カンザシヤドカリさんのお家はイバラカンザシさんの跡地!(改)
- サンゴの表面に小さな穴が開いている事がありますがその穴の中をよくよく見てみるとこれまた小さな生き物がいることがあります・・・それはもしかしたらホンヤドカリ科に属するカンザシヤドカリさんかもしれません・・・穴から顔をちょこっと出して触覚をひらひらさせながらこちらの様子を伺っています・・・カンザシヤドカリさんの大きさは1cm程度しかなく小さ過ぎるので写真を撮ろうとしてもピントがなかなか合わないヤドカリさんです・・・カンザシヤドカリさんは右側のはさみ脚に縦帯が3本あるのが特徴で指を近づけると奥の穴に引っ込んでこのはさみ脚で上手に蓋をします
- カンザシヤドカリさんは貝の中に住むのではなくサンゴに我が家をつくる不思議なヤドカリさんです・・・イバラカンザシさんというゴカイの仲間が住んでいた穴を再利用しているエコな生き物のカンザシヤドカリさんです・・・イバラカンザシさんは幼生の頃イシサンゴにくっ付いて小さなゴカイになります・・・イバラカンザシさんは石灰質の管を作ってイシサンゴの中に住んでいますがイバラカンザシさんが死んで空になった穴にちゃっかり住み込むのがこのカンザシヤドカリさんなのです。
- 貝の中に住んでいるヤドカリさんは貝の中から出てくるとわかりますがお腹がくるっと丸まっています・・・でもイバラカンザシさんが作った穴は真直ぐなので他のヤドカリさんとは違ってカンザシヤドカリさんの腹部も真直ぐにピンとしていてとても姿勢が良いというのが特徴になっています・・・サンゴの穴に住んでいるカンザシヤドカリさんは移動できなくても効率的にエサを捕獲できるように羽毛状の第二触角が大きく発達しています・・・これを左右上下に振ったりして海の中のプランクトンを捕獲して餌にしているのです。
- ニシキカンザシヤドカリさんのはさみ脚は褐色で白色の斑紋が散在していて指節先端は赤味の強いオレンジ色になっています・・・歩脚の地色は赤色で各節に白色の縞があって眼柄は赤褐色の地に黄色の縦のラインが入り眼は黒色の地に黄色の点が散在しています・・・と言うことで一番最初の写真以外はニシキカンザシヤドカリさんですね・・・ちなみに下の写真のニシキカンザシヤドカリさんの周りにある傘のようなカラフルなものがイバラカンザシさんで元々の巣穴の宿主です・・・イバラカンザシさんが死んでできた穴にはカンザシヤドカリさんだけでなくコケギンポさんやシマギンポさんなども住んでいます・・・イバラカンザシさんはゴカイ類の動物で頭部に生えている2本の傘のようなものはエラで赤や青や黄や緑などとてもカラフルな生き物です・・・イバラカンザシさんは石灰質でできた管を埋め込んで定住生活していますがクリスマスツリーのようなエラをこの中に引っ込めると体全体を隠すことができます。
カンザシヤドカリさんは悩まない
食べていけるだろうか
動かなくて生きていけるだろうか
などと悩まない
そんな事ばかり考えていても楽しくない
不幸な事ばかり考えているとかえって悲惨な目にあう
自分は不幸だと悩むのではなく
その試練をエンジョイする
いつも好奇心を持ち続ける
どんな理由があっても決して人生に背を向けない
愉快に生きる
自分の人生を生き抜くことこそが浪漫なのでは?
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