キンチャクダイ科は8属91種で構成されアブラヤッコ属・キンチャクダイ属・サザナミヤッコ属・シテンヤッコ属・シマヤッコ属・タテジマヤッコ属・ニシキヤッコ属・Holacanthus属があります・・・こんなにたくさん仲間がいて種類も多くしかもよく似ているお魚さんが多いので「この子はだあれ?」ということがよくあります・・・いつも区別がつかずよく困っています・・・キンチャクダイ科のお魚さんは鮮やかで美しい体の色をもつ種類が多く一般には「ヤッコの仲間」として親しまれています。
アカハラヤッコさん、その微笑み癒されます!(改)与那国
- アカハラヤッコさんの体の色は茶褐色なのですがお腹の部分が赤みを帯びているのでこの和名がついたそうです・・・お魚さんって結構見た目と言うか失礼ながら安易と言うか「赤いお腹だからアカハラ」ってわかりやすい名前の付け方をしますよね・・・でもその方が覚えやすくっていいかもです・・・体側にはたくさんの黒っぽいまだら模様がありますがこの黒色斑の数などは個体差があるそうです・・・あまり気にしたことがなかったのですが言われてみれば確かに個体差がありますね意外と気づかないものです・・・岩陰に隠れているこのアカハラヤッコさんの顔をよくよく見てみるとその表情に癒されます・・・口をきゅっと突き出してニコッと微笑んでいるように見えるのは私だけでしょうか?・・・何とも言えない不思議な魅力を感じるアカハラヤッコさんの微笑みです。
- アカハラヤッコさんの背びれは黒っぽいのですが腹びれと臀びれは赤茶色になっています・・・背びれと臀びれはきれいな青白いラインで縁取られていて後縁には黒っぽい帯があります・・・この青白いラインは鮮やかで体の色と対照的でなかなかクールですね・・・尾びれは茶色っぽくて特に顕著な斑紋はありません・・・アカハラヤッコさんの顔は体と対照的に黒い斑紋は全く無くなんとなくお化粧をしているように見えませんか?・・・岩陰で謎のほほえみを湛えるアカハラヤッコさんの癒し顔でした。
笑いは不思議で神秘的!
笑えば自分を幸せにする
そしてその笑顔が周りも巻き込んでいく
周りが笑顔になれば自分も幸せになる
不思議なGoodサイクルが始まる!心から笑おう!
十字を背負うコガネヤッコさん?シテンヤッコさん? 2024 小笠原
- 岩陰でちょこまか動き回っているレモンイエローの綺麗なお魚さんが居ましたので撮影してみました・・・最初は身体の色が鮮やかな黄色で頭頂部に黒色小斑?のようなものがあるのでスズキ目キンチャクダイ科シテンヤッコ属のシテンヤッコさんまたはシテンヤッコさんの幼魚かと思いました・・・でもシテンヤッコさんは鰓蓋後方にも茶色小斑があり口の周辺は紫色で臀鰭は上方が黄色ないし淡色で下部は黒色なのです・・・シテンヤッコさんの幼魚の体色も黄色で背鰭基部付近に黒色斑と眼を通る帯がありますからこの写真のお魚さんはちょっと違いますね・・・身体の色合いから見てスズキ目キンチャクダイ科アブラヤッコ属のコガネヤッコサンですかね?・・・でも頭頂部に模様がありますし・・・?
- コガネヤッコさんの身体の色は鮮やかな黄色で眼の周縁は青く縁取られ鰓蓋後端も青色になっています・・・確かにコガネヤッコさんの特徴をこのお魚さんは持っています・・・ちなみにコガネヤッコさんの幼魚の頃は体の中央に青く縁どられた丸い黒斑がありますが徐々に消えていきます・・・それにしても見た目は確かにコガネヤッコさんなのですが頭頂部の模様はいったい何でしょうか?・・・まるで十字架を背負っている様なお洒落な模様は?・・・まさか新種なのでしょうか?・・・あれ?もしかしたらこの十字の模様は海藻が写ってるだけ?・・・確かに背景の岩に生えている海藻が写りこんでいるようにも見えるけど違うような気もします・・・もしこれが海藻であればGoodタイミングでしたね!・・・これが模様だとしてもコガネヤッコさんに間違いないですかね?
コガネヤッコさんが十字を背負っています
背負うというのは希望や夢を持ち続けるために
家族のためにチームのために責任や負担を負う事
自分や他人がどのような責任や期待を持っているのか
それを理解し共感することは大切です
英語圏の十字架を背負うは困難や試練に耐え忍ぶこと
中国では家族や社会に対して個人が責任を引き受ける事
ベトナムでは個人が共同体の為に負担を分かち合う事
どの文化でも重い責任を引き受けることに変わりありません
背負うとは本当に重い言葉ですね
レモンイエローと淡いブルーのコガネヤッコさん? 2024 小笠原
- 誰かのおちびさんだと思うのですが誰のおちびさんなのでしょうか?・・・スズキ目スズメダイ科ソラスズメダイ属の黄色い身体が綺麗なネッタイスズメダイさんのおちびさんでしょうか?・・・ネッタイスズメダイさんの体長は8cm程度で体型はスズメダイ科の魚として一般的な楕円形で強く側扁していて吻は短く口も小さくなっています・・・ネッタイスズメダイさんの尾鰭は浅く湾入していて背鰭と尻鰭の後方が尖り気味なのも特徴で体色が鮮やかな黄色で英語ではLemon Damsel(レモンダムゼル)と呼ばれています・・・写真のおちびさんは色は綺麗なレモンイエローですがどうも鰭の形が違いますね?・・・鰭の形からするとチョウチョウウオの仲間のような気もします?・・・あなたはいったい誰なの?
- ネッタイスズメダイさんはニセネッタイスズメダイさんに似ていますが幼魚の頃のニセネッタイスズメダイさんは背鰭の後端に眼状斑点がありますから違いますよね・・・成魚ではニセネッタイスズメダイさんは青みがかっている事と胸鰭の付け根が黒い事でもネッタイスズメダイさんと判別できます・・・黄色いスズメダイさんにはネッタイスズメダイさんの他にヤマブキスズメダイさんという方もいらっしゃいますがヤマブキスズメダイさんは体高がスマートで尾鰭がほとんど黄色になっている事で判別できます・・・スズメダイ科は世界の熱帯海域に分布し300種以上が確認されているグループでサンゴ礁へ潜ればどこでも様々な種類のスズメダイの仲間が群れをなしています・・・イソギンチャクと共生することで有名なクマノミ類もスズメダイ科に含まれており鮮やかな体色を持つ種が多いのが特徴です・・・それにしてもあなたはいったい誰なんですか?・・・おそらく黄色の体色と目の周りの青いフチが特徴の可愛いコガネヤッコさんですかね?・・・すぐに逃げてしまうのでなかなか撮影できませんがコガネヤッコさんで間違いないと思います。
レモンイエローのおちびさんは誰なのでしょうか?
目がクリっと大きく鰭の形からチョウチョウウオさん?
でもそれは不確実な回答です
話は全く変わりますが世の中は常に不確実なもの
人生は予測不可能で予期せぬ変化や挑戦的な状況は常に起こります
不確実なこの世界で生き延びていくにはどうしたらいいでしょうか?
計画を立てる事も重要ですがそこに固執せず柔軟性を持つ
不確実性を認識しそれを新たな課題として挑戦する
一人で抱え込まず仲間との共通目標として共有する
そして常に仲間同士で密なコミュニケーションをとる
適切な休息でストレスや不安を軽減する事も忘れない
不確実性は人生の一部として前向きに捉えてみる
要は自分の考え方次第で人生は変わるという事でしょうか?
ダイダイヤッコさんあなた方の差別化は難くないですか? 小笠原
- ダイダイヤッコさんによく似たヤッコさんにはアカハラヤッコさんやフレームエンゼルフィッシュさんがいます・・・これらのヤッコさんは何れも赤みを帯びた色彩でたまにハイブリッドと思われるものが出現することがあります・・・ダイビング中に一見したところ私にはなかなか区別がつかないヤッコさん達です・・・もしかして同じ種類でたまたま色の出方が違うだけじゃないのと思ってしまいます・・・下の写真のダイダイヤッコさんはホンソメワケベラさんにクリーニングしてもらおうと待機しているのでしょうか?・・・ホンソメワケベラさんもヤッコさんのどこかに寄生虫がいないかなあと探しているようです。
- ダイダイヤッコさんの背びれは暗色黒斑があり背びれの後半や臀びれの外縁は鮮やかな青色で縁どられています・・・胸びれは半透明の黄色で基部の1/4は半透明の赤色になっていて腹びれは外側が赤色で内側ほど黄色く尾びれはレモン色で基部の1/4 は焦茶色になっています・・・眼は黒く縁どられていて愛くるしい眼をしています・・・ダイダイヤッコさんとアカハラヤッコさんは小笠原や台湾などでフレームエンゼルフィッシュさんとアカハラヤッコさんはフィリピンで分布が重なります・・・フレームエンゼルフィッシュさんは鮮やかな赤色の体色で4本から5本の黒色のしま模様が体側に入ります・・・アカハラヤッコさんの体は褐色で腹部は和名の通り赤くなっています・・・尾びれは暗色で体側には小さな黒色斑が多数散らばるのが特徴です・・・個体によっては黒い斑点の一部がつながり線のようになることもあります。
オスはどっち?タテジマキンチャクダイさん! 2024 小笠原
- 派手な色で仲良く泳ぎ回っているのはスズキ目キンチャクダイ科サザナミヤッコ属のタテジマキンチャクダイさんのペアです・・・2匹をフレーム内にいれようと遠くからになってしまいボケてしまいましたが英名ではエンペラーエンゼルフィッシュさんと呼ばれるように鮮やかな体色でゆったりと泳ぐその姿は皇帝のような高貴な雰囲気を感じます・・・またこのタテジマキンチャクダイさんは幼魚と成魚とではまるで別種のように色彩や模様が異なる事で有名ですが幼魚は濃紺の体に白い同心円状の模様が入り頭部は横縞で背鰭縁は白く尾鰭は透明になっています・・・成魚は青地に多くの黄色い縦縞が入り顔は水色で目の周りは濃い青色をしており尾鰭は黄色で胸鰭上部は黒色で前側は黄色です・・・また臀鰭は濃い青色で明るい青色の横縞が入ります・・・タテジマキンチャクダイさんは模様に雌雄差が無いのでどちらがオスかメスかわかりませんがなぜ成魚と幼魚とではこんなに見た目が違うのでしょうか?
- その理由としてタテジマキンチャクダイさんは岩肌に付着している海綿やホヤなどをメインにいろいろなものを食べる雑食性であり食べたら当然なくなるので再び育つのを待つために広いナワバリを長期間にわたって守る必要があるという訳なんです・・・だから成魚になると広い範囲に縄張りを持ち餌場を必死に確保しているのです・・・そのため似た種類のキンチャクダイさんが近づくとタテジマキンチャクダイさんは特に激しく攻撃して縄張りから追い出してしまうのです・・・という訳でタテジマキンチャクダイさんの幼魚は自分が違う種類だと主張して成魚から攻撃されないよう見た目を変えているのです・・・生き抜くためにいろいろ考えているんですね・・・話は変わりますがタテジマキンチャクダイさんの全長は最大40 cmで地域変異があり太平洋のタテジマキンチャクダイさんは背鰭軟条が長いそうです・・・確かに写真のタテジマキンチャクダイさんの背鰭軟条は長く伸びていますから太平洋型ですね。
タテジマキンチャクダイさんの縄張り意識は凄い
縄張り意識は特定の領域を自分のものと認識する事
そして他者の侵入を防ごうとする心理的傾向です
この行動は食物や繁殖のための資源を守るために重要で
人間の場合個人のプライバシーや安全感に関連しています
職場での自分のデスクやオフィススペース
公共の場所でも自分の場所と感じる場所があります
家庭内でも特定の場所を自分の領域としています
自分の安全やプライバシーを守るためには大切な意識で
他者との境界を意識し自分の領域を守る心理が働いています
プライベートスペースでは自分の時間を大切にできます
そのためストレスも軽減することができます
結果として安心感が高まりコミュニケーションも円滑になります
全体の雰囲気を良くするためにも縄張り確保は大切です
ゆっくりだけど逃げ続けるウズキンさん! 2024 小笠原
- エキジットタイム寸前に現れたのがスズキ目キンチャクダイ科サザナミヤッコ属のタテジマキンチャクダイさんのおちびさんです・・・独特なかわいい姿をちらっと見かけたのでウズキンさんが逃げ出さない様に少しずつ少しずつ水深を落として近づていきました・・・「時間が無いの!お願いだから写真撮らせて!」と心の中でウズキンさんに話しかけながら降りて行ったのですがウズキンさんは警戒してササっと逃げるでもなく距離を保ったまま少しずつ逃げていきます・・・タテジマキンチャクダイさんはその模様の形から幼魚の頃はウズマキさんと呼ばれ成魚になるとタテキンさん成長途中はウズキンさんと呼ばれています・・・幼魚と成魚とではまるで別種のように色彩や模様が異なるタテジマキンチャクダイさんなのですがこのおちびさんはウズマキさんではなくウズキンさんだと思いますが違いますか?
- タテジマキンチャクダイさんの幼魚の頃は濃紺の体に白い同心円状の模様が入ることからウズマキさんと呼ばれていますが頭部は横縞で背鰭縁は白く尾鰭は透明になっています・・・成魚になると青地に多くの黄色い縦縞が入り顔は水色で目の周りは濃い青色になり派手になります・・・そして尾鰭は黄色く胸鰭上部は黒色で前側は黄色そして臀鰭は濃い青色で明るい青色の横縞が入っています・・・タテジマキンチャクダイさんは成魚になると全長最大40cmにまで成長し派手さとかなりの貫禄がでてきます・・・話は変わりますがウズマキさんによく似ているスズキ目キンチャクダイ科サザナミヤッコ属のサザナミヤッコのおちびさんという方がいます・・・でもサザナミヤッコさんのおちびさんはウズマキさんには無い吻端から背中に向けて白い線があるので区別ができます・・・結局今回はウズキンさんに近づくことができずぼやけた写真になってしまいました。
タテジマキンチャクダイのおちびさんはウズマキさん
渦巻は渦が巻くように旋回し中心から遠ざかるあるいは近づくもの
渦は重力などで螺旋状のパターンを描く流体や気体の流れ
あるいは目まぐるしく動いて入り乱れる様子です
渦巻は具体的に渦を巻く形や螺旋状を意味しますが
渦は広範囲で抽象的なのです
渦と渦巻きは似ているようで異なる意味を持つようです
タテジマキンチャクダイのおちびさんはとっても賢い! 小笠原
- タテジマキンチャクダイさんは全長40cmと大きめのキンチャクダイさんなのですが幼魚と成魚とでは本当に親子なのと思ってしまうほど大きく違いまるで別種のような色彩や模様になっています・・・動きが速いのでちょっとぼけてしまいましたが下の写真の様にタテジマキンチャクダイさんのおちびさんは濃紺の体に白い同心円状の模様が入っています・・・この模様の入り方が渦巻のように見えるため「ウズマキ」さんと呼ばれることもあります・・・大人になるとタテジマキンチャクダイさんは青地に多くの黄色い縦縞が入った模様となり通称「タテキン」さんと呼ばれるようになります。
- ヤッコさんの仲間達は縄張り意識が強く自分の縄張りから配偶者以外の成魚を追い出す習性があります・・・でもヤッコのおちびさん達は大人と違った模様を持つことによって縄張りに入っても同じ仲間だとみなされず攻撃されないようになるのです・・・と言うことはヤッコさん達は自分の模様を確実に認識できているということですね・・・と言うことで視力が良いヤッコさん達は少し大きくなったおちびさんの身体に成魚と同じ模様が出始めるとすかさずライバルとみなし攻撃をしかけるようになるのです・・・このような習性のためタテジマキンチャクダイさんの成魚は群れはつくらずにペアー又は単独で行動をしています。
- タテジマキンチャクダイさんはえらの下に成魚・幼魚ともに鋭いとげがあるのが特徴の一つで英名ではエンペラーエンゼルフィッシュさんと呼ばれるように鮮やかな体色でゆったりと泳ぎまるで皇帝のような高貴な雰囲気を感じさせるヤッコさんです・・・タテジマキンチャクダイさんの食性は雑食性で主にカイメン類やホヤ類などの動物質のほか海藻などの植物質のものも主食としています・・・下の写真がタテジマキンチャクダイさんの大人の写真ですがおちびさんと模様が全く違いますよね・・・これだと確かに親子だとは認識でいないですね。
- キンチャクダイさん達は大人とおちびさんとで全く違う模様になることで縄張りに入っても攻撃されないという利点の他にも様々な理由が囁かれています・・・ひとつは毒をもつウミウシさんに姿を似せることで敵に狙われにくくなる・・・また尻尾のほうに目玉のような黒点を持つことで敵を惑わす・・・それから細い海藻やヤギ・枝サンゴに似せた模様にすることでうまく隠れるなどが言われています・・・タテジマキンチャクダイのおちびさんによく似た種としてサザナミヤッコのおちびさんがいます・・・2cmまでのタテジマキンチャクダイのおちびさんはサザナミヤッコのおちびさんと似ているため区別が難しいのですがタテジマキンチャクダイのおちびさんは吻端から背中に白線縦線がありますがサザナミヤッコのおちびさんにはそれがありません。
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