『タコさんはウツボさんが怖いのか?獲物を狙っているのか?岩の間で賢くかくれんぼする凄い方?』小笠原諸島 ダイビング‐フォト‐tsubuankun

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タコさんって実は凄い方たちです!

  • タコさんはご存知の通り複数の吸盤がついた8本の腕を持っていますが動物学的には足であり物を掴む機能などにより特に頭足類における足は腕とも表現されています・・・よく漫画などで描かれるタコさんは丸く大きなところが頭になっていますが実際はこの丸い部分は胴部であり本当の頭は腕の基部に位置して目や口が集まっている部分です・・・つまりタコさんは頭から足が生えているということで同じ構造を持つイカさんとともに頭足類と呼ばれています・・・イカさんとの違いは腕の数とミミ(鰭)がないことですがこれらにも例外があり腕が8本のタコイカさんやミミのあるメンダコさんもいます・・・タコさんの柔軟な体のほとんどは筋肉で体の中で固い部分は眼球の間に存在する脳を包む軟骨とクチバシのみです・・・そのため非常に狭い空間でも通り抜ける事ができるのです・・・それからタコさんには知性があり興奮や喜びだけでなく痛みや苦痛も経験でき犬や3歳の子供と同じくらいの知能と言われており一説には最も賢い無脊椎動物であるとされています・・・意外とすごい存在ですね。
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  • タコさんの血液中にはヘモシアニンという緑色の色素が含まれているので血液は青く見えますが魚類のヘモグロビンに比べ酸素運搬能力が劣るため長距離を高速で移動し続けることができないようです・・・即断即決しないといけないですね・・・エラは外套膜内に格納されており漏斗のポンプで海水を取り入れてエラに当てることにより呼吸をしています・・・漏斗から噴き出す水は遊泳時の主な推進力となるほか排泄物や墨の排出にも利用されています・・・タコさんが危険を感じると墨汁嚢に蓄えられた墨を括約筋を使って漏斗から吐き出し姿をくらますのです・・・タコ墨はイカ墨よりアミノ酸や多糖類や脂質が少なくさらさらしていて煙幕のようになりますが敵を一時的に麻痺させる成分を含んでいるそうです・・・またタコさんは外敵に襲われたり捕らえられたりした時は腕を切り離して逃げることができます・・・自分の腕を切り離して逃げ出すなんて凄いですよね・・・その後腕は再生しますが切り口によって2本に分かれて生えることもあり8本以上の腕を持つタコさんも存在するそうです・・・タコさんのオスは4本の腕の吸盤の大きさがメスに比べてばらつきがあるので区別できます・・・またタコさんの吸盤はたいていのものには吸着でき切断された腕であってもその活動は約1時間ほど続くそうです・・・腕だけになっても吸いつくなんてなんて生命力でしょう・・・でもタコの吸盤は切断されたものであっても自分の体には吸着することはなくこの原理については判明していないそうです・・・不思議ですよね・・・またタコさんの吸盤には味覚を司る感覚器があるとされ吸盤の表面は古くなると剥がれて更新されます・・・タコさんの吸盤は主に筋肉の収縮を利用しておりますが歯の付いた角質の環を利用することで張り付くイカさんの吸盤とは構造が異なっています・・・タコさんの8本の触腕のうち1本は交接腕と呼ばれ先端が生殖器になっていますがたいていのタコさんの雌は生涯に1回のみ産卵し卵が孵化したのちに死んでしまうそうです。

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