ウツボのおじさんとオトヒメエビさんの名コンビ!
- エビ目オトヒメエビ科オトヒメエビ属のオトヒメエビさんとウナギ目ウツボ科のウツボさんがまるで縁側で日向ぼっこでもしている様にのんびりと過ごしています・・・「いやあオトヒメエビさんいつもすまないねえ!痒くて痒くてしょうがないんだけどけど見ての通り痒い所に手が届かなくって~!」と手を持たないウツボのおじさんが照れながら喋っている様です・・・それにしてもオトヒメエビさんの健気なクリーニングのおかげでウツボのおじさんとても気持ちがよさそうです・・・そんなのんびりと寛いでいるウツボのおじさんを横目にオトヒメエビさんは「こんな遠いところにも寄生虫がいる~!」と左手を思いきり伸ばしてクリーニングしています・・・そんなオトヒメエビさんの真剣な表情とウツボのおじさんのボケた表情が対象的で面白い写真になりました・・・オトヒメさんもウツボさんもお互い信頼し合って安心しているんですね。

- 安心して生活できるということは心の平衡を保ちながら生きていけるということそれはとても大事なことでありとても幸せなことでもあります・・・人生は山あり谷ありで安心していられる状況はそんなに長くなく不安になることは頻繁にありますが不安を覚えたら辛抱強く事にあたる冷静さを失わないそうすればいずれは安心できる状態になるものです・・・だから悩み事をあまり深刻に捉えず受け流す姿勢を保つことも安心を得る方法のひとつなのかもしれません・・・その日その日に新しく物事を捉えて真剣に考え且つのんびりと積極的に生きていきたいものです・・・ちなみにオトヒメエビさんの体長は40-60mmほどで身体は半透明の白色で頭部や腹部の中ほどと尾扇に赤い帯がありそれぞれに白い帯が隣接しています・・・身体の下の歩脚のつけ根部分は青く体表は細かい棘に覆われ5対の歩脚のうち前3対は先端に鋏があり特に第3歩脚は太く長く発達しています・・・ちなみにオトヒメエビさんの和名は鮮やかな体色と細長い触角や脚を広げた姿が龍宮伝説の乙姫を想起させることに由来するそうです・・・英名はBarber-pole shrimpで赤・白・青の体色が理容室のマークを表すサインポールに似ていることに由来するそうです。

- 上の写真のウツボさんも怖い顔で海のギャングと言われていますが恍惚とした表情でミカヅキコモンエビさんにクリーニングしてもらっています・・・ウツボさんの表情からもわかりますがとても気持ちが良い様でまるでお風呂にでも入った時の様に鼻歌でもフンフフンと歌っているようです・・・でもよく見るとウツボさんがドスがきいた声で『今俺様がミカヅキコモンエビさんに綺麗にしてもらっているんだから邪魔するなよ!順番を守らない奴は許さないぞ!』と私に対して鋭い視線で睨んでいました・・・ウツボさんの口がちょっと開き気味になっていますがこれ以上邪魔をすると鋭い歯で咬みついてきそうなので退散いたしましょう・・・一般にクリーニングといえば洗濯や掃除のことですがご存じの通りウツボさんやハタさんなどが体表に付いている寄生虫などを小さな生き物に食べてもらって除去することをクリーニングといいます・・・クリーニングをする小さな生き物のことをクリーナーと呼んでおり最も有名なクリーナーはツンツンツンツンとかわいい動きをするホンソメワケベラさんです。

- ウツボさんは細長く円筒状の体をしておりあまり意識してなかったのですが胸鰭と腹鰭は無く鋭い歯と力強い顎を持っています・・・泳ぐときウニョウニョと泳ぐからなのか?いつも穴の中に潜んでいるから邪魔なのか?よくわかりませんが確かに胸鰭は無いですね!・・・ウツボさんは海のギャングと呼ばれていますが実は見た目と違いとても臆病なお魚さんで無用な攻撃をしない限りウツボさんから積極的に噛み付いてくることはありません・・・だからと言って不用意にウツボさんの口元へ手を伸ばしたりするとエサと間違えてかぶり付いてくるかもしれませんから気を付けましょう・・・ウツボさんは夜行性で岩穴や岩陰からあまり移動しませんがエサの気配を感じると貪欲にウニョウニョサササと普段の行動からは信じられないくらい泳ぎ回ります・・・それにウツボさんは皮膚呼吸が可能なので30分くらいは陸上でも生きることができる優れたお魚さんでエサとしては魚類や甲殻類や貝類などで特にタコさんが大好きです・・・岩礁の食物ピラミッドの頂点に君臨しているウツボさんは強い部類に入るタコさんにとって大迷惑な天敵なのです・・・言い忘れましたがミカヅキコモンエビさんがお腹にたくさんの卵を抱えています・・・ウツボさんの眼の辺りを一生懸命左右のハサミ手でツンツンつまんでいるようですが妊婦さんなので食べ過ぎには注意してくださいね。
ウミガメさんの見分け方は?アオウミガメ?タイマイ?(改)
- 世界には8種のウミガメさん達が住んでいますがそのうちアカウミガメさんやアオウミガメさんやタイマイさんにヒメウミガメさんやオサガメさんやクロウミガメさんの6種類が日本に住んでいます・・・結構いろんなカメさんが住みついているんですね・・・そして日本でよく見られるのはアカウミガメさんやアオウミガメさんやタイマイさんの3種でこの3種が日本の砂浜でおおよそ初夏から夏にかけて産卵する種類だそうです・・・よくテレビなどで放送されるウミガメさんの泣きながらの産卵はこの3種類のうちのどれかなんですね・・・ウミガメさんは一年に一回だけ産卵すると思われがちですが実際は初夏から夏にかけて2週間おきに2-4回ほど一度に約100個の卵を2-4年の間隔で産卵します・・・結構みんな頑張ってま~す!!・・・ちなみに下の写真はタイマイさんです。

- ウミガメさんの性別は卵の時の温度で決まり29℃を境に温度が高いとメスに低いとオスになるそうです・・・どうしてそのような事になっているのかわかりませんが不思議なウミガメさん達の生態です!・・・つまり温暖化が進むとメスばかりということになるのでしょうか?・・・地球の温暖化はいろんなところに影響があるんですね・・・ウミガメさんがメスだけになってしまうと子孫も残せず絶滅の危機になってしまいます!・・・話は変わりますがふ化した子ガメさんは約2日間餌も食べずにひたすら健気に沖に向かって泳ぎ続けます・・・生存本能というか何も食べないなんて凄いですよね・・・とにかく頑張れ~!頑張れ~!・・・大人になると下の写真の様な事もあります・・・コバンザメさんを2匹も背負って邪魔なのか?重いのか?「何とかしてくれよ」っていう顔をしたアオウミガメさんです。

- ウミガメさんは40㎝くらいになると沿岸生活を始めますが甲らの長さ30㎝以下のウミガメさんは何処にいるのかわからずLost ageと呼ばれる空白期間になっているそうです・・・健気に泳ぎ続け外洋に移動した子ガメさんは流れ藻とともに生活していることが報告されようやく外洋生活の一端がわかりました・・・しかしその生活はまだまだ謎に包まれています・・・そんな謎がウミガメさん達にあったなんて意外でした・・・ちなみにアオウミガメさんは沿岸に住んでいて海藻・海草を食べるベジタリアンです・・・クラゲさんを食べることもありますがビニール袋をクラゲさんと間違えて食べてしまい大変なことになることもあるそうです・・・確かにビニール袋が海に漂っているとクラゲと間違えてしまいますよね・・・ゴミは決して海に捨てることなくしっかり我が家まで持ち帰りましょう・・・アオウミガメさんはアオと呼ばれますが体は赤、茶色、黒とさまざまでアカウミガメさんよりも少し大きく90-110㎝になります。

- タイマイさんは甲らが70-90㎝ほどでアオウミガメさんより少し小さくサンゴ礁の海に多く生息しています・・・サンゴの隙間にある餌をガジガジと食べるために下の写真の様にくちばしが鳥のように長く尖った形になっています・・・上の写真のアオウミガメさんと比べるとその違いがよくわかりますね・・・タイマイさんの甲らはべっ甲細工に利用されます・・・日本におけるべっ甲細工の歴史は古く奈良時代に伝わっていたとされています・・・タイマイさんの甲らはワシントン条約で取引が禁止されておりますのでご注意ください。

- アカウミガメさんは外洋性のウミガメさんで基本的には沖合に住んでいるので卵を産みに来た時ぐらいしか私たちはお目にかかれません・・・と言うことでダイビング中に見かけるウミガメさんはほとんどがアオウミガメさんかタイマイさんのどちらかと言うことになります・・・アカウミガメさんは貝やヤドカリなどの硬いものを好んで食べるために顎の力が強く頭が大きいことが特徴になっています・・・アカウミガメさんは大人になると甲らの長さは80㎝~100cmになりますからちょうどアオウミガメさんとタイマイさんの間ぐらいの大きさですかね。

- アオウミガメさん(上の写真)とタイマイさん(下の写真)の違いは①アオウミガメさんの嘴は尖っていない②アオウミガメさんの目の後ろ側の黒いウロコは4枚でさらにその後ろ側に細かいウロコがたくさんある③アオウミガメさんの下あごは白い④アオウミガメさんの甲羅は後ろ半分の縁がギザギザ飛び出ていない・・・①タイマイさんはアオウミガメに比べ嘴が尖っている②タイマイさんの目の後ろ側の黒いウロコは3枚でさらにその後ろ側のウロコは少ない③タイマイさんは下あごにも黒い部分がある④タイマイさんは甲羅の後ろ半分の縁がギザギザ飛び出ている・・・上下の写真を比べると④の甲羅の後ろ半分がギザギザしているかしていないか以外の特徴はよくわかりますね。

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