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『イサキの仲間』総集編 ダイビング‐フォト‐tsubuankun

Dive-photo まとめ 分類
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イサキ科は145種もあり世界中の海に分布しており主に沿岸域の岩礁やサンゴ礁で暮らしています。日本沿岸には主にイサキ属・コショウダイ属・コロダイ属の仲間が暮らしています。イサキ科の特徴は左右に平たく側扁した体型をもつものが多くコショウダイ亜科の仲間は厚い肉質の唇と鮮やかな体色が特徴となっています。

早く来てホンソメさん!クリーニング待ちのアジアコショウダイさん! 

  • 「身体がなんだかむずむずするんだけど!もしかして何処か寄生虫にやられてしまったのかな?」と不安になりながらサンゴ礁のクリーニングステーションで仲良くクリーニングの順番を待っているのはスズキ目イサキ科コショウダイ属のアジアコショウダイさん達です・・・ホンソメワケベラさんが近づいてきましたが「早くホンソメワケベラさんツンツンしてえ!寄生虫をクリーニングしてえ!」と期待して待っているそのアジアコショウダイさん表情が何とも言えなく可愛いですね・・・アジアコショウダイさんは身体全体に小さな黒い斑点がたくさんあり唇がぶ厚く通常は50cm程度ですが成長すると80cmにもなることがあります・・・ホンソメワケベラさんも忙しいでしょうが待ちくたびれているアジアコショウダイさんのために頑張ってツンツンしてあげてください。
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  • アジアコショウダイさんの名前の由来はこの黒い斑点が胡椒の実に見えるのことから「胡椒鯛」という名前が付いたと言われていますが一方で江戸時代のころに主君の後ろに控えていた「小姓」が着ていた装束模様に似ていることから「小姓鯛」になったという別説もあります・・・どちらが正しいのかよくわかりませんがアジアコショウダイさんにとっては関係ないことですね・・・細かい斑点といえばアジアコショウダイさんによく似ているスズキ目イサキ科コロダイ属のコロダイさんというお魚さんがいますがどちらもスズキ目イサキ科のお魚さんなので姿形がよく似ていますが斑点の色を意識して見ればすぐに区別はできます・・・コロダイさんは全体的にオレンジ色の斑点をしていますがアジアコショウダイさんは写真の様に黒い斑点になっています。
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  • アジアコショウダイさんは立派な体形と分厚い唇をしていて貫禄を感じますが幼魚の頃は全く違う姿形をしていて可憐な印象なのです・・・アジアコショウダイさんのおちびさんは白黒パンダ模様でしかもオレンジ色の顔をしていて体の割に大きい団扇のような尾をフリフリと振ってクネクネと愛らしい泳ぎをするのです・・・その小さな姿ダイバーの心を魅了してやまないのですがアジアコショウダイさんのおちびさんも成長するとよくある事で可憐な印象とは全く違う写真の様な姿に変わってしまいます・・・アジアコショウダイさんのおちびさんが白黒パンダ模様のまま大きくなったらと想像してみるとかなり目立った姿になっていいと思うのですが駄目ですか?・・・アジアコショウダイさんの各鰭は黒く成魚になれば写真のように腹部以外の全身に細かい黒色斑がたくさんあって顔つきもなかなか堂々とした雰囲気のお魚さんです・・・アジアコショウダイさんは小笠原諸島では個体数が非常に多く群れでいることもしばしばあり食べるととても美味しいそうです。
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  • 下の写真のアジアコショウダイさんが3匹仲良くサンゴさんの上でのんびりホバリングしていますが休憩中なのでしょうか?それとも瞑想にでも耽っているのでしょうか?・・・アジアコショウダイさんの眼の雰囲気からして何かを探しているようです・・・「何処どこどこ~?あれ今日はいないのかな?せっかくやって来たのに~!身体が何だかむずむずするんだけどなあ!」といった様子で確かに何かを待っているようです!・・・アジアコショウダイさんは何を期待してホバリングしているのでしょうか?・・・そうです!アジアコショウダイさん達が待ちに待った期待の方々はホンソメワケベラさんです・・・良かったですね!待った甲斐がかいがありましたホンソメワケベラさんがアジアコショウダイさんの鼻の辺りやエラの辺りをツンツンツンとつまみ始めました。
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  • アジアコショウダイさんは「あ~そこそこそこ!そこが痒いんだよ~!」と恍惚とした顔で満足そうです・・・この場所はホンソメワケベラさんが店を開いているクリーニングステーションだったようでホンソメワケベラさん達が一生懸命アジアコショウダイさんの身体をツンツンツンツンと働いています・・・ホンソメワケベラさんの仲間には日本近海ではホンソメワケベラさん・ソメワケベラさん・スミツキソメワケベラさん・クチベニソメワケベラさんの4種が暮らしています・・・ソメワケベラさんは体長12cm程度で若魚はホンソメワケベラさんに似ていますが成魚は体の前半部が鮮やかな青で後半部が黄色くなっています・・・スミツキソメワケベラさんは体長8cm程度でホンソメワケベラさんに似ていますが和名通り胸びれに大きな黒い斑点があり日本では小笠原や慶良間諸島に分布しています・・・クチベニソメワケベラさんは体長8cm程度で和名通り唇が赤くなっています。
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  • それから全く違う種類なのですがホンソメワケベラさんに擬態したスズキ目イソギンポ科クロスジギンポ属のニセクロスジギンポさんという方もいます・・・このニセクロスジギンポさんはホンソメワケベラさんとよく似た体色をもち泳ぎ方も似ているので他のお魚さんはニセクロスジギンポさんをホンソメワケベラさんだと思って近寄ってきます・・・でも身体をツンツンしてもらおうと近寄ってきたお魚さんをこのニセクロスジギンポさんは寄生虫どころか皮膚や鰓を鋭い歯で食いちぎってすばやく逃げてしまうのです・・・ニセクロスジギンポさんはホンソメワケベラさんと似た体色と行動を身につけることで大型のお魚さんから捕食されるのを防ぎその上食料も手に入れることができるようになったのです・・・賢いというか狡いというかニセクロスジギンポさんはかなりの戦略化ですね。
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  • アジアコショウダイさんの体は平たくて体高が高く色は明るい灰色の地肌に暗褐色の斑点が密に点点点々と分布していますが幼魚の頃は成魚の頃よりも浅い水深で見られます・・・アジアコショウダイさんの黒色の小さな斑点は体側の腹部以外に無数と言ってもいいぐらい広がっていて各鰭は黒く眼の上部は黄色みを帯びていて唇は厚めでムッとしていて何故か頑固おじさんという感じです?・・・眼が黄色いのはお酒の飲み直ぎによる肝臓悪化で黄疸でも出てしまったのでしょうか?・・・おじさん飲み過ぎは良くないですよ!楽しいのはわかりますが健康には気を付けないと!・・・まあそれは冗談としてアジアコショウダイさんはインド洋〜太平洋に生息しており国内では相模湾以南で見られますからアジアに固執しているわけではなくアジアコショウダイさんのアジアという名前の由来は分かりません。
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  • アジアコショウダイさんはサンゴ礁や岩礁で写真の様に小さな群れを作ることがありますが定置網などで漁獲されることがあり食用としても利用されています・・・漁獲量はそんなに多くなくコショウダイさんと混同して流通することが多いようです・・・捕まって食べられるという時に間違えて流通されるなんてアジアコショウダイさんにとってはちょっと不本意ですよね!・・・またどちらもスズキ目イサキ科のお魚さんでアジアコショウダイさんによく似ているコロダイさんとは斑点の色がコロダイさんは全体的にオレンジ色の斑点でアジアコショウダイさんは黒い斑点になるので区別できます・・・アジアコショウダイさんは食べるとコリコリとした食感で脂がしっかりとのっていて甘味がありイサキさんや鯛さんに似た食味で美味しく食べられます・・・また火を通すと身が硬く締まることもなくふっくらと仕上がる特徴もあります。
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チョウチョウコショウダイさんのうれしそうな顔!(改)パラオ

  • スズキ目イサキ科のチョウチョウコショウダイさんの体の色は淡色の地色に暗色の斑点が各鰭まで全身にきれいに広がっています・・・チョウチョウコショウダイさんは沿岸浅海の岩礁域やサンゴ礁域周辺の砂底に生息し成魚は小さな群れを作って生活しています・・・写真のチョウチョウコショウダイさんを最初はオオモンハタさんかと思いましたが違いますね・・・オオモンハタさんは全長約30-50cmで体形は典型的なハタ類のもので頭は少しほっそりしています・・・またオオモンハタさんの鰭や体には黄褐色から褐色の円い斑点が密に分布していて淡色の網目模様をなしており尾鰭は截形でその後縁は白い縁取りがあります・・・そして円斑は成長とともに相対的に小さくなり数を増すので見た目は変わっていきます。
  • 上の写真では2匹のホンソメワケベラさんがせっせと働いてチョウチョウコショウダイさんの体をクリーニングしていますよ~・・・ホンソメワケベラさんはとがった口先で体表や口の中についている寄生虫やゴミや粘膜や粘液を食べる海の掃除屋さんです・・・チョウチョウコショウダイさんの幼魚の頃は黄橙色の地色に暗色の縁取りのある白色斑が7個ほど見られ腹鰭は長くその先端が肛門を越えることなどが特徴になっています・・・幼魚のころは内湾の浅所や藻場で多く観察されていて頭部を下に向けて体をくねらせて泳ぐそうです・・・なぜ頭部を下にして泳いでいるのでしょうか?もしかしたら藻のふりでもしているのでしょうか?・・・結構可愛いイメージですが一度見てみたいものです。
  • チョウチョウコショウダイさんの「チョウチョウ」は幼魚時代の泳ぐ姿がひらひらと舞う蝶々に見立ててつけられたそうです・・・チョウチョウコショウダイさんの「コショウ」は成魚の体表に現れる黒いドット模様が胡椒の粒に似ている事から名付けられたそうです・・・チョウチョウコショウダイさんの気持ちよさそうな表情がいいですね・・・ホンソメワケベラさんにクリーニングしてもらって気持ちよさげで恍惚とした表情をしています・・・ホンソメワケベラさんも一生懸命唇のあたりをつついていますね。
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  • 下の写真のチョウチョウコショウダイさんたちもホンソメワケベラさんにクリーニングしてもらおうとホバリングして待ってます・・・待ちくたびれたのか「早くしてよ~!まだ~?」って大きく口を開けてホンソメワケベラさんを呼んでいるようです・・・ホンソメワケベラさんも一生懸命働いていますが人手が足らず忙しくて順番がまだ来ないようですね・・・ホンソメワケベラさんには天敵がおらず肉食魚に食べられることがないのはみんな掃除してくれることを知っているからだそうです。
  • ホンソメワケベラさん全長10cmほどで目から尾にかけて体側に1本の縦帯があります・・・幼魚の頃は黒色をベースに青色のラインが入っていますが成長すると白色をベースに黒色のラインへと変色していきます・・・クリーニングを行いますので大型魚に食べられることはなくハーレムを形成し雄は雌をしたがえて広い縄張りを持っています・・・雄が死滅などによっていなくなると体の大きな最上位の雌が性転換し雄になるそうです・・・ブダイの仲間と同じように寝るときにはサンゴや石の隙間に入り込み体の周りを薄い粘膜で包むことによって身を守ります。

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