忍者の末裔!その実力は?藻屑なのか枯葉なのか?トゲトゲした不思議なニシキフウライウオさん! 『カミソリウオの仲間』 総集編 diving-photo‐tsubuankun

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忍者の末裔!ニシキフウライウオさんの技と実力は?藻屑?枯葉?

  • トゲウオ目カミソリウオ科カミソリウオ属に属するニシキフウライウオさんはパッと見た時は藻屑の様にしか見えない見事なカムフラージュをしています・・・お魚さんにはとてもとても見えづらく正に忍者が雲隠れの術を使っているようです・・・やっとニシキフウライウオさんを認識して撮影していても『あれ?ニシキフウライウオさんはどこ行った?』と実物とカメラを交互に見比べながら撮影した記憶があります・・・ニシキフウライウオさんは水深10~35mの岩礁・サンゴ礁域に生息している八放サンゴ類の群体やウミシダ類の近くで発見されることが多いのですがかくれんぼが本当に上手な方達です・・・ニシキフウライウオさんは基本的にホストに似た色をしていてカラーバリエーションは豊富で大きさは8~10cmくらいです。
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  • ニシキフウライウオさんは何故か頭を斜め下に向けて静かに浮いていることが多いのですが身体や鰭に皮弁がたくさんあって基本的に縞模様があることが特徴です・・・ニシキフウライウオさんの体中にあるトゲトゲは痛そうですがよく見ると先端は丸くなっていますのでウニさんの様に刺さってしまうことは無いのかな?・・・周りの状況にすっかり馴染んで安心しているようですがニシキフウライウオさんは小さなエビなどをそのスポイドのような口で吸いこんで捕食するそうです・・・タツノオトシゴさんの仲間はオスが育児嚢で孵化させることが有名ですがカミソリウオ科のお魚さんも腹鰭の所にある育児嚢で孵化するまでこちらはメスが卵を保護する習性があります・・・それにしても円らな瞳がかわいいニシキフウライウオさんです。
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  • ところで下の写真にもニシキフウライウオさんが写っていますがどこら辺に佇んでいるかわかりますか?・・・この中にニシキフウライウオさんが居るからと言われれば確かに居るなとわかりますが見事に擬態していますよね!・・・ダイビングをしていて何気なく見ていたらニシキフウライウオさんがそこに居ると気が付かず通り過ぎてしまいそうです・・・正に忍法雲隠れの術!ニシキフウライウオさんお見事!・・・ちなみにニシキフウライウオさんのお仲間にカミソリウオさんという方がいらっしゃいますがカミソリウオさんは海藻の周辺を好むせいか生息水深はニシキフウライウオさんより浅くまた岩礁より砂地でよく見られます・・・カミソリウオさんもニシキフウライウオさんと同様でメスのほうがオスよりひとまわり大きく腹鰭に辺りにある育児嚢で卵を大切に保護します。
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  • ニシキフウライウオさんはヤギ類・ウミトサカ類・ウミシダ類の近くでよく頭を斜め下に向けて静かに浮いていることがありますがニシキフウライウオさんはどうして頭を下にしているのでしょうか?・・・もしかして体の割に頭が大きいので重いのでしょうか?・・・それとも頭を下にしているほうが藻屑や枯れ葉にカモフラージュしやすいからなのでしょうか?・・・確かに背鰭や腹鰭の形からして頭を下にした方がヤギ類が生えているように見えますからおそらくそのためでしょうね・・・それからニシキフウライウオさんの身体や鰭は基本的に縞模様があることが特徴ですが近くで見ると本当に派手派手な迷彩模様なのですが遠くから見るとうまくヤギ類に溶け込んでいます。
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  • ニシキフウライウオさんもたまにお腹を膨らませたメスを見ることがありますが孵化するまで卵を大切に保護する習性がありますからたいへんですよね・・・またニシキフウライウオさんは雌雄ペアでいることが多いのですがメスの方が大きくしっかりしているのも子供を大切に育てなければならないからなのでしょう・・・もしかしてたいへんな恐妻家なのでしょうか?・・・いい加減なことを言いましたすみません・・・ニシキフウライウオさんは赤いヤギの近くに住んでいると赤い個体というように基本的にホストに似た色になりますのでホストによって緑や茶色に黒や黄色などカラーバリエーションはたいへん豊富です・・・またニシキフウライウオさんのトゲトゲもヤギ類のポリープに似ていてヤギ類に化けるのが本当に上手です・・・うまくカモフラージュするためにニシキフウライウオさんも大変な努力をしているんですね。
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