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ア行 (ウ-1)総集編 ダイビング‐フォト‐tsubuankun

Dive-photo まとめ アイウエオ
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ウケグチイットウダイさんの一番の特徴が見えません! 小笠原

  • おそらくスズキ目イットウダイ科のウケグチイットウダイさんではないかと思います・・・ウケグチイットウダイさんは体の色は銀白色で体側には多数の縦帯があるのですが光の当たらない岩陰の暗がりで目立たないように密かに群れていました・・・せっかくきれいな体をしているのにどうして光の届かないところにいるのでしょうか?・・・そこでフラッシュを当ててみるときれいな銀色が浮かび上がりウケグチイットウダイさんは見事な存在感をアピールしていました。
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  • ウケグチイットウダイさんはホソエビスさんに似ているのですがウケグチイットウダイさんは背鰭棘鰭膜には大きな黒色斑があるので区別が可能です・・・でも今回のウケグチイットウダイさんはヒレを閉じているので残念ながらよくわかりません・・・でも畳んでいるひれが何となく黒いように見えますよね・・・体はやや長くて側扁し吻も長く口は小さいのですが下顎は上顎よりも長く受け口になっています・・・このことからこのウケグチという名前が付けられています・・・前鰓蓋骨の後縁に1本の棘があり尾びれは深く切れ込んでいます。
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怖いのか?本当は可愛いのか?海の掃除人ウツボさんはどんな方?

  • 小笠原にある洞窟の様になっているポイントの岩陰を覗いてみるとシルエットだけが浮き上がりましたがよくよく見ると巨大なウツボさんの影でした・・・今までいろいろな所で大きなウツボさんも見てきましたがこんなに大きなウツボさんは初めてで凄い迫力と神秘的で不思議な魅力を感じました・・・ウツボさんの寿命は結構長く40年ぐらいは生きるものもいるそうですがこのウツボさんは何年くらいここで生き続けているのでしょうか?・・・あんぐりと口を開いていますがもしかして小笠原の主として君臨し長い間ここで様々な仲間たちの営みを見続けてきたんでしょうかね・・・ウツボさんの大きさは普通全長1メートル前後が多いのですがこのウツボさんは頭の部分しか見えないので長さはわかりませんが美味しいものをたくさん食べてきたんでしょうか?とにかく太くて大きい身体をしています。
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  • ウツボさんは腹鰭や胸鰭が退化していて背鰭と尾鰭と臀鰭が一繋がりになっておりますが体の色は種類によって様々で多くは生息環境に応じた保護色をしています・・・多くのウツボさんが地味な色合いですが中にはトラウツボやハナヒゲウツボのように鮮やかな体色のものもいます・・・またウツボさんの歯が鋭いのはご存じのとおりですが獲物を捕えるために口の奥に食べたものを食道に進めるための「咽頭顎」を持っています・・・もしかしてウツボさんはあのエイリアンのモデルなのでしょうか?・・・ウツボさんは自分より大きな敵が近づいた時は大きな口を開けて威嚇しますが見た目のイメージと違い臆病な所もあって人間が無用な攻撃や接近をしない限り積極的に咬みついてくることはありません・・・でも咬みつかないというわけではないので十分気を付けましょうね。
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  • ウツボさんは温暖な地域の浅い海で暮らしていますが表皮が湿っていれば粘膜を介した皮膚呼吸もできるので30分ほどは水中でなくても活動が可能なのだそうです・・・ウツボさんは強力な嗅覚で潮だまりに這い上がってきて小魚を狩ったり岩場で魚をさばいている釣り人のところへ上がってきたりすることがあるそうです・・・巨大なウツボがウニョウニョと海から這い上がってきたらちょっと怖いですしびっくりしますよね・・・でも基本的にはウツボさんは巣穴からあまり動かず岩陰に潜んで獲物を待ち伏せして小動物を大きな口で捕食します・・・ウツボさんは特にタコさんが大好きだそうで実はウツボさんはイセエビさんと仲良くしていてイセエビさんの天敵であるタコさんからイセエビさんを守る反面タコさんがイセエビさんに吊られて寄ってきたところをしめしめと食べるのだそうです・・・海の悪魔と呼ばれるタコさんにとってはウツボさんは天敵なのです。
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  • 下の写真はエビ目オトヒメエビ科オトヒメエビ属のオトヒメエビさんとウナギ目ウツボ科のウツボさんが縁側で日向ぼっこでもしている様にのんびりと過ごしています・・・「いやあオトヒメエビさんいつもすまないねえ!痒くて痒くてしょうがないんだけどけど見ての通り痒い所に手が届かなくって~!」と手を持たないウツボのおじさんが照れながら喋っている様です・・・それにしてもオトヒメエビさんの健気なクリーニングのおかげでウツボのおじさんとても気持ちがよさそうです・・・そんなのんびりと寛いでいるウツボのおじさんを横目にオトヒメエビさんは「こんな遠いところにも寄生虫がいる~!」と左手を目いっぱい伸ばしてクリーニングをしています・・・そんなオトヒメエビさんの真剣な仕事姿がなんとも健気ですがウツボさんのおじさんのボケた表情とオトヒメエビさんの真剣な姿が対象的で面白い写真になりました。
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  • ちなみにオトヒメエビさんの体長は40-60mmほどで身体は半透明の白色で頭部や腹部の中ほどと尾扇に赤い帯がありそれぞれに白い帯が隣接しています・・・クリーニングシュリンプさんの中では大きめのエビさんですが身体の下の歩脚のつけ根部分は青く体表は細かい棘に覆われ5対の歩脚のうち前3対は先端に鋏があり特に第3歩脚は太く長く発達しています・・・オトヒメエビさんの和名は鮮やかな体色と細長い触角や脚を広げた姿が龍宮伝説の乙姫を想起させることに由来するそうです・・・何とも優雅な名前ですよね・・・ちなみに英名ではBarber-pole shrimpと呼ばれ赤・白・青の体色が理容室のマークを表すサインポールに似ていることに由来するそうです・・・なんとも現実的な名前ですが私はオトヒメエビさんの方が好きです・・・ウツボさんは夜になると結構行動的で海底近くを泳ぎ回り自分より大きな敵が近づいてきた時は大きな口を開けて「ンガー!」っと威嚇しますがそれでも去らない場合は鋭い歯で咬みつきます・・・こんな鋭い歯で咬まれたらたまったものではないですね・・・怖いです!!
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  • ウツボさんは見た目は怖く迫力のある顔をしていますがオトヒメエビさんやホンソメワケベラさんなどが来たときは穏やかな表情になります・・・ウツボさんの皮膚や口の中の寄生虫を掃除してくれる頼もしい存在ですからね・・・下の写真のウツボ様が恍惚とした表情でミカヅキコモンエビさんにクリーニングしてもらっています・・・このウツボさんとても気持ちが良さそうでお風呂にでも入った時の様に鼻歌でフンフフンと歌っているようです・・・でもよく見るとウツボさんがドスがきいた声で『今俺様がきれいにしてもらっているんだから邪魔するなよ!順番を守らない奴は許さないぞ!』と言いたげな鋭い眼で睨んでいました・・・ウツボさんの口がちょっと開き気味になっていますがこれ以上邪魔をすると鋭い歯で咬みついてきそうです・・・「くわばらくわばら」退散いたしましょう。
  • あまり意識してなかったですが泳ぐときウニョウニョと泳ぐからなのか?いつも穴の中に潜んでいるから邪魔なのか?よくわかりませんが確かに胸鰭は無いですね!・・・一般にはクリーニングといえば洗濯や掃除のことですがご存じの通りウツボさんやハタさんなどが体表に付いている寄生虫などを小さな生き物に食べてもらって除去することをクリーニングといいます・・・クリーニングをする小さな生き物のことをクリーナーと呼んでおり最も有名なクリーナーがツンツンツンツンとかわいい動きをするホンソメワケベラさんです・・・ウツボさんはクリーナーを食べる事はありませんが不用意にウツボさんの口元へ手を伸ばしたりするとクリーナと違ってかぶり付いてくるかもしれませんよ・・・岩礁の食物ピラミッドの頂点に君臨しているウツボさんですが下の写真のミカヅキコモンエビさんはたくさんの卵を抱えています・・・ウツボさんの眼の辺りを一生懸命左右のハサミ手でツンツン何かつまんでいるようですが妊婦さんなんだから食べ過ぎには注意してくださいね。

ウマズラハギさんが割り込んできてアカハタさんが仏頂面? 小笠原

  • フグ目カワハギ科に属するウマズラハギさんは体長25cmくらいで体型はカワハギさんに比べるとやや細長くなっています・・・このウマヅラハギさんはカメラ好きなのか写真を撮ってもらおうと無理やりフレーム枠に入ってきましたね・・・ピントもややウマズラハギさんに合ってますしアカハタさんが迷惑そうです・・・ウマヅラハギさんの体の色はやや薄い青灰色ですが個体差がありヒレは緑青色で写真では棘は折りたたんでいますが後頭部に一本の大きなトゲがあります・・・顔面は長く馬の顔を連想させることからウマヅラハギさんの名前になりましたが皮膚がザラザラしているためヤスリウオさんの別名もあります・・・アカハタさんもウマヅラハギさんが無理やりすり寄って来たのでザラザラが痛くて避けたのかもしれませんね・・・ウマヅラハギさんはカワハギさんよりやや沖合の深場で暮らしていて海底から中間層を群れで泳いでいます・・・雑食性でなんでも食べますが特にクラゲさんが好物でエチゼンクラゲさんなどの巨大クラゲさんを集団で襲い強力な歯で剥ぎ取って食べてしまいます・・・クラゲさんも平和にユラユラユラと浮かんでいたのにウマズラハギさん達が集団で襲ってきて咬みちぎられるなんて不幸ですしあまりその場面は想像したくないですね。
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  • カワハギ科はフグ目に所属していますが27属もありカワハギさんやウスバハギさんなどを中心に約110種が世界中の熱帯から亜熱帯域で暮らしています・・・体はモンガラカワハギさんのように強く側扁したひし形で不規則な模様のある種が多いのですがヒレは柔らかく胸ビレは小さく尾ビレは扇形をしています・・・背ビレ棘の1本目は非常に強く収納することが可能ですが2本目の背ビレ棘は埋没しているか非常に小さく1本目の支えとなると考えられています・・・眼は比較的上方に位置していて口は小さく先細りの尖った吻部の先に位置しています・・・カワハギさん達の口はおちょぼ口なのですが上下の顎に鋭い歯があって獲物を嚙みちぎります・・・鱗は小さく棘のようになっているため鱗が無いようにも見えます・・・鰓穴は小さく腰骨が発達しており他の骨と連動させ動かすことができ腰骨と背鰭を立てて岩の隙間に挟まり捕食者から逃れることができるそうです・・・カワハギさんが上手に岩の隙間に挟まっているところを想像すると面白いですね・・・カワハギさん達のほとんどの種が全長60cm以下なのですがソウシハギさんは1mを超えるそうです。

ウミウシカクレエビさんはウルトラマンに似てる?(改) 柏島

  • ナマコさんの表面の凹凹さからも推察できると思うのですが体の大きさは2cm前後と小さいテナガエビ科に属するウミウシカクレエビさんです・・・背景の凹凹した何とも言えない物体がナマコさんとは思えないですけど・・・ウミウシカクレエビさんは見ての通りとてもカラフルでミステリアスなエビさんです・・・ウミウシカクレエビさんは名前の通りウミウシさんに隠れているエビさんと思われますがほとんどのウミウシカクレエビさんはウミウシさんよりもナマコさんを宿主として暮らしています。
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  • ウミウシさんよりかなり体の大きいナマコさんを宿主としたほうがウミウシカクレエビさんにとっては隠れやすいし安心できるのは確かなのでしょう・・・名前はウミウシカクレエビさんですけど実はナマコカクレエビさんと言ったほうがいいかも?・・・ウミウシカクレエビさんの体の色や柄は宿主によって異なりバリエーションがかなり多いです・・・でも基本は懐かしのウルトラマンのようなオレンジの目に白い斑点模様の体と紫とオレンジの手足がとても美しいエビさんです。。。それにしてもこのナマコさんの身体の表面ってすごいと思いませんか?

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