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マ行(ミ-2) 総集編 ダイビング‐フォト‐tsubuankun

Dive-photo まとめ アイウエオ
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ミゾレウミウシさんの後ろ姿が清楚で艶やか!(改)ケラマ

  • イロウミウシ科ミスジアオイロウミウシ属のミゾレウミウシさんの背面は半透明な白色から青白色で3本の暗青色から黒色の縦線が入ります・・・でもこの縦線は途切れることもあり正中線上の黒色線は触角間と鰓直前だけのミゾレウミウシさんが多いようです・・・背の周縁と腹足周縁は白色に縁どられ触角と鰓は半透明の青白色から淡黄褐色で白い細点が密に散在しています・・・心太の様にも見えるしカエルの卵の様にも見える綺麗な2次鰓です・・・この写真のミゾレウミウシさんは触覚がほんの少し写っていますがやはり立派な触角と顔が見える様に正面からバシッと撮影するべきでしたね・・・次回はちゃんと正面から撮りますのでミゾレウミウシさんかっこいいポーズをよろしくお願いいたします。
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  • ちなみにミゾレウミウシさんとよく似たダイアナウミウシさんとミスジアオイロウミウシさんという方がいます・・・イロウミウシ科ミスジアオイロウミウシ属のダイアナウミウシさんは体の地色は白色で背面は灰青色になっており白色の細点が密に散在していて外套膜最外周は白色で縁取られています・・・黒色の太い線が頭部から触角を通り二次鰓の後方まで繋がっていますが途切れがちです・・・正中線上には黒色の斑紋が入りますが円班になったり縦線になったりと個体差があり触角の色は黄色で二次鰓は基部が白色で半分から先が黄色になっています・・・ミゾレウミウシさんにとてもよく似ていますが触角と二次エラが黄色いので判別は容易です・・・またイロウミウシ科ミスジアオイロウミウシ属のミスジアオイロウミウシさんは体の地色は白色で外套膜最外周は白色で縁取られその内側は水色になっています・・・水色の領域には3本の縦線があり外側の2本の線は触角前部と二次鰓の後部で繋がっています・・・触角と二次鰓の色は橙色ですが赤味を帯びたり色が薄くなるものも見られます・・・外套膜が単一の色で他の種に存在する白い斑点がなく触角と二次エラが黄色い個体が多いのが特徴で~す。

綺麗な衣装を纏ったミゾレフグさん! 小笠原

  • ちょっと大きめで綺麗なフグ目フグ科モヨウフグ属のミゾレフグさんがピヨピヨと泳いできたので撮影してみました・・・ミゾレフグさんは全長は最大50 cmにもなり身体は粗いやすりに似た小さな突起で覆われ多数の白い斑点がある体色の黒い個体や黒い斑点のある明るい黄色の個体などがいます・・・ミゾレフグさんには3つの体色があり最も一般的な体色は暗色型で全身に多くの白い斑点がありまれに黒や暗褐色の斑点があるものもいます・・・黄色型は体色が黄色で黒い斑点があり背鰭や胸鰭や臀鰭の先端は白っぽく基部は黄色で基部に向かうにつれて鰭条は薄茶色になっています・・・尾鰭は黄色か薄茶色がかった黄色で鰓付近は薄茶色です・・・混合型は暗色型と黄色型が混ざったもので背面の一部は茶色で独特の白い斑点が散在していて側面や腹部や頭部は黄色でいくつかの黒い斑点が散らばっていますが暗色型が最も個体数が多く黄色型が最も稀です・・・下の写真のミゾレフグさんは背中に大きな白い斑点がありますがもしかして齧られでもしたのでしょうか?
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  • ミゾレフグさんの背鰭と臀鰭は対称的で体の後方に位置していますが尾柄は長く比較的高さがあり尾鰭は丸くなっています・・・ミゾレフグさんの頭部は大きく吻は短く口には一対の大きな歯がありますが脅威を感じると水を吸い込んで他のフグさんと同じ様に大きく膨らみます・・・ミゾレフグさんは遊泳速度が遅いため逃げるのが不得意で水や空気で膨張して食べられないようにするのですが変形した鱗やテトロドトキシンなどの防御手段などにも頼っています・・・ミゾレフグさんの持つテトロドトキシンは神経細胞と筋肉細胞の活動電位を阻害し呼吸器系を含む筋肉を急速に麻痺・衰弱させ呼吸停止や死に至らしめる致命的な毒です・・・この毒素はフグの肝臓と卵巣に蓄積するのですがテトロドトキシンはフグが摂取して生体内に蓄積する共生細菌によって生成されるそうです。
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  • ミゾレフグさんは昼行性で通常夜間に休息し日中はサンゴ礁の棚や割れ目などを泳いでいるのがよく見られますがサザナミフグさんに似ており孤独なフグとして知られています・・・このミゾレフグさんも何処を見ているのかよくわかりませんがそう言われるとちょっと目元に哀愁を感じてしまいます・・・ミゾレフグさんは背鰭と臀鰭を同時に動かして推進力を得るのですが一定の速度で前方に泳ぐ場合は体の長軸を水平面から数度の角度で上向きに傾くみたいです・・・泳ぐ速度は速くないのですがその姿に一所懸命さを感じますね・・・ミゾレフグさんは主にサンゴやホヤやカイメンなどを捕食しますがサンゴ礁はミゾレフグさんの成長に大きく貢献する最も一般的な餌の一つです。
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ミチヨミノウミウシさんの清楚な薄紫と控えめな黄色!(改)伊豆大瀬崎

  • ミチヨミノウミウシさんの体の地色は何とも言えない清楚できれいな薄紫色をしています・・・背側には突起がたくさんありますが体の地色と同じ薄紫色で先端部分だけが黄色くなっていてとてもお洒落でかわいいですウミウシさんです!・・・触角と口触手は平滑で棒状になっており色は体の地色よりもちょっと濃いめの紫色をしています・・・その色の濃さはなんとなくミチヨミノウミウシさんの強い意志の表れの様に感じますが如何でしょうか?・・・この写真のミチヨミノウミウシさんは藤棚で藤の花がきれいに咲き誇っているようにも見えますね・・・最高!!
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  • ミチヨミノウミウシさんはガヤ類をホストとするウミウシさんで体の大きさは30mm程度とかなり小さめのウミウシさんです・・・ウミウシさんの中でも小さめで淡い色をしているのでよくよく観察しないと見つけにくいかもしれません!・・・まさに海の宝石ですよね!・・・こんなにきれいなミチヨミノウミウシさん見つけることができたあなたはLuckyです・・・すばらしい!・・・たわわなブドウが垂れ下がっているようにも見えるミチヨミノウミウシさんですが・・・ブドウだと思うとおいしそ~に見えませんか?・・・そんなことはないですね!・・・それから「ミチヨ」って見つけた人の名前から命名されたんですかね?・・・よくわからないのにいい加減なことを言ってすみません・・・いずれにしろ可憐なミチヨミノウミウシさんでした。

お洒落に着飾ったレモン色のあなたはミナミイスズミさん?

  • 小笠原の閂ロックという流れの速いポイントの中でギンガメアジさん達の群れが悠々と泳いでいましたのでギンガメアジさんの群れを撮ろうとしていたのですが妙に自己主張してくるお魚さんが目の前に来るのです・・・誰だと思ったらスズキ目イスズミ科イスズミ属のイスズミさんではありませんか?・・・そうです釣りあげるとブバーっと糞をまき散らす習性がありウンコタレとかババタレとか酷い呼ばれかたをされているあのイスズミさんです・・・こんな名前を付けるなんてひどいですよね!・・・誰だって吊り上げられたらびっくりしてちびってしまいますよね!・・・浅海の岩礁域で暮らしているイスズミさんはメジナさんによく似ていて側扁した楕円形の体で全長70cmにまで成長しますがミナミイスズミさんの体長は約50cm程です。
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  • 日本近海のイスズミさん達の仲間にはイスズミさんの他にノトイスズミさんやミナミイスズミさんそしてテンジクイサキさん等が暮らしています・・・伊豆諸島から小笠原にかけてよく見られるイスズミさん達ですが伊豆諸島の北ではイスズミさんがほとんどで南に行くほどミナミイスズミさんが増えていきます・・・小笠原の海でよく出会うイスズミさんはほぼミナミイスズミさんだけになるそうですがミナミイスズミさんの方がイスズミさんより暖かい海が好きなのでしょうか?・・・ミナミイスズミさんは群れを作ってゆっくりと浮遊している事が多いのですがこの写真のミナミイスズミさんはギンガメアジさん達を自分の仲間だと思ったのでしょうか?・・・ちょっと間抜けなのか?目立ちたがり屋なのか?よくわかりませんがユニークなミナミイスズミさんです。
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  • 上の写真では「誰か僕の事で何かへんな噂でもしてる?」といった可愛い表情でこちらを見ているミナミイスズミさんですがイスズミさん達は大型の藻類などを食べるので磯焼けを起こしてしまうお魚さんとして駆除されています・・・小笠原のダイビングでちょこちょこ見かけるイスズミさんの大きな群れは沿岸の岩礁域でのんびり浮遊しているミナミイスズミさんです・・・ミナミイスズミさんの色彩は全身が青みをおびていることが多いのですが中には黄色いものや白いものもいる事が知られていて今回撮影したのは下の写真の様な鮮やかな黄色のミナミイスズミさんです・・・教えてもらうまではこのレモンイエローの綺麗なお魚さんが地味なミナミイスズミさんと同じお魚さんとは思えませんでした・・・群れの中にこのように綺麗な黄色のミナミイスズミさんがいると遠くからでも良く目立ちます・・・この見事なレモンイエローの身体をした方は黄化個体とか黄色個体と呼ばれていますが何故そんなに黄色くなるのかその理由ははっきりわかっていないようですし真っ黄色だけなくマダラとかブチもいるそうです。
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  • ちなみにミナミイスズミさんにそっくりなノトイスズミさんの体色は暗い銀色で体側に黒い縦縞があり稀に濃い斑紋がでることがあります・・・また背鰭の前方は高くなくノトイスズミさんよりミナミイスズミさんの方が吻が長く少し尖るのも特徴です・・・テンジクイサキさんもイスズミさんによく似ていますが背鰭軟条部の先端が長く背鰭基底中央と臀鰭基部で体の背縁・腹縁が若干折れ曲がるのが特徴になっています・・・イスズミさんは熱帯から温帯域の浅海の岩礁域で暮らしていてメジナさんに似て側扁した楕円形の体をしていますが体側に黄色く細い縦縞が走ることで区別できます・・・テンジクイサキさんは背鰭や臀鰭の軟条部が前方の棘条部よりかなり高く体側の線ははっきりしていませんがイスズミさんの体側には黄色く細い縦縞がくっきりと走りますので区別ができます・・・またイスズミさん達の身は磯臭く低利用魚でしたが漁獲後になるべく早く内臓を取り除くことで臭みは軽減可能です。
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笑顔の裏にあるものとは?ミナミギンポさんの不敵な笑顔! ケラマ

  • スズキ目イソギンポ科テンクロスジギンポ属のミナミギンポさんが今回はちょっと大きめの豪邸に住んでいます・・・奥行きがどうなっているのかわかりませんが間口が広くてかなり立派なお家です・・・かなり寛いでいるようですがミナミギンポさんこのお家は別荘ですか?実家ですか?・・・ミナミギンポさんが「このお家いいでしょ!最近見つけたんだけど中も広くて快適です」とでも言っているように見えますね・・・お洒落にも気を付けている様で入り口には花の様なものも植えてありミナミギンポさんが自慢げにドヤ顔をしています・・・まあドヤ顔は良いのですがあまり広すぎると敵が襲ってきた時に隠れられないかもしれませんから贅沢も程度次第ですかね。
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  • ミナミギンポさんはサンゴ群落や岩礁域で見られるイソギンポさんの仲間でフジツボや貝の中あるいは岩にあいた孔の中に頭だけ出して潜んでいます・・・大きくなると黒い部分が黄橙色に変化しますが若い時は体の色が黒地に青い縦スジになっています・・・ミナミギンポさんの若い時はホンソメワケベラさんの幼魚に似ておりクリーニングすると見せかけて他のお魚さんの鰭や鱗を食いちぎる習性があります・・・大人になっても穴の中で様子を伺い通りすがりのお魚さんを襲って鰭や鱗をかじりとって食べるのだそうです・・・ちょっと口角が上がってニコニコ顔に見えるミナミギンポさんですがなんてひどいことをするのでしょうか?・・・そう考えるとミナミギンポさんの穏やかな笑顔が悪魔の笑顔に見えてきます・・・今回の写真のミナミギンポさんも寛いで笑っているように見えますが実は獲物を狙っている結構獰猛なお魚さんなんですね。
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ミナミギンポさんの微笑みの真意は!(改)柏島

  • ミナミギンポさんは岩礁域やサンゴ礁域の浅場でヘビガイさん達が作った小さな穴を寝床にしてちゃっかりと棲んでいます・・・体の側面にある2本の明るい青色のラインがとても美しく光っていて小さな穴から顔を出してはいつもニコニコ笑顔で出迎えてくれます・・・カメラを向けると『よく来たねえ!いらっしゃい!』と口角をあげて優しく微笑みかけてくれるミナミギンポさんなのです・・・下の写真のミナミギンポさんも私に笑いかけてくれています・・・この笑顔を見るといつも癒されます・・・そう思いませんか?
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  • でもミナミギンポさんの何とも言えないこの笑顔に騙されてはいけません・・・この笑顔に騙されて実は痛い思いをしているお魚さんがたくさんいるのです・・・と言うのもミナミギンポさんの赤ちゃんはホンソメワケベラさんにそっくりなのです・・・そこでミナミギンポさんの赤ちゃんはクリーニングすると見せかけてお魚さんに近づきます・・・クリーニングをお願いに来たお魚さん達は安心していますからミナミギンポさんの赤ちゃんに容易に騙されます・・・近づくことができたミナミギンポさんの赤ちゃんはクリーニングはせずひれやうろこを食いちぎるのです・・・小さいころから恐ろしい本性をしています・・・その本性は大人になっても変わらず口角の両端をキュッと上げてニコニコ笑顔で穴から顔を出していますが通りすがりの魚に狙いを定めると恐ろしい速さでビュッと襲いかかるのです。
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  • このミナミギンポさんの笑顔に私も最初は「のほほ~ん」と癒されていましたが実態を知ると不思議なもので何か悪意に満ちた笑顔に見えてきます・・・「お前もこの笑顔でだましてやろう!」と言うミナミギンポさんの本性が透けて見えてきます・・・まさに悪魔の微笑みですね・・・最初はみんなこの笑顔に騙されて「かわいい」と思ってしまいますが本性を知ったうえでミナミギンポさんを見つけた時はよく観察してみてください・・・微笑みながらサッと襲い掛かるミナミギンポさんの本性を暴ける瞬間を見れるかもしれませんよ。

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