『マルハナシャコさんはエビさんに似てるけどエビさんと違うのかな?』小笠原諸島 ダイビング‐フォト‐tsubuankun

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マルハナシャコさんだと思いますがもう少し体を見せてください!

  • シャコさん達は一見してエビさん達に似ていますのでエビさんの仲間かなと思っていたのですが実はエビさん達との類縁関係は遠いようです・・・その中にあるハナシャコ科のマルハナシャコさんは昼行性で浅い海でサンゴ礁の破片などに覆われた柔らかい堆積物に巣穴を掘り細かい破片で坑道の内壁を補強しながら暮らしています・・・大きな身体をして意外と几帳面なのです・・・巣穴は単調なU字状坑道になっているそうで巣穴の入り口(出口)は2か所あるそうです・・・と言うことは写真に写っているこのマルハナシャコさんの巣穴の近くにもう一つ穴があるということですかね・・・気が付きませんでした。
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  • マルハナシャコさんは巣穴から顔しか見えないことがほとんどですがよく目立つのは頭部先端に突き出た眼です・・・このマルハナシャコさんも頭だけというよりは眼だけ巣穴から出して辺りの様子を伺っています・・・この眼は複眼でくるくると回転することができしかも10万もの色の識別が出来るのだそうです・・・10万色となると本当に細かい色の差も見分けることができるということですよね・・・違う色の色鉛筆が10万本あるということですからちょっとスケールが凄すぎますね・・・生きるためにそこまでの能力が本当に必要なのでしょうか?
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  • マルハナシャコさんは肉食性ですが典型的な打撃型です・・・マルハナシャコさんは強化した補脚で高速な打撃を繰り出します・・・その上瞬時の圧力差で周りの水を沸騰させて(キャビテーション)しまうのです・・・この2回の衝撃で貝類や甲殻類などの殻を叩き割って食べることができるのです・・・瞬時の圧力差で水を沸騰させるなんてどんだけの速さなんでしょうかねえ・・・体型は細長い筒状で頭部から胸部はやや小さく腹部の方が大きく発達していて体長は10-15cm前後が多いのですが中には全長20cmに達するシャコさんもいます・・・穴の中にいつもいますので見たことはありませんが尾扇の部分は派手な色をもつものがいるそうです。
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  • 一般的にシャコさん達は内湾や内海の泥底や砂泥底に生息し海底の砂や泥に先ほども申し上げましたがU字形の巣穴を掘って生活し他の水生動物を強大な捕脚を用いて捕食します・・・シャコさん達の捕食方法は原則として二つのグループに分かれています・・・一つは捕脚内側の棘で柔らかい魚やゴカイなどを捕獲する刺撃型のシャコさんです・・・それともう一つは捕脚外側の縁で硬い殻に包まれた甲殻類や貝などの殻を叩き割る打撃型です・・・ハナシャコさんは後者の打撃型ですから下手に指などを出すと大けがをしてしまいます。
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  • シャコさんの名前を持つアナジャコさん達はエビ目に分類される甲殻類の1種で名称と見た目が似ているシャコさんとは類縁の遠い別の生き物です・・・アナジャコさんの体長は雄雌ともに10cm前後で体は全体的に柔らかく第一胸脚は大きな可動指と小さな不動指で不完全なハサミ状となっています・・・頭胸甲は鰓域が発達し左右に膨れ腹部は前半部がやや細く下部に遊泳脚と呼ばれるヒレ状の腹肢を持っています・・・アナジャコさんのおちびさんは着底後に巣穴を掘り始め体の成長に合わせて巣穴を径・長さともに大きく掘り進めます・・・アナジャコさんの成体の巣穴は深いもので2mを超え上部50cm程度のU字型部分とその下に長くつながる棒状の部分から成っています。

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