チョウチョウウオ科には12属があります・・・チョウチョウオ属87種、ハタタテダイ属8種、ハシナガチョウチョウウオ属3種、フエヤッコダイ属3種、カスミチョウチョウウオ属4種、タキゲンロクダイ属3種などがあってきれいなお魚さんなんだけど誰が誰だかよくわからない仲間達です。
ウミヅキチョウチョウウオさんと仲良しのキイロハギのおちびさん!
- 浅い水深のサンゴの森で楽しそうに泳ぎ回っているのは鮮やかな黄色の体色に体側には大きく白い縁取りのある黒色斑があるスズキ目チョウチョウウオ科チョウチョウウオ属のウミヅキチョウチョウウオさんです・・・もう一匹はスズキ目ニザダイ科ヒレナガハギ属のキイロハギさんのおちびさんですが随分仲が良さそうですね・・・やっぱり身体の色が同じ黄色だからでしょうか?好きな色が一緒なので気が合うのでしょうか?気が合うって生きていく上でとても大切な事ですよね!・・・ではウミヅキチョウチョウウオさんとキイロハギさんの様に仲良し仲良しになるにはどうしたらいいのでしょうか?・・・常に笑顔を心がけ話しかけやすい雰囲気を作ったり聞き上手になって相手が話したいと思う人になる・・・損得勘定で動かず自分の本音を開示し相手に興味を持ち共感することですかね?・・・2匹の黄色いお友達が仲良く泳いでいますがウミヅキチョウチョウウオさんの体側下方には白色線が2本あってこの白色線を水平線に見立て黒色斑を月に見立ててこの和名がつけられたそうですがなかなか風流な名前だと思います。

- それにしても凄い群生のサンゴさん達ですがおちびさん達にとっては素晴らしい隠れ家になります・・・ちょっと気になる事があるとスイスイスイとサンゴの隙間に隠れてしまいますから・・・それからウミヅキチョウチョウウオさんは同じスズキ目チョウチョウウオ科チョウチョウウオ属のトノサマダイさんによく似ているのですがトノサマダイさんの黒色斑は白く縁取られていないのとその下の2本の白色線も無いのです・・・そのためウミヅキチョウチョウウオさんの黒い月は輪郭がはっきりしていて明確なのですがトノサマダイさんの黒い月は輪郭が無いのでぼやけて見えます・・・私はせっかくお月様を掲げるのであればぼやけたお月様よりはっきりしたお月様の方がいいかな?・・・その時の気分に左右されるかもしれませんし人それぞれ好き嫌いがあっていいと思いますが朧月もはかなげで趣があっていいと思います!

- 「綺麗なボニンブルーの空を眺めていたら遠くに綺麗なお月様がぼやけて見えるではないですか!・・・これは見事な朧月夜!酒でも一杯酌み交わしたいもの!・・・あれ?酔っぱらってしまったのだろうか?私にはお月様が2つに見えるのだけど?」・・・そんな妄想を私が抱いてしまったのは2匹のウミヅキチョウチョウウオさん達です・・・ちょっと遠すぎてボケてしまいましたがこんなに離れているのに綺麗なレモンイエローがボニンブルーの海に映えて何とも言えない趣を与えてくれます・・・ツノダシさんも遠くからわざわざお月見に来ていたのでしょうか?・・・水深5-30mのサンゴ礁や岩礁域で数尾で群れていることが多いウミヅキチョウチョウウオさんの全長は18cm程度ですが性格はとても臆病なのでなかなか近づいてくれません・・・お友達のツノダシさんとは仲良くお話をしているようですがウミヅキチョウチョウウオさんの幼魚はサンゴさんのポリプを食べますが成魚になると雑食性となり底生動物なども食べるようになります。

オニハタタテダイさんとヘラヤガラさんの関係は?(改)ケラマ
- スズキ目チョウチョウウオ科のハタタテダイさんは全長が25cm程度あり長く伸びた背鰭が特徴でごく稀にこの長く伸びた背鰭が2又に分かれた個体もいるそうです・・・私は2又に分かれたハタタテダイさんを見たことないのでどんな感じなのか一度見てみたいものですね・・・ハタタテダイさんは白地の体に2本の太い黒色帯が走り背鰭の後半部・胸鰭・尾鰭は黄色くなっています・・・ハタタテダイさんを海で見かけるとついつい撮影したくなるカラフルで綺麗なお魚さんです・・・ハタタテダイさんによく似たお魚さんでツノダシさんがいますがツノダシさんはハタタテダイさんの仲間ではなくチョウチョウウオ科でもありません・・・ツノダシさんはニザダイさんに近い仲間でスズキ目ツノダシ科になりますがツノダシさんは本当にハタタテダイさんにソックリなのです・・・見分け方はハタタテダイさんは眼がクリクリして尾鰭は黄色なのですがツノダシさんの尾鰭は黒で眼は目立たず口元はかなり突出していて口の上にオレンジ色の模様があります・・・あれ?頭頂部はわずかにつき出た突起があるし眼を通る帯は眼の下まで突き抜けているしもしかしてハタタテダイさんじゃなくてオニハタタテダイさん?

- トゲウオ目ヘラヤガラ科のヘラヤガラさんは温暖な海のサンゴ礁や岩礁に住んでいて小魚や甲殻類を食べています・・・ヘラヤガラ科の仲間は左右に平たく側扁した細長い体型をしていて最大で全長80cmほどにまで成長します・・・吻は筒状に伸びていて下顎の先端には肉質のヒゲが存在します・・・何かおじさんぽくってとぼけた感じが可愛い気がします・・・ちなみに肛門はこれだけ身体が細長いと何処にあるかよくわかりませんが腹鰭よりもかなり後方に位置するそうです・・・またヘラヤガラさんは他の中~大型魚類に寄り添って泳ぐ習性がある事が知られていてます・・・今回はあまり大きなお魚さんとは言えませんがハタタテダイさんに寄り添ってたのかな?・・・ヘラヤガラさんはなぜか斜め向きあるいは逆さまといった特異な姿勢のまま漂っている事が多いです・・・またヘラヤガラさんの身体の色は個体差があり海藻などに擬態して変化させることもできるそうです・・・つまり泳ぎ方もそうですが海藻などに擬態することでうまく隠れながら獲物を狙っているという事なのです。
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