アケボノハゼさんが物思いにふけって心のつぶやきが漏れています!
- スズキ目クロユリハゼ科ハタタテハゼ属のアケボノハゼさんがホバリングをしながら尾鰭をしゅんと垂らして力なく憂い顔で物思いにふけっています・・・驚かせないようにそっと近づいてみるとアケボノハゼさんは口を半開きにして私に何か語り掛けたそうですが話し始める事に躊躇しているのか言葉が出てきません・・・アケボノハゼさんの顔も随分青くなっていますからかなり悩んでいるようですが凄く心配な事でもあるのでしょうか?・・・私で良ければ聴きますから話してみてください!・・・するとアケボノハゼさんが背鰭をぴんと立て始めましたがもしかして聞いてくれる人がいてアケボノハゼさんもちょっとうれしかったのでしょうか?・・・やっぱり悩み事は一人で抱え込まない方がいいですよね思いを共有することでホッとすることもありますから・・・意外と話してみると何故こんなことで悩んでいたんだろうということも多々ありますもんね。

- アケボノハゼさんは水深は35〜50mとちょっと深めの潮通しの良いサンゴ礁域の礁斜面や岩礁斜面の砂礫底に巣を作って住んでいますが性格はおとなしく警戒心がとても強いので巣穴の近くでホバリングしながら様子を伺っていることが多いです・・・そしてアケボノハゼさんは危険を感じるとあっと言う間に巣の中へ隠れてしまいなかなか出て来なくなります・・・アケボノハゼさんは単独或いはペアーで活動していますが紫のグラデーションが特徴的でとても美しく鮮やかな色をしています・・・第1背鰭前部は伸長し先端は尖らず尾鰭はやや湾入していて顔の先端はブルーに彩られていますが体の前方は乳白色から淡い黄色味の差した白色で後方から尾柄部は濃紫色になっています・・・また各鰭には臙脂色も加わっています・・・ハタタテハゼ属にはアケボノハゼさんと共にハタタテハゼさんやシコンハタタテハゼさんが属していてどのハゼさんも美しいのですが私はシコンハタタテハゼさんの控えめな美しさが好きです!

- 時には知識や経験が表面的なものに留まり深く理解できていなく当たり前に使ってる物や言葉でもその背景に新たな発見があったりします・・・世の中には日々無意識のうちに影響を与える要素がたくさんあるのですが自己理解を深め自分の考え方や行動パターンを観察し何故そのように感じたり行動したりするのかを探ることが大切です・・・自分の感情や思考を記録するのも一つの方法ですし自分の内面に意識を向ける瞑想なども効果的です・・・他人が私たちのことをよく知っていると感じることは時には驚きと同時に洞察をもたらしてくれるものですから他の人から見た自分の姿は自己理解を深める手助けになります・・・様々な人からフィードバックを受けることで自分が気付かなかった長所や短所を発見することができますが信頼できる友人からの新たな視点を得る事が大切です・・・私を知ってるようで知らない私と私を知らないようで知ってる他人を知る!

- アケボノハゼさんの大きさは約5cm程度で海底から少し離れたところで潮に向かってホバリングしながら流されてくる動物プランクトンをおいしそうにパクパク食べています・・・どうしていつも巣穴の上でホバリングしているんだろうと思っていましたがそういうことだったんですね・・・上の写真のアケボノハゼさんも一生懸命口をパクパクさせて食事をしているようです・・・深度がやや深めなな所に住んでいるアケボノハゼさんに会える時間は少ないのであせらず驚かせないようにゆっくり近づきタイミングよくピントを合わせて撮影することが肝心です・・・アケボノハゼさんはこんなに綺麗な色をしているんだからもっと見せびらかせばいいのにと思ってしまいますがそこがアケボノハゼさんの奥ゆかしさなのかもしれません・・・アケボノハゼさんは上皇様が命名したそうですが他にニチリンダテハゼさん・ギンガハゼさんも命名したそうです。
コメント