バラハタさんは他のハタさんとちょっと違う?
- スーッと何処からともなく優雅に泳いできたのはスズキ目ハタ科のバラハタさんですかね?・・・バラハタ属のお魚さんは尾鰭がきれいな三日月の形をしていて尾びれをたなびかせながらヒラヒラと泳いでいますが背鰭棘数が9本であるなどの特徴を持っています・・・でも背びれの棘数は泳いでいる時はわからなないですね・・・バラハタさんは各ヒレの後端は黄色くなっていて後端と尾びれの上下の端が長く伸びています・・・体側には青色や桃色の小斑がたくさんありますが体の色は変異が大きいようです・・・それからバラハタさんの成魚の体色は和名のとおり鮮やかな朱色で全身に赤色の小さな斑点がありますが中には地色が朱色ではなく褐色の個体もいます。
- バラハタさんは幼魚の頃は白や緑やピンクなどさまざまな色をしていてベラさんに似ていますが目から尾びれの上まで太い黒色の帯があることは共通しています・・・この黒い帯は成長するにしたがって消え全身が赤や褐色に変化していきます・・・この写真のお魚さんの特徴と一致しますからまだ幼魚のバラハタさんですね・・・バラハタさんは成魚になると全長はおよそ60cmほどですが全長80cmほどの大型個体もいるそうです・・・他のハタ類は海底からあまり離れず暮らしていますがなぜかバラハタさんは海底から離れて遊泳することも多くエビさんやカニさんやシャコさんなどの甲殻類や魚類を捕まえて食べています・・・この写真のバラハタさんも他のハタさんの様に根に隠れているのではなく泳ぎ回っていましたからきっとじっとしているのが嫌いな行動的なハタさんなんですね・・・バラハタさんによく似たオジロバラハタさんがいますが尾鰭後端が白っぽく幼魚や若魚の体側に黒色縦帯がないことで区別できます。
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