表情豊かな小さなアイドルのシロイソハゼさん! パラオ
- 身体が小さくて岩の上をちょこちょこちょろちょろと忙しく動き回っているのはスズキ目ハゼ科イソハゼ属の可愛いシロイソハゼさんです・・・サンゴ群落や岩礁域で見られる小型のイソハゼさんの仲間です・・・体は半透明で腹部が白く赤い斑点が体側に沿って並んでいるのが特徴ですが雄は第1背鰭の軟条部がやや伸びています・・・ぱっと見た目はそんなに目立つ色ではなく動かないと見逃しがちですがよく見ると結構きれいな色をしています・・・このシロイソハゼさんは頭から体の前半部にかけて光沢のある青白い色になっていて遠慮がちな赤い斑点もあってなかなか綺麗だと思いませんか?・・・クリクリとした眼をパッチリ開いて岩の上で近くに危険がないか?命を脅かすものはないか?と辺りをキョロキョロ伺っています・・・シロイソハゼさんは通常単独で見られ岩礁上を滑るように泳ぎますが危険が迫るとサンゴと岩の間などに素早く隠れる全長3 cmほどのハゼさんです。
- 下の写真は緑系のホヤのようなものを枕にして「そろそろ疲れてきたからお昼寝でもしようかな!お願いだから邪魔しないでね!」とでも言っているように見えます・・・このシロイソハゼさんは身体は小さいのですがいろいろな表情をころころと変えてくれ愛想がよく愛嬌のあるハゼさんです・・・下の写真ではよくわかると思いますが体の腹側に大きな白色横斑が3つあることもシロイソハゼさんの特徴のひとつです・・・それからシロイソハゼさんによく似ているスズキ目ハゼ科イソハゼ属のアカイソハゼさんというハゼさんもいます・・・アカイソハゼさんも体長が3 cm程度ととても小さいのですが特徴は頬と眼の後方に短い赤色の2本の縦線があることです・・・またアカイソハゼさんは鰓蓋上部に暗色斑があり名前の通り体が赤い網目模様になっていることも特徴です。
シロイソハゼさんが枕にしているホヤさんって何?
ホヤさんは3000種以上も仲間がいる事が知られています
外観は植物の様ですが実はホヤさんって成長過程で変態する動物なのです
幼生はオタマジャクシの様な形態をしていて遊泳しています
幼生は無脊椎動物としては最も進化しており脊椎動物に近い存在です
でも成体は海底の岩などに固着し植物の一種とさえ誤認されています
ホヤさんは群体で生活するものと単体で生活するものがあり
単体ホヤさんは有性生殖
群体ホヤさんは有性生殖と無性生殖の両方だそうです
ホヤさんの属する脊索動物門にはヒトを含む脊椎動物亜門が含まれており
遺伝子を操作したホヤを使えば
脊椎動物が進化する過程の再現もできる不思議な生き物なのです
ホヤっていろいろ可能性のある不思議な生き物なんですね!
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