『タテジマキンチャクダイのおちびさんが大人と違う理由は?』小笠原諸島 ダイビング‐フォト‐tsubuankun

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タテジマキンチャクダイのおちびさんはとっても賢い!

  • タテジマキンチャクダイさんは全長40cmと大きめのキンチャクダイさんなのですが幼魚と成魚とでは本当に親子なのと思ってしまうほど大きく違いまるで別種のような色彩や模様になっています・・・動きが速いのでちょっとぼけてしまいましたが下の写真の様にタテジマキンチャクダイさんのおちびさんは濃紺の体に白い同心円状の模様が入っています・・・この模様の入り方が渦巻のように見えるため「ウズマキ」さんと呼ばれることもあります・・・大人になるとタテジマキンチャクダイさんは青地に多くの黄色い縦縞が入った模様となり通称「タテキン」さんと呼ばれるようになります。
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  • ヤッコさんの仲間達は縄張り意識が強く自分の縄張りから配偶者以外の成魚を追い出す習性があります・・・でもヤッコのおちびさん達は大人と違った模様を持つことによって縄張りに入っても同じ仲間だとみなされず攻撃されないようになるのです・・・と言うことはヤッコさん達は自分の模様を確実に認識できているということですね・・・と言うことで視力が良いヤッコさん達は少し大きくなったおちびさんの身体に成魚と同じ模様が出始めるとすかさずライバルとみなし攻撃をしかけるようになるのです・・・このような習性のためタテジマキンチャクダイさんの成魚は群れはつくらずにペアー又は単独で行動をしています。
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  • タテジマキンチャクダイさんはえらの下に成魚・幼魚ともに鋭いとげがあるのが特徴の一つで英名ではエンペラーエンゼルフィッシュさんと呼ばれるように鮮やかな体色でゆったりと泳ぎまるで皇帝のような高貴な雰囲気を感じさせるヤッコさんです・・・タテジマキンチャクダイさんの食性は雑食性で主にカイメン類やホヤ類などの動物質のほか海藻などの植物質のものも主食としています・・・下の写真がタテジマキンチャクダイさんの大人の写真ですがおちびさんと模様が全く違いますよね・・・これだと確かに親子だとは認識でいないですね。
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  • キンチャクダイさん達は大人とおちびさんとで全く違う模様になることで縄張りに入っても攻撃されないという利点の他にも様々な理由が囁かれています・・・ひとつは毒をもつウミウシさんに姿を似せることで敵に狙われにくくなる・・・また尻尾のほうに目玉のような黒点を持つことで敵を惑わす・・・それから細い海藻やヤギ・枝サンゴに似せた模様にすることでうまく隠れるなどが言われています・・・タテジマキンチャクダイのおちびさんによく似た種としてサザナミヤッコのおちびさんがいます・・・2cmまでのタテジマキンチャクダイのおちびさんはサザナミヤッコのおちびさんと似ているため区別が難しいのですがタテジマキンチャクダイのおちびさんは吻端から背中に白線縦線がありますがサザナミヤッコのおちびさんにはそれがありません。
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