしょうか?・・・いい加減なことを言いましたすみません・・・ニシキフウライウオさんは赤いヤギの近くに住んでいると赤い個体というように基本的にホストに似た色になりますのでホストによって緑や茶色に黒や黄色などカラーバリエーションはたいへん豊富です・・・またニシキフウライウオさんのトゲトゲもヤギ類のポリープに似ていてヤギ類に化けるのが本当に上手です・・・うまくカモフラージュするためにニシキフウライウオさんも大変な努力をしているんですね。
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ニジギンポさんはかわいい顔してるのに狂暴です!(改)柏島

  • スズキ目イソギンポ科に属するニジギンポさんの体側には吻部から尾柄部にまで達する暗色縦帯があり大型個体は尾びれの軟条が伸びることがあります・・・写真のニジギンポさんは尾びれが隠れて見えませんが背鰭も立派ですのでもしかしたら長くなっているのでしょうか?・・・それからニジギンポさんによく似ているイヌギンポさんっていう方がいらっしゃいますがイヌギンポさんは項部に皮弁があるのに対しニジギンポさんでは皮弁がありませんので区別できます。
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  • ニジギンポさんもそうですがイソギンポ科のハタタテギンポ属のお魚さん達には下顎にとても大きな犬歯があり咬まれるとけがをする恐れがあるので注意しましょう・・・写真のニジギンポさんは行儀よく腹びれをきれいに揃えて慎ましやかに立っていますしクリクリした眼でかわいい顔をしていますが確かに大きな歯があります・・・噛まれると痛そうです・・・ニジギンポさんの表情をよく見てみると眼付が鋭くて「俺の縄張りを荒らす奴は咬みつくぞ!」とでも言いたげです。
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  • ニジギンポさんの身体の白い縞模様は単純な縞模様ではなく小さな点点が集まったような縞模様で何かお洒落です・・・下の写真のニジギンポさんは口を半開きにして「ん?誰か呼んだ?お話でもする?」とでも言いたげな表情に見えませんか?・・・愛嬌があって可愛いのですが気を付けないと咬みつかれてしまいます・・・怖い!怖い!・・・ちなみにニジギンポさんによく似たイヌギンポさんは内湾や藻場に暮らしていて項部に皮弁がある他に鰓蓋にも尾鰭基底にも顕著な暗色斑はなく下顎の皮弁は分岐していません・・・背びれ第一棘は第二棘より短く背びれ前端は高くなっていません。
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ニセアカホシカクレエビさんのクリーニング準備完了!(改)セブ

  • この写真のエビさんはひげも白くないし腰の模様も紫でないのでナデシコカクレエビさんではなくおそらくニセアカホシカクレエビさんだと思います・・・ちょっとぼけてるし大事な模様が角度的に見えていないのではっきりわかりませんが・・・ニセアカホシカクレエビさんの体は透明で藍色と白色がくっついた小さな斑紋が散在し背中には大きな白斑があって斑紋の前半は桃色です・・・ハサミ脚は白色と藍色の縞模様になっており尾は白く藍色で縁取られています・・・左のエビさんは中世浮力を取りながら右側のエビさんはハサミを開いて「さあクリーニングを始めましょうか?」と準備万端で私の方を見つめています。
  • ニセアカホシカクレエビさんはナガレハナサンゴさんやイソギンチャクさんを宿主としていますがうっかりしていると見落としてしまうほど上手にイソギンチャクさんの中に隠れています・・・でもこのニセアカホシカクレエビさんもご多分に漏れず魚に付いた寄生虫などを食べるお掃除屋さんでクリーニングする時はいつもからだを左右にゆらゆら揺らしながら・・・「お掃除してあげるよ~!僕はエサじゃないから食べないでねえ~!」とアピールしながら近づいてきます・・・小さいのに働き者の健気でかわいいエビさんです。
  • ナデシコカクレエビ:繊細なガラス細工のような透明な体に紫色と白色の模様がきれいなカクレエビさんです・・・ひげは白く腰の模様は紫色で目と目の間が白い線で繋がっていないのが特徴です・・・ちなみにアカホシカクレエビさんはひげは白くなく腰の模様はオレンジ色で目と目の間が白い線で繋がっています・・・ニセアカホシカクレエビさんはひげは白くなく腰の模様は桃色で目と目の間が白い線で繋がっていません。

偽物じゃない!ニセネッタイスズメダイさんのBabyはアイドル!

  • ネッタイスズメダイさんに似ているスズキ目スズメダイ科ソラスズメダイ属のニセネッタイスズメダイさんの赤ちゃんが現れました・・・ニセネッタイスズメダイさの赤ちゃんの身体の色はやや青みを帯びてた綺麗な黄色をしておりまたこの写真ではちはょっとわかりませんがニセネッタイスズメダイさんの胸鰭の付け根にははっきりとした黒点があるので黒点の薄いネッタイスズメダイさんとここで区別できます・・・ニセネッタイスズメダイさんはサンゴ礁や枝状サンゴを住処としていてとても可愛い姿をしているのですが結構獰猛に人を威嚇してくるのです・・・潜っている時ニセネッタイスズメダイさんがよく縄張り争いをしている姿を見かけますがこんなに小さいのになかなかの度胸です!・・・ニセネッタイスズメダイさんの赤ちゃんは背鰭軟条部に眼状斑がありますが成魚になるとこの黒の斑点は消えてしまい身体の色も黄色が薄くなります。
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  • 上の写真のニセネッタイスズメダイさんの赤ちゃんも「俺の眼状斑は見事で綺麗やろ!!」ってドヤ顔をしています・・・ネッタイスズメダイさんは珊瑚礁域のごく浅所に見られ枝状サンゴを住処としその周辺で小さな群れもしくは他のスズメダイの群れに混ざりあって泳いでいます・・・ちなみにニセネッタイスズメダイさんの体色は黄色を基調にやや青みを帯びているのに対しネッタイスズメダイさんの体の色は全体が鮮やかな黄色で英語ではレモンダムゼルと呼ばれています・・・黄色が鮮やかな派手派手のネッタイスズメダイさん対してこの写真のニセネッタイスズメダイさんはややくすんだ黄色のため「ニセ」が付いてしまったのでしょうか?・・・もしそだとしたらニセネッタイスズメダイさんにとっては悲しい話ですね・・・同じ仲間で同じような形をしているのにちょっとした違いで偽物扱いされるのは本人にとって心外です・・・他のお魚さんにも当てはまりますがこの「ニセ」という命名の仕方は何とかならないものでしょうか?・・・ちなみにネッタイスズメダイさんは胸鰭基底上端にある黒色斑は小さく体の色は幼魚も成魚もほぼ同じ鮮やかな黄色で幼魚の頃の背鰭後方の眼状斑は成長に伴い消失してしまいます。
  • このニセネッタイスズメダイさんは繁殖期になるとオスは縄張りを持ちせっせと岩の下を掘ってすばらしい巣穴を作ります・・・その上巣穴の中に入り込んだ邪魔な小石やサンゴのかけらは口にくわえてポイっと外に捨てにいくという綺麗好きでとても働き者のニセネッタイスズメダイさんなのです・・・ニセネッタイスズメダイさんは苦労して手入れした巣穴がようやく納得した形で完成するとそこへメスを招待します・・・「僕のお家はどう?なかなかいいお家でしょう?」という感じで巣穴にメスをお誘いしますがメスが気に入ってくれるとそこへ産卵をします・・・なんとこのニセネッタイスズメダイさんは基本的に複数のメスをお誘いするのだそうでなかなかのプレイボーイですね!・・・一方メスの方はというとこちらも別のオスの巣穴にも産卵するのだそうです・・・お互い様のオープンな関係のニセネッタイスズメダイさん達ですが実は確実に子孫を残すための知恵だそうです。

ニセモンツキスズメダイさんで間違いないですよね? 小笠原

  • スズキ目スズメダイ科のニセモンツキスズメダイさんは胸びれ基部に大きな黒斑があってモンツキスズメダイさんとよく似ていますが尾鰭後縁が黒いことでモンツキスズメダイさんと区別ができます・・・背鰭や尾柄部から尾鰭は黄色がかっていてモンツキスズメダイさんよりやや深い所で暮らしています・・・この写真のニセモンツキスズメダイさんは尾鰭後縁が黒くなって見えませんので断定はできませんがおそらくニセモンツキスズメダイさんだと思います。
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  • ちなみにモンツキスズメダイさんの体の色は青灰色で名前の由来になった胸ビレ基部に大きな黒色の斑がありニセモンツキスズメダイさんと同じですがニセモンツキスズメダイさんは体側後部が薄黄色になることで見分けられます・・・モンツキスズメダイさん達は平常は礁斜面や身を隠すことができる岩穴の周囲で見かけますが動物性プランクトンを主食としているので海水が動き始めると礁斜面の少し上でホバリングしながら捕食しているシーンが見られます。

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