『クダゴンベさんはゴンベさんの仲間で唯一無二の孤高の存在なんですか? 』小笠原諸島 ダイビング‐フォト‐tsubuankun

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クダゴンベさんはかわいい顔をしているけど孤高の存在!

  • クダゴンベさんはクダゴンベ属を構成する唯一の種いわゆるクダゴンベ属にはクダゴンベさんのみという最大でも13cm程度にしかならない小型の孤高の存在です・・・クダゴンベさんはその和名の通り管状に長く伸びたチャーミングな口と体側に入る白地に鮮やかな赤色のチェック柄が美しいのが特徴です・・・クダゴンベさんは小型甲殻類を主に食べていますが小型のお魚さんを食べているところも観察されたことがあるそうです・・・個体数はそれほど多くなく各個体が縄張りを持って斜面や岸壁に生えるウミトサカ類やヤギ類の群体の周りを活発に遊泳しています・・・クダゴンベさんは臆病なのでダイバーが近づくとすぐに枝の間に隠れてしまいます・・・ゴンベ科魚類には性転換を行なうものが多くいますがクダゴンベさんが性転換を行うかについては不明だそうです。
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  • ゴンベ科に属する魚は世界に30種以上が確認されており主にインド-太平洋の温帯~熱帯にかけての浅い海に生息しています・・・日本では現在のところ14種が確認されているそうです・・・背ビレの棘条先端に糸状の皮弁があることが大きな特徴でこれが江戸時代の権兵衛(子供の後頭部に剃り残された一束の毛)を連想させることが和名の由来と言われています・・・もう1つの特徴はサンゴや岩の上で長く立派な胸ビレでガッチリ体を支えて鷹のように辺りに睨みをきかせていることです・・・ダイビングをしているとサンゴさんや岩の上でしかもいつも同じところで仁王立ちのところをよく見かけますよね・・・下の写真のクダゴンベさんも立派な胸びれで身体を支え「ここは俺の縄張りだぞ!」と言わんばかりに雄たけびを上げているようです・・・それから比較的よく見かけるゴンベさんの他の種類の特徴を下記に記してみました。
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  • オキゴンベさんの分布域はかなり広く最もよく出会う10cmほどのおなじみさんで岩礁や砂地の根などでよく見られます。オレンジ〜褐色の体に色の濃い部分が斑模様にはいっていて黄色い背びれの棘条の先端は細かく枝分かれしています。好奇心が強く近寄ってもあまり逃げません・・・ホシゴンベさんもサンゴ礁の浅場で普通に見られ枝上サンゴの上にチョコンと乗っています。全体的に黒っぽいものや赤味が強いものや黄色が濃いものなど色彩変異はあります。顔に小さな斑点が多数あることが最大の特徴ですが幼魚では少ないこともあります。また黒色から暗色の縦帯が主に体の後方部にみられることもあります・・・メガネゴンベさんもサンゴ礁の浅場に多く見張りをしているかのようにサンゴの上に乗っています。目の後ろにU字型の模様がありこれが眼鏡をかけているように見えることが和名の由来です。赤や黒など個体によって色彩変異はありますがこのメガネ模様で識別は簡単です・・・ベニゴンベさんは鮮やかな紅色に背ビレ基部と目の後部に黒色線が入るのが特徴です。派手な模様の割りにとてもシャイなので浅場のハナヤサイサンゴの仲間の枝の奥深くに潜んでいます。写真を撮るのは結構大変です・・・ウイゴンベさんはゴンベさんの仲間の中では珍しく遊泳性が強く海底から離れていることが多いです。一見ハナダイっぽく見えるかもしれませんが赤みがかった体色のゴンベ科の魚で尾びれがツバメの尾羽のような弓形になっており英名の「Swallowtail」の由来となっています・・・体よりも尾鰭が明るい色をしていて背鰭の先端に糸状皮弁が見られます・・・サラサゴンベさんの体色はやや赤みがかった白色で体側面には大きな赤い斑紋が横帯状に並び頭部にも眼を通る赤い縞が走ります。背びれや尾びれにも小さな赤い斑点が散らばっておりヒメゴンベさんに姿がよく似ていますがヒメゴンベさんは眼下の斑紋が斑点状であることから判別ができます・・・スミツキゴンベさんの体の色は黒っぽい暗色から赤みを帯びたものまであって頭部には小さな白点があり体側には頭部のものよりも大きな白色斑があります。尾柄部には大きな黒色斑がありますがこれが和名の由来になっています・・・イレズミゴンベさんは成長すると30cm以上となる大型種で全身に多数の小黒点があり黒っぽく体側中央に白い斑点が1つあります・・・ハナゴンベさんはなぜか名前にゴンベと付いていますがハナダイさんの仲間なのです。他のハナダイさんのように活発に中層に泳ぎまわることはなく海底からあまり離れません。体は桃色で背部はやや黄色っぽく眼の下からやや後方にのびる2本の黄色線があります。

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