ハリセンボンさんの大きな瞳とパタパタ泳ぎはキュート!(改)ケラマ
- フグ目ハリセンボン科のハリセンボンさんはウロコが変化したたくさんの鋭い棘が身体中にあり普段は写真の様にたたんでいます・・・ハリセンボンさんの針の数の平均は350本程度で実は名前の様に針千本ではないのです・・・名前に偽りありですね・・・ハリセンボンさんの皮膚は厚く敵に襲われると水や空気を吸い込んで体を大きく膨らませることができます・・・その大きく膨らんだ身体は2倍にもなり丸くなった身体は正にフグ提灯で可愛いのですがイガグリ状態でトゲトゲが凄く素手で触るのはちょっと危険です!・・・それからハリセンボンさんの特徴としては腹鰭は無い事やフグ科の歯は上下2枚ずつ合計4枚になっているのに対しハリセンボン科の歯は癒合していて上下1枚ずつ合計2枚になっています・・・ハリセンボンさん肉食性でこの鋭く丈夫な歯で貝類や甲殻類やウニなどをガリガリ食べるなかなかワイルドな方なのです・・・それからハリセンボンさんは毒は無いされていますがハリセンボンに対する検査数が未だ十分では無く卵巣などの部位の毒性については断定できないと指摘されているので気を付けましょう。
- ハリセンボンさんは浅い海の岩礁や砂底で暮らしていて胸鰭や尻鰭や背鰭をパタパタと羽ばたかせながらゆっくりと泳いでいます・・・そのおぼつかない泳ぎ姿と目がクリクリ・ウルウルしていて怒るとイガグリ状態なのですが何とも可愛い限りです・・・ハリセンボンさんは棘のおかげで天敵がいないので今日も安心してパタパタパタ泳いでいます・・・いざハリセンボンさんが参ります!といった感じでしょうか?・・・ハリセンボン属にはハリセンボンさんやネズミフグさんやヒトヅラハリセンボンさんがいます・・・ハリセンボンさんは全長40cmほどで体に小さな黒い斑点がたくさんありますが鰭には斑点がないことでネズミフグさんと区別できます・・・ネズミフグさんは全長70cmほどで最大で80cm以上に達する大型種であり身体にも鰭にも小さな黒い斑点がたくさんあり大型個体はかなり細身になります・・・ヒトヅラハリセンボンさんは全長50cmほどで身体には斑模様がありこの斑は白で縁取られている事でハリセンボンさんと区別できます。
パンダダルマハゼさんはパンダさんを見たことがある?(改)ケラマ
- パンダダルマハゼさんは頭部全体に短いヒゲが密生していて体の色は乳白色なのですが胸びれあたりから頭部にかけて徐々に山吹色になっています・・・この写真ではちょっと山吹色はわかりづらいですかね・・・神秘的なエメラルドグリーンの円らな瞳で何か考え事をしているようでサンゴさんの隙間でじっとしています・・・何を考えているのでしょうか?・・・「今日の晩御飯何にしようかなあ?」だったりして!・・・パンダダルマハゼさんは腹びれ以外のひれは全て黒色になっていますがこの白と黒の配色が和名の「パンダ」の由来になっています・・・ほんとにパンダさんの様でかわいいですよね・・・でもなぜ腹びれだけ黒くないのでしょうか?・・・本物のパンダさんは眼の周りと手足と耳と首回りが黒く尻尾は白いのですが腹びれも黒くすると白と黒のバランスが良くないのでしょうか?・・・パンダダルマハゼさんのこだわりですかね・・・パンダダルマハゼさんは枝サンゴさんと共に生活しており小さなサンゴさんにはペアで大きなサンゴさんには複数のペアが縄張りを作って生活しています・・・いつもサンゴさんの中に潜んでいて隙間から何とか撮影しようとするのですがなかなかうまく撮影させてくれませ~ん・・・パンダダルマハゼさんはオスが卵を守りクマノミさんのように性転換するのもダルマハゼさんの特徴の一つです・・・ダルマハゼさんは国内では6種が知られています。
- パンダダルマハゼさんは頭部全体に短いヒゲが密生していて体の色は乳白色になっており胸びれあたりから頭部にかけて山吹色で腹びれ以外のひれは全て黒色です・・・クロダルマハゼさんも枝サンゴさんの間に隠れていて名前のとおり身体が真っ黒で顔の周りにひげのようなものがたくさんあり他のダルマハゼさんとは体色で区別できます・・・アカネダルマハゼさんは頭部に細かいひげ状の突起が密生していて身体の色は一様に薄い黄色で体長2cmほどです・・・ヨゴレダルマハゼさんは頭部にひげ状突起が密生していてひげ状突起はダルマハゼさんなどと比べて短く眼の周囲には斑紋がありません・・・カサイダルマハゼさんはパンダダルマハゼさんに似ていますが胸ビレだけは透明です・・・ダルマハゼさんは頭に細かいひげ状の突起があり頭が淡褐色で体側や各ひれが暗色であることでクロダルマハゼさんやアカネダルマハゼさんと区別できます・・・ヨゴレダルマハゼさんとは頭部のひげ状突起が長いことと眼周囲に細かい斑紋があることなどで見分けられます。
やっぱり可愛いけどあなたはバンドウイルカさん?ハシナガイルカさん?
- あなたはクジラ目マイルカ科バンドウイルカ属のバンドウイルカさんなのか?クジラ目マイルカ科スジイルカ属ハシナガイルカさんなのか?今回のダイビング中のエキジット寸前にイルカさんの群れが現れて一緒に遊んでくれましたがどちらなのでしょうか?・・・ちなみにハシナガイルカさんの和名はその名の通りくちばしが長いことに由来していますしまた英名ではSpinner Dolphinと呼ばれていてしばしばアクロバティックにスピンをしながらジャンプするのでこの名前が付けられたそうです・・・ハシナガイルカさんがジャンプするその姿は移動中の船上でたまに見かけることがありましたがそのジャンプは見事としか言いようがないです・・・ハシナガイルカさんも気持ちが乗ってくるとクルクル回転しながら凄いジャンプを見せてくれます。
- ハシナガイルカさんの体色はほぼ濃い灰色ですが喉や背中や尾鰭のあたりなどはより濃い灰色になっています・・・ハシナガイルカさんの腹部はクリームがかった白であることが一般的ですが個体による差がかなり大きいようです・・・体長は130cmから230cm程度で口吻は細長く先端は黒っぽく鰭も同程度のサイズの他のイルカさんと比較すると長くなっていて背鰭は垂直に立っています・・・ハシナガイルカさんの雄は尾の下面にある瘤状の隆起がありこの隆起で雌雄の識別をすることができます・・・ハシナガイルカさんは数頭の群をなすこともあるし数千頭もの巨大な群で行動することもあるそうですが数千頭の巨大なハシナガイルカさんの群れがあちらこちらでスピンしながらジャンプをしまくっている光景なんて見てみたいものです。
- バンドウイルカさんは全身が灰色なのですがよく見ると背鰭の先端辺りの濃い灰から腹面にかけて明るい灰色に変化し腹部はほぼ白色になっています・・・バンドウイルカさんも上下の吻は大きく突出していてその先端辺りに鼻があるように思えますがご存知の通り本当の鼻孔は頭の上の噴気孔です・・・また口角が上がっていて顔つきが笑顔のように見えるため不思議と親しみがわいてくるバンドウイルカさんは体長は2m~4mあり平均的にはオスはメスより若干長くなっています・・・やっぱり口角が上がると相手に良い印象を与えるので顔の表情というのは大切ですね・・・それから比較的暖かい浅い海域で暮らすバンドウイルカさんは冷たい遠洋で暮らすバンドウイルカさんに比べて小さい傾向にあるそうです・・・やはり冷たい遠洋で暮らす方が身体を鍛えられるんでしょうか?
- ちなみにバンドウイルカさんの睡眠は非常に浅く睡眠中は脳の半分は眠って残り半分は覚醒しそれを交互に切り替えながら泳ぎ続けるという説が有力だそうです・・・眠りながら泳ぎ続けるなんて効率的というか?落ち着きが無いというか?敵から身を守るにはいい事なのかもしれませんね・・・それからバンドウイルカさんは人懐こく好奇心が旺盛な性格であることが良く知られていて今回の様にダイバーの周りに集まってくることも珍しくありません・・・またバンドウイルカさんは傷ついた仲間を助けようとする行動から傷ついたダイバーを助けようとして水面へ持ち上げようとすることもあるそうです・・・ただし溺れていない人間を沖へ運ぼうとして危険な目に合わせたという事例もあるので意図して人助けをしたのか?イルカの持つ習性に基づいた行動なのか?いろいろ説もあるようです・・・下の写真は私がカメラを構えているとぐんぐんと近づいて来てニコッとポーズを取ってくれた時の写真ですがこのイルカさんはバンドウイルカさんですよね?
- イルカさんは哺乳類偶蹄目に属するクジラ類の内で小型の種の総称ですのでイルカさんとクジラさんは分類学的には明確に区別されません・・・一般的にハクジラ類のうち比較的小型の種類を総称してイルカさんと呼ぶことが多いようですがその境界や定義についてははっきりしていないようです・・・写真の様に今回もイルカさん達がボートの近くに遊びに来てくれました・・・それにしてもイルカさんを海で見つけるとなぜかうれしくなるのは私が昔のテレビ番組の影響を受けているからなのでしょうか?・・・話は変わりますがイルカさんは体温を保つために体は厚い皮下脂肪で覆われていますのですべすべした体の中にいつもダウンを着ながら泳いでいるようなものです・・・またイルカさんの泳ぐ速度は最高で時速30kmほどあるそうで素早く泳ぎまわったり飛び跳ねたりする姿は楽しそうです。
- イルカさんは頭頂部に息をするための1つの噴気孔をもっておりそこが鼻になるわけですがここで呼吸すると1回の息継ぎで15分間潜れるそうです・・・海に住む哺乳類として長いのか短いのか何とも言えませんがちなみにクジラさんは1回の息継ぎで1~2時間潜っていられるそうです・・・何故このように長く潜っていられるかというとイルカさんは陸に住む哺乳類と比べて体重あたりの血液量が多くまた血中のヘモグロビン濃度や筋肉中のミオグロビン量が多いので1回の呼吸で長く海中に留まることが出来るそうです・・・しかも海中では不必要な心拍を抑制し血液を脳や心臓などの重要臓器に集中させて酸素の消費量を抑えるメカニズムも備わっているそうです・・・さすが海で生きるイルカさん達の能力は凄いですね。
- 前述しましたがイルカさんは息継ぎをしながら常に泳ぎ続けているというイルカさんの睡眠方法は凄い能力ですがこんなことが人間にもできれば世界が変わるかもしれないですね・・・半分寝ながら仕事をしたり本を読んだり24時間活動ができるわけですから!・・・またイルカさんの体形は紡錘状で水の抵抗性が少なく背に鎌形あるいは三角形の背鰭を持っている種類が多いのですが中には背鰭がほとんどない種類のイルカさんもいます・・・下の写真の様に人間は一生懸命泳いでいるのに水の抵抗性が少ないイルカさんは余裕で泳いでいます・・・ちなみに背鰭のないイルカさんにはセミイルカさんやスナメリさんなどです・・・またイルカさんの歯はおよそ80本で人間よりかなり多いのですが食べる時は丸飲みだそうで魚類やタコさん・イカさんなどの頭足類などを食べています。
- 今まであまり考えたことが無かったのですがイルカさんは水分をあくまでも食料の魚類などから摂取するそうです・・・海水からでは哺乳類にとって塩分が濃すぎるのでしょうか?・・・単独で行動するケースもたまに見受けられるイルカさんですが複数匹で群をなして行動することが多く今回も好奇心旺盛なイルカさん達が数匹で人懐っこくボートに近づいてきました・・・イルカさんは「自分と違って泳ぎがうまく無い生き物が一生懸命泳いでいるなあ!」という感じで私たちを見ていたのかもしれません・・・ちなみにイルカさんは体重に占める脳の割合が人間に次いで大きいことからイルカさんの知性の潜在的可能性が古くから指摘されていました・・・科学的には脳のサイズのみで知性のレベルを判断するのは早計だそうですが私はやっぱりイルカさんは頭がいいような気がします。
- イルカさんは噴気孔付近から出すクリック音を使ってイルカさん同士でコミュニケーションをしている可能性が指摘されています・・・またイルカさんは高周波数のパルス音を発し物体からの反射音でその物体の特徴を知る能力も持っています・・・しかもその物体の特徴を他のイルカさんにパルス音で伝えるなどのコミュニケーションも取っているそうです・・・やっぱりイルカさんの知能は高そうですね・・・でも残念なことにイルカさんは人間のようないじめも行うことがわかっております・・・お魚さんなどを集団で噛み付き弱らせ弄んだ挙句食べずに捨てたり小さなイルカさんなどを集団で噛み付き殺してしまうなど集団的な暴行行為も行うそうです・・・ただただ可愛いだけでなく悪魔的な要素も持ち合わせた謎が多いイルカさん達です。
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