『ハゼの仲間』(ハ行-1)総集編 diving-photo‐tsubuankun

Dive-photo まとめ 分類
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ハタタテシノビハゼさんの背びれ長過ぎて邪魔?(改)ケラマ

  • ハタタテシノビハゼさんが瓦礫混じりの砂地の穴から姿を現して腹びれだと思うのですがしっかり立てて踏ん張って辺りを伺っています・・・とても眼が真剣ですが私が近づいたから警戒しているのでしょうか?・・・このハタタテシノビハゼさんは透明感のある身体にキラキラした赤とオレンジと青白いラメ模様が入っており非常に涼しげな色合いをしています・・・昔食べた宝石色をした氷を散りばめたアイスを連想させます・・・それからハタタテシノビハゼさんは第1背びれが異常に長く伸びていてこの特徴が和名の由来にもなっています・・・普段は背びれを立てていますが折りたたむと尾びれの付け根のあたりまであります・・・この写真のハタタテシノビハゼさんも背びれを折りたたんでいますが結構長いですよね・・・というか長すぎて邪魔になりませんかね?
  • ハタタテシノビハゼさんはとても臆病な性格で他の魚がいると直ぐにエビさんが作った巣穴に入って隠れてしまいます・・・特にオスのほうがビビりなようです・・・確かヤシャハゼさんもオスの方がビビりだったような記憶がありますが・・・どこの世界も女性の方が肝が据わっていますね・・・この写真では大きく見えますがハタタテシノビハゼさんは最大6cm程度で小型の共生ハゼさんになります・・・個体数は比較的多くリーフ際のオーバーハングの岩陰あたりで目立たぬようひっそりと暮らしています・・・ひっそりと暮らしているからこそハタタテシノビハゼさんはこんなに長い背びれで存在をアピールしているのでしょうか?・・・何とも不思議ですね。

青いソバカスのハタタテハゼさんオスとメスどちらが根性ありますか? 

  • ペアで仲良くホバリングをしているのはスズキ目クロユリハゼ科ハタタテハゼ属のハタタテハゼさんで体は細長く側扁し第一背鰭の前方は糸状に長く伸びています・・・この糸状に長く伸びた第一背鰭が旗を立てた竿のように見えることからハタタテハゼさんの名前が付けられています・・・確かに下の写真の2匹のハタタテハゼさんもペアで仲良くピント旗を立てて厳しい表情で意思表示をしていますね・・・それからハタタテハゼさんの尾鰭の後縁は丸くなっていて体の色はパープルホワイトですが尻鰭辺りから後半はオレンジ色~濃い赤色のようなグラデーションの色合いをしています・・・またハタタテハゼさんの頭部は淡い黄色になっていて頬の辺りには小さな青いソバカスのような斑がたくさんあって何とも可愛らしい顔をしています。
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  • ハタタテハゼさんによく似たお友達のシコンハタタテハゼさんやアケボノハゼさんという方達がいますが姿形は似ていますが体の色の違いから見分けることができます・・・シコンハタタテハゼさんは和名にも紫紺と付いているくらい体全体が淡いパープルでとても美しく繊細な感じの大きさ4~7cmくらいのハゼさんです・・・でも深場が大好きで個体数も少ない為めったにお目にかかれない貴重な種類のハゼさんですが私がパラオで出会ったシコンハタタテハゼさんもその美しさたるや正に至高のハゼさんでした・・・英名はヘルフリッチ・ダートフィッシュと言います・・・アケボノハゼさんはハタタテハゼさんの赤茶が紫系に置き換わった感じの大きさ4~7cmくらいのハゼさんでこちらも水深20~30m以深の深場を好みサンゴ礁斜面の砂礫が混じった砂地やガレ場の低層で見られます・・・アケボノハゼさんはハタタテハゼさんよりかなり派手で目立ちますが英名はエレガント・ファイヤーゴビーと言い確かにアケボノハゼさんはエレガントで情熱的なイメージです。
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  • アケボノハゼさんに比べハタタテハゼさんはどちらかと言うと奥ゆかしい和風のイメージですかね?・・・ハタタテハゼさんは比較的浅いサンゴ礁の砂礫底などで暮らしていますが中には深いところで暮らしている変わり者もいます・・・もしかしたら深い所に住んでいるハタタテハゼさんは自分をシコンハタタテハゼさんだと勘違いしているのかもしれませんね・・・ハタタテハゼさんはサンゴ礁の砂礫底など隠れる穴のある所で仲良くペアで泳いでいることが多く寿命は5年程度と言われています・・・ハタタテハゼさんのオスとメスはどちらも同じような大きさで同じような色をしていますので見分けることは困難です・・・ペアで泳いでいる2匹のどちらかがオスでどちらかがメスなのですが敢えて見分けるとしたら先に逃げた方がオスで残っているほうがメスということのようです・・・ハタタテハゼさんはオスの方が臆病でメスの方が度胸があるということですかね。
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  • ハタタテハゼさんを近くで見ると薄い緑白色の頭に薄紫色の細い綺麗なラインがあって頬には淡いそばかす模様が可愛く身体の色は尾鰭に行くほど濃くなる赤いグラデーションになっています・・・大抵はペアでホバリングしながらピョコピョコピョコと動いていて一目見たら忘れないポップな姿をしています・・・このハタタテハゼさんはハタタテハゼ属の中で最もポピュラーな種類で礁外縁・礁斜面などの砂礫まじりの砂底やガレ場の低層でよく見られますが驚くとあっと言う間に海底の穴に逃げ込んでしまいいったん引っ込んでしまうとなかなか出てこないのです・・・本当にちょっとした動きにも敏感に反応してしまうこのハタタテハゼさんなのでダイビング中「エ!!もう隠れちゃったの?」と言うことがしょっちゅうです・・・またハタタテハゼさんは中層を単独かペアでホバリングしていますがまだ小さなハタタテハゼさんはたくさん群れていることもあります。
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  • この写真でもわかる通りハタタテハゼさんはキリッとした目つきをしていますが実はハゼさんの仲間たちは視力がとてもいいのです・・・だからホバリングしながら近くに敵はいないか?危険が迫っていないか?と常に目を光らせて睨んでいるのです・・・眼の悪いエビさんと共生するネジリンボウさんやギンガハゼさんなどはエビさんに安全な巣穴を提供してもらう代わりに用心棒の役割を果たし危険な外敵が近づいて来ないか監視し近づいて来たらエビさんに素早く知らせるのです・・・正にエビさんとハゼさんはWin-Winのいい関係を築き上げているんですね・・・どの写真のハタタテハゼさんもお前は怪しいやつではないか?とホバリングしながら私を品定めしますから驚かさないようにそっとそっと撮影させていただきましょう。
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パンダダルマハゼさんはパンダさんを見たことがある?(改)ケラマ

  • パンダダルマハゼさんは頭部全体に短いヒゲが密生していて体の色は乳白色なのですが胸びれあたりから頭部にかけて徐々に山吹色になっています・・・この写真ではちょっと山吹色はわかりづらいですかね・・・神秘的なエメラルドグリーンの円らな瞳で何か考え事をしているようでサンゴさんの隙間でじっとしています・・・何を考えているのでしょうか?・・・「今日の晩御飯何にしようかなあ?」だったりして!・・・パンダダルマハゼさんは腹びれ以外のひれは全て黒色になっていますがこの白と黒の配色が和名の「パンダ」の由来になっています・・・ほんとにパンダさんの様でかわいいですよね・・・でもなぜ腹びれだけ黒くないのでしょうか?・・・本物のパンダさんは眼の周りと手足と耳と首回りが黒く尻尾は白いのですが腹びれも黒くすると白と黒のバランスが良くないのでしょうか?・・・パンダダルマハゼさんのこだわりですかね・・・パンダダルマハゼさんは枝サンゴさんと共に生活しており小さなサンゴさんにはペアで大きなサンゴさんには複数のペアが縄張りを作って生活しています・・・いつもサンゴさんの中に潜んでいて隙間から何とか撮影しようとするのですがなかなかうまく撮影させてくれませ~ん・・・パンダダルマハゼさんはオスが卵を守りクマノミさんのように性転換するのもダルマハゼさんの特徴の一つです・・・ダルマハゼさんは国内では6種が知られています。 
  • パンダダルマハゼさんは頭部全体に短いヒゲが密生していて体の色は乳白色になっており胸びれあたりから頭部にかけて山吹色で腹びれ以外のひれは全て黒色です・・・クロダルマハゼさんも枝サンゴさんの間に隠れていて名前のとおり身体が真っ黒で顔の周りにひげのようなものがたくさんあり他のダルマハゼさんとは体色で区別できます・・・アカネダルマハゼさんは頭部に細かいひげ状の突起が密生していて身体の色は一様に薄い黄色で体長2cmほどです・・・ヨゴレダルマハゼさんは頭部にひげ状突起が密生していてひげ状突起はダルマハゼさんなどと比べて短く眼の周囲には斑紋がありません・・・カサイダルマハゼさんはパンダダルマハゼさんに似ていますが胸ビレだけは透明です・・・ダルマハゼさんは頭に細かいひげ状の突起があり頭が淡褐色で体側や各ひれが暗色であることでクロダルマハゼさんやアカネダルマハゼさんと区別できます・・・ヨゴレダルマハゼさんとは頭部のひげ状突起が長いことと眼周囲に細かい斑紋があることなどで見分けられます。

ヒメダテハゼさんびっくりさせてごめんなさい! パラオ

  • もう少し近づけてカメラの光がしっかり届けば体のシマシマ模様の色がはっきりするのですが残念ながらちょっとくすんでしまいました・・・せっかく綺麗なシマシマ模様をしているのにスズキ目ハゼ科ダテハゼ属のヒメダテハゼさんすみません・・・ヒメダテハゼさんはサンゴ礁域の礁斜面の砂底や砂泥底など礫混じりの砂底や砂泥底で暮らしていて生息水深は2~35mくらいです・・・ヒメダテハゼさんの頭は大きく体高が高く背鰭に細かい黄色の極小さな細点がありますがかなり拡大しなければその薄く黄色い極小細点は見えません・・・よく似たミナミダテハゼさんのような眼の下の垂線はないのですが頭と体に5本の横帯があり尾鰭基底の6番目の横帯は不明瞭になっています・・・体の色に比べて眼がくっきりと派手で目の周りの筋筋が印象的でかわいいハゼさんです・・・このハゼさんちょっと口を広げたところと目の表情が「あれ何か大きな生き物が来た!あまり近づかないで!怖いから!」って訴えかけているようです・・・エラを大きく広げて呼吸をしていますが怖い生き物が来たとドキドキしているのでしょうか?
  • ヒメダテハゼさんによく似たスズキ目ハゼ科ダテハゼ属のオーロラシュリンプゴビーさんというハゼさんがいますがモルジブでは普通に見られるそうです・・・オーロラシュリンプゴビーさんの身体は遠目で見るとヒメダテハゼさんと同じようなシマシマですが光を当てると橙色と白色の縞模様となっており橙色の方が幅が広く目の下に赤い帯があるのが特徴です・・・またオーロラシュリンプゴビーさんは背鰭と尾鰭にきれいな斑点があるのも特徴ですが鰭を畳んでいるとヒメダテハゼさんと酷似しています・・・またスズキ目ハゼ科ダテハゼ属に属するダテハゼさんは淡く茶褐色の横縞が5本あり下顎には縦筋があって頬に斑点が出る方もいます・・・ダテハゼさん達はテッポウエビさんと共生しておりテッポウエビさんが掘った巣穴に住み着く代わりに危険を感じると尾鰭を震わせテッポウエビさんに危険を知らせます・・・テッポウエビさんは常にヒゲをダテハゼさんの体に触れさせており危険が近づくと巣穴に素早く逃げ込みます・・・ダテハゼさん達は主に小型の甲殻類や魚介類を捕食するのですが共生しているテッポウエビさんは食べないんですね。

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