優しい眼をしたキイロハギさんに癒されます! 2024 小笠原
- サンゴ礁の森で仲良く暮らしている目の覚めるような鮮やかな黄色の体と愛嬌のある可愛らしい顔を持つのはスズキ目ニザダイ科ヒレナガハギ属のキイロハギさんです・・・ニザダイ科のグループは約80種が知られていて美しい体色や模様を持つ種類が多くチョウチョウウオ科やスズメダイ科やベラ科と並んでサンゴ礁を華やかに彩る代表格のお魚さんです・・・下の写真は若者のキイロハギさんだと思うのですが口がカワハギさんの様にとんがっていますね・・・キイロハギさんはハギさんという名前がついていますがスズキ目に属していてよく知られているカワハギさんはフグ目に属しています・・・見てください!それにしてもこのキイロハギさんは優しそうな眼をしていますね。
- キイロハギさんの体長は通常15cm程度ですが中には20cmほどまで成長するものもいます・・・キイロハギさんの体型は側扁していて体高が高く吻が独特な形で突き出しているのが特徴です・・・また背鰭と臀鰭も長く背鰭には棘があります・・・上の写真の方がわかりやすいと思いますがキイロハギさんの体色は各鰭も含めて一様に黄色で色が異なるのは尾柄部の可動棘がわずかに白くなるぐらいです・・・でもほとんど目立ちませんので海の中では黄色一色と思って間違いないです・・・またキイロハギさんはおちびさんの頃は鰭の長さが体の割に長くなっていて下の写真の様に上下に長いひし形の様な姿をしています・・・まだ小さいながらこの頃からキイロハギさんは優しそうな眼をしています。
キイロハギさんは何時も優しい眼をしています
本当の優しさとは?ってよく言われます
それは思いやりや配慮があり一時的ではない行動
言葉だけでなく見返りを求めず無償の行動
誰に対しても公平で相手に深く共感し理解した偽りのない行動
では見かけの優しさとはいったい何でしょうか?
それは見返りや評価を期待した行動
その場限りで持続性がなく表面的な対応にとどまる行動
本心からではなく他人に良く見せるための行動
優しさは他者とのかかわりを豊かにする重要な要素です
よくよく考えた行動が必要になりますね
キイロハギのおちびさんは背びれを広げて威嚇中? 小笠原
- キイロハギさんはスズキ目ニザダイ科ヒレナガハギ属に属していますが鮮やかな黄色に特徴のある目をしたキイロハギのおちびさん達がサンゴの森でかくれんぼでもしているのか楽しそうに泳ぎまわっています・・・ニザダイ科のお魚さん達は左右に平べったく側扁し高い体高と小さな口を特徴とするグループで熱帯・亜熱帯海域を中心に約80種が知られています・・・ニザダイ科のお魚さん達は美しい体色や模様を持つ種類が多くチョウチョウウオ科やスズメダイ科やベラ科と並んでサンゴ礁を華やかに彩っています・・・その中でもヒレナガハギ属は7種が知られており日本近海からはキイロハギさんの他にゴマハギさんとヒレナガハギさんの合わせて3種が報告されています。
- キイロハギさんの体長は15cm程度で体型は左右に強く側扁していて体高が高く吻が独特な形で突き出していて所謂ひょっとこ顔が特徴です・・・また背ビレと臀ビレも高く基底が長くなっていて体の色は各ヒレも含めて一様に黄色で色が異なるのは尾柄部の可動棘がわずかに白くなるぐらいです・・・キイロハギさんはヒレナガハギさんやゴマハギさんとよく似ているのですが体色が全く異なるために区別は容易です・・・キイロハギさんは浅い海のサンゴ礁や岩礁で暮らしていておちびさん達は群れを作りますが大人になると単独か小さなグループで行動します。
- キイロハギさんは鮮やかな黄色がとても特徴的な魚でヒレを広げると横幅は体長より広いほど丸みを帯びた姿かたちをしています・・・小笠原諸島からは黄色がまだらで白色や黒色が混じった色彩をもつキイロハギさんの色彩異常が報告されているそうです・・・キイロハギさんと姿かたちが似ているゴマハギさんの顔は黄色っぽい明るい褐色をしており尾にかけて暗い色になっていき幼魚には縦縞が見られます・・・同じくヒレナガハギさんの体の色は白色で体側面に黒褐色の太い横帯が数本ありこの横帯の中には更に幅の狭い黄色や青色の横縞が多数見られ尾ビレは黄色く上下の縁が白くなっています・・・ヒレナガハギさんは普段ヒレを立てずに泳いでいますが驚いた時や天敵を威嚇する時に大きく広げられます。
キイロハギさんは海のレモンの様にきれいなのにお惚け顔! 小笠原
- スズキ目ニザダイ科に属するキイロハギさんの体は平べったくて体高は高く背びれには棘があり吻は独特な形で突き出していてフグ目に属しているカワハギさんの様な口をしています・・・体形はカワハギさんに似ていますが種類が全然違うんですね・・・それにしても口がニューっとしていて文句を言いたげでなんともユニークなキイロハギさんですが各ひれを含め全体がきれいな黄色をしていてきれいですね・・・中には褐色に近いものも見られますがキイロハギさんの尾柄の側面にはひとつの前向きの白い棘がありきれいな黄色の身体に一つのアクセントになっています。
- キイロハギさんの体の大きさはオスの方がメスよりも大きくなる傾向がありますから下の写真のキイロハギさんは前の方がオスですかね・・・このキイロハギさんは岩礁や珊瑚礁などで暮らしていますがキイロハギのおちびさん達は群れを作って泳ぎ回るそうです・・・こんなに海のブルーに映えたきれいな黄色でしかも小さなキイロハギのおちびさんが群れを成してヨチヨチ泳いでいるのを想像するだけで幸せに感じます・・・でも成長するにつれて独り立ちするのか単独や小さなグループで生活するようになるそうです・・・それからキイロハギさんは主に藻類などの植物質をツンツンツンツンと食べていますが底生の小動物も食べます。
キツネフエフキさん?ハマフエフキさん?どっちかな? パラオ
- ギンガメアジさんに追いかけられているのはスズキ目フエフキダイ科フエフキダイ属のキツネフエフキさんだと思うのですが口がギューッと前にせり出した顔つきをしていて「誰か助けて―!ギンガメアジさんが虐める―」とでも言っているようです・・・それにしてもキツネフエフキさんって口を目いっぱい引っ張られて顔が伸びてしまったようなユニークな顔をしているとてもかわいいお魚さんですよね・・・後ろのギンガメアジさんと追いかけっこをして仲良く遊んでいるのか?それとも虐められて逃げだしているのか?よくわかりませんがキツネフエフキさんの表情からして後者のような気がします・・・でもキツネフエフキさんはフエフキダイさんの中では大型種で大きいものは1mに達することがあるそうで体の色は灰色っぽく時に斑模様を出すなど色彩も変えられるそうです・・・本当はキツネフエフキさんって強いのかな?
- またハマフエフキさんはキツネフエフキさんと同じ様に口笛を吹くように口先がとがっていますが口や頬部に青い線が数本走るのが特徴で胸鰭や腹鰭の縁も淡い青色になっています・・・ハマフエフキさんは体側の鱗にも淡い青色斑が散らばっており優美な見た目をしていて体高は高めです・・・フエフキダイさんの仲間はよく似ていますがハマフエフキさんだけが口内が赤く頭部に鱗が少ないのでその点で見分けることができます・・・どうして口内を赤くしているのかよくわかりませんがハマフエフキさんが口を開けるとちょっとドラキュラを思い出して不気味かもしれませんね・・・また両アゴの前方には犬歯が2対ありますがこの写真ではわからないです・・・ハマフエフキさんの体長は70cm~90cmほどのものが多くしばしば1mを超える個体があがることもある大型のお魚さんなのです。
ハマフエフキさんの口内は赤く染まっている
口内が赤い生き物はさまざまな動物種にも見られます
例えばイチゴヤドクガエルさんは天敵から身を守るため毒を持ち
鮮やかな色の身体に口内を赤くして毒がある事をアピールしています
強力な咬合力と毒性のある唾液を持っているコモドドラゴンさんも
口内を赤くしていますが大きな身体で威嚇でもしているのでしょうか?
熱帯地域に住むアカエリトリさんも口内を赤くしていますが
これは求愛行動や天敵への警告として使っています
その他に口が赤い理由には感染症などによるものもあります
また多くの血管が集まっているため赤く見えることもあります
敵に対しての警告や異性を引きつけ求愛行動など
口が赤い理由はいろいろあるようですが
ハマフエフキさんの口内が赤い本当の理由は本人に聞いてみないと?
綺麗な黄色の尾鰭!カンザシ?キホシ?どっちなの? 2024 小笠原
- いつものデバスズメダイさん達が群れているのかと思ったら何かいつもと雰囲気が違います・・・身体が青いのは一緒なんですが尾鰭が綺麗なレモンイエローになっています・・・スズキ目スズメダイ科スズメダイ属のカンザシスズメダイさんの幼魚でしょうか?・・・カンザシスズメダイさんは潮通しが良く砂だまりの多い開けた岩礁やサンゴ礁周辺で暮らしています・・・カンザシスズメダイさんの成魚の体色は黒灰色で各鰭は黒色で鰭の後端は灰色から白色です・・・でもカンザシスズメダイさん幼魚の体色は鮮やかな青色で胸鰭は透明ですが胸鰭をのぞき全ての鰭が鮮やかな黄色です・・・写真のお魚さんは尾鰭は黄色ですが尻鰭はちょと黒いですね・・・それからカンザシスズメダイさんの成魚も幼魚も眼の後方にハの字のラインがあります・・・遠くなので確認は難しいですが写真のお魚さんには八の字のラインが無いようです・・・どうもカンザシスズメダイさんではないようです。
- では一体この写真のお魚さんは誰なのでしょうか?・・・特徴としては尾鰭が綺麗なレモンイエローで胸鰭の付け根に黒いポッチが目立ちます・・・こんな特徴に合致するのはスズキ目スズメダイ科スズメダイ属のキホシスズメダイさんではないでしょうか?・・・確かにキホシスズメダイさんはサンゴ礁域や岩礁の水深10~40mで暮らしていて体色はメタリックな水色で尾鰭が黄色であることと胸鰭の付け根が黒いところが特徴になっています・・・ちょっと黒っぽいものもいますが光の関係でしょうしキホシスズメダイさんの特徴に合致しているのでおそらくこの群れはキホシスズメダイさんの群れで間違いないでしょう!・・・ちなみにキホシスズメダイさんのキホシの由来は鱗1枚1枚にある黄色い点から来ているそうですが遠目には全くわからないですね。
スカイブルーにレモンイエローのキホシスズメダイさん
色には様々なイメージや印象があります
青色は冷静さや信頼性また知性や無限の広がりを感じさせます
黄色は非常に明るく楽しい印象を与えます
赤色は非常に強く勇気や決断力など心理的効果があります
緑色は健康や再生のイメージで癒しの効果があります
色の効果ってなぜこの様に現れるのでしょうか?
色は視覚的刺激として脳に伝わり特定の反応を引き起こします
でも色は文化や環境など状況によって異なる効果も発揮します
個々人の経験や記憶も色の効果に影響を与えます
色の刺激って奥が深くって面白いですよね
キャンディーケインピグミーゴビーさんっておいしそう!(改)パラオ
- キャンディケインとはよく外国映画に出てきそうな赤と白の派手派手縞模様がある棒状のキャンディのことを意味します・・・このハゼさん頭部から体側にかけて約7本のきれいな赤色横帯が入っていて確かに紅白の縞々棒状キャンディーのように見えるかわいいハゼさんです・・・ちょっとこの写真ではわかりにくいですがキャンディーケインピグミーゴビーさんの背びれや尾びれには黄色い小斑が散らばっており臀びれにも黄色い領域があります・・・背びれのところの黄色い小さな斑点わかりますかね?・・・岩の上をチョコチョコしていてとても小さいハゼんさんなのでダイビングをしていると見逃しがちですがよ~く見ると目が大きくてクリっとしていてなんともキュートです。
- キャンディーケインピグミーゴビーさんは上の写真の様に岩の上などにチョコンと腰かけているところをよく見かけます・・・警戒心はあまり高くないのか?他のハゼさんの様にちょこまかちょこまかとあまり逃げたりしません・・・結構じっとしていてくれるかわいいやつです・・・でも体長は2cm程度ととても小さいのでピントを合わせるのはなかなか大変です・・・ピグミーゴビーもしくはドワーフゴビーなどと呼ばれており透明な体色に赤色の縞模様が特徴のベニハゼさんの仲間です・・・意識してないと素通りしてしまうかもしれませんのでキャンディーケインピグミーゴビーさんに見つめられたら「きれいだね」と言ってやってください・・・微笑んでくれるかもしれません。
世界には気づかないで通り過ごしていることの方が多いけど
忙しくてもたまには意識してそこに目を向ける時間を取ってみよう
もしかしたらそこから新たな出会いが始まるかもしれない
キリンミノカサゴさんってもしかして黄門様の子孫?(改)柏島
- カサゴ目フサカサゴ科のキリンミノカサゴさんは岩陰でフワフワしているのですが妙に目立つどっしりと存在感のある生き物です・・・正に「控えよ~!」といった雰囲気でオトヒメエビさんが後ろでひれ伏しているのが見えます・・・キリンミノカサゴさんはドレスを着ているように華やかで動きもゆったりとしているのでついつい近づいてしまいますが気を付けなけらばなりません!・・・近づき過ぎて刺されてしまうと大変なことになってしまいます・・・「綺麗なものには毒がある」を実践していますから下手な事をして火傷しないように美しいものは遠くから眺めるだけにしましょう!・・・それとミノカサゴさんの仲間は種類が多く見分けづらいところもありますが何れの方達も華やかで如何にも毒を秘めているといった感じがひしひしと伝わってきます!
- キリンミノカサゴさんはこの扇状で大きな胸ビレが特徴で体の色は淡い褐色や赤みを帯びた淡灰色などで体には暗色の横縞があります・・・横縞はミノカサゴさんよりもずっと太く8本程度の暗褐色の太い横帯と細い横帯が交互に並んでいてその内の一本は眼のところを通っています・・・眼の上には長い皮弁があり吻端にも3本の皮弁があります・・・キリンミノカサゴさんの動きはゆったりと優雅なのですが食事の時は小魚をパクっと素早く丸のみする魚食魚です・・・毒はミノカサゴさんの中ではもっとも強力なのでうっかり触れたりしないように最大限注意しましょう・・・ちなみにミノカサゴさんの仲間にはミノカサゴさん・ハナミノカサゴさん・ネッタイミノカサゴさん・キリンミノカサゴさんなどがいますがよく似ていて見分けが難しいですね。
キリンミノさんの威風堂々の姿
正に常に一歩前進
停止は衰退
これで良しと一人満足してもライバルは常に前進
相対的に取り残されて退化となる
自分で選んだ道を後悔せず一歩一歩でいいから常に前進
例え自分の判断が間違っていたとしても
それを後々悔やんだとて意味がない
過去は悔やまず未来を夢見て前向きに
一歩一歩前進で歩んでいきたい
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