小笠原総集編(ハ行) ダイビング‐フォト‐tsubuankun

Dive-photo まとめ エリア
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2023年9月に初めて小笠原に行ってきました。これから少しずつDiving-photoを掲載してまとめていきます。

食べる – 小笠原村観光協会 (ogasawaramura.com)

時刻表・運賃│小笠原海運 (ogasawarakaiun.co.jp)

ははじま丸(父島~母島間) 時刻表│小笠原海運 (ogasawarakaiun.co.jp)

ハタタテハゼさんはオスとメスどちらが根性ありますか?

  • ハタタテハゼさんはクロユリハゼ科のお魚さんで体は細長くて側扁し第一背びれの前方は糸状に伸びていてこれが旗を立てる竿のように見えることからハタタテの名前が付けられています・・・確かに下の写真の2匹のハタタテハゼさんはペアで仲良くピント旗を立てていますね・・・尾びれの後縁は丸くなっていて体の色は体側はパープルホワイトで尻ビレ辺りから後半はオレンジ色~濃い赤色のようなグラデーションの色合いをしています・・・頭部は淡い黄色になっていて頬の辺りには小さなソバカスのような青色の斑がかわいく見られます。
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  • ハタタテハゼさんとお友達のシコンハタタテハゼさんやアケボノハゼさんがいますが形は似ていますが体の色の違いから見分けることができます・・・シコンハタタテハゼさんは和名にも紫紺と付いていて体全体が淡いパープルでとても美しく繊細な感じのお魚さんです・・・でも深場が大好きで個体数も少ないのでめったにお目にかかれません・・・パラオでお目にかかりましたがその美しさはまさに至高です・・・アケボノハゼさんはハタタテハゼさんの赤茶が紫系に置き換わった感じでこちらも水深20~30m以深の深場を好みサンゴ礁斜面の砂礫が混じった砂地やガレ場の低層で見られます。
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  • ハタタテハゼさんは比較的浅いサンゴ礁の砂礫底などで暮らしていますが中には深いところで暮らしている変わり者もいます・・・もしかしたら自分をシコンハタタテハゼさんだと勘違いしているのかもしれませんね・・・ハタタテハゼさんはサンゴ礁の砂礫底など隠れる穴のある所で仲良くペアで泳いでいることが多く寿命は5年程度と言われています・・・ハタタテハゼさんのオスとメスはどちらも同じような大きさで同じような色をしていますので見分けることは困難です・・・ペアで泳いでいる2匹のどちらかがオスでどちらかがメスなのですが敢えて見分けるとしたら先に逃げた方がオスで残っているほうがメスということです・・・ハタタテハゼさんはオスの方が臆病でメスの方が度胸があるということですかね。
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ハナエニシキウミウシさんは小笠原の固有種ですか?

  • ウミウシさんは主に浅い海の海底で暮らしていて体長は数mmの小さなものから30cm程度の大きなものまでいます・・・形態は種によって非常に変異に富んでいてまた色も青や赤や緑に黄色やピンクなど鮮やかなものから地味なものまで様々です・・・触角は2対から1対で分岐するものや全く欠くものもいます・・・基本的にはウミウシさんは貝殻を持っていませんが痕跡的な貝殻を持つものもいるのだそうです。
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  • ウミウシさんの食性は肉食から草食まで幅広くホヤやカイメンなどを餌にするものが多いのですが中には魚の卵や他のウミウシさんを襲って食べるものもいます・・・かわいいイメージのウミウシさんですが獰猛な種類もいるんですね・・・また有毒な付着生物を食べることで体内に毒を蓄積している種も多いようで派手な色合いをしているウミウシさんは毒を持っていますよという警戒色ではないかと考えられています・・・一方でサンゴ礁領域などでその派手な色が隠ぺい色としてはたらくのではないかとも言われています。
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  • そんなウミウシさん達ですがその中でもニシキウミウシさん達はそれぞれ個性豊かな模様がありカラーバリエーションも豊富なので見ていても楽しいウミウシさん達です・・・いや本当に同じニシキウミウシさんの仲間なのかなと思うぐらい様々な色模様をしています・・・そんなニシキウミウシさん達にもそれぞれ同じ特徴があります・・・よく目立つ背中の二次エラがありますがまるでフワフワの花のように広がっているのが特徴の一つです・・・でもうっかり触れると引っ込めてしまうので決して触らないように注意しましょう・・・それから背中のエラの後ろには1個の大きく反り返った突起があり体の中央付近に左右に張り出した1対の突起があるのもニシキウミウシさんの特徴です・・・どれほど模様が異なっていてもニシキウミウシさんには必ず背中と体側に3つの突起があります。
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  • ニシキウミウシさんは成長すると10cmを超えるものもいてウミウシさんの中では比較的大きな部類に入るのかな?・・・そんなニシキウミウシさんの仲間にハナエニシキウミウシさんという体の色は赤く外套膜周縁と腹足縁は紫色の線で縁取られているものがいます・・・ハナエニシキウミウシさんの体表面には小さな白色の細点がわずかに散布することがあり触角は体色と同じ色で先端部は紫色で二次鰓は白色になっています・・・このタイプの模様は絶海の小笠原諸島でしか見られず逆に小笠原では他のタイプのニシキウミウシさんはいないとい言います。
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ハナグロチョウチョウウオさんとオウギチョウチョウウオさんの違いは?

  • ハナグロチョウチョウウオさんは青白い体をしており複数のオレンジ色の斜線がありますが夜はオレンジ色の斜線が濃い色になるそうです・・・なぜ濃いオレンジ色になるのか?きっと何か意味があると思うのですがよくわかりません・・・ハナグロチョウチョウウオさんは鼻の辺りに黒い線があるのでこの名前が付いたようですがこんなにカラフルなチョウチョウウオさんなんだからもう少し可愛い名前でも良かったのではと思ってしまいます・・・頭部にはちょうど眼を通る黒色帯があり尾ビレにも黒色の横帯があります・・・体長は20cmくらいにまで成長しますがミドリイシ種のサンゴさんのポリプを専食するそうで結構好き嫌いが激しいようです・・・潮通しの良い浅い海のサンゴ礁で単独かペアで暮らしています。
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  • ハナグロチョウチョウウオさんによく似た仲間にオウギチョウチョウウオさんがいます・・・オウギチョウチョウウオさんも体長20cm程度とハナグロチョウチョウウオさんと同じくらいの大きさですが青白い体側に複数の黒い曲線が走っていて周縁部は黄色です・・・この2種は生態や分布域がよく似ていてサンゴさんのの粘液やポリプを主に食べるために浅いサンゴ礁に単独かペアで居付いています・・・つまりハナグロチョウチョウウオさんのオレンジ色の斜線の部分がオウギチョウチョウウオさんは黒色の斜線になっています・・・よく見ればオレンジのラインと黒いラインと明らかに違うのですが住んでいるところと形とラインがよく似ているので勘違いしてしまいますよね・・・下の写真のハナグロチョウチョウウオさんの後ろにタテジマキンチャクダイさんがいますね・・・どちらも派手ですが気が合うのでしょうか?
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ハナヒゲウツボさんの異常に長いリボンのような全身を見たい!

  • 普段見ているハナヒゲウツボさんはせいぜい20cm~30cm程度しか見えていませんが実はほとんどが穴の中に隠れていて最大で全長130cmにもなるのです・・・他のウツボさん達が寸胴で太くてたくましいイメージですがハナヒゲウツボさんはかなり細長く繊細な体型をしているのです・・・英名でリボンイールさんと呼ばれています・・・写真でしか見たことがありませんがハナヒゲウツボさんの全身はまさに鮮やかなブルーとイエローのヒラヒラしたリボンのようです・・・ハナヒゲウツボさんが巣穴から出て他の巣穴に移動する時には全身の姿を観察できるようですが私はまだお目にかかったことがありません・・・ハナヒゲウツボさん一度でいいから全身を見せてください。
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  • 片側に2つある鼻孔のうち前の鼻孔は管状に伸びていてさらに管の先端が見事にハナビラ状に開いています・・・下の写真の様に黄色い花びらのようなものがホワホワしていてハナヒゲウツボさんという和名になったのも納得です・・・また上下の顎に細い肉質突起がちょこっとあると思いますがちょび髭の様に見えませんんか?・・・ハナヒゲウツボさんは体の色が成長と共に変化することがよく知られていますが幼魚や未成熟魚の頃は体の色が真っ黒で背びれのところだけが淡い黄色~肌色をしています・・・遠くから見ると黒い棒の様なものが伸びてユラユラしているようにしか見えません・・・子供の頃はどうしてこんなに地味な色をしているのでしょうか・・・?
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  • あれだけ真っ黒だったのに成魚になるとこんなに体の色が鮮やかな青色に変化し鼻先から背びれが黄色く変身していきます・・・子供の頃と違ってかなりお洒落です・・・またハナヒゲウツボさんは雄性成熟の性転換を行うことが知られており鮮やかな青色の時は雄だそうです・・・さらに成長すると雌となり私も一度だけ見たことがありますが体の大部分がきれいな黄色となります・・・でもいろいろ説があるようで不明のところも多いようです・・・また腎臓と生殖巣が肛門より後方にあるそうですがこれは他の脊椎動物には見られない特徴だそうです・・・確かに肛門が内臓の一番後方の部分にないのは何か不思議ですよね。
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  • ハナヒゲウツボさんは水深50mほどまでの浅いサンゴ礁や岩礁に住んでいて砂底に掘った穴か岩の隙間を寝床にしていて顔だけを出してユラユラしています・・・通常は単独で生活していますがたまに同じ巣穴に2匹~3匹が同居することもあるようです・・・同居しているところを私はまだ見たことがありませんが・・・ハナヒゲウツボさんは肉食性でおもに小魚を捕食していますが餌を捕食する際や敵を威嚇する際には巣穴から半身を乗り出してきます・・・でもダイバーは怖いのか威嚇してくることはなく近づくと身体を引っ込め遠ざかると出てきます・・・かわいいハナヒゲウツボさんですが普段は全身を出した状態が観察されることはほとんどありません。
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  • ウツボさんというと歯が鋭くて獰猛でちょっと怖いイメージがありますよね・・・でもハナヒゲウツボさんは近くにいても全く怖いという感じはしません・・・いつも口を開けてアンアンアンアンしていますが鋭い牙は見えないからなのでしょうか?・・・でもよく見ると小さな歯はありますが・・・この色のおかげで怖くなくかわいく見えるのでしょうか?・・・もしあの獰猛そうなウツボの親分さんがハナヒゲウツボさんのように鮮やかなブルーと黄色の口だったら・・・想像したらちょっと不気味ですね!・・・やっぱりこのくらいのサイズだからかわいいんですね。
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ハナビラウツボさんとアデウツボさんの違いは何処ですか?

  • サンゴ礁の裂け目からちょこんと顔を出してこちらの様子を伺っているのはハナビラウツボさんでしょうか?・・・小さな目がかわいいです・・・ハナビラウツボさんは最大で全長約1メートルぐらいの大きさになり口の中は真っ白でいつも歯磨きをしているような清潔そうな色をしています・・・体の色はあずき色から黒褐色の地色で白い小さな円斑がたくさん散在しているのが特徴です・・・でもその白色斑がつながっているハナビラウツボさんもみられるそうです・・・ハナビラウツボさんはサンゴ礁域の浅い所で身体の大部分をサンゴさんの割れ目などに隠して獲物を待ち受けながら暮らしています・・・ハナビラウツボさんの上顎の前方に大きな犬歯が3つあるのも特徴で魚類や甲殻類や軟体動物などが近づいてくるとバクっと食べて生きています。
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  • 実はハナビラウツボさんとよく似た体の色をしているシモフリタナバタウオさんという方がいらっしゃいましてこのお魚さんは危険が迫ると身を守るために頭だけサンゴ礁の割れ目に突っ込みハナビラウツボさんの真似をして身を守るのです・・・・シモフリタナバタウオさんの体長は20cm程度で体は細長く著しく側扁していて各ヒレは大きく尾ビレは菱型で後縁は尖っています・・・体の色は暗褐色で小さな薄青色の丸い斑が多数見られ胸ビレ以外の各ヒレにも同じ斑が散在しています・・・また背ビレ軟条部の後縁辺りにはハナビラウツボさんの眼に似せた目玉のような模様を持っておりシモフリタナバタウオさんは敵に襲われないためにハナビラウツボさんに擬態するのだそうです・・・本当によく似ていますよ・・・シモフリタナバタウオさんは昼間は岩棚の下や海中洞窟などの物陰で見られることが多く普段は単独で生活し夜間に小魚やエビ類を捕食しています。
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  • それからハナビラウツボさんによく似たウツボさんにアデウツボさんという方がいらっしゃいます・・・アデウツボさんにも白い斑点がたくさんありハナビラウツボさんに似ていますが口の中は艶やかな黄色なのですぐに違いが判ります・・・でも写真の様に口を閉じていたらどうしましょう?・・・実は目を見ればわかるのです・・・アデウツボさんの眼の虹彩には上下に黒色の斑点があって縦長の眼のように見えます・・・ハナビラウツボさんにはこの黒い斑点はありませんので口を開いていない時は眼を見て差別化してみましょう・・・写真のウツボさんの眼の虹彩には上下に黒い斑点がないのでハナビラウツボさんだと思います。

ハナミノカサゴさんとその仲間達の違いは何処?

  • スズキ目フサカサゴ科のミノカサゴさん達はよく似ていていつも迷ってしまいますので今回違いを確認してみました・・・まずはハナミノカサゴさんですが背びれ・臀びれ・尾びれの軟条に細かい暗色斑があって体の色は赤褐色で下あごの裏にも模様があり側線部に白い鱗を点線状に有しています・・・目の上と口の下の肉厚の触手のようなものがあり扇子のような胸鰭をしていて長い背棘を持っています・・・背びれ・尻びれの先端の棘の部分に毒があり刺されると激しい痛みを伴い患部が赤く腫れ上がります・・・岩礁やサンゴ礁を好み胸ビレ軟条が14~15本という点でもミノカサゴさんと見分けることができます・・・でもダイビング中にいちいち数を数えないですよね・・・ミノカサゴさんの体長は25cm~30cm程度で背ビレを中心に毒を持っていますが毒の種類は混合毒で刺されると患部は赤く腫れ上がりめまいや発熱・頭痛・吐気・呼吸困難などを引き起こしてしまいます・・・この毒は外敵だけでなくミノカサゴさんの仲間に対しても毒性を発揮するそうです・・・同じ仲間だと耐性がありそうですがそうでもないんですね・・・ミノカサゴさんはハナミノカサゴさんと違って尾ビレにはっきりした斑紋がなく開けた砂地を好みウロコが1枚ずつはっきり目立ち下アゴの腹面にハナミノカサゴさんの様な茶色の縞模様がありません・・・胸ビレ軟条が12~13本という点でもハナミノカサゴさんと見分けることができます。
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  • その他にもよく似たネッタイミノカサゴさんやキリンミノカサゴさんがいますネッタイミノカサゴさんは胸ビレの膜が先端まで伸びてなくて青や黒の斑紋があり眼上の皮弁は長く縞模様があります・・・ネッタイミノカサゴさんは胸ビレの軟条が白色または赤色で胸ビレの膜に斑紋がないキミオコゼさんや胸ビレの軟条が赤系統の縞模様となるミズヒキミノカサゴさんなどよく似ています・・・キミオコゼさんとの違いはネッタイミノカサゴさんは吻端に3本の皮弁があり眼上の皮弁が横縞模様になっていて背鰭・臀鰭・尾鰭の軟条に小暗褐色斑と胸鰭基部の鰭膜に黒斑があることです・・・ミズヒキミノカサゴさんとの違いは胸鰭の軟条に縞模様があるかどうかでネッタイミノカサゴさんは白または赤の単色なのに対しミズヒキミノカサゴさんは赤~褐色の縞模様があります・・・またキリンミノカサゴさんは胸ビレの「膜」に切れ込みがなく尾の付け根に「T字」状の模様があり眼上の皮弁は長く吻端にも3本の皮弁があります・・・ウチワのような胸ビレのためミノカサゴさんやハナミノカサゴさんやネッタイミノカサゴさんと見間違えることはありませんが幼魚のうちは切れ込みがあるので注意が必要です・・・キリンミノカサゴさんの体色は淡い褐色や赤みを帯びたような淡灰色などで体にはミノカサゴさんのように暗色の横縞あります・・・でもこの横縞はミノカサゴさんよりもずっと太く8本程度の暗褐色の太い横帯と細い横帯が交互に並んでいてその内の一本は眼のところを通っています・・・キリンミノさんの毒はミノカサゴさんの中ではもっとも強力なのでうっかり触れたりしないように注意しましょう。
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バラハタさんは他のハタさんとちょっと違う?

  • スーッと何処からともなく優雅に泳いできたのはスズキ目ハタ科のバラハタさんですかね?・・・バラハタ属のお魚さんは尾鰭がきれいな三日月の形をしていて尾びれをたなびかせながらヒラヒラと泳いでいますが背鰭棘数が9本であるなどの特徴を持っています・・・でも背びれの棘数は泳いでいる時はわからなないですね・・・バラハタさんは各ヒレの後端は黄色くなっていて後端と尾びれの上下の端が長く伸びています・・・体側には青色や桃色の小斑がたくさんありますが体の色は変異が大きいようです・・・それからバラハタさんの成魚の体色は和名のとおり鮮やかな朱色で全身に赤色の小さな斑点がありますが中には地色が朱色ではなく褐色の個体もいます。
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  • バラハタさんは幼魚の頃は白や緑やピンクなどさまざまな色をしていてベラさんに似ていますが目から尾びれの上まで太い黒色の帯があることは共通しています・・・この黒い帯は成長するにしたがって消え全身が赤や褐色に変化していきます・・・この写真のお魚さんの特徴と一致しますからまだ幼魚のバラハタさんですね・・・バラハタさんは成魚になると全長はおよそ60cmほどですが全長80cmほどの大型個体もいるそうです・・・他のハタ類は海底からあまり離れず暮らしていますがなぜかバラハタさんは海底から離れて遊泳することも多くエビさんやカニさんやシャコさんなどの甲殻類や魚類を捕まえて食べています・・・この写真のバラハタさんも他のハタさんの様に根に隠れているのではなく泳ぎ回っていましたからきっとじっとしているのが嫌いな行動的なハタさんなんですね・・・バラハタさんによく似たオジロバラハタさんがいますが尾鰭後端が白っぽく幼魚や若魚の体側に黒色縦帯がないことで区別できます。

やっぱり可愛いバンドウイルカさん?ハシナガイルカさん? 小笠原

  • クジラ目マイルカ科バンドウイルカ属のバンドウイルカさんなのか?クジラ目マイルカ科スジイルカ属ハシナガイルカさんなのか?・・・今回のダイビング中エキジット寸前にイルカさんの群れが現れて一緒に遊んでくれました・・・ちなみにハシナガイルカさんの和名はその名の通りくちばしが長いことに由来しています・・・またハシナガイルカさんは英名でSpinner Dolphinと呼ばれていますがしばしばアクロバティックにスピンをしながらジャンプするのでこの名前が付いたそうです・・・ハシナガイルカさんが見事にクルクル回転しながらジャンプするその姿は移動中の船上で見かけることがありましたがそのジャンプは見事としか言いようがないです。
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  • ハシナガイルカさんの体色はほぼ濃い灰色ですが喉や背中や尾鰭のあたりなどはより濃い灰色になっています・・・ハシナガイルカさんの腹部はクリームがかった白であることが一般的ですが個体による差がかなり大きいようです・・・体長は130cmから235cm程度で口吻は細長く先端は黒っぽく鰭も同程度のサイズの他のイルカさんと比較すると長くなっていて背鰭は垂直に立っています・・・ハシナガイルカさんの雄は尾の下面にある瘤状の隆起がありこの隆起で雌雄の識別をすることができます・・・ハシナガイルカさんは数頭の群をなすこともあるし数千頭もの巨大な群で行動することもあるそうです・・・数千頭の巨大なハシナガイルカさんの群れがあちらこちらでスピンしながらジャンプをしまくっている光景なんて見てみたいものです。
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  • 一見ほぼ全身が灰色のバンドウイルカさんですがよく見ると背鰭の先端辺りの濃い灰から腹面にかけて明るい灰色に変化し腹部はほぼ白色になっています・・・バンドウイルカさんも上下の吻は大きく突出していてその先端辺りに鼻があるように思えますがご存知の通り本当の鼻孔は頭の上の噴気孔です・・・バンドウイルカさんは口角が上がっていて顔つきが笑顔のように見えるため不思議と親しみがわいてきます・・・体長は2m~4mあり平均的にはオスはメスより若干長くなっています・・・それから比較的暖かい浅い海域で暮らすバンドウイルカさんの群れは冷たい遠洋で暮らすバンドウイルカさんの群れに比べて小さい傾向にあります。
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  • ちなみにバンドウイルカさんの睡眠は非常に浅く睡眠中は脳の半分は眠って残り半分は覚醒しそれを交互に切り替えながら泳ぎ続けるという説が有力だそうです・・・眠りながら泳ぎ続けるなんて効率的というか?落ち着きが無いというか?敵から身を守るにはいい事なのかもしれませんね・・・それからバンドウイルカさんは人懐こく好奇心が旺盛な性格であることが良く知られていて今回の様にダイバーの周りに集まってくることも珍しくありません・・・またバンドウイルカさんは傷ついた仲間を助けようとする行動から傷ついたダイバーを助けようとして水面へ持ち上げようとすることもあるそうです・・・ただし溺れていない人間を沖へ運ぼうとして危険な目に合わせたという事例もあるので意図して人助けをしたのか?イルカの持つ習性に基づいた行動なのか?いろいろ説もあるようです・・・下の写真は私がカメラを構えているとぐんぐんと近づいて来てニコットポーズを取ってくれた時の写真です・・・これはバンドウイルカさんですよね?
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バンドウイルカさんの微笑み

笑顔は自身の心を明るくします

明るい表情が周りの人々に好印象を与えます

笑顔は免疫系を活性化して抵抗力も高めます

笑顔はストレスホルモンの分泌を抑制します

結果としてリラックス効果も期待できます

だから気分が落ち込んだ時でも微笑んでみましょう

意図して出来事をポジティブに解釈する

そして微笑んでいる自分を想像してみる

深呼吸をしてリラックスする

笑顔を意識して習慣にしてみる

笑顔って凄い力があります

微笑むって素晴らしいことです

ヒトヅラハリセンボンさんとその仲間達の違いはここ?

  • ヒトヅラハリセンボンさんはハリセンボン科の中でも大型の種類で成長すると全長50cmにも達する大きなフグさんです・・・ダイビング中に見つけるとなかなかの存在感を感じますよ・・・ヒトヅラハリセンボンさんは可動性の鋭い棘が全身を覆っていて本人が危ないと思ったら胃に大量の水を飲み込んで体をふくらませパンパンのイガグリ状態になります・・・イガグリ状態になるのはハリセンボンさんも同じですが体表の棘はハリセンボンさんより短かめでちょっとかわいい感じがしますが危ないことには変わりありません。
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  • ヒトヅラハリセンボンさんには腹びれはなく体の色は背中側が淡褐色でお腹側は白っぽく体側には暗色の小さな斑点が散在しています・・・大きめの黒い斑模様もありますがその周囲が白く縁どられることでハリセンボンさんと見分けることができます・・・またヒトヅラハリセンボンさんの各ひれには黒色の斑などは見られませんがエラ孔の前にも黒い斑が見られます・・ヒトヅラハリセンボンさんは無毒とされているので時には食用として利用されますがハリセンボンさんと同様シガテラ中毒の報告もあるので食用に利用する場合は注意が必要です。
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  • ヒトヅラハリセンボンさんは温帯から熱帯域にかけてのサンゴ礁や岩礁域の砂底や礫底など多くは水深30m程のところで単独で暮らしています・・・日中は岩陰などに潜んでいることが多いようですが夜になると活動を始め貝類や甲殻類やウニなどの硬い殻も丈夫な歯で噛み砕いて食べてしまいます・・・体は長い卵型で眼は大きく吻は短くて口は小さいのですが歯は癒合していて上下の顎にひとつずつあります・・・フグ科の歯は上下2つずつ合計4つになっていますがハリセンボン科の歯は上下1つずつ合計2つになっています。
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  • ヒトヅラハリセンボンさんと同じハリセンボン属にはハリセンボンさんやネズミフグさんがいます・・・ハリセンボンさんは全長40cmほどで体に小さな黒い斑点がたくさんありますがひれには斑点がないことでネズミフグさんと区別でき体の色は褐色系ですがまだら模様などには変異があります・・・ネズミフグさんは全長70cmほどの大型種で体にもひれにも小さな黒い斑点がたくさんありますが大型個体はかなり細身になります・・・ちなみにヒトヅラハリセンボンさんの名前の由来は体の斑点を上から見ると人面に見えるからということだそうです・・・でも上から見ても人の顔というよりは子供の落書き程度ですかね?・・・ヒトヅラハリセンボンさんの顔が人面に似ているというわけではないようです。

ヒレナガハギのおちびさん達は種類が違ってもみんな仲良し?

  • ヒレナガハギのおちびさんはスズキ目ニザダイ科ヒレナガハギ属に属し左右に平べったく側扁し高い体高と小さな口を特徴とし尾柄部に可動棘をもっていて世界の熱帯・亜熱帯海域を中心に約80種が暮らしています・・・日本ではヒレナガハギさんやキイロハギさんやゴマハギさんの3種が住んでいますがサンゴ礁の礁斜面や礁湖などの比較的浅いところでよく見られます・・・小笠原諸島父島のこの浅い場所は隠れるところがたくさんあっておちびさん達の格好の隠れ家になっているようです・・・おちびさん達は動きが速いので写真を撮ろうとしてもサッとサンゴの陰に隠れてしまいます。
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  • ヒレナガハギさんはその名の通り背ビレと尻ビレが非常に長いお魚さんで体長は30~40cmもあり普段はこのヒレは立てずに泳いでいます・・・でもヒレナガハギさんは驚いた時や天敵を威嚇する時にヒレを大きく広げます・・・と言うことはこのヒレナガハギのおちびさんは勇敢にも私を威嚇しているということですかね?・・・体の色は白色で体側面に黒褐色の太い横帯が6本ありこの横帯の中には更に幅の狭い黄色や青色の横縞が多数見られます・・・尾ビレは黄色くなり上下の縁が白くなっていますがヒレナガハギのおちびさんは全体的に黄色をしています・・・このヒレナガハギさんは中学生ぐらいですかね・・・下の写真の左下のキイロハギのおちびさん達もとぼけた顔で私の様子を伺っています。
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フエヤッコダイさんとオオフエヤッコダイさんの違いはここです!

  • 鮮やかな黄色をしていてかわいらしい下の写真のフエヤッコダイさんですがよく似ているお魚さんが実はいましてオオフエヤッコダイさんという方です・・・オオと名前がついていますがフエヤッコダイさんより体が大きいわけではなくフエヤッコダイさんとの違いはオオフエヤッコダイさんの方が口が長いというのがその一つです・・・これは横に並べて比べてみると確かに長いなっと思いますが海の中で見分けるのはちょっと困難かもしれません・・・他にオオフエヤッコダイさんには胸ビレの付け根に細かなそばかすのような斑点模様があるのが特徴です・・・またオオフエヤッコダイさんは目がすべて黒いのですがフエヤッコダイさんは目の下の一部が白いというところが大きな違いです・・・フエヤッコダイさんとオオフエヤッコダイさんを区別するのにこれが一番わかりやすい違いだと思いますが如何でしょうか?
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  • フエヤッコダイさんはダイバーに対して警戒心が強くなかなか近づいてきてくれませんがオオフエヤッコダイさんはそれ以上に強い警戒心を持っています・・・フエヤッコダイさんの体長は22cm程度で体の色は黄色く頭部の下と口が白く額は黒い三角形の斑紋があります・・・口は細長く筒状で胸びれは長く臀びれ後部に黒い斑紋があって尾びれは透明になっています・・・サンゴ礁や岩礁に住んでいて単独もしくはペアで生活することが多いのですが数匹からなる小規模な群れを形成することもあります・・・食性は動物食で甲殻類やゴカイなどをツンツンしながら食べます・・・細長い口はサンゴさんや岩の隙間にいる獲物を捕食するのに適しているようです。

ベニオチョウチョウウオさんのトリクティス幼生見てみたい!

  • ベニオチョウチョウウオさんの大きさは約13cm程度で体側に「く」の字形の黒色帯が並んでいて体側の後部と尾鰭が黄色くなっています・・・よく似たチョウチョウウオさんにアミメチョウチョウウオさんやレッドバックバタフライフィッシュさんなどがいます・・・アミメチョウチョウウオさんの体側の模様はベニオチョウチョウウオさんが「く」の字形の黒色帯が並んでいるのに対して黒い格子状になっています・・・またレッドバックバタフライフィッシュさんは目を通る模様がベニオチョウチョウウオさんは黒いのに対してオレンジであるという点と体側の後部からが赤色で尾もクリーム色地に赤色の横帯が通るところです・・・ベニオチョウチョウウオさんは雑食でサンゴさんのポリプや底生小動物や藻類などを食べて生きています・・・水深10-120mの岩礁域やサンゴ礁域で単独かペアで行動しています・・・チョウチョウウオさんは浅くて光が燦燦と降り注ぐようなところにだけいるのかと思っていましたが結構深いところまで進出しているんですね・・・ベニオチョウチョウウオさんはインド洋から中部太平洋にかけて広く分布し日本では奄美諸島や小笠原諸島以南で生活しています。
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  • チョウチョウウオさん達は世界中の暖かい海のサンゴ礁などに約130種以上が生息し日本近海でも53種が見られるそうです・・・木の葉のように丸くて薄い体型をしており鮮やかな色彩をもつものが多く英語ではバタフライフィッシュさんと呼ばれています・・・チョウチョウウオさんの名前の由来はご存知かと思いますがサンゴ礁の中をひらひらと泳ぐ様がお花畑をひらひらと飛ぶ蝶の姿に似ているためです・・・チョウチョウウオさんの仲間達は多くが尖った口を持ち扁平な体つきをしていて鮮やかな黄色など色彩の種類はたいへん豊富です・・・また多く種類の背中には黒い目玉模様(アイスポット)を持ち本当の目は帯状模様に隠されている種類がほとんどでこれは目の位置を錯誤させることで外敵から身を守るためと考えられています。
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  • チョウチョウウオさんの稚魚・幼魚のことはトリクティスと言われています・・・トリクティス期と言えばチョウチョウウオの稚魚時代のことでトリクティス幼生と言えばまだ1cm弱程度のチョウチョウウオの幼魚のことです・・・トリクティス期では成魚とは全く違う見た目をしており大きい頭と光沢のある色彩で模様がほとんどありません・・・大きい頭はこの時期特有のものでなぜこのような大きな頭になるのかはあまり分かっていません・・・また光沢のある色については浮遊生活をするにあたり波や流れ藻に紛れるためという説がありますが真実は不明です・・・頭は丸みを帯びて大きく模様もほとんどなく体表面はシルバーやゴールドに光り輝いているトリクティス幼生は全くチョウチョウウオさんとは思えません・・・大きさは1cmそこそこなのでまだ水中で見つけたことはありませんがトリクティス幼生がどのような可憐なチョウチョウウオに変身していくのか楽しみですよね。

今日は活動的ないつも寝てばかりのホワイトチップシャーク! 小笠原

  • いつも寝てばかりのメジロザメ目メジロザメ科ネムリブカ属のホワイトチップシャークさんまたはネムリブカさんは比較的小型で最大1.6m程度しかなく細い体と短く幅広い吻を持っています・・・ネムリブカさんは特徴的な猫の眼の様な垂直の瞳孔と鼻ひげの様な管状の前鼻弁を持ちその表情は何とも言えず可愛いものです・・・ネムリブカさんは背鰭や尾鰭の先端が白くなっているのでホワイトチップシャークさんと呼ばれています・・・ホワイトチップシャークさんは日中はサンゴ礁の岩陰や洞窟内や底の方でじっとして休んでいることの多いサメさんなので名前がネムリブカさん?・・・でも夜には集団で岩やサンゴの隙間を這い進んでお魚さんや甲殻類やタコさんなどをバクっと捕食するホワイトチップシャークさんなのです・・・今日は昼間から活動的ですが急にお腹でも空いたのでしょうか?
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  • またメジロザメ類には珍しく泳がなくとも呼吸することができる凄い能力のホワイトチップシャークさんなのですが実は棲家をあまり移動せず数年間に渡って同じ場所で休息しています・・・ホワイトチップシャークさんは「引越なんてめんどくさい!」と思っているのか?それとも新たな冒険に出るのが嫌いなのか?よくわかりませんがまあ住めば都という事なのでしょうか?・・・それからホワイトチップシャークさんの第一背鰭は体の後方に位置し上の写真の様に胸鰭より腹鰭の方に近くなっています・・・また第二背鰭と臀鰭が同じように結構大きく第一背鰭の3/4程度の高さがあります・・・胸鰭は幅広い三角形をしており尾鰭下葉は上葉の半分の長さしかなく上葉先端の後援には強い欠刻があります。
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  • ホワイトチップシャークさんの背面は灰色から褐色で腹面は白く体には個体ごとに異なる老人性色素斑の様な小さな暗点が散らばっています・・・ホワイトチップシャークさん老人性なんて言ってすみませんが何故か私にはそのように見えてしまうのです・・・また第一背鰭と尾鰭上葉の先端は名前の由来である明るい白になっていますが中には第二背鰭と尾鰭下葉も同様に白くなっていることもあります・・・このホワイトチップシャークさんを拝見したところは下の写真のダイビングポイントです・・・ここは父島から約50キロ離れたケータ(聟島)列島の最南端である嫁島のマグロ穴というスポットです・・・このダイナミックな地形の海には大型のイソマグロなどの回遊魚やサメさんなどが見られ世界にも類をみない絶景スポットなのです・・・この凱旋門の様な穴は一見するとボートで通り抜けられるように見えますが出口は浅くなっていて通り抜けることができないのです。
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凱旋門のようなケータのマグロ穴は迫力があって圧巻です

見ているだけで圧倒されてしまいます

ちなみにパリの凱旋門はシャルル・ド・ゴール広場に建っています

このパリのエトワール凱旋門がなぜ建設されたのか?

それはナポレオンが戦勝記念として建設を命じたからです

ローマのコンスタンティヌス凱旋門インスピレーションを受けて!

どちらも素晴らしい建設物ですがこの自然の凱旋門も凄い

マグロさんやサメさんもこの雄大な自然の凱旋門を

ちょっと観光がてら来ているのでしょうか?

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