ヘラヤガラ科はトゲウオ目に所属するお魚さんでヘラヤガラ属の3種が記載されています。英語圏ではトランペット・フィッシュと呼ばれています。ヘラヤガラ科のお魚さんは温暖な海のサンゴ礁や岩礁域で暮らしていて小魚さんや甲殻類を主に食べています。他の中~大型魚類に寄り添って泳ぐ習性が知られまた斜め向きあるいは逆さまといった特異な姿勢のまま漂う姿がしばしば観察されています。
便利な長い口のヘラヤガラさん! 2024 小笠原
- いつ見てもトゲウオ目ヘラヤガラ科ヘラヤガラ属のヘラヤガラさんは口を尖らせていますね・・・そこまで口を長く尖らせるなんてよっぽど文句が言いたい事があるんでしょうね?・・・それはさておきヘラヤガラさんは温暖な海のサンゴ礁や岩礁域で小魚や甲殻類を主に食べてのんびりと暮らしています・・・ヘラヤガラさんは他の中~大型魚類に寄り添って泳ぐ習性が知られていますがとてもフレンドリーで人づきあいがいいお魚さんなのかと思っていました・・・ところがヘラヤガラさんがなぜ中~大型魚類に寄り添っているのかというと実は獲物から自分の身を隠して近づき捕食するというずる賢い習性だったのです・・・いやあ意外ですね結構ダイバーにも親近感を持って近づいてくれるのでフレンドリーなお魚さんだと思っていました。
- それからヘラヤガラさんは斜め向きあるいは逆さまといった特異な姿勢のまま漂う姿がしばしば観察されていますがこれも一種の擬態ですし体色も個体差が大きく海藻などに擬態して変化させることもできるそうです・・・ヘラヤガラさんは中~大型魚類に寄り添って隠れたり泳ぎ方を工夫したり身体の色を変化させて擬態したりするなどなかなかの曲者ですね・・・ヘラヤガラさんの仲間は左右に平たく側扁した細長い体型で最大で全長80cmほどに成長します・・・ヘラヤガラさんの吻は筒状に伸び下顎の先端には肉質のヒゲが存在し肛門は腹鰭よりもかなり後方に位置していてるそうです・・・近縁のトゲウオ目ヤガラ科にはアカヤガラさんやアオヤガラさんやマダラヤガラさんがいますがヤガラ科のお魚さん達もヘラヤガラ科のお魚さんとよく似た細長い身体をしています・・・でもヤガラ科のお魚さん達は口ヒゲおよび背鰭棘条を持たないこと尾鰭が二又に分かれること肛門は腹鰭のすぐ後ろに位置するなどの形態学的差異によって鑑別できます。
ヘラヤガラさんは口を尖らせていますがどういう感情?
口を尖らせる時は何かに怒りや不満を感じた時
集中して考えている時か軽い挑発や冗談を言う時などです
中にはクールフェイスもいますが感情は表情を変えます
鼻に皺が寄る上唇が上がる眉が下がる時は嫌悪の感情
笑顔や目尻の皺や頬が上がる時は喜びの感情
眉間に皺が出る目が鋭くなる唇が引き締まる時は怒りの感情
口角が下がる目が潤む眉が下がる時は悲しみの感情
目が大きく開く口が開く眉が上がる時は驚きの感情
目が大きく開く口が横に引かれる眉が上がる時は恐れの感情
表情は心の現われ!観察することができれば面白いですね
ヘラヤガラさんは長い顔で人懐っこく寄り添ってきます!(改)ケラマ
- ヘラヤガラさんのこんなに細長い口はサンゴ礁域で効率よく捕食を行うために進化したそうです・・・なんでこんなに長い顔をしているんだろうと思いますよね・・・流れ藻やサンゴなど障害物の中へこの長生き口をニュ~っと刺し入れて逃げ込んだ小魚を吸い込むようにして捕食するのだそうです・・・確かにこれだけ細長いと小さな隙間にもすうっと入りますもんね・・・ヘラヤガラさんも考えましたね!・・・ヤガラ科と近縁のヘラヤガラ科に属するヘラヤガラさんは黄色がかった色あいが特徴でときに眩しいほどの黄色い個体もいます・・・この写真のヘラヤガラさんも太陽の光が当たって眩しいくらい黄色で目立ってました・・・口の先端にある青白いワンポイントもかわいいです。
- ヤガラさんにはアカヤガラさん・アオヤガラさん・マダラヤガラさんなどがいますがどのヤガラさんも1mほどの細長い体で魚体の1/3が頭部を占め口が長く紐状の尾をもつ変わった見た目をしています・・・頭でっかちで馬面?キリン面?の細長いフォルムをしたヘラヤガラさんはダイビングをしていると遠くにいたのにいつの間にかすうっと近づいてくるのです・・・まるで「ねえ!友達になってよ!」という感じでぬぼーと寄り添ってくるのです・・・その人懐っこさが私にはたまらなくかわいいやつと思えてくるのです・・・このヘラヤガラさんの優しそうな眼を見ていると友達になりたいと思いませんか?
- 実はアカヤガラさんは高級食材で知られいてほどよく脂が乗っており甘味や旨味が強く上品な味わいが特徴で弾力もあるので食感が楽しめます・・・味わいが似ていると言われる魚には白身の美味しいタイさん・ハモさん・タラさん・カワハギさんがあります・・・でもアオヤガラさん・ヘラヤガラさんいずれも漁業的な価値がほとんどなく獲れても廃棄されてしまういわゆる「未利用魚」となってしまっています・・・アオヤガラさんはアカヤガラさんと比べて小さくて肉量が少なくヘラヤガラさんは小骨が多く食べづらいという流通する上で致命的とも言えるデメリットのためだそうです・・・人間の勝手な都合ですよね。
自分から心を開くと相手も心を開いてくれるのか?
純粋な気持ち裏の無い気持ち頭で計算しない気持ち
そんな心持で素直に行動する
それが一番心を通じ合える鍵なのだろうか?
コメント