臆病なヤシャハゼさんお願いだから隠れないでえ!(改)柏島
- スズキ目ハゼ科のヤシャハゼさんですが名前には何故か恐怖の夜叉が付いています・・・下の写真のヤシャハゼさんも背鰭をピンと元気よく伸ばして確かに勇ましさもあり身体の色合いも白地に赤いラインがシャープでキリっとした印象は与えてくれます・・・でも名前のようにそこまでの怖いイメージは無くクリっとした眼をしていて身体も小さくてなかなか可愛いハゼさんです・・・どうしてそんなに怖い名前が付いてしまったのでしょうか?・・・ヤシャハゼさんには夜叉と言う名前が付いた表に出ていない隠された個性でもあるのでしょうか?
- 写真を撮る段階になって初めて気が付いたのですが残念ながらストロボが稼働していませんでした・・・せっかく苦労してヤシャハゼさんに近づけたのにいざ撮影しようとしたらストロボ無しで撮影しなければならなくなりました・・・ストロボが稼働していればきっといい色が出ていたと思うのですが残念です・・・臆病なヤシャハゼさんも「きれいに撮ってね」って言ってここまで近づけさせてくれたのに間抜けな私ですみませんでした・・・ヤシャハゼさんもしかして「何をしてるのあんたは!」ってちょっと怒ってる?
- ヤシャハゼさんは怖い名前に似合わず随分と臆病さんなので今回もかなり私を警戒しております・・・ヤシャハゼさんを驚かせない様にそろりそろりと匍匐前進で近づいているに近づくにつれ少しづつヤシャハゼさんは穴の中に体を沈めております・・・すでに同居のテッポウエビさんはヤシャハゼさんからの危険信号を察知して穴の中に隠れております・・・ピンと立てた背鰭も少したたんでいますから今にも穴の中にシュッと隠れてしまいそうです・・・ヤシャハゼさんの口元を見ると「あんたそれ以上近づいたら隠れるからね」って言っているようです。
- ヤシャハゼさん大丈夫だから!何も危ない事はしないから!隠れる必要ないから!早まらないで!お願いだから写真だけ撮らせてくださ~い!・・・ヤシャハゼさんはかなり警戒しておりましたが私の心の叫びが通じたのか少し穴から出てきて背鰭もまたピンと伸ばしてくれました・・・やっぱり真剣な思いって人間とお魚さんでも通じるんですかね?・・・ヤシャハゼさん私の思いを理解してくれてありがとうございます感謝です・・・いつもこんな感じでドキドキしながら撮影しております!・・・ちなみにヤシャハゼさんの名前の由来は顔の色彩が夜叉のお面の様であることから付いたそうですがそのように見えますかね?
怖い呼び名のヤシャハゼさん
恐怖とは恐怖に対する恐怖である事が多い
それは恐怖が無知から発生することが多いから
小心な人間は危険の起こる前に怖れる
遠くにいると恐怖を感じるが近くに来るとそれほどでもない事がある
本当に怖れなければならない事は恐怖そのものである
恐怖は貴重な警告者なのだから
そして恐怖と勇気が近くに共存している事も知る
誰をも怖れない者は誰からも怖がられている者に劣らず強い
ヨウジウオさんのひょうきんな顔はひょっとこ顔?(改)柏島
- トゲウオ目ヨウジウオ科のヨウジウオさんはタツノオトシゴさんの仲間で名前のように体は細長く最大で30cm近くになるものもいます・・・ヨウジウオさんは骨板の甲で覆われていて吻は長く突き出てその先に小さな口がありますが歯はないのが特徴です・・・長く突き出た口先でプランクトンや小魚や甲殻類を食べるそうですが歯がないのにどうやって食べるのでしょうか?・・・何かもどかしいですよね・・・ヨウジウオさんは背鰭起部の下方には微細な尻鰭がありますが腹鰭はもっておらず尾鰭は丸く扇のような形をしています・・・ヨウジウオさんの体の色は多様で赤っぽいものや黄色味を帯びたものや褐色や黒っぽいものや緑色を帯びた銀色のようなものなど様々です・・・またヨウジウオさんは色の変化だけでなく不規則な模様や斑があるものなどもいて変化に非常に富んでいます。
- ヨウジウオさんはアマモなどの海草が繁茂するところに住んでいて細長い体は海草の間に入り込むのに適しています・・・確かにこれだけ細長いとクネクネと海藻の隙間を上手に泳げそうです・・・それにヨウジウオさんはじっとしていると海草と見分けづらいので外敵から身を守るのにも適しています・・・遊んでいるのかお洒落をしているのかよくわかりませんがヨウジウオさんは体を海草などに巻きつけるようなこともします・・・それからヨウジウオさんの産卵期は3~6月頃でタツノオトシゴさんと同様に雄には育児嚢があり雌は雄の育児嚢に卵を産みつけます・・・卵は数週間後に孵化するのですが雄は孵化した後もしばらく成長するまで育児嚢で保護する習性があるそうです・・・子煩悩ですね・・・全長10mm程になったヨウジウオさんの稚魚は育児嚢から泳ぎだし流れ藻などにくっ付いて成長していきます・・・新たな旅立ちですね!頑張れ!
ヨウジウオさんは用心に用心を重ねて子供を育てその後一人旅をさせます
可愛い子供だからこそ甘やかさない
世の中の辛さや大変な経験をさせ自分の力で乗り越えさせる
ついつい甘やかしてしまいそうになる
でもそれが子供の将来のためになる
ただし子供が悩みを打ち明けてきたら子供の目線に立って相談にのる
人生はいつも楽しい事ばかりではなく苦しい事もある
逆に苦しい事ばかりではなく楽しい事もあるのだから
コメント