ネムリブカさんがいつもと違って泳ぎ回っています
- ネムリブカさんはメジロザメ科に属するサメさんでメジロザメの仲間というと大きいというイメージがありますが比較的おとなしく大きさは小型で最大1.6m程度です・・・ネムリブカさんは細い体と短く幅広い吻に管状の前鼻弁と垂直の瞳孔を持ち背びれ・尾びれの先端は白くなっています・・・この写真は遠くからなのでわかりませんが近くで見ると猫のような愛らしい表情をしています。
- ネムリブカさんはメジロザメ類には珍しく泳がなくとも呼吸することができるので日中は洞窟内でゆっくりと休んで寛いでいます・・・そして夜になると集団で岩やサンゴの隙間を這い進んで探索し硬骨魚や甲殻類やタコさんを捕まえて食べるのです・・・でもこのネムリブカさん達は昼間なのに結構積極的に泳ぎ回っています・・・おいしそうなエサを見つけたのでしょうか?・・・まさか我々をエサと見込んで・・・そんなことはないですよね。
- ネムリブカさんは棲家をあまり移動せず数年間に渡って同じ場所で休息しています・・・どうもネムリブカさんは引っ越しは嫌いなようであまり旅行好きでもないようですね・・・旅に出るといろいろ新たな発見があって楽しいんですけどね・・・またネムリブカさんは卵胎生で知られていて2年毎に1-6匹の仔を産み妊娠期間は10-13ヶ月くらいだそうです・・・確かにこのペースで子育てをしていたら引っ越しどころではないかもしれません。
- ネムリブカさんは第一背鰭と尾鰭上葉の先端は明るい白になっていますが第二背鰭と尾鰭下葉も同様に白くなることがあります・・・ツマグロさんやオグロメジロザメさんと並びインド太平洋のサンゴ礁で最もよく見られるサメさんの仲間ですがツマグロさんのように非常に浅い浅瀬に進出することもなければオグロメジロザメさんのように礁の外縁に進出することもありません。
- ちなみにツマグロさんもメジロザメ科に属するサメさんですが主に浅瀬に生息し鰭の先端に黒い模様を持つことが特徴で全長1.6m程度になります・・・ツマグロさんは一般的には非常に狭い領域で生活し長距離を放浪することは滅多にありません・・・オグロメジロザメさんもメジロザメ科に属するサメさんでドロップオフ周辺に多く典型的なメジロザメ類の体型をしています・・・オグロメジロザメさんは幅広く丸い吻・大きな眼を持ち第一背びれを除いた全ての鰭に黒い模様を持つことと2基の背鰭の間に隆起線がないことで他種と区別できます。
コメント