その面構えは歴戦の賜物?ただならぬ風格が凄いオニオコゼさん!
- ちょっとやばそうな面構えの方が鎮座されていますがこれはカサゴ目フサカサゴ科あるいはオニオコゼ科オニオコゼ属のオニオコゼさんです・・・オニオコゼさんの身体の色は住む居場所によって変化し黒っぽいもの灰色っぽいものから鮮やかな黄色や橙色まで様々なものがいます・・・オニオコゼさんは毒の棘を持っていますので食べられることは無いように思うのでもしかしたらオニオコゼさんは見た目と違って結構お洒落に気を使っているのかもしれません・・・オニオコゼさんの大きさは20cmほどでトゲトゲしていて厳つい顔をしていますが肉は白身で美味しく高級魚として知られていてオニオコゼさんのから揚げなんて最高なんです・・・でも調理中に下手して棘が刺さってしまうと大変なことになってしまいますから気を付けないといけません・・・・・・ちなみにオニオコゼさんとオニカサゴさんの違いはオニオコゼさんには鱗がなく頭が丸っこくて大きく胴体は小さめです・・・オニカサゴさんには鱗がありオニオコゼさんより頭が小さめですので調理をしたらわかるかもしれませんが区別が・・・?
- オニオコゼさんの背鰭には大きく長い毒腺を持った棘がありこの棘に刺されると激痛と激しい腫脹を伴います・・・でもオニオコゼさんの毒の成分は不安定なため温めると急速に分解しますので刺された時は慌てず火傷をしない程度の45度ぐらいのお湯に30分程浸ける事が勧められています・・・ただしオニオコゼさんの毒は蛋白性の毒なのでアナフィラキシーショックを起こす事もありますから刺されたら直ちに病院で適切な処置を受けましょう・・・オニオコゼさんの仲間にはオニダルマオコゼさんやダルマオコゼさんやイトオコゼさんやヒメオコゼさんなどがいます・・・オコゼさんの名前の「オコ」は醜いという言葉の古語に由来すると言われていて「ゼ」は魚を意味する古語なのだそうです・・・つまりオニオコゼさんは「鬼のように醜い魚」という意味になりますがどうしてそんな酷い名前を付けたのでしょうか?
- オニオコゼさんは主に夜行性で昼間は砂にもぐったり藻や岩陰に潜んでいますが獲物のお魚さんが近づいてくると一瞬でバクっと食らいつく待ち伏せ型のフィッシュイーターなのです・・・この写真のオニオコゼさん「もう近くでうるさいなあ!あっち行っててよ!獲物が近づいて来ないから食事が取れないじゃないか!僕の食事の邪魔をしないで!」って怒っているようにも見えます・・・ ちなみに同じ科のダルマオコゼさんは達磨さんのようにずんぐりと丸くて太くて短いお魚さんですが背鰭の棘には猛毒があります・・・ダルマオコゼさんの頭部は丸く幅広くて眼の上は隆起していて大きな目と口を持っています・・・ダルマオコゼさんの後頭部には四角形の大きな窪みがあって頭部にも棘が見られますが棘の先は丸くなっています・・・オニオコゼさんには大変申し訳ないのですが醜悪な見た目であることを山の神が好んだという言い伝えがありオニオコゼさんを祈願のお供え物として使用されていたという言い伝えもあります。
- 下のオニオコゼさんは最初写真を見た時エンマゴチさんかなと思ったのですがエンマゴチさんであれば虹彩皮膜というものがあり目をすだれのようなものが覆っているのでエンマゴチさんとちょっと違うし・・・近接過ぎて何を撮ったのかよくわかりませんでしたが写真はやはり近接と遠景も一枚撮らないと迷ってしまいますね・・・オニオコゼさんの体の色は褐色系が多いのですが色彩変異に富んでいて私は見たことはないのですがオレンジ色の珍しい種類もあるそうです・・・底に潜んでいいるオニオコゼさんは口が上向きについていて身体の上を通ったお魚さんにバクっとかぶり付くのに適した形と大きな口をしているのですが怖いですね・・・下のオニオコゼさんは私の方をじっと見ていますがまさか私を狙っているのではないですよね・・・オニオコゼさんの体の表面は他のカサゴ類と同様にいぼ状・房状の突起が発達し皮膚が剥がれているようにも見えます・・・立派な顎ひげというかもじゃもじゃというか突起がいっぱいありますがこんなにもじゃもじゃ髭が生えていたら髭を剃りたくはならないんでしょうか?
コメント