ハ行 (ヒ-2)総集編 diving-photo‐tsubuankun

Dive-photo まとめ アイウエオ
ヒメウツボー柏島

見なければ見えないミクロの世界!華憐なヒトデヤドリエビさん! 

  • 黄色とオレンジの綺麗なコキアの丘の様な所を一生懸命歩いている小さなエビさんがいますが背中に一本の太い白い線を背負って体は宿主に似たオレンジ色をしています・・・「見つかってしまったかなあ?いやまだ見つかっていないかなあ?でもこっちをじっと見ている人がいる!やっぱり見つかってしまったんだ!早く逃げなきゃ!!」と必死に走って反対側に行こうとしているのはテナガエビ科ホンカクレエビ属のヒトデヤドリエビさんです・・・ヒトデヤドリエビさんはその名の通りマンジュウヒトデさんやアカヒトデさんやアオヒトデさんなどの陰に隠れて一緒に共生しているエビさんです・・・ヒトデヤドリエビさんは臆病なので見つかりそうになるとササっとヒトデさんの反対側に隠れてしまいますがソーっとひっくり返せば見ることができます・・・ヒトデヤドリエビさんは透明な個体や背中に白色の帯を持つ個体や濃い紫色に細かい点が散在しているものなどがいてどの個体も歩脚は透明なのですが共生する宿主によって体の色を変えますので違う種類かと思ってしまいますよね。
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  • ちなみにマンジュウヒトデさんは体長約20cm~30cm程に成長しますが腕が短くて丸っこい五角形のユニークな形をしていて英名でクッションスターと呼ばれています・・・この呼び名は洋裁に使うピンクッションから来ているのだそうですが体の表面には粒粒の突起が無数に散らばっていて拡大すると上の写真の様にコキアの丘という感じです・・・色はオレンジ・赤・グレー・緑・青・紫等さまざまで住んでいる環境に合わせて様々な色や模様をしていますのでヒトデヤドリエビさんと一緒ですね・・・またアカヒトデさんは名前の通り全身が赤いヒトデさんで平べったい体に5本の細めの足を持っています・・・このアカヒトデさんは再生力が異常に強く中枢神経さえ無事なら腕の1本や2本取れても簡単に再生することができる凄い生命力ですが人間もこのようなことができればいいですね!・・・それからアカヒトデさんは貝を食べて生活をしているのですが時々アカヒトデヤドリニナという貝に寄生されていることがあります・・・ この貝はアカヒトデさんの体液を吸って生きておりアカヒトデさんの腕の中などに隠れているそうですがアカヒトデさんは貝を食べているのに同じ貝に寄生されて体液を吸われるなんて皮肉にも弱肉強食の世界です。
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  • 上の写真はヒトデさんの表面を拡大したものなんですが不思議な世界が広がっていて結構きれいだと思いませんか?・・・この写真だけで判断するとこれがヒトデさんだとはとても思えませんが透明の絨毯と赤いトゲトゲだらけの世界にヒトデさんと同じ色をした小さなヒトデヤドリエビさんが隠れています・・・通常はヒトデさんの裏側に隠れて生活していますのでひっくり返すと見つけることができますがヒトデヤドリエビさんは臆病なのでびっくりするとまた反対側にすっと隠れてしまいます・・・ヒトデヤドリエビさんを驚かさないようにやさしくゆっくりとひっくり返すことができれば「こんにちは!」って登場してくれるかもしれません・・・ヒトデヤドリエビさんは体長は1cm程の小型種ですのでよく見ないと何処?となってしまいますが下の写真のヒトデヤドリエビさんが何処に居るかわかりますか?
  • ヒトデヤドリエビさんは背中に縦の白線がシュッとあるものがほとんどですが色彩は宿主によって異なりますが必ずしも宿主と同じ色とも限らず一見すると「これヒトデヤドリエビさんかな?別種かな?」と思ってしまいます・・・ヒトデヤドリエビさんはとても小さいのですが結構動きが早くピュンピュンピュンと動きまわります・・・小さいのにヒトデヤドリエビさんは動きが速いのでピントを合わせようと思ったらもうそこにいないという事もしょっちゅうで「ヒトデヤドリエビさんお願いだから動かないで!」と祈りながらシャッターを押していました・・・ヒトデヤドリエビさんの歩脚は透明で意外とお洒落なエビさんですし背景になっているヒトデさんも近くで見るとこんなに綺麗なんです・・・ヒトデさんの形が嫌いな人もいるかもしれませんがこの写真の美しさを見ればもう少しヒトデさんに近づいて見てみようと思うかもしれませんね。

ヒメイソギンチャクエビさんの目って宝石?(改)柏島

  • 浅い海のサンゴ礁や岩礁に住み着いているサンゴイソギンチャク、シライトイソギンチャク、パラオクサビライシなどと共生しているヒメイソギンチャクエビさん・・・これらのイソギンチャクさんの触手の間をよ~く見てみると隠れ棲んでいることがあります・・・雌雄や成熟度合いにより斑紋の大きさや数には大きな差が見られます・・・メスは大きく模様も多いのですがオスはというと小さくて模様が少なくシンプルです・・・エビさんの業界ではメスの方が大きくて目立っていて幅をきかせているイメージがありますがなぜなのでしょうか?・・・子孫を残していく上で大切な事なのでしょうか?・・・それとも単におしゃれを楽しみたいだけなのでしょうか?
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  • ヒメイソギンチャクエビさんの体は透明で頭胸甲の背面にきれいな白色の斑紋があります・・・上の写真では小さいのでわかりづらいですがよく見ると顔や歩脚には茶褐色の細点が散在しております・・・上の写真では確認できませんが尾扇には斑紋はありません・・・イソギンチャクエビさんにも似ていますが脚に入る茶褐色の細かい斑点模様や尾部に模様がなく透明である事で容易に判別できます・・・このイソギンチャクさんはクッションというか枕というか弾力の良いものを敷き詰めたようでヒメイソギンチャクエビさんにとっては気持ちがよさそうですね。
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  • ヒメイソギンチャクエビさんは透明なので輪郭はわかりにくく全体的に淡い感じがしています・・・うまい具合に色といい透明感といいイソギンチャクさんの触手に擬態していますよね・・・ヒメイソギンチャクエビさんの目は小さいですがきらりときれいに光っていてまるで宝石のようです・・・・・「せっかくうまく隠れていたのに見つかっちゃったあ・・・もう私の安らぎの邪魔をしないで頂戴!」て感じですかヒメイソギンチャクエビさん?
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  • 上の写真のヒメイソギンチャクエビさんも身体はもちろん小さいですが背中の斑紋は大きくてしっかりしています・・・何かはっきりと自己主張しているような斑紋なのでおそらくメスではないでしょうか?・・・このヒメイソギンチャクエビさんは目を吊り上げてちょっと怒っているような目つきをしているように見えませんか?・・・やっぱりのんびりしていたのに私がお邪魔をしたせいで機嫌を損ねたのかもしれません・・・ヒメイソギンチャクエビさん申し訳ございません退散します。
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イソギンチャクエビ・・・ヒメイソギンチャクエビさんによく似たエビさんです

  • イソギンチャクエビさんの体は透明で頭胸甲の側面や腹部に白色の斑紋があります・・・尾扇には暗褐色に囲まれた黄色い円斑があって胸脚の関節は濃紺色の帯があります・・・同じテナガエビ科のヒメイソギンチャクエビさんに似ていますがヒメイソギンチャクエビさんには尾部に模様がなく透明なのと胸脚には濃紺の帯はありませんので見分けがつきます・・・イソギンチャクエビさんのほうが見た目ごっつい感じです。

ヒメウツボさん本当は黒い鰭が欲しかったのかな?(改)柏島

  • ふと岩陰に目をやると妙に目立つ色の生き物がフヨフヨとしているところが視界に入ってきました・・・なかなかの派手派手なレモンイエローの体にエラ孔の黒い小さな斑点が可愛いウナギ目ウツボ科のヒメウツボさんです・・・それにしても見事に鮮やかなレモンイエローですが眼には黒色斑がありミステリアスでクリクリっとした猫の眼のような眼がなんともキュートな印象を与えるヒメウツボさんです・・・潮通しの良い岩礁やサンゴ礁外縁の斜面の窪みやオーバーハング暗がりを好み臆病なのか好奇心が強いのかわかりませんがちょこっと出ては引っ込みを繰り返しています。
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  • ウツボさんと言うと怖いイメージがありますがヒメウツボさんはウツボさんのイメージを覆すほど名前の通り可愛いウツボさんです・・・ヒメウツボさんは茶色っぽいのもいますがレモンイエローの体がとても美しいウツボ界の清楚なお姫様ですね・・・ヒメウツボさんの鰓孔にはポチョッとかわいい黒色斑がありますが下の写真のヒメウツボさんは「どう?似合ってる?可愛いでしょ?」と問いかけているようです・・・ヒメウツボさんは大きくても全長30cmまでの小型種で他のウツボさんの仲間に比べてとびきり小さい照れ屋のヒメウツボさんです。
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  • ヒメウツボさんは鼻のところの小さな皮弁がお洒落なワンポイントになっていますが岩穴からちょこっと顔を出してこちらを伺っています・・・「私臆病なんだからあまり近づかないでよ!」と言っているようです・・・ちなみにウツボさんは全長20センチから4メートルまでと幅広く全長1メートル前後の種類が多く腹びれのみならず胸びれも退化しています・・・体の色は生息環境に応じた地味な色をしていますが中にはトラウツボさんのように派手な紋様をもつものやハナヒゲウツボさんのように鮮やかなものもいます・・・口は大きく鋭い歯が発達していて基本的には巣穴からあまり動かず岩陰や洞窟に潜んで獲物を待ち伏せします・・・夜になると海底近くを泳ぎ回り小動物を大きな口で捕食し特にタコさんにとっては天敵で岩礁の食物ピラミッドの頂点です。
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何処を見てるの?背中の小さなトゲトゲが可愛いヒメゴンベさん!

  • スズキ目ゴンベ科オキゴンベ属のヒメゴンベさんは潮通しの良い場所を好みますがよくサンゴの上に座るようにじっとして目をキョロキョロキョロキョロさせています・・・ヒメゴンベさんは体長8cm程度の可愛いゴンベさんですがゴンベさんの仲間としては体長に対して体高が低くスリムな体格で所謂スリムマッチョさんなのです・・・ゴンベさんの由来となったヒメゴンベさんの背鰭の棘には数本の糸状突起があって背鰭や体側には明瞭な暗色~暗赤色の斑が並ぶようにしてあります・・・ヒメゴンベさんはミナミゴンベさんとよく似ていますがヒメゴンベさんには尾鰭にも赤色斑が入っていますのでここで区別できます・・・写真のヒメゴンベさんにも尾鰭にきれいな赤の斑点が散らばっていますから間違いないですね・・・ゴンベさんの仲間は岩やサンゴの上から周りを見渡している様子が鷹が空から獲物を探す姿に似ていることから英名で「Hawkfish」と呼ばれていますがかっこいい名前です。
  • ゴンベ科には12属33種が認められていてたくさんの種類がいますが下の写真のヒメゴンベさんは右目と左目が違う方向を向いています・・・右目は前を左目は横から後方を向いていますが違う方向を向いて注意を払うなんてヒメゴンベさんなかなか器用ですね・・・岩の上にドカッと鎮座して辺りの様子を体を動かさずに目だけ動かして様子を伺うなんてなかなか合理的です・・・ヒメゴンベさんは太陽の光を浴びると身体がピンク色でとても綺麗に映えるのですが岩陰に隠れると地味な色合いとなり意外と目立たないゴンベさんなのです・・・それにしてもヒメゴンベさんの身体の色は紅白になっていておめでたい印象を受けるお魚さんですが食性は肉食で小魚やエビさんのような小型の甲殻類を見つけてはバクバクと食べます流石Hawkfishさんです。

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