ア行 (ア-カ行3)総集編 diving-photo‐tsubuankun

Dive-photo まとめ アイウエオ

アカハラヤッコさん、その微笑み癒されます!(改)与那国

  • アカハラヤッコさんの体の色は茶褐色なのですがお腹の部分が赤みを帯びているのでこの和名がついたそうです・・・お魚さんって結構見た目と言うか失礼ながら安易と言うか「赤いお腹だからアカハラ」ってわかりやすい名前の付け方をしますよね・・・でもその方が覚えやすくっていいかもです・・・体側にはたくさんの黒っぽいまだら模様がありますがこの黒色斑の数などは個体差があるそうです・・・あまり気にしたことがなかったのですが言われてみれば確かに個体差がありますね意外と気づかないものです・・・岩陰に隠れているこのアカハラヤッコさんの顔をよくよく見てみるとその表情に癒されます・・・口をきゅっと突き出してニコッと微笑んでいるように見えるのは私だけでしょうか?・・・何とも言えない不思議な魅力を感じるアカハラヤッコさんの微笑みです。
  • アカハラヤッコさんの背びれは黒っぽいのですが腹びれと臀びれは赤茶色になっています・・・背びれと臀びれはきれいな青白いラインで縁取られていて後縁には黒っぽい帯があります・・・この青白いラインは鮮やかで体の色と対照的でなかなかクールですね・・・尾びれは茶色っぽくて特に顕著な斑紋はありません・・・アカハラヤッコさんの顔は体と対照的に黒い斑紋は全く無くなんとなくお化粧をしているように見えませんか?・・・岩陰で謎のほほえみを湛えるアカハラヤッコさんの癒し顔でした。

もしかしてキセンアカヒメジさん?いや黄色く見えるアカヒメジさん! 

  • 小笠原の綺麗な海でよくノコギリダイさんと仲良く群れを成して泳いでいるのはスズキ目ヒメジ科アカヒメジ属のアカヒメジさん達です・・・アカヒメジさんは最大で体長40cm近くまで成長しますが背は赤みを帯びた橙色というかどちらかと言うと黄色みが強い印象です・・・アカヒメジさんは夜間に甲殻類などを探して食べていますが昼は群れてサンゴ礁の外縁部で浮いて写真の様に静止していることが多いのです・・・アカヒメジさんの腹部は白色で体の側面には一本の黄色の縞が入っていて鰭は綺麗な黄色をしていますがボニンブルーの海に黄色と白の綺麗なお魚さん達が群れで浮かんでいるのを見かけると何とも幸せな気分になります・・・でも生きている時のアカヒメジさんは基本この色なのですが死んでしまうと体の色が赤色になってしまいます・・・だから市場に出回っているアカヒメジさんは名前の通り赤いお魚さんなのです。
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  • それからアカヒメジさんによく似たお魚さんでモンツキアカヒメジさんという方がいらっしゃいます・・・モンツキアカヒメジさんは体側に黄色縦帯が1本ありそれはアカヒメジさんと一緒なのですが第1背鰭の下に1個の黒色斑があることと腹鰭などは白いことなどでアカヒメジさんと区別できます・・・ただこの黒い斑点は不明瞭な場合もあるので鰭の色でアカヒメジさんとモンツキアカヒメジさんを区別したほうがいいかもしれません・・・白ならモンツキアカヒメジさんで黄色ならアカヒメジさんなので黒い斑点よりわかりやすいです・・・それからアカヒメジさんとモンツキアカヒメジさんは姿形がよく似たお魚さんなのですがモンツキアカヒメジさんの方が警戒心が強くすぐに逃げてしまいます・・・アカヒメジさんは比較的警戒心が弱いのか近づいてもあまり逃げないので撮影しやすいです・・・アカヒメジさんの方がのんびり屋さんなんですね。
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  • アカヒメジさんと仲良く群れを成して泳いでいるのはスズキ目フエフキダイ科ノコギリダイ属のノコギリダイさんですがフエフキダイ科のノコギリダイ属を構成するのはノコギリダイさん1種のみでマダイさんとも近い仲間です・・・ノコギリダイさんの体長は通常は20cm程度で左右に平たく側扁していていわゆる鯛型の体型を持っており目が大きいのが特徴です・・・外からは分かりにくいのですが主上顎骨の側面に鋸歯状の突起があるのでノコギリダイさんと言う名前が付いています・・・ノコギリダイさんの体色は全体として銀白色ですが背部が黄色みを帯び体側面にも数本の黄色い縦帯が走っていてとても美しいお魚さんなのです・・・ノコギリダイさんは100匹を超える大きな群を作ることもありますが夜になると単独行動となり岩陰やサンゴの根元などでバラバラになって眠るそうです・・・昼間はあんなに仲良く群れているのに寝る時はやっぱり一人がいいんですかね?・・・それからノコギリダイさんは夜は体色が暗く変化し天敵の目につきにくくなります。
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  • アカヒメジさんもノコギリダイさんもよく群れていますが何故群れるのでしょうか?・・・昔人は群れることで安全を確保し命をつないできましたし獲物を狩り農作物を収穫するために協力もしてきました・・・でも現代では一人で生きていく環境は整っているのに孤独を恐れ必要以上に群れを求めます・・・群れることにのメリットは助け合い協力して喜びや悲しみを分かち合えコミュニケーションを通じて知識や文化を共有できることかもしれません・・・逆に群れることのデメリットは個人の意見や自由が制限されたり競争や衝突が起きることなどかもしれません・・・アカヒメジさん達とは違うかもしれませんがメリットデメリットそれぞれのバランスを取りながらのバランス感覚を大切にしたいものです・・・話は変わりますがキセンアカヒメジさんはカリブ海で見られるスズキ目ヒメジ科のお魚さんでアカヒメジさんによく似ています・・・口の下にヒゲがあって砂の中をほじって餌を探しますが昼間は岩陰に群れを作ってじっとしていることもあります・・・写真のお魚さんはアカヒメジさんにしては黄色い線が明確ですが写真を撮った場所からしてアカヒメジさんだと思います・・・でも小笠原には固有種が多いですし意外なお魚さんやちょっと変わったお魚さんもいますのでもしかしたら?
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  • アカヒメジさんは泳いでいる時も何かのきっかけで興奮すると赤くなるそうですが海の中で赤くなっているアカヒメジさんを私はまだ見たことがありません・・・というかもしかして赤くなっていても同じアカヒメジさんだと気づいていないだけかもしれませんが・・・また夜になり海底に降りて甲殻類などの餌を探し始める時も興奮してしまうのか赤くなるそうです・・・だから本来アカヒメジさんは赤いのが本当なのかもしれません・・・昼は群れてサンゴ礁の外縁部に浮いてボーっと静止していることが多いアカヒメジさんは気持ちが落ち着いているから赤くないのかな?・・・本来ヒメジさんは海底からはほとんど離れず感覚器となっている顎鬚で砂底を探りながら泳ぎまわり砂の中に潜む甲殻類を探し当てて食べているのですがアカヒメジさんのような整然とした群れをつくる種類はヒメジさんの中では珍しいようです。
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危ない!アカホシカクレエビさん!クマノミさんが狙ってる!!

  • 下の写真のエビ目テナガエビ科ホンカクレエビ属のアカホシカクレエビさんがイソギンチャクの深い森でピタッと動かず固まっています・・・スズキ目スズメダイ科クマノミ属のクマノミさんと目が合ってしまったようです・・・アカホシカクレエビさんが「ゲゲ!ボ、僕クリーナーシュリンプだから食べないでねえ!今からクマノミさんをクリーニングしてあげるからお願いします!」・・・一方クマノミさんは「俺の縄張りを荒らしに来た怪しいやつかと思ったらアカホシカクレエビさんか!君がクリーナーさんである事はわかってるから食べたりしないよ!驚かしてごめんねちょっと目つきがきつかったね!」・・・こんな感じの会話でもしていたようです?・・・アカホシカクレエビさんをアップで撮ってみましたが「ああびっくりした!突然あんな目つきでクマノミさんが出てきたらびっくりするじゃないか!もうクマノミさんは意地悪なんだから!」と言っているようですがまずはアカホシカクレエビさんも一安心ですね。
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  • アカホシカクレエビさんをよく見てみると小さいほうのハサミも大きなハサミと一緒で白と紫のきれいな色のラインがあってとてもお洒落です・・・アカホシカクレエビさんの身体は透明で透き通っていて第3腹節の背側の突き出した頂に白色の円斑紋がありその前半部はオレンジ色の小斑点が密集しています・・・頭胸甲と腹節の側甲に赤褐色斑と白色斑が散在していて眼と眼の間は白色帯で結ばれています・・・体色と斑紋は雌雄や成熟度によっても違いがあるそうですがそれにしてもアカホシカクレエビさんは小さいからイソギンチャクさんの触手がそびえ立つ巨大な木々の森に見えますね。
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  • 「わあい!イソギンチャクさんが揺れる揺れるう!なんでこんなに揺れるんだろう?さっきまで巨大な木々の森だと思ってたのにい!」とイソギンチャクさんの触手に必死にしがみ付いているアカホシカクレエビさんの姿が何とも可愛いく感じてしまいます・・・自然の潮の流れなのでしょうか?それとも私が動いて流れを生み出してしまったのでしょうか?私が原因だったら申し訳ない事をしてしまいましたが何れにしろアカホシカクレエビさんにとっては大問題の様です・・・アカホシカクレエビさんはふき飛ばされてしまわない様に小さいほうのハサミも使って必死にイソギンチャクさんに捕まっています!・・・流れに負けるな!頑張れアカホシカクレエビさん!
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  • 下の写真のアカホシカクレエビさんは「え!なあに?君もしかして僕にクリーニングしてほしいの?体が大きいから大変だけど仕方ないなあ!いいよ!頑張るから!」って私に話しかけているみたいに見えませんか?・・・ありがとうやさしいアカホシカクレエビさん!あまり遠くに行くとお魚さんに食べられてしまうかもしれないからイソギンチャクさんの近くに居てね!・・・イソギンチャクさんも危ないからあんまり遠くに行っちゃあだめだよって話しかける様にやさしく揺れています・・・ちなみにアカホシカクレエビさんによく似たハクセンアカホシカクレエビさんという方がいらっしゃいますがハクセンアカホシカクレエビさんは名前の通り頭胸甲をグルリと一周する白い線があることで識別できます。
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  • イソギンチャクさんの森の中でよく見かけるアカホシカクレエビさん達はよく似た種類が多くて迷ってしまいませんか?・・・彼らは基本は透明の身体をしているのですが背中の斑紋の色や手の色がちょっと違っていたり白い筋があったり体の斑紋の色が違ったりでなかなか区別が難しいです!・・・ぱっと見た感じみんな同じに見えてどこが違うのって思うのですがアカホシカクレエビさん本人に言わせれば「全然違うやん!どこ見てるの?」っていうことにきっとなるのでしょうけど・・・アカホシカクレエビさん勉強不足ですみません・・・イソギンチャクさんと仲良く共生する可憐なアカホシカクレエビさんは小さなハサミ手を使ってお魚さんをきれいにクリーニングする素敵な方です・・・このクリーニング行為はアカホシカクレエビさんにとってはちょっとした食事のつもりなのでしょうがお魚さんにとっては死活問題で変な寄生虫にやられてしまわないようにしっかりとお掃除してもらいましょう!
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  • 先ほども申しあげましたがアカホシカクレエビさんによく似た方達との識別ポイントの一つは「腰」にある大きな斑紋になります・・・ただしアカホシカクレエビさんの幼体やオスはちょっと色味が違うことがあったりしますので困ったものですがせっかくの識別ポイントなのではっきりとして欲しいです・・・名前もよく似たニセアカホシカクレエビさんというエビさんがいるのですがアカホシカクレエビさんより熱帯系で沖縄を含む西部太平洋に分布しています・・・パラオクサビライシやナガレハナサンゴでよく見られ赤星ならぬ青星の模様が美しいのがニセアカホシカクレエビさんです・・・この写真のエビさんの斑紋は赤いのでニセアカホシカクレエビさんではないですね。
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  • よく似たハクセンアカホシカクレエビさんはパッと見ただけではアカホシカクレエビさんと見分けがつきませんが「胸」のあたりをグルリと一周する白い線がありますのでこれが一番の区別ポイントとなります・・・この写真のエビさんにはグルリと一周する白い線はありませんからハクセンアカホシカクレエビさんではないですね・・・ハクセンアカホシカクレエビさんはほとんどの場合スナイソギンチャクの仲間に共生していますがこのスナイソギンチャクさんは普通のイソギンチャクさんより刺胞毒が強いので注意しましょう!・・・他にもよく似たオドリカクレエビさんがいますがこのオドリカクレエビさんも体長3㎝程のクリーナーシュリンプです・・・オドリカクレエビさんは胸脚を懸命に動かして揚力を得て体を浮かせてくねくね左右に体を捻って踊ります・・・その行動は自分が海のクリーニング屋であることを近づいてくるお魚さんへアピールする動きだそうです・・・白い長い触覚とハサミ脚の先端だけが紫色なのが特長なのですがこのエビさんは触角は白くないしハサミも白と紫の縞模様になっていますから違いますね。
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  • サンゴさんの上でゆらゆら腰を振っているアカホシカクレエビさんの姿はなんとも可憐で優雅な雰囲気を醸し出しています・・・透明な体に白・赤・紫のコントラストがとてもおしゃれなアカホシカクレエビさんですがメスの方が体が大きくて模様が多くどちらかというと派手めな印象です・・・やっぱり女性はお洒落が大好きなんですね・・・そんなメスに比べてオスは少し小さめで透明なところが多く色模様も地味めで奥ゆかしい感じでになっていますがどちらが好みかはその人次第ですね・・・記憶力が衰えてきた私にとってこれらのエビさん達の区別はなかなかの難問でもう少しわかりやすい特徴をそれぞれのエビさん達が主張して欲しいものです・・・まあ私の勉強不足というだけですが。
  • 何度見ても「あれ?この特徴はどのエビさんの特徴だったっけ?」となってしまいますのでもう一度復習がてらアカホシカクレエビさんと他の種類との識別ポイントをご紹介いたします・・・アカホシカクレエビさんの特徴その一「目と目の間が白い線で繋がっていること」・・・特徴その二「腰にある模様が白とオレンジの大きな斑紋になっていること」・・・ホンカクレエビさんは目と目の間が白い線で繋がっているのは同じなのですが腰にある斑紋は紫色です・・・ニセアカホシカクレエビさんは目と目の間が白い線で繋がっておらず腰にある斑紋は桃色です・・・ナデシコカクレエビさんは目と目の間は白い線で繋がっておらず腰にある斑紋は紫色です・・・ハクセンアカホシカクレエビさんは頭部の後に白い細いラインがあることで区別できます・・・それにしてもアカホシカクレエビさんを見ていると脚を懸命に動かしながら体を浮かせてクネクネと左右に体を捻っていてまるで踊りを楽しんでいるようです。

近すぎて・・・アカマツカサさんで間違いないですよね?(改)ケラマ

  • 正面からドアップで撮ってみました・・・目力が強く口もぐっと引き締まっていてお魚さんの凛々しい表情はよくわかるのですがなんていうお魚さんでしょうかねえ?・・・全体が見えないので種類が何なのかよくわかりませんがおそらくキンメダイ目イットウダイ科のアカマツカサさんではないかと思います・・・このお魚さんも『名前もわからずに写真撮っているのか?失礼な奴だなあ』と文句を言っているようです!・・・アカマツカサさんすみません・・・アップで撮影するときはもう一枚全体の写真を遠景で撮れべきですね・・・反省です。
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  • アカマツカサさんは肉食性のお魚さんで小魚や小さい甲殻類を食べますが動物性のプランクトンも食べます・・・アカマツカサさんは夜行性の魚なので夜になると水面付近で活発に活動しますが日中はサンゴ礁などの軒下などに群れてひっそりと隠れています・・・特徴は鮮やかな赤い色と大きな目で体は平べったく体高が高く背ビレに鋭い棘があります・・・尾ビレは二叉になっており鱗は非常に硬く松ぼっくりのように見えることから「マツカサ(松毬)」という名前が付いたとされています・・・体長は15cm~25cm程度でアカマツカサさんは下あごががかなり付きだしているのも特徴です。

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