もしかしてメタボリック?太り気味のムチカラマツエビさん!
- テナガエビ科キサンゴカクレエビ属のムチカラマツエビさんはムチカラマツさんやバネの様にぐるぐると捻じれた形のネジレカラマツさんと一緒に暮らすエビさんです・・・ムチカラマツエビさんの身体はズングリムックリポッチャリしていてエビさんの中ではかなりメタボリックな体形をしていますが健康的には大丈夫なのでしょうか?・・・もしかしてムチカラマツさんから離れる事無くのんびり暮らしているので運動不足になってしまいこの様なメタボリック体形になってしまったのでしょうか?・・・確かに運動不足は良くないことですがムチカラマツエビさんにとっては失礼な話で潮の流れでゆらゆら揺れているムチカラマツさんから飛ばされてしまわないようにがっしりとしがみついているムチカラマツエビさんが運動不足である訳が無いですよね・・・ムチカラマツエビさんは灰色や褐色味を帯びた透明の地色に5本の横帯が走りその色は手足と同じ色になっていてムチカラマツさんをしっかりとホールドしています。
- 私がよく見かけるムチカラマツエビさんは灰色の身体だったのですが上記のムチカラマツエビさんは褐色みを帯びています・・・ムチカラマツエビさんはその名の通りムチカラマツ類の幹にヒシっとしがみつき暮らしていますが体の色は宿主の色に合わせて固体変異をしますのでそれぞれのムチカラマツさんに見事に溶け込んで上手に共生しています・・・ムチカラマツエビさんは他のエビさんと違って突起が一切なく1cmくらいの大きさでよくガラスハゼさんと一緒にいるところを見かけます・・・それからムチカラマツエビさんに酷似したキミシグレカクレエビさんというエビさんもいますがキミシグレカクレエビさんの体色は透明で黄色または白色の斑点からなる横帯が複数ありこれもまた身体の色を宿主に合わせて変異させます・・・キミシグレカクレエビさんは頭胸甲上に板状の突起が2つ大きく突出していることでムチカラマツエビさんと区別できますがキミシグレカクレエビさんはムチカラマツエビさんに比べて個体数が非常に少なくまだ私は拝見したことがございません。
- ムチカラマツエビさんが楽しく暮らしているムチカラマツさんはサンゴ礁のある潮通しの良い岩盤上に生息していてムチカラマツさんの細長い体の表面にはポリプがたくさんあって流れてくるプランクトンを捕食して生きています・・・ムチカラマツさんは径3~4mmで軸の長さは1~2メートルくらいの固い骨格を持たないサンゴの仲間になります・・・そんなムチカラマツさんにムチカラマツエビさんは見事にカモフラージュしていますのでムチカラマツエビさんを見慣れてないと目の前にいるのに「ん!どこだ?何処にいるの?居たと思ったのにまた見えなくなった!」ということがよくあります・・・慣れてくると見えるようになってきますが最初はなかなか見つけることができません・・・さすがムチカラマツエビさんムチカラマツの名前を伊達にもらってはいないですね。
- それとムチカラマツエビさんは他のエビさんの様に高速でシュッと移動することはありませんがかなり臆病な性格なのか写真を撮ろうとするとすぐにムチカラマツさんの反対側に隠れてしまいます・・・それに潮の流れでムチカラマツさん自体もユラユラユラユラと動き続けるので撮影するにはなかなか難儀なエビさんなのです・・・ムチカラマツエビさんはペアでいることも多いので中性浮力を取りながら諦めずじっくり探してみましょう・・・潜っている時いつも思うのですが「人間のように写真を撮る時はポーズを決めてくれると助かるのになあ!」ってすみません!人間のエゴですね反省です・・・でも下の写真のムチカラマツエビさんはちょっと古いですがピースポーズを決めてくれているようです・・・ムチカラマツエビさんお忙しいところありがとうございます。
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