『何処かに凶器を隠してるの?可愛い姿なのに怖い名前が!ノコギリダイさん?』つぶやきVer 小笠原 ダイビングーフォト‐tsubuankun

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ノコギリダイー小笠原

何処かに鋸隠し持ってるの?ノコギリダイさん! 2024 小笠原

  • ボニンブルーの青い海の遥か遠くにお魚さんの塊りが見えましたので驚かさない様に潮の流れを見ながら少しづつ近づいて行きました・・・その群れはタイ目フエフキダイ科ノコギリダイ属のノコギリダイさんの群れでした・・・ノコギリダイさん全長は通常20cm~30cmくらいで体は側扁し口先は文句言いたげに尖り尾は二叉しています・・・身体の色は銀灰色で側面に金色の線がありその上に暗色の線があります・・・鰭はピンクがかった色合いをしており上唇には黄色の線があって胸鰭の付け根と鰓蓋縁は黄色くなっています・・・背鰭後部下方に黄色い斑点があり目は体の割にかなり大きいのが特徴です・・・背鰭後方の黄色い斑点が遠くからも目だっているノコギリダイさん達ですがお魚さんの群れの動きを見ていると何故か高揚してしまいますね。
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  • ノコギリダイさんは実は夜行性で日中は単独またはサンゴ礁の近くで大小の群れを作って遊泳しています・・・ノコギリダイさんは昼間群れで泳いでいるので昼行性かと思っていましたが違うんですね・・・他にも夜行性のお魚さんはいますが例えばネズミギスさんやヨーロッパヤツメウナギさんなどです・・・夜行性のお魚さんのメリットは昼間光合成によって生成された有機物をを多く含んだプランクトンが夜になると下に降りてきますので捕食しやすくなるのです・・・また夜の暗さや冷えた水温を利用して捕食者からの襲撃を避けたり獲物を捕まえやすくなったりします・・・ノコギリダイさんも夜になると食事のために分散し甲殻類や腹足類などの底生無脊椎動物や小魚さんなどを捕まえて食べています・・・ちなみに腹足類とは巻き貝の類で螺旋形の貝殻をもち腹面全部が幅広い足となっていて這い歩くものが多くアワビさんやウミウシさんやカタツムリさんなどが腹足類です。
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  • ノコギリダイさん達の群れの中にアカヒメジさん達もたくさんいて仲良く混じって泳いでいますね・・・ノコギリダイさん達は自分達と種類が違うからといって差別せず喧嘩もせずに何時も仲良く泳ぎ回っています・・・こんな温厚なノコギリダイさんは何処に鋸を隠し持っているのでしょうか?・・・いつ仮面をはいで狂暴な一面を表すのでしょうか?・・・外からは分かりにくいのですがノコギリダイさんは実は主上顎骨の側面に鋸歯状の突起があるのです・・・これがノコギリダイさんの和名の由来になっています・・・だからといって急に鋸を出して狂暴になるわけでは無いのでご安心ください。
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ノコギリダイさんの名前にも使われてる鋸

鋸は刃の部分がギザギザになっています

素材を効率的に切断できるように設計されています

だから鋸にはいろいろ種類があります

木目に対して垂直に切断する横挽鋸

木目に対して平行に切断する縦挽鋸

縦引きと横引きを掛け合わせ多目的に使える万能刃

竹の切断に適している竹挽鋸

曲線の切断や薄い板のくりぬきに適している糸鋸

金属の切断に使う金切り鋸など

それぞれの用途に合わせて丁寧に作られています

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