『カワビシャの仲間』総集編 ダイビング‐フォト‐tsubuankun

Dive-photo まとめ 分類
テングダイー小笠原

カワビシャ科は温暖な海の岩礁域で暮らしていて日本近海からは少なくとも4属4種が知られています。海底付近を遊泳する肉食性のお魚さんで水深はやや深く水深40~400mの範囲で暮らす種類が多いようです。カワビシャ科のお魚さんは左右に平べったく著しく側扁した体型をもち体高は一般に高くなっています。特に高いツボダイ属などさまざまな種類がいて頭部が露出した骨に覆われることが大きな特徴です。

そんなに怒ってないよね?テングダイさん! 2024 小笠原

  • 岩陰で2匹仲良くツンツンしながら泳いでいるのはスズキ目カワビシャ科テングダイ属のテングダイさんです・・・テングダイさんの体側には黄色と暗色の横帯がありますが頭の部分も含め6本の黒色横帯がはっきりとしています・・・同じ科のカワビシャさんによく似ていますが背鰭は大きく臀鰭棘は短く臀鰭の第2棘は強大ではありません・・・テングダイさんの腹鰭だけは黒くなりますがそれ以外の鰭は鮮やかな黄色をしていてとても綺麗です・・・なぜテングダイさんは腹鰭だけ黒いのでしょうか?・・・テングダイさんが腹黒いのではというイメージをどうしても持ってしまうのは私だけでしょうか?・・・まあそれはさておきテングダイさんの口は小さく著しく前方へ突出していてその様子が天狗さんに似てることからテングダイさんの名前が尽いたそうですが下顎の下面には短いひげが一面に生えていてこれも天狗さんのイメージにぴったりですね。
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  • テングダイさんの体長は50cmになる大型種でやや深い岩礁域で暮らしていますがよく群れを作って泳いでいます・・・テングダイさんは肉食性なのですが動きは敏捷ではなくウミシダさんの仲間やクモヒトデさんの仲間といった棘皮動物を好んで食べることが知られています・・・それからテングダイさんの成人とそのおちびさんとでは様子がまるで違っていておちびさんは灰褐色の地色で体側には暗色の斑が散在しているのです・・・ぱっと見た目親子とはわからないかもしれませんね・・・ちなみにカワビシャさんの体は三角状で体高が著しく高く背鰭の前方部は長くなっています・・・カワビシャさんの口は小さめですが唇は厚く両あごには強い歯帯があり外側の方はやや犬歯状で下顎には短いひげがびっしり生えています・・・下の写真ではテングダイさんの顔が小さなごみのようなもので見えなくなっていますがプランクトンかと思ったらよく見ると小さなお魚さんの赤ちゃんがいっぱい群れているのです・・・小笠原のこの時期はお魚さん達の誕生シーズンなんですね。
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テングダイさんの顔は天狗の様だと言いますが天狗って?

天狗の起源は日本では無く中国にあります

中国では凶事を知らせる流星を意味していました

流星の尾が犬の尾に似ている事から天のいぬ=天狗

日本では神や妖怪と言われる伝説上の生き物です

山伏の服装で赤ら顔で鼻が高く翼を持ち空中を飛翔します

神道に根差し山の神として信仰されています

一方人を魔道に導く魔物ともされています

人々は山の中を異界と考えていて

山の中の怪奇現象は天狗の仕業としました

人は理解できないものに対して神の仕業と言います

神秘的な出来事や奇跡的な現象が起こると

神の意志や力によるものと解釈して納得するんですね

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