セジロクマノミさんはクマノミ版ウルトラマン!(改)ケラマ
- ケラマにはいろいろな種類のクマノミさんが住んでいる贅沢なダイビングポイントでもありますがこの時はちょうど子育ての時期でした・・・岩肌に小さな赤いつぶつぶの卵がいっぱいくっついていますがイソギンチャクさんの触手の中から守護神がじっと怖い顔で見張っています・・・「お前は誰だ?何をしに来た?子供に危害を及ぼす奴は許さんぞ!」という鋭い視線で私を睨んでいます・・・「大丈夫です!子供には手を出しません!写真を撮らせていただくだけです」・・・このクマノミさんは口から背中にかけてまっすぐ白い線が入っていて見た目がまるでウルトラマンのようなセジロクマノミさんです・・・このセジロクマノミさんはお父さんなのかお母さんなのかよくわかりませんが早くハッチアウトするといいですねえ・・・もうすぐおチビちゃんたちに会えますよ・・・楽しみですね。

- セジロクマノミさんは11cm程度にまで成長しますが実はオス⇒メスに性転換するお魚さんで従ってメスの方が大型になります・・・グループ内にメスがいなくなるとセジロクマノミさん達はどうしようどうしようと話し合った結果?残った個体から一番力のあるクマノミさんがメスに性転換するのです・・・政治力ではなく一番腕力があり体格の良いオスがメスになるんですね!・・・セジロクマノミさんは御覧の通り鮮やかなだいだい色の身体に白色の太い線が背中に1本あるのが特徴です・・・背中に白い線があるのはハナビラクマノミさんと似ていますがハナビラクマノミさんの様にえら近くに白色の縦帯がないことで見分けることができます・・・背中に1本太い白い線を背負ってるだけなんてセジロクマノミさんの潔さを感じます。

- クマノミさん達は種類によって共生するイソギンチャクさんの種類が異なっているそうです・・・セジロクマノミさんはシライトイソギンチャクさんやハタゴイソギンチャクさんが大好きなようで仲睦まじく寄り添って生活を共にしています・・・上の写真のセジロクマノミさんも安心してハタゴイソギンチャクさんに身を任せていますね・・・ちなみにこのイソギンチャクさんはハタゴイソギンチャクさんだと思いますがイソギンチャクさんも微妙な違いが多くて私にはまだまだ区別が難しいです・・・イソギンチャクさんの何処が気に入って何処が気に入らないのかよくわかりませんがクマノミさんとイソギンチャクさん同士にしかわからないこともありますよね・・・他人がとやかく言う筋合いではありませんね。

- 上の写真のセジロクマノミさんが卵に新鮮な海水が当たっているか一生懸命見守りながら口を半開きにして何か言いたげのようです・・・「もうすぐ子供が生まれそうなんだ・・・きっと自分に似たかわいい赤ちゃんで家族がいっぱいになるよ・・・もう楽しみで楽しみでおちおち眠ていられないよ」・・・子育てに奮闘中のセジロクマノミさんですがなんだか楽しみと心配とがごちゃ混ぜになって寝不足のためか隈が出ているようです・・・そんな大切な時に人間がこんなに近づいたら心配になりますよね・・・お邪魔してすみませんそっとしておいてあげましょう・・・お身体に気を付けて子育て頑張ってください・・・唇がちょっと透明で艶っぽい感じがするセジロクマノミさんですが女性でしょうか?・・・新しい命に期待しています。

- ハタゴイソギンチャクはイソギンチャクさんの中では世界最大のイソギンチャクさんです・・・その触手はというと1~2センチメートルの長さで体の色は黄土色や赤褐色をしています・・・ご多分に漏れず触手に刺されると痛みを生じる場合があるため注意が必要です・・・ハタゴイソギンチャクさんの名前はクマノミさんがまるで旅館に泊まっているみたいなので「旅籠」+「イソギンチャク」ということで名付けられました・・・面白い名前の付け方ですよね・・・ハタゴイソギンチャクさんの平均寿命は実はよくわかっておらず100年は生きるとも言われています・・・ユラユラと触手を揺らしながらこんなに柔らかい生き物がそんなに長く生きられるなんてすご過ぎて尊敬です。
トウアカクマノミさん曰く・・・二日酔いはへっちゃら!(改)ケラマ
- カクレクマノミさんにもちょっと似ていますが名前の通りトウアカクマノミさんの頭は鮮やかなオレンジ色~赤くなっているのが特徴です・・・それとトウアカクマノミさんは頭部にある白い一本の太いストライプと白い鞍状の模様が背中に有ることが大きな違いです・・・トウアカクマノミさんの体長は約10cmほどで体型は全体的にガッチリとしていて筋肉体質の肉厚です・・・国内で見られるクマノミさんの仲間の中では大柄な部類になります・・・確かに他のクマノミさんに比べるとがっちりとしていて立派な体形なのとよく見ると威圧系のいかつい顔をしています・・・下の写真のトウアカクマノミさんもかなり鋭い視線で私を威圧的に睨んでいます。

- トウアカクマノミさんは身体全体は暗褐色なのですが頭が赤い事から「トウアカ」と名付けられましたが背中に白い鞍上の模様があることから英名は「サドルバック・クラウンフィッシュ」と名付けられています・・・馬が好きな英国らしい名前ですが和名のトウアカクマノミさんよりかっこよく感じるのは私だけでしょうか・・・下の写真の2匹のトウアカクマノミさん達「何か御用ですか?・・・文句でもあるんですか?!」と言っているようにこちらを見ています・・・二日酔いのような赤ら顔のごつい2匹が並んで同時に睨まれると迫力です・・・こちらから見て右側のトウアカクマノミさんの左目の眼付き相当悪いですね。

- クラウンフィッシュのクラウンは王冠の意味かと思っていましたが実はピエロの事でイソギンチャクさんと戯れるピエロという意味だそうです・・・そう言われるとちょっとクマノミさんの印象が変わりますね・・・クマノミさん達は種類によってイソギンチャクさんとの相性があるそうでトウアカクマノミさんの棲家はイボハタゴイソギンチャクさんと決まっているそうです?・・・ということはこの写真のイソギンチャクさんはイボハタゴイソギンチャクさんということになりますが・・・ちょっと違うような気がします・・・イボハタゴイソギンチャクさんは短い小さな球状の触手が沢山付いており砂場や岩場に張り付いて生活しています・・・サイズは小さなものでは直径5cm程度のものから大きい個体になると60cm以上になります・・・ハタゴイソギンチャクさんに見た目が似ていますが触手が短いハタゴイソギンチャクさんに比べてさらに短いのがイボハタゴイソギンチャクさんです・・・カラーバリエーションは比較的多く褐色のノーマルタイプをはじめパープル系やグリーン系やホワイト系などさまざまな色が存在します・・・刺胞毒で身を守るためにカクレクマノミさんやクマノミさんやミツボシクロスズメダイさんの幼魚や若魚がよく共生しています・・・エビさんなども天敵に捕食されないように掃除役として共生していることが多いです。

- トウアカクマノミさんは身体の色と対照的にどうして頭が赤いのでしょうか?・・・上の写真のトウアカクマノミさんは酔っぱらった赤ら顔のおじさんが手ぬぐいを頬かっむりしてスルメをかじりながらお酒を一杯飲んでいるようです・・・イソギンチャクの触手がちょうどスルメに見えてスルメを肴に何だかくだを巻いているうるさいおじさんに見えませんか?・・・下の写真のトウアカクマノミさんなんかは「二日酔い何てへっちゃらだーい!まだまだ飲み足らないやあ!酒持ってこーい!んが~あ!!」~と叫んでいます!!

新たな局面の展開にハナビラクマノミさんは戸惑い何を想う?
- スズキ目スズメダイ科クマノミ属のハナビラクマノミさんの大きさは10cm程度で体の色は薄めの橙色~赤色で頭に幅の狭い白色の横帯があります・・・この頭の白い横帯はハマクマノミさんにもあるのですがハマクマノミさんのはかなり太めで比べてみるとハナビラクマノミさんの方がシュッと細目になっています・・・それと頭から尻尾にかけて背中に縦の白いラインがあるのも特徴でハマクマノミさんにはありませんからその違いがよくわかりますね・・・ハナビラクマノミさんを正面から見るとこの縦の白いラインが際立っていてまるでウルトラマンのように見えますよ・・・・ハナビラクマノミさんは潮通しの良いサンゴ礁域に住んでいてシライトイソギンチャクさんとセンジュイソギンチャクさんを寝床にしています・・・シライトイソギンチャクさんにはクマノミさんも好んで住んでいるしセンジュイソギンチャクさんにはカクレクマノミさんが好んで住んでいます・・・それぞれ好き嫌いがはっきりとあるようですが同じイソギンチャクさんでも何か違いがあるのでしょうか?・・・聞いてみないとわかりませんね。

- カクレクマノミさんとハナビラクマノミさんが同じイソギンチャクさんに同居することは無いのに対しクマノミさんとハナビラクマノミさんが一緒に住んでいるケースは多いようですが何故なんでしょうか?・・・ハナビラクマノミさんはどちらかと言うとおとなしいクマノミさんなのであまり「僕はこう思います!」とは主張できないような気がします・・・ということはクマノミさんがハナビラクマノミさんと馬が合うのか?それともクマノミさんの心が広くて鷹揚なのか?いずれにしろ仲良く暮らすことはいいことですね!・・・他のクマノミさんと比べるとハナビラクマノミさんは臆病で大人しくイソギンチャクさんへの依存度が高いのでイソギンチャクさんから離れる事は滅多にありません・・・いつもイソギンチャクさんの触手の間からこっそり辺りを伺っているハナビラクマノミさんでした。

- ハナビラクマノミさんには背中に白線がありますがセジロクマノミさんというクマノミさんにも名前の通り背中に白線があります・・・でもセジロクマノミさんには背中にしか白線が無くハナビラクマノミさんの様に頭部には白線がありませんので区別できます・・・このハナビラクマノミさんの口を見てみると何か文句ありげに唇がムの字になっていますがとても機嫌が悪そうです・・・おとなしいはずのハナビラクマノミさんなのに私何かやっちゃいましたでしょうか?・・・ちょっと写真を撮らせていただきたかっただけなのですがハナビラクマノミさんは気に入らなかったのでしょうか?・・・話は変わりますがクマノミさんが住んでいるイソギンチャクさんは種類がややこしくてわかりずらいのですがこのイソギンチャクさんはセンジュイソギンチャクさんのような気がします。

- イソギンチャクさんへの依存度が高くイソギンチャクさんから離れる事が滅多にないハナビラクマノミさんなのにお家にしていたイソギンチャクさんが丸く閉じてしまいました・・・「た!たいへんだあどうしよう!イソギンチャクさんの触手の森に隠れられないやあ!不安だ不安だ!」 と戸惑っている2匹のハナビラクマノミさんです・・・それで先ほどのハナビラクマノミさんも機嫌が悪かったのでしょうか?・・・イソギンチャクさんがこの状態になると元に戻るまでに少し時間が掛かりますからその間ハナビラクマノミさんは不安でたまらないでしょうね!・・・「イソギンチャクさん!お願いだから早く元通りになって隠れ家を作ってよお~!」とツンツンしながらお願いしているハナビラクマノミさん達です・・・それにしても他人事で申し訳ないのですがイソギンチャクさんのパープル色は見事に綺麗ですね・・・元の状態に戻ったイソギンチャクさんの森でハナビラクマノミさんがこちらを向いて口角をちょっと上げて微笑みかけてくれています・・・イソギンチャクが元に戻ってハナビラクマノミさんは安心して寛いでいるようです。

もしかして怒ってる?ちょっと不気味で怖い顔のハマクマノミさん!
- タマイタダイソギンチャクさんの間から大きくて貫禄のあるスズキ目スズメダイ科クマノミ属のハマクマノミさんがヌ~と出てきました・・・ハマクマノミさんは日本のクマノミ属では最大の種で最大14 cmに達しますが体色は明るいオレンジ色で目のすぐ後方に黒く縁取られた白い横帯が入っています・・・ハマクマノミさんの雌は背中に黒い模様があり雄は小さく全体的に赤みがかっていますが老成してくると完全に体色が黒くなります・・・体の色からしてこのハマクマノミさんは雌だと思うのですが「おまえは誰だ?何をしに来たんだ!」と警戒しているようです・・・このハマクマノミさんは口を半開きにして鋭い歯がちょっと見えていますが今にも噛みついてきそうな雰囲気です・・・もしかしたらこのハマクマノミさんは気がたって目つきが普段よりきつい感じがするのは産卵時期だからかもしれませんね・・・すみません邪魔しませんから噛みつかないでね。

- ハマクマノミさんの体型は楕円形で平たく尾鰭の後縁が丸みを帯びサンゴの間やイソギンチャクの触手の間をすり抜けるのにとても都合が良い形になっています・・・共生相手のイソギンチャクさんの多くはタマイタダキイソギンチャクさんなのですがハマクマノミさんはどうも好き嫌いが強いようです・・・ハマクマノミさんは頭部にある幅の広い白色の横帯が特徴なのですが幼魚の頃は体の側面に白色の横帯が2~3本見られます・・・でも成長と共に頭部以外の横帯は消えてしまいますが大人のハマクマノミさんはシンプルな模様が好きなのでしょうか?・・・大人になっても2~3本白いラインが残っているハマクマノミさんがいてもいいと思うのですが駄目ですかね?・・・この写真の面構えからもわかる通り性格はきつめでかなり積極的に噛みついてきますので綺麗な色をしていて遠くから見ている分にはいいのですが近づき過ぎると襲ってきます・・・ハマクマノミさんは歯も鋭いので咬みつかれると結構痛いですよ。

- 普段タマイタダキイソギンチャクさんの中に隠れて生活しているハマクマノミさんですがタマイタダキイソギンチャクさんは触手が名前の通り先端が丸くふんわりとした形をしている愛らしいイソギンチャクさんです・・・ダイビングの時にタマイタダキイソギンチャクさんを発見したら近くにハマクマノミさんがいるかもしれないのでよく観察してみるといいでしょう・・・ハマクマノミさんと相性がとてもいいタマイタダキイソギンチャクさんですが触手の形は頻繁に変わり長細くなったり丸まったりを繰り返します・・・この変化の理由の一つとしてクマノミさんの存在があげられるそうですが原因はよくわかっておりません・・・またタマイタダキイソギンチャクさんの色はホワイトからグリーンやレッドなど個性が様々でカラフルになっています。


- ハマクマノミさんはオスの方がメスより体は小さくて色合いもメスより明るく白いラインもくっきりしていてかわいい感じがします・・・夏が産卵期になっているメスは一回の産卵で約1,000個の卵を産みしかも約3週間のペースで産卵を繰り返します・・・1000個の卵を3週間ごとに産むなんてメスは大変なのですがそんな苦労をして産んだ卵を大切に大切に育てて次の世代につなげていくなんてハマクマノミさんはえらい!・・・それからハナビラクマノミさんにも頭部に白色帯がありますがハマクマノミさんの頭部の白色帯は太くてはっきりと主張していてオレンジの濃い鮮やかな種類のクマノミさんです・・・下の写真のハマクマノミさんの色合いは同じハマクマノミさんの中でも明るめのオレンジ色をしていますのでオスのハマクマノミさんですかね?・・・先っぽが丸々としたタマイタダキイソギンチャクさんの森の中から顔をちょこんと出してなんだか居心地がよさそうですが主に藻類や小さな甲殻類を食べて生きています。

- ハマクマノミさんのメスは成長とともに黒みがどんどん増していき老成した大型のメスは全身がほとんど黒色になってしまいます・・・漫画などに出てくるちょっとこわめで体も大きいいボス感強めの老婆という感じですかね・・・失礼いたしました・・・下の写真では触手が丸くふんわりとした愛らしいタマイタダキイソギンチャクの中でとてもリラックスしているハマクマノミさんですが鮮やかなオレンジ色をしていますのでオスですかね・・・イソギンチャクさんのベッドでこんなにのんびりしているハマクマノミさんですが気がとても強くイソギンチャクさんからよく離れてピョコピョコと辺りを警戒しています・・・特に産卵期のメスはグッグッグッグッ!と警告音を出しながら攻撃してきます・・・子供を守るために頼りになる鬼嫁ですが咬まれると結構痛いので見ている私にとってはちょっと恐怖です!!

コメント